9
L 1903 : 2017
試験手順は,次による。
a) 箇条6の試料から約3 gの試験試料1個を採取し,絶乾質量(mg)4)を電子はかりで量り,これを円
筒ろ紙に入れ,ソックスレー抽出器に挿入する。
b) ジエチルエーテル150 mLを用いてジエチルエーテルの循環回数が1時間当たり7回8回になるよう
に湯せん器の温度を調節して4時間抽出する。抽出物残さを105 ℃±2 ℃で乾燥し,デシケータ中で
放冷した後,その質量(mg)を電子はかりで量る。
c) 次の式によって,油脂分率(%)を求める(小数点以下1桁に丸める。)。
f 100
ここに, f : 油脂分率(%)
e : 抽出物残さの絶乾質量(mg)
w : 試験試料の絶乾質量(mg)
注4) 試験試料を乾燥する場合には,試験試料が飛散しないように通気性のある生地などでひょう量
瓶の口を覆うとよい。
8.5 水分率
8.5.1 装置
− 電子はかり(電子天びん) 8.2.1 b) による。
8.5.2 試験手順
箇条6の試料から,約2 gの試験試料を2個採取し,それぞれ乾燥前の質量(mg)と絶乾質量(mg)を
電子はかりで量り,次の式によって水分率(%)を求め,2個の平均値で表す(小数点以下1桁に丸める。)。
W W
Wr 100
W
ここに, Wr : 水分率(%)
W : 試験試料の質量(mg)
W' : 試験試料の絶乾質量(mg)
8.6 清浄度
8.6.1 装置
装置は,次による。
a) 振とう機 振とう幅40 mm,振とう数毎分150回±10回に調整可能なもの。
b) 透視度計 JIS K 0102の9.(透視度)に規定する透視度計と同様の構造のもので,500 mm又は1 000
mmまで測定できるもの。
c) ガラスろ過器 JIS R 3503に規定するるつぼ形ガラスろ過器又はブフナー漏斗形ガラスろ過器で,ろ
過板の細孔記号1のもの。
d) 共通すり合わせ三角フラスコ JIS R 3503に規定する500 mLのもの。
8.6.2 試験手順
試験手順は,次による。
a) 清浄度500 mm以下を測定する場合
1) 箇条6の試料から3.0 g±0.1 gの試験試料の4個分を採取する。それぞれの試験試料を共通すり合わ
せ三角フラスコに入れる。それぞれの共通すり合わせ三角フラスコに水300 mLを加えて試験試料
を十分湿潤させた後,振とう機を用いて45分間振とう幅40 mm,振とう数毎分150回±10回で振
とうする。
――――― [JIS L 1903 pdf 11] ―――――
10
L 1903 : 2017
2) 振とう後,懸濁液をガラスろ過器でろ過し,共通すり合わせ三角フラスコ2個分を一組として透視
度計(500 mm)に満たす。
3) 照度600 lx1 000 lxの環境下で透視度計の上部から底部を透視しながら,懸濁液を排出する。標識
板の二重十字が認識できたとき,懸濁液の排出を止め,そのときの懸濁液の高さを透視度計の目盛
(mm)によって測定する(附属書C参照)。
4) 清浄度は透視度計の読み(mm)とし,二組の平均値を整数位に丸めて表す。
なお,二組の透視度計の読みのうち,いずれか一組の値が500 mmを超えた場合は,その一組の
値は500 mmとし,二組の平均値を求める。
b) 清浄度1 000 mm以下を測定する場合
1) 箇条6の試料から3.0 g±0.1 gの試験試料の6個分を採取し,それぞれの試験試料を共通すり合わせ
三角フラスコに入れる。それぞれの共通すり合わせ三角フラスコに水300 mLを加えて試験試料を
十分湿潤させた後,振とう機を用いて45分間振とう幅40 mm,振とう数毎分150回±10回で振と
うする。
2) 振とう後,懸濁液をガラスろ過器でろ過し,共通すり合わせ三角フラスコ3個分を一組として透視
度計(1 000 mm)に満たす。
3) 照度600 lx1 000 lxの環境下で透視度計の上部から底部を透視しながら,懸濁液を排出する。標識
板の二重十字が認識できたとき,懸濁液の排出を止め,そのときの懸濁液の高さを透視度計の目盛
(mm)によって測定する(附属書C参照)。
4) 清浄度は透視度計の読み(mm)とし,二組の平均値を整数位に丸めて表す。
なお,二組の透視度計の読みのうち,いずれか一組の値が1 000 mmを超えた場合は,その一組
の値は1 000 mmとし,二組の平均値を求める。
8.7 酸素計数
8.7.1 装置及び材料
装置及び材料は,次による。
a) 振とう機 8.6.1 a) による。
b) マイクロビュレット 0.02 mL目盛付きのもの,又はこれと同等の測容器具。例えば,JIS K 0970に
規定するピストン式ピペット。ただし,ピストン式ピペットで可変容量形の場合は,最大設定容量が
0.1 mL以下のもの。
c) ガラスろ過器 8.6.1 c) による。
d) 共通すり合わせ三角フラスコ 8.6.1 d) による。
e) トールビーカー又は三角フラスコ JIS R 3503に規定する200 mL以下のもの。
f) 全量ピペット又はメスシリンダー JIS R 3505に規定する100 mLのもの。
g) 硫酸(1+5) 水5容をビーカーにとり,これを冷却し,かき混ぜながらJIS K 8951に規定する硫酸
1容を徐々に加えたもの。
警告 硫酸に水を加えるのは非常に危険であるので,ガラス棒を用いて水に硫酸を少しずつ加えるよ
うにする。
h) 0.02 mol/L過マンガン酸カリウム溶液 JIS K 8247に規定する過マンガン酸カリウム3.3 gを水に溶か
し,1 000 mLとする。この溶液はJIS K 8001のJA.6.4(滴定用溶液の調製,標定及び計算)のg) に
規定する方法によって調製し,標定する。
8.7.2 試験手順
――――― [JIS L 1903 pdf 12] ―――――
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L 1903 : 2017
試験手順は,次による。
a) 箇条6の試料から3.0 g±0.1 gの試験試料を2個採取する。それぞれの試験試料を共通すり合わせ三角
フラスコに入れる。それぞれの共通すり合わせ三角フラスコに20 ℃±2 ℃の水300 mLを加えて試験
試料を十分湿潤させた後,振とう機を用いて45分間振とう幅40 mm,振とう数毎分150回±10回で
振とうする。
b) 振とう後,懸濁液を個別にガラスろ過器でろ過し,ろ液100 mLを全量ピペット又はメスシリンダー
でトールビーカー又は三角フラスコに採り,これに硫酸(1+5)を1 mL2 mL加えて酸性にした後,
マイクロビュレットなどを用いて0.02 mol/L過マンガン酸カリウム溶液を1回に約0.02 mL滴下し,
60秒以上微紅色を保つまで滴定する。
c) ) の懸濁液に代え,水100 mLに硫酸(1+5)を1 mL2 mL加えたものについて空試験を行う。
d) 次の式によって酸素計数(mg)を算出し,2個の平均値で表す(小数点1桁に丸める。)。
O a
b
ここに, O : 酸素計数(mg)
a : 本試験に要した0.02 mol/L過マンガン酸カリウム溶液(mL)
b : 空試験に要した0.02 mol/L過マンガン酸カリウム溶液(mL)
f : 0.02 mol/L過マンガン酸カリウム溶液のファクター
9 試験報告書
試験報告書には,次の事項を記載する。
a) 試験年月日
b) 規格番号
c) 試験条件
d) 試験方法
e) 試験結果
――――― [JIS L 1903 pdf 13] ―――――
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L 1903 : 2017
附属書A
(参考)
組成成分の分類
A.1 組成成分の分類
組成成分の分類は,8.2.2の表1の各組成成分に包含するものの例と図A.1のa) o) とを照合して行う。
A.2 組成混合率の試験手順についての補足
組成混合率の試験手順についての補足は,次による。
a) 羽枝が立体構造でダウンに類似していても幹羽軸の堅いものは,フェザーに包含する。
b) 糸状フェザーは,ファイバーに類似しているが,細く柔らかい羽軸を主体としたフェザーをいう。
c) この規格において損傷フェザーの損傷の程度について規定していないが,商習慣上3分の1以上損傷
しているものをいう。
d) フェザーの羽軸から分離した羽枝でも,1本の状態まで完全に分離していないものは,フェザーファ
イバーではなく,損傷フェザーに包含する。ただし,ダウンの場合は,羽軸から分離した羽枝でも,1
本の状態まで完全に分離していないものはダウンに包含する。
e) 陸鳥フェザーは水鳥フェザーと異なり,元羽軸に小さな羽根をもっている,羽枝に光沢がある,羽軸
周辺の羽枝の生え方(はしご状構造)などの特徴がある。また,図A.2に示すように水鳥羽毛には羽
枝に三角節があるが,陸鳥羽毛にはない。
f) 陸鳥ファイバーは,陸鳥フェザーから脱落したファイバーであり,目視による判別が困難な場合があ
るが,陸鳥ファイバーの特徴を光学顕微鏡などによって拡大観察することで判別することができ,必
要に応じて,数値化することができる。
g) 選別中にダウン及びフェザーの羽枝を誤って切断し,ファイバーの状態となった場合には,元のダウ
ン又はフェザーに包含する。
――――― [JIS L 1903 pdf 14] ―――――
13
L 1903 : 2017
a) ダウン b) 羽枝が2本以上あるダウン
L1
c) 幹羽軸が明瞭でないダウン d) 未熟ダウン
9 03 : 2
図A.1−各組成成分に包含するものの例
017
2
――――― [JIS L 1903 pdf 15] ―――――
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JIS L 1903:2017の国際規格 ICS 分類一覧
JIS L 1903:2017の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISG3555:2004
- 織金網
- JISK0102:2016
- 工場排水試験方法
- JISK0557:1998
- 用水・排水の試験に用いる水
- JISK0970:2013
- ピストン式ピペット
- JISK8001:2017
- 試薬試験方法通則
- JISK8103:2013
- ジエチルエーテル(試薬)
- JISK8247:2015
- 過マンガン酸カリウム(試薬)
- JISK8951:2006
- 硫酸(試薬)
- JISL0105:2020
- 繊維製品の物理試験方法通則
- JISL0216:2016
- 羽毛用語
- JISR3503:1994
- 化学分析用ガラス器具
- JISR3505:1994
- ガラス製体積計