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表1−組成成分の分類(続き)
組成成分 各組成成分に包含するものの例 図A.1参照
ダウンファイバー ダウンファイバー l)
陸鳥ファイバー m)
フェザーファイバー フェザーファイバー n)
きょう雑物 上記以外のくず及び異物 o)
8.2.3 試験手順
試験手順は,箇条6の試料から約3 gの試験試料を2個採取し,それぞれの試験試料について次の手順
で試験する。
a) 1次選別として,試験試料をスモールフェザー,ラージフェザー,損傷フェザー,陸鳥フェザー及び
きょう雑物並びにダウン及びファイバー(ダウンファイバー及びフェザーファイバー)に選別し1),
それぞれを組成選別用キャビネット内のビーカーに入れる。このとき,スモールフェザー,ラージフ
ェザー,損傷フェザー及び陸鳥フェザーの元羽軸をピンセットで挟み,親指と人差指の腹で軽くブラ
ッシングして,ダウン又はファイバーを取り除く。
注1) きょう雑物がダウン又はファイバーに付着して分離が困難な場合には,無理に分離しないで
ダウン及びファイバーのビーカーに入れる。
b) 次に,選別したそれぞれの成分の質量を電子はかりによって量る。
Wa : 1次選別によるスモールフェザーの質量(mg)
Wb : 1次選別によるラージフェザーの質量(mg)
Wc : 1次選別による損傷フェザーの質量(mg)
Wd : 1次選別による陸鳥フェザーの質量(mg)
Wm : 1次選別によるダウン及びファイバーの質量(mg)
Wn : 1次選別によるきょう雑物の質量(mg)
c) 2次選別として,1次選別でダウン及びファイバーに選別したものを均一に混合した後,その上層,中
層及び下層からランダムに約0.2 gの試験試料を採取する。
なお,ダウン及びファイバーに選別したものが,0.2 gに満たない場合には,その全部を2次選別の
試験試料とする。
d) ) の試験試料からダウンをピンセットで1個ずつ挟み,軽く4回5回振り,ダウンファイバーを落
とし,ダウンに突き刺さったり,絡まっているフェザーファイバーを注意深く1本ずつ抜き取り,そ
れぞれを別々のビーカーに入れる。ただし,1次選別で除去できなかった細かいスモールフェザー2) 又
はきょう雑物がある場合は各々別のビーカーに分け,それぞれの質量を電子はかりによって量る。
なお,細かいスモールフェザーが出てきた場合は,きょう雑物と同様に計算してスモールフェザー
の混合率を求める。
Wx : 2次選別によるダウンの質量(mg)
Wy1 : 2次選別によるダウンファイバーの質量(mg)
Wy2 : 2次選別によるフェザーファイバーの質量(mg)
Wz : 2次選別によるきょう雑物の質量(mg)
注2) 細かいスモールフェザーには,糸状フェザー及び0.5 cmまでのスモールフェザーがある。
e) 次の式によって,組成混合率を求め,試験試料2個の平均値で表す(小数点以下1桁に丸める。)。た
――――― [JIS L 1903 pdf 6] ―――――
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だし,試験試料2個のダウン混合率の測定値に3 %以上の差があった場合には,さらに,2個の測定
を行い,4個の平均値を求める。
Wa
Xa 100
Wa Wb Wc Wd Wm Wn
Wb
Xb 100
Wa Wb Wc Wd Wm Wn
Wc
Xc 100
Wa Wb Wc Wd Wm Wn
Wd
Xd 100
Wa Wb Wc Wd Wm Wn
Wm Wy1
Xe1 100
Wa Wb Wc Wd Wm Wn Wx Wy1 Wy 2 Wz
Wm Wy 2
Xe 2 100
Wa Wb Wc Wd Wm Wn Wx Wy1 Wy 2 Wz
Wm Wz
Xf 100
Wa Wb Wc Wd Wm Wn Wx Wy1 Wy 2 Wz
Wn
100
Wa Wb Wc Wd Wm Wn
Xg 100 Xa Xb Xc Xd X1e Xe 2Xf
ここに, Xa : スモールフェザーの混合率(%)
Xb : ラージフェザーの混合率(%)
Xc : 損傷フェザーの混合率(%)
Xd : 陸鳥フェザーの混合率(%)
Xe1 : ダウンファイバーの混合率(%)
Xe2 : フェザーファイバーの混合率(%)
Xf : きょう雑物の混合率(%)
Xg : ダウンの混合率(%)
8.3 かさ高性
8.3.1 一般
かさ高性は,次のいずれかによる。
なお,高さ測定による方法は,附属書Bによる。
a) 体積測定による方法
b) 高さ測定による方法
8.3.2 体積測定による方法
8.3.2.1 装置
体積測定によるかさ高性の装置は,次による。
a) かさ高測定装置 装置は,図2及び次に示す円筒,荷重用円盤,架台,水平台及び投入器から構成す
るか,又はこれらと同等の性能をもつもの。
1) 円筒 ステンレス(SUS304-800)製で内径290 mm±0.5 mm,高さ600 mmで,内壁はパフ加工に
よって鏡面仕上げしたもの。
2) 荷重用円盤 アルミニウム製で直径285 mm±1 mm,縁は面取り仕上げとし,外縁及び桟の幅は約
――――― [JIS L 1903 pdf 7] ―――――
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30 mmで,3か所の扇状の空洞部分にはナイロン製織物を貼り付けたもので,中央部に長さ680 mm,
直径8 mmのシャフト(目印付)の一端を円盤に固定し,総質量は94.3 g±0.5 gのものとする。た
だし,ナイロン製織物は繊度12 tex,25.4 mm間の密度が,たて100本±10本,よこ85本±10本
程度のナイロンタフタ生地とする。また,荷重用円盤に取り付けたシャフトの目印は,架台に取り
付けたスケールを用いて調整可能なものとする。
3) 架台 中央部に荷重用円盤のシャフトを通すことができ,その付近にスケール(最小目盛 : 2 cm3/g)
を設置し,荷重用円盤のシャフトに付けた目印によってかさ高性(体積表示)を読み取ることがで
きる構造で,糸巻きは荷重用円盤を上下に移動及び静止できるもの。
4) 水平台 水平が調整できるもの(水準器付)。試験前に水平を調整し,上に円筒を載せて使用する。
回転用スタンドは,円筒内の試料を回収するときに用いる。
5) 投入器 投入器下部の試料落下口は,内径160 mmで開閉できる蓋をもつもの。
b) ステンレス金網製調整容器(蓋付) 木製フレームで側面4面にステンレス金網を用いた容器。寸法 :
幅 300 mm,奥行 400 mm及び高さ500 mm。金網 : JIS G 3555に規定された平織金網PW-S,線形0.29
mm,24メッシュのもの[平織・24メッシュ(線径0.29 mm,空間0.77 mm,空間率52.7 %)]。
c) かくはん棒 木製,竹製,金属製などの棒(長さ 約500 mm600 mm,太さ 約10 mm)。
d) ドライヤ 定格 : 1 200 W以上,風量 : 1 m3/min以上。
e) スチーム発生器 ヒータ出力 : 1 000 W以上,スチーム吐出圧力 : 0.30 MPa以上。
f) 天びん 0.1 gまでひょう量できるもの。
――――― [JIS L 1903 pdf 8] ―――――
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単位 mm
図2−かさ高測定装置の例
――――― [JIS L 1903 pdf 9] ―――――
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8.3.2.2 前処理(スチーム法)
試験試料の前処理の方法は,次による(図B.1参照)。
a) 箇条6の試料から,試験試料約35 gをステンレス金網製調整容器に入れ,かくはん棒でよくかくはん
する。蓋をした後,ドライヤを金網に可能な限り近付けて,1面30秒間,4面合計2分間,羽毛が舞
い上がるように熱風を吹き付ける。直ちにスチーム発生器で全面に均一に40秒間スチームを吹き付け
た後,3分間10分間放置する。
b) 次に,ドライヤを金網に可能な限り近付けて,1面30秒間,4面合計2分間,熱風を吹き付ける。さ
らに,1面15秒間,4面合計1分間,羽毛が舞い上がるように熱風を吹き付けた後3),温湿度の変化
の少ない室内に24時間以上放置する。
注3) 最初の2分間で羽毛の乾燥を行い,残りの1分間でステンレス金網製調整容器の金網,枠な
どに付着した羽毛及び水分を除去する。
c) 24時間後,ドライヤを金網に可能な限り近付けて,1面30秒間,4面合計2分間,羽毛が舞い上がる
ように熱風を吹き付けた後,標準状態の試験室に5時間以上放置する。
8.3.2.3 試験手順
試験の手順は8.3.2.2の試験試料から,天びんによって30 g±0.1 gの試験試料を1個量り取り,次のa)
c) の手順を同一試験試料で3回繰り返す。
a) この試験試料を投入器に入れ,蓋を開け,試験試料を円筒の中に静かに落下させる。
b) 投入器を外し,架台を取り付けた後,荷重用円盤を円筒の中にゆっくり降下させ,荷重用円盤をつる
している糸が緩んだときから2分後の荷重用円盤の高さを,スケールの目盛によって,2 cm3/gの単位
まで測定する。
c) 測定後に架台を取り外し,円筒内の試験試料を軽くかくはんしてから円筒を回転用スタンドに載せ,
反転させながら試験試料を少しずつ投入器に回収する。
d) かさ高性は,3回繰り返し測定した値の平均値(cm3/g)で表す(整数位に丸める。)。ただし,1回目
と2回目との差が4 cm3/g以下となった場合は2回で終了し,2回の平均を試験結果としてもよい。
8.4 油脂分率
8.4.1 装置及び材料
装置及び材料は,次による。
a) ソックスレー抽出器 JIS R 3503に規定するもの。
b) 電子はかり(電子天びん) 8.2.1 b) による。
c) ジエチルエーテル JIS K 8103に規定する特級を用いる。
警告 ジエチルエーテルは,揮発性で引火しやすく,空気との混合物は爆発を起こすため,取扱いに
ついては,次の事項を遵守する。
− 取扱い場所は,火気のないところとし,局所排気装置を設ける。
− 容器から出し入れするときは,こぼさないように注意する。
− 取扱い中はできるだけ皮膚に触れないようにし,必要に応じ,防毒マスク,保護手袋など
を着用する。
− ジエチルエーテルの揮散は,自然乾燥を十分行い,その後,高温での乾燥を行う。
− 取扱い後は,手洗いを十分にする。
− 一定の場所を定めて貯蔵する。
8.4.2 試験手順
――――― [JIS L 1903 pdf 10] ―――――
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JIS L 1903:2017の国際規格 ICS 分類一覧
JIS L 1903:2017の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISG3555:2004
- 織金網
- JISK0102:2016
- 工場排水試験方法
- JISK0557:1998
- 用水・排水の試験に用いる水
- JISK0970:2013
- ピストン式ピペット
- JISK8001:2017
- 試薬試験方法通則
- JISK8103:2013
- ジエチルエーテル(試薬)
- JISK8247:2015
- 過マンガン酸カリウム(試薬)
- JISK8951:2006
- 硫酸(試薬)
- JISL0105:2020
- 繊維製品の物理試験方法通則
- JISL0216:2016
- 羽毛用語
- JISR3503:1994
- 化学分析用ガラス器具
- JISR3505:1994
- ガラス製体積計