JIS K 8105:2022 エチレングリコール(試薬) | ページ 3

                                                                                             9
K 8105 : 2022
2) 比較溶液の調製は,塩酸(2+1)5 mLをビーカー100 mLなどに入れ,沸騰水浴上でほとんど蒸発
乾固する。水10 mLを加えて溶かし,全量フラスコ100 mLに移す。鉄標準液(Fe : 0.1 mg/mL)1.0
mLを加え,水を標線まで加えて混合する(Y液)。
3) フレーム原子吸光分析装置を用いて,Y液をアセチレン−空気フレーム中に噴霧し,表2に示す測
定波長付近で吸光度が最大となる波長を設定する。X液及びY液をそれぞれアセチレン−空気フレ
ーム中に噴霧し,分析種の吸光度を測定し,X液の指示値及びY液の指示値を読み取る。
4) 測定結果は,X液の指示値とY液の指示値とを比較する。
e) 判定 X液の指示値がY液の指示値より大きくないとき,“鉄(Fe) : 質量分率5 ppm以下(規格値)”
とする。
注記 鉄(Fe)の含有率(質量分率ppm)は,次の式によって求めることが可能である。
n1
Cn
Bm 2
106
2 1 000
ここで, B : 鉄(Fe)の含有率(質量分率ppm)
C : 用いた標準液中の鉄の質量(mg)
m2 : X液中の試料の質量(g)
n1 : X液の指示値
n2 : Y液の指示値

7.11 硫酸着色物質

  硫酸着色物質の試験方法は,次による。
a) 試験用溶液類 試験用溶液類は,次による。
1) 硫酸[質量分率(95±0.5)%] あらかじめJIS K 8951に規定する硫酸の純度を求め,希釈が必要
な場合は,計算量の水をとり,注意して徐々に硫酸を加えて濃度を質量分率(95±0.5)%に調整す
る。
なお,硫酸の純度は,共通すり合わせ三角フラスコ100 mLの質量を0.1 mgの桁まではかり,試
料1.0 gを入れ,再び0.1 mgの桁まで質量をはかる。共通すり合わせ三角フラスコを冷却しながら
水20 mLを徐々に加える。ブロモチモールブルー溶液[7.7 a) 3)参照]数滴を加え,1 mol/L 水酸化
ナトリウム溶液で滴定する。終点は,液の色が黄から青みの緑に変わる点とする。硫酸の純度は,
次の式によって算出する。
Vf
0.049 04××
1 1
D 100
m4−m3
ここで, D : 純度(H2SO4)(質量分率 %)
V1 : 滴定に要した1 mol/L 水酸化ナトリウム溶液の体積
(mL)
f1 : 1 mol/L 水酸化ナトリウム溶液のファクター
m3 : 共通すり合わせ三角フラスコの質量(g)
m4 : 試料を入れた共通すり合わせ三角フラスコの質量(g)
0.049 04 : 1 mol/L 水酸化ナトリウム溶液1 mLに相当するH2SO4
の質量を示す換算係数(g/mL)
また,1 mol/L 水酸化ナトリウム溶液(NaOH : 40.00 g/L)の調製は,JIS K 8576に規定する水酸
化ナトリウムを用い,JIS K 8001:2017のJA.6.4 r) 1)(1 mol/L 水酸化ナトリウム溶液)に従って,
調製,標定及び計算する。ポリエチレンなどの樹脂製瓶に保存する。
2) 0.005 mol/L よう素溶液(I2 : 1.269 g/L) JIS K 8001:2017のJA.6.4 w)に規定する0.05 mol/L よう

――――― [JIS K 8105 pdf 11] ―――――

           10
K 8105 : 2022
素溶液10 mLを全量フラスコ100 mLに正確にとり,水を標線まで加えて混合したもの。使用時に
調製する。遮光した気密容器に入れて暗所に保存する。
なお,0.05 mol/L よう素溶液の調製は,JIS K 8913に規定するよう化カリウム,JIS K 8920に規
定するよう素及びJIS K 8180に規定する塩酸(特級)を用い,JIS K 8001:2017のJA.6.4 w)に従っ
て,調製,標定及び計算する。
b) 器具 主な器具は,次による。
· 共通すり合わせ平底試験管 7.3 c)による。
c) 操作 操作は,次による。
1) 試料溶液の調製は,試料5 mLを共通すり合わせ平底試験管に入れ,約10 ℃に冷却する。振り混ぜ
ながら,約10 ℃に冷却した硫酸[質量分率(95±0.5)%]5 mLを30 ℃を超えないように注意して
徐々に加え,約10 ℃に冷却し,約10 ℃で15分間放置する。
2) 比較溶液の調製は,共通すり合わせ平底試験管に0.005 mol/L よう素溶液0.2 mLをとり,水を加え
10 mLとする。
3) 白の背景を用いて,試料溶液及び比較溶液を共通すり合わせ平底試験管の上方又は側方から観察し
て,液の色を比較する。
d) 判定 試料溶液の色が,比較溶液の褐色より濃くないとき,“硫酸着色物質 : 試験適合(規格値)”と
する。

8 容器

  容器は,気密容器とする。

9 表示

  容器には,次の事項を表示する。
a) この規格の番号
b) 名称“エチレングリコール”及び“試薬”の文字
c) 種類
d) 化学式及び式量
e) 純度
f) 内容量
g) 製造番号又はその略号
h) 製造業者名又はその略号

JIS K 8105:2022の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 8105:2022の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISK1107:2005
窒素
JISK8102:2012
エタノール(95)(試薬)
JISK8155:2017
塩化バリウム二水和物(試薬)
JISK8180:2015
塩酸(試薬)
JISK8180:2021
塩酸(試薬)
JISK8541:2015
硝酸(試薬)
JISK8541:2021
硝酸(試薬)
JISK8550:2006
硝酸銀(試薬)
JISK8550:2021
硝酸銀(試薬)
JISK8576:2019
水酸化ナトリウム(試薬)
JISK8842:2012
ブロモチモールブルー(試薬)
JISK8891:2006
メタノール(試薬)
JISK8913:2006
よう化カリウム(試薬)
JISK8920:2008
よう素(試薬)
JISK8951:2006
硫酸(試薬)