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遊物などの異物の有無を上方又は側方から観察する。
e) 判定 d)によって操作し,次の1)及び2)に適合するとき,“水溶状 : 試験適合”とする。
1) 試料溶液の濁りは,b)の濁りより濃くない。
2) 試料溶液には,ごみ,浮遊物などの異物をほとんど認めない。
6.3 吸光度(10 mg/l,pH 5.0)
吸光度(10 mg/l,pH 5.0)の試験方法は,次による。
a) 試薬及び試験用溶液類 試薬及び試験用溶液類は,次のものを用いる。
1) ソーダ石灰 JIS K 8603に規定するもの(必要な場合に用いる。)。
2) 水酸化カリウム溶液(250 g/l) JIS K 8574に規定する水酸化カリウム29.4 gを水に溶かして100 ml
にする(必要な場合に用いる。)。ポリエチレン製瓶などに保存する。
3) 二酸化炭素を除いた水 次の3.1)3.4)のいずれか,又はそれらの二つ以上を組み合わせたものを用
い,使用時に調製する。
3.1) 水をフラスコに入れ,加熱し,沸騰が始まってから5分間以上その状態を保つ。加熱を止め,フ
ラスコの口を時計皿で軽く蓋をして少し放置して沸騰が止まった後に,ガス洗浄瓶に水酸化カリ
ウム溶液(250 g/l)を入れたもの,又はソーダ石灰管を連結して空気中の二酸化炭素を遮り,冷却
したもの。
3.2) 水をフラスコに入れ,水の中にJIS K 1107に規定する窒素を15分間以上通じたもの。
3.3) 水から二酸化炭素分離膜をもつガス分離管を用いて二酸化炭素を除いたもの。
3.4) 新鮮な18 MΩ・cm以上の抵抗率のある脱イオン化された水を,窒素を通じた三角フラスコに泡立
てないように採取したもの。
4) H 5.0の緩衝液(フタル酸水素カリウム−水酸化ナトリウム混合溶液) 二酸化炭素を除いた水を
用いて,次によって調製する。
4.1) 0.1 mol/l フタル酸水素カリウム溶液 JIS K 8809に規定するフタル酸水素カリウム(pH標準液
用)10.21 g(質量分率100 %としての相当質量)を全量フラスコ500 mlに入れ,適量の水で溶か
し,水を標線まで加える。ポリエチレン製瓶などに密栓して保存する。
4.2) 0.2 mol/l 水酸化ナトリウム溶液 0.2 mol/l 水酸化ナトリウム溶液の調製は,次による。
4.2.1) 調製 水30 mlをポリエチレン製などの瓶100 mlにとり,JIS K 8576に規定する水酸化ナトリウ
ム36 gを少量ずつ加えて溶かし,栓をして45日間放置する。その上澄み液10 mlをポリエチ
レン製などの瓶1 000 mlにとり,水1 000 mlを加える(B液)。4.2.2)及び4.2.3)に従い,B液の
ファクターを求めた後,B液を全量フラスコ500 ml(ポリプロピレン製などのもの)に標線まで
入れ,それにファクターが1.000になるように計算量の水を正確に加える。ポリエチレン製瓶な
どに保存する。加える水の体積は,次の式によって算出する。
v=(f−1.000)×500
ここに, v : 加える水の体積(ml)
f : 標定によって求められたファクター
4.2.2) 標定 標定は,認証標準物質3)又はJIS K 8005に規定する容量分析用標準物質のアミド硫酸を用
い,次のとおり行う。
4.2.2.1) 認証標準物質3)のアミド硫酸を用いる場合は,認証書に定める方法で使用する。
4.2.2.2) 容量分析用標準物質のアミド硫酸を用いる場合は,必要量をめのう乳鉢で軽く砕いた後,上口
デシケーター(減圧デシケーター)に入れ,上口デシケーター内圧2.0 kPa以下で約48時間乾
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燥する。
4.2.2.3) 認証標準物質3)又は容量分析用標準物質のアミド硫酸0.40.5 gを0.1 mgの桁まではかりコニ
カルビーカー100 mlに移し,水25 mlを加えて溶かした後,指示薬としてブロモチモールブル
ー溶液数滴を加え,B液で滴定する。終点は,液の色が黄から青みの緑になる点とする。
注3) 容量分析に用いることが可能な認証書の付いた標準物質で,不確かさが算出され国際
単位系(SI)へのトレーサビリティが保証されたもの。ただし,認証書のある標準物
質を入手できない場合には,含有率が明らかな市販の標準物質を用いることができ,
その説明書に従って使用する。
なお,認証標準物質の供給者としては,独立行政法人産業技術総合研究所計量標準
総合センター(NMIJ),米国国立標準技術研究所(NIST)などの国家計量機関及び認
証標準物質生産者がある。
4.2.3) 計算 ファクターは,次の式によって算出する。
f m A
.0019 419V 100
ここに, f : 0.2 mol/l 水酸化ナトリウム溶液のファクター
m : はかりとったアミド硫酸の質量(g)
A : アミド硫酸の純度(質量分率 %)
V : 滴定に要した0.2 mol/l 水酸化ナトリウム溶液の体積
(ml)
0.019 419 : 0.2 mol/l 水酸化ナトリウム溶液1 mlに相当するアミ
ド硫酸の質量(g)
4.3) 調製 0.1 mol/l フタル酸水素カリウム溶液100 ml及び0.2 mol/l 水酸化ナトリウム溶液23.84 ml
を全量フラスコ200 mlにはかりとり,水を標線まで加えて混合する。
なお,必要な場合は,この液を,pH標準液で校正したJIS Z 8802に規定するpH計(形式II以
上の性能のもの)を用い,0.1 mol/l フタル酸水素カリウム溶液又は0.2 mol/l 水酸化ナトリウム溶
液でpH 4.985.02に調節する。
5) H標準液 pH標準液は,JCSSに基づくpH標準液(第2種以上のもの。),JCSS以外の認証され
たpH標準液又はJIS Z 8802に規定する調製pH標準液のいずれかを用いる(必要な場合に用いる。)。
6) ブロモチモールブルー溶液 JIS K 8842に規定するブロモチモールブルー0.10 gをJIS K 8102に規
定するエタノール(95)50 mlに溶かし,水で100 mlにする。褐色ガラス製瓶に保存する。
b) 器具及び装置 主な器具及び装置は,次のとおりとする。
1) 吸収セル 光の吸収を測定するために試料,対照液などを入れる容器で,光路長が10 mmのもの。
2) 分光光度計 JIS K 0115に規定するもの。
c) 操作 操作は,次のとおり行う。
1) 試料溶液の調製は,6.2 d) 1)で調製したA液1.0 mlを全量フラスコ100 mlに正確にはかりとり,調
製したpH 5.0の緩衝液を標線まで加えて混合し,約5分間放置する。
2) 試料溶液は,吸収セルを用い,分光光度計で波長490 nm付近の吸収極大の波長における吸光度を,
調製したpH 5.0の緩衝液を対照液としてJIS K 0115の6.(特定波長における吸収の測定)によって
測定する。
d) 計算 吸光度(10 mg/l,pH 5.0)は,次の式によって算出する。
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A A
m .010
m
ここに, A : 吸光度(10 mg/l,pH 5.0)
Am : 吸光度の測定値
m : 6.2 d) 1)ではかりとった試料の質量(g)
0.10 : 6.2 d) 1)で規定されたはかりとり試料量(g)
6.4 乾燥減量(105 ℃)
乾燥減量(105 ℃)は,JIS K 0067の4.1.4(1)(第1法 大気圧下で加熱乾燥する方法)による。この
場合,試料1 gを0.1 mgの桁まではかりとり,105 ℃で4時間加熱乾燥する(残分は6.5の試験に用いる。)。
6.5 強熱残分(硫酸塩)(乾燥後)
強熱残分(硫酸塩)(乾燥後)は,JIS K 0067の4.4.4(4)(第4法 硫酸塩として強熱する方法)によ
る。この場合,6.4の乾燥減量(105 ℃)の残分0.50 gを0.1 mgの桁まではかりとり,加熱板上で徐々に
加熱し炭化する。放冷後,JIS K 8951に規定する硫酸0.5 mlを加えて,徐々に加熱して灰化し,放冷する。
再び,硫酸0.5 mlを加え,徐々に加熱して灰化した後,600±50 ℃で1時間強熱する。シリカゲルデシケ
ーター中で放冷し,残分を0.1 mgの桁まではかる。
6.6 変色範囲(pH)
変色範囲(pH)の試験方法は,次による。
a) 試験用溶液類 試験用溶液類は,次のものを用いる。
1) 二酸化炭素を除いた水 6.3 a) 3)による。
2) H 3.0の緩衝液(フタル酸水素カリウム−塩酸混合溶液) 二酸化炭素を除いた水を用いて,次に
よって調製する。
2.1) 0.1 mol/l フタル酸水素カリウム溶液 6.3 a) 4.1)による。
2.2) 0.2 mol/l 塩酸 0.2 mol/l 塩酸の調製,標定及び計算は,次による。
2.2.1) 調製 JIS K 8180に規定する塩酸20 mlに水980 mlを加える(C液)。2.2.2)及び2.2.3)に従い,C
液のファクターを求めた後,C液を全量フラスコ500 mlに標線まで入れ,それにファクターが
1.000になるように計算量の水を正確に加える。加える水の体積は,6.3 a) 4.2.1)の式に準じて算
出する。
2.2.2) 標定 標定は,認証標準物質3)又はJIS K 8005に規定する容量分析用標準物質の炭酸ナトリウム
を用い,次のとおり行う。
2.2.2.1) 認証標準物質3)の炭酸ナトリウムを用いる場合は,認証書に定める方法で使用する。
2.2.2.2) 容量分析用標準物質の炭酸ナトリウムを用いる場合は,必要量を白金るつぼに入れ,600±
10 ℃4)で約60分間加熱した後,デシケーターに入れて放冷する。
2.2.2.3) 認証標準物質3)又は容量分析用標準物質の炭酸ナトリウム0.20.3 gを0.1 mgの桁まではかり
とり,コニカルビーカー200 mlに移し,水20 mlを加えて溶かす。指示薬としてブロモフェノ
ールブルー溶液を数滴加え,C液で滴定する。この場合,終点付近で煮沸して二酸化炭素を除
き,冷却した後,引き続き滴定を行う。終点は,液の色が青紫から青みの緑になる点とする。
注4) 600±50 ℃で加熱した場合は,含有率(認証値)が±0.02 %程度変化することが予想さ
れる。最終的に必要とする精度によっては,不確かさを考慮する必要がある。
2.2.3) 計算 ファクターは,次の式によって算出する。
f m A
.0010 599V 100
――――― [JIS K 8352 pdf 8] ―――――
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ここに, f : 0.2 mol/l 塩酸のファクター
m : はかりとった炭酸ナトリウムの質量(g)
A : 炭酸ナトリウムの純度(質量分率 %)
V : 滴定に要した0.2 mol/l 塩酸の体積(ml)
0.010 599 : 0.2 mol/l 塩酸1 mlに相当する炭酸ナトリウムの質量(g)
2.3) 調製 0.1 mol/l フタル酸水素カリウム溶液50 ml及び0.2 mol/l 塩酸10.16 mlを全量フラスコ100
mlにはかりとり,水を標線まで加えて混合する。
3) H 4.0の緩衝液(フタル酸水素カリウム−水酸化ナトリウム混合溶液) 二酸化炭素を除いた水を
用いて,次によって調製する。
3.1) 0.1 mol/l フタル酸水素カリウム溶液 6.3 a) 4.1)による。
3.2) 0.2 mol/l 水酸化ナトリウム溶液 6.3 a) 4.2)による。
3.3) 調製 0.1 mol/l フタル酸水素カリウム溶液50 ml及び0.2 mol/l 水酸化ナトリウム溶液0.20 mlを
全量フラスコ100 mlにはかりとり,水を標線まで加えて混合する。
4) H 5.0の緩衝液(フタル酸水素カリウム−水酸化ナトリウム混合溶液) 6.3 a) 4)による。
5) ブロモフェノールブルー溶液 JIS K 8844に規定するブロモフェノールブルー0.10 gをJIS K 8102
に規定するエタノール(95)50 mlに溶かし,水で100 mlにする。褐色ガラス製瓶に保存する。
b) 器具 主な器具は,次のとおりとする。
共通すり合わせ平底試験管 6.2 c)による。
c) 操作 操作は,次のとおり行う。
1) 試料溶液の調製は,pH 3.0,pH 4.0及びpH 5.0の緩衝液10 mlをそれぞれ別の共通すり合わせ平底
試験管にとり,6.2 d) 1)で調製したA液0.1 mlをそれぞれに加える。
2) 白の背景を用いて,共通すり合わせ平底試験管の上方又は側方から試料溶液の色を観察する。
d) 判定 c)によって操作し,次に適合するとき,“変色範囲(pH) : (紫)3.05.0(暗い赤みの黄赤)”と
する。
試料溶液を加えた緩衝液には,“pH 3.0で紫,pH 4.0で赤紫及びpH 5.0で暗い赤みの黄赤”の色が
現れる。
7 容器
容器は,遮光した気密容器とする。
8 表示
容器には,次の事項を表示する。
a) 日本工業規格(日本産業規格)番号
b) 名称 “コンゴーレッド”及び“試薬”の文字
c) 種類
d) 化学式及び式量
e) 内容量
f) 製造番号
g) 製造業者名又はその略号
JIS K 8352:2011の国際規格 ICS 分類一覧
JIS K 8352:2011の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK0050:2019
- 化学分析方法通則
- JISK0067:1992
- 化学製品の減量及び残分試験方法
- JISK0115:2004
- 吸光光度分析通則
- JISK0115:2020
- 吸光光度分析通則
- JISK0117:2017
- 赤外分光分析通則
- JISK1107:2005
- 窒素
- JISK8001:2017
- 試薬試験方法通則
- JISK8005:2014
- 容量分析用標準物質
- JISK8102:2012
- エタノール(95)(試薬)
- JISK8150:2006
- 塩化ナトリウム(試薬)
- JISK8180:2015
- 塩酸(試薬)
- JISK8180:2021
- 塩酸(試薬)
- JISK8541:2015
- 硝酸(試薬)
- JISK8541:2021
- 硝酸(試薬)
- JISK8550:2006
- 硝酸銀(試薬)
- JISK8550:2021
- 硝酸銀(試薬)
- JISK8574:2006
- 水酸化カリウム(試薬)
- JISK8576:2019
- 水酸化ナトリウム(試薬)
- JISK8603:2011
- ソーダ石灰(試薬)
- JISK8809:2020
- フタル酸水素カリウム(試薬)
- JISK8842:2012
- ブロモチモールブルー(試薬)
- JISK8844:2012
- ブロモフェノールブルー(試薬)
- JISK8951:2006
- 硫酸(試薬)
- JISZ8802:2011
- pH測定方法