JIS L 4405:2021 タフテッドカーペット | ページ 2

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6 寸法及び表示単位

  寸法は,9.9によって試験したとき,表示値に対して+2 %,−1 %とし,表示単位は,表7のとおりと
する。
表7−表示単位
項目 ピース物 ロール物
幅 cm
cm
長さ m

7 外観

  外観は,表8のとおりとする。
表8−外観
項目 外観
穴,裂けの欠点 あってはならない。
汚れの欠点 目立たない。
補修の跡の欠点 目立たない。
耳の欠点 不整がなく,適正である。
その他の欠点 たて筋,よこ段などの欠点が目立たない。

8 材料

  パイルの組成繊維は,製品に適するものを用いる。また,有害物質が基準を超えて含有される材料は,
使用してはならない。
注記 有害物質は,有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律(昭和48年法律第112号)に基
づく有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律第二条第二項の物質を定める政令(昭和
49年政令第334号)及び有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律施行規則(昭和49
年厚生省令第34号)に規定するものをいう。

9 試験方法

9.1 試料・試験片の採取

  試料·試験片の採取は,JIS L 1021-1による。

9.2 パイル糸の引抜き強さ

  パイル糸の引抜き強さの試験は,JIS L 1021-8による。
9.3 離強さ
離強さの試験は,JIS L 1021-9の箇条6(B法)による。
9.4 摩擦を伴った動的荷重による厚さ減少率
摩擦を伴った動的荷重による厚さ減少率の試験は,JIS L 1021-7の箇条4(摩擦を伴った動的荷重による
厚さ減少)による。

――――― [JIS L 4405 pdf 6] ―――――

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9.5 パイル糸の染色堅ろう度

9.5.1 耐光堅ろう度
耐光堅ろう度の試験は,JIS L 0842に規定する第3露光法による。
なお,試験片の大きさは,通常,65 mm×40 mm以上とする。
9.5.2 摩擦堅ろう度
摩擦堅ろう度の試験は,JIS L 0849の9.2[摩擦試験機II形(学振形)法]のa)(乾燥試験の場合)に
よる。
なお,試験片は,たて及びよこ方向に220 mm×30 mmの大きさに1枚ずつ採取する。ただし,採取す
る試験片の方向について,この規定によることが不適切な場合は,この限りではない。その場合,採取し
た試験片の方向を試験報告書に付記する。

9.6 難燃性

  難燃性の試験は,JIS L 1091の8.2[B法(表面燃焼試験)]による。ただし,試験片の調製は,次によ
る。
a) 試験片を50 ℃±2 ℃の恒温乾燥器内で24時間調製する。ただし,熱による影響を受けるおそれがな
いものは,105 ℃±2 ℃の恒温乾燥器内に1時間の調製で,これに代えることができる。
b) 次に,シリカゲル入りデシケーター内で2時間以上調製する。
なお,判定は,たて方向及びよこ方向それぞれ3枚について行う。

9.7 パイル糸の油脂分及び溶剤抽出分並びに洗浄減量

  パイル糸の油脂分及び溶剤抽出分の試験は,a)による。また,パイル糸の洗浄減量の試験は,b)による。
a) 水分率既知の試料約5 gを採取し,これを円筒ろ紙に入れるか,又はろ紙で包み,JIS R 3503に規定
する共通すり合わせソックスレー抽出器に入れ,JIS K 8103に規定するジエチルエーテルを用いて抽
出する。抽出中はジエチルエーテルの循環回数が1時間当たり7回8回となるようにウォーターバ
スの温度を調整する。
なお,抽出時間は,試料の繊維に毛を含む場合は4時間,それ以外のものは1.5時間とし,引き続
き,ウォーターバス上で溶剤を揮発させる。抽出残さの入ったフラスコを105 ℃±2 ℃の恒温乾燥器
中に1.5時間放置し,その後,デシケーター中で冷却して質量を量る。油脂分又は溶剤抽出分は,ジ
エチルエーテル抽出量を抽出前試料の絶乾質量で除した百分率で表し,2回の平均値を,JIS Z 8401
の規則Bによって小数点以下2桁に丸める。
b) 水分率既知の試料約5 gを採取し,100倍量の約0.5 %の非イオン界面活性剤(ポリオキシエチレンア
ルキルエーテルを用いる。)水溶液とともに三角フラスコに入れ,温度40 ℃±2 ℃で振とうしながら
約30分間処理する。これを漏斗上に取り出し,温水で十分に洗浄した後乾燥し,絶乾質量を量り,次
の式によって洗浄減量Rs(%)を算出し,2回の平均値を,JIS Z 8401の規則Bによって小数点以下2
桁に丸める。
mm
Rs 100
m
ここに, Rs : 洗浄減量(%)
m : 洗浄前の試料の絶乾質量(g)
m' : 洗浄後試料の絶乾質量(g)
この試験はパイル糸がポリプロピレン100 %の製品にだけ適用し,試験に用いる器具は,JIS R 3503
による。

――――― [JIS L 4405 pdf 7] ―――――

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9.8 単位面積当たりの基部上のパイル質量

  単位面積当たりの基部上のパイル質量の試験は,JIS L 1021-4の箇条8(単位面積当たりの基部上のパイ
ル質量)による。

9.9 寸法

  寸法は,JIS L 1021-2によって測定する。ただし,ロール物の長さは,メートル(m)の単位で小数点以
下1桁まで表す。また,ロール物の場合は,検尺装置によって長さを測定してもよい。

9.10 材料

  パイルの組成繊維は,JIS L 1030-1及び/又はJIS L 1030-2によってする試験する。

10 検査方法

  タフテッドカーペットは,箇条5箇条7について検査を行う。この場合,検査は,全数検査又は合理
的な抜取方式によって行う。

11 表示

  タフテッドカーペットには,1製品ごとに,押印,印刷,刷り込み,証紙を付け,又は荷札を付ける方
法で,1包装ごとに押印,印刷又は証紙を付ける方法で,次の事項を表示しなければならない。
a) この規格の番号
b) 規格名称
c) 難燃性による種類2)
注記 産業標準化法(昭和24年6月1日法律第185号)第30条第1項又は第2項の認証を受けた製
造業者等が“難燃”と表示する場合,“難燃”の文字は,JIS Z 8305の3.(大きさ)に規定する
16ポイント以上の大きさで,図1のようにJISマークと一体で表示し,製品に直接表示する場
合は黒又は白で,証紙を付け,又は荷札を付ける場合は黒で印刷する。
注2) 難燃性の種類で,“なし”のものは,表示を省略してもよい。
又は
図1−“難燃”及びJISマークの表示例
d) パイルの組成繊維
e) 寸法
f) 製造業者名又はその略号
g) 製造番号

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