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図6 遠心形局部扇風機断面図(直動形)
6.2 回転方向及び吐出し方向 扇風機の回転方向は,原則として電動機側から見て時計回り,吐出し口
の方向は,電動機側から見て右側上部水平吐出しとする。
6.3 扇風機の羽根車外径,吸込口径及び吐出し口 扇風機の羽根車外径吸込口径及び吐出し口は,表2
のとおりとする。
表2
単位mm
1 1 1 1
呼び径(番) 2
2 3 3
2 4 4
2 5 5
2 6 7
羽根車外径 350 440 510 580 660 730 800 870 1 020
390 470 540 630 700 780 850 930 1 080
吸込口径 350 400 450 500 550 600 700 750 900
吐 正方形 250 300 350 400 450 500 550 600 700
出
し 長方形 A 320 380 450 510 560 640 690 750 880
口 B 200 240 280 320 350 400 430 470 550
備考 長方形の場合は,Aを長辺の最大,Bを短辺の最小とし,その範囲内で決める。ただし,吐出し面積は正
方形の場合と同じとする。
6.4 ケーシング及び吸込カバー ケーシング及び吸込カバーは,次のとおりでなければならない。
(1) ケーシング及び吸込カバーは鋼板製で溶接構造とし,吸込口は軸方向であること。
――――― [JIS M 7613 pdf 6] ―――――
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M 7613-1992
(2) ケーシングは渦巻室をもち,吸込カバーを取り外すことによって,羽根車を軸方向に容易に取り外し
又は取り付けることができる構造であること。ただし,呼び径6番以上のものは,ケーシングを上下
水平二つ割形にして,羽根車を上方に取り出す構造でもよい。
(3) ケーシング及び吸込カバーの板厚は,表3のとおりとする。
表3
単位mm
呼び径(番) 板厚
221
1 3
2 1.6以上
4215 2.3以上
6,7 3.2以上
(4) ケーシングの適切な箇所にドレン抜き穴を設けること。
1 2
(5) ケーシングの吸込管と羽根車口金との軸方向又は半径方向のすき間は,羽根車口金外径の100 100 で,
1
渦巻室の巻き始めと羽根車外径とのすき間は羽根車外径の30 以上で,巻き始めには大きな丸みをつけ
て騒音の発生を防ぐような構造であること。
(6) ケーシングの吸込カバー取付面又は上下水平二つ割面は,適切なガスケットを使用してボルトで締め
付け,運転時に空気が漏れないようにすること。
(7) ケーシングは運転時の風圧に耐え,かつ,その板部が運転に差し支えるような振動を起こさないよう
に外面に平鋼又は形鋼を断続溶接して補強をすること。特にベッドの取付部は十分な強度をもたせる
こと。
(8) ケーシングには全体の質量に耐えるため十分な強度をもつ脚を備え,脚には合計4か所以上の基礎ボ
ルト穴を付けること。
(9) ケーシングには全質量を支えるのに必要な強度をもつ運搬用のつり金具を取り付けること。ただし,
直結形のものは,ケーシング以外(3)にも補助のつり金具を付けること。
注(3) ベッドなどに付ける。
6.5 羽根車 羽根車は,次のとおりでなければならない。
(1) 羽根車の主板,側板及び羽根の板厚は,表4による。
表4
単位mm
呼び径(番) 主板 側板 羽根
221
213
3.2以上 2.3以上 1.6以上
4215
4.5以上 3.2以上 2.3以上
6,7 6 以上 4.5以上 3.2以上
(2) 主板及び側板は同心円で,羽根は回転方向に対して後向き形とし,主板及び側板に等間隔に溶接又は
リベット締めにすること。羽根車外周でのピッチ誤差は,計算値に対して±2%とする。主板はハブと
同心円で,かつ,軸心に対して正しく直角に溶接又はリベット締めとすること。口金は側板に溶接す
るか又は側板から打ち出すこと。
(3) 羽根車のつり合いは,JIS B 0905のG6.3以下であること。
(4) 羽根車ハブと軸とのはめ合い部の長さは,穴径の1.5倍以上であること。
(5) 羽根車の主板及び側板の外径とハブの軸穴,主板取付け部及び軸はめ合い部の両端面には,機械加工
を施すこと。
(6) 羽根車の主板及び側板外径の横振れ,径振れ及び口金外径の横振れ,径振れは,表5による。
――――― [JIS M 7613 pdf 7] ―――――
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M 7613-1992
表5
項目 呼び径(番)
1
221
2
3 4215
6, 7
主板外径の横振れ 1.5mm以下 2 mm以下 3 mm以下
主板外径の径振れ 0.2mm以下 0.3mm以下 0.5mm以下
側板外径の横振れ 3 mm以下 4 mm以下 6 mm以下
側板外径の径振れ 0.4mm以下 0.6mm以下 1 mm以下
口金外径の横振れ 口金外径の10005.2以下 口金外径の10005.2以下
口金外径の10005.2以下
5以下 5以下 5以下
口金外径の径振れ 口金外径の1000 口金外径の1000 口金外径の1000
6.6 ベッド ベッドは,次のとおりでなければならない。
(1) 軸受と電動機との共通ベッド又は電動機ベッドは堅ろうで荷重に対してひずみ及び振動を起こすこと
がないように十分な強度をもつ形鋼又は鋼板の溶接製とし,ケーシングに堅固にボルトで締め付ける
こと。ベッドの基礎ボルト穴は4個以上であること。
(2) 呼び径5番以下の直動形のものの基礎ボルト穴は,ケーシング及びベッドに各々2個ずつあけること。
(3) 共通ベッドの座の大きさは,それに載る軸受及び電動機の足より大きくすること。
また,その座の表面が水平になるように機械仕上を行うこと。
6.7 主軸 主軸は,次のとおりでなければならない。
(1) 軸継手部分の主軸軸端の直径dは,次の式によって算出した値以上であること。
d K3 nL mm
4=
ここに, L : 電動機の定格出力 (kW)
n : 回転数 (s−1)
K : 係数=125(軸の材科がS 30 Cの場合)
116(軸の材料がSUS 403の場合)
注(4) は動力伝達を行う部分の直径である。動力伝達を行わない部分においては,それ以下の直径
でよい。
(2) 主軸の軸径は,規定回転数の1.3倍を危険速度とし,これに耐える大きさのものであること。
(3) 主軸にねじ部のあるものは,始動時にナットが緩まない方向とするか,又は座金その他の方法で回り
止めをすること。
6.8 軸受 軸受は,次のとおりでなければならない。
(1) 軸受は,JIS B 1521に規定する深溝玉軸受を用いること。
(2) 直結形の軸受は,ケーシングの片側に2個設け,その軸受箱は,筒形又は上下二つ割形とすること。
(3) 軸受は,油又はグリース潤滑とし,運転中,油又はグリースが流出したり飛散したりしない構造であ
ること。
また,油潤滑の場合は,油面計及び油抜き穴を設けること。
(4) 回転部分の軸方向の移動は,玉軸受で安全確実に支えること。この場合スラスト荷重とラジアル荷重
をともに受けさせてもよい。
(5) 軸受箱には,その取付位置を確定するためのノック穴2個を設けること。
6.9 軸継手 軸継手は,次のとおりでなければならない。
(1) 軸継手は,JIS B 1452に規定するたわみ形を用いること。運転中,継手間のすき間は23mmの範囲
内になるようにすること。
――――― [JIS M 7613 pdf 8] ―――――
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(2) 軸継手の仕上精度は,表6による。
表6
単位mm
外径 相互の外径誤差 主軸に取付け後
外径の振れ 面のねじれ
120以下 0.035以下 0.05以下 直径100mmにつき0.040以下
120を超え180以下 0.040以下 0.05以下 直径100mmにつき0.040以下
180を超えるもの 0.046以下 0.05以下 直径100mmにつき0.040以下
6.10 各部のはめ合い 各部のはめ合いは,原則としてJIS B 0401によって,表7に適合しなければなら
ない。
表7
部分 はめ合い 部分 はめ合い
羽根車ハブと主軸 H7h6 軸受箱と玉軸受 H7−
軸継手と主軸 H7j5 玉軸受と主軸 −j5
主板と羽根車ハブ H7g6 軸継手ボルトとボルト穴 H7g6
備考 はめ合いは,原則として穴基準とすること。
6.11 寸法精度 ケーシング及びベッドの削り加工部分の寸法精度は,JIS B 0405の粗級に,また,羽根
車の外周その他鋳造部品の削り加工は中級に,それぞれ適合しなければならない。
6.12 電動機 電動機は,次のとおりでなければならない。
(1) 電動機は,原則として全閉形とし,JIS C 4004及びJIS C 4210によるほか,炭鉱用の場合はJIS C 0901
に,土木建設,地下工事用の場合はJIS C 0903に適合すること。
(2) 直動形の電動機の軸径は,羽根車を付けたとき,規定回転数の1.3倍を危険速度とし,これに耐える
大きさのものであること。
(3) 直動形の電動機の軸及び軸受は,扇風機の羽根車の質量及びスラストを支えるのに十分な強度をもつ
ものであること。
7. 外観 扇風機の外観は,次のとおりでなければならない。
(1) 鋳造品は,内外面とも滑らかで,有害な鋳す,き裂,偏肉などの欠点がないこと。
(2) ケーシングはひずみがなく,溶接部は仕上がりが良好で,フランジ面は平滑で正しく平面であること。
(3) ケーシング内部にはさび止め塗装,外部には仕上塗装を施すこと。
(4) 主軸,軸継手などの仕上加工面は,油脂,その他の方法でさび止めを施すこと。
8. 材料 各部の材料は,表8又はこれらと同等以上の性能をもつものでなければならない。
――――― [JIS M 7613 pdf 9] ―――――
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表8
部品名 材料
ケーシング,吸込カバー,羽根車 JIS G 3101のSS 400又はJIS G 3141のSPCD
ボルト・ナット類(ドレンプラグを含む。) JIS G 3101のSS 400
羽根車ハブ JIS G 5501のFC 150又はJIS G 5101のSC 410
軸受箱 JIS G 5501のFC 150
共通ベッド又は電動機ベッド JIS G 3101のSS 400
主軸 JIS G 4051のS 30 C又はJIS G 4303のSUS 403
キー JIS G 4051のS 50 C
軸継手 JIS G 5501のFC 150
羽根車止めナット JIS G 3101のSS 400
9. 附属品 扇風機には,次の附属品を付けなければならない。
特殊分解工具 一組
金網 1枚
軸継手ガード 1個
備考1. 金網の補強骨は,扇風機の大きさに応じ, 罵 し,金網の大きさ及び網目
の大きさは,羽根車など内部を保護するとともに危険防止に対して十分に安全なもので,取
付け・取外しが簡単にできるものでなければならない。
2. 軸継手ガードは,直結形だけに付けること。
10. 試験
10.1 試験項目 扇風機の試験は,次の項目について行わなければならない。
(1) 風量
(2) 全圧及び静圧
(3) 軸動力
(4) 回転数
(5) 効率
(6) 騒音
(7) 振動
(8) 温度上昇
(9) 始動
(10) 絶縁抵抗
(11) 耐電圧
10.2 試験方法
10.2.1 風量,全圧及び静圧,軸動力並びに回転数 扇風機の風量,全圧及び静圧,軸動力並びに回転数の
試験は,JIS B 8330による。
10.2.2 運転状態 運転状態の試験は,次の項目について行う。
(1) 騒音 騒音試験は,JIS B 8346による。
(2) 振動 振動試験は,仮り付けの状態で扇風機を運転し,振動計を用いて軸受上部の振動を測定する。
ただし,直動形のものは電動機の中央上部で測定する。
(3) 温度上昇 温度上昇試験は,扇風機の全負荷状態で,電動機の温度が一定になるまで運転した後,直
結形のものでは扇風機の軸受上部で,直動形のものでは電動機の軸受上部で測定する。
――――― [JIS M 7613 pdf 10] ―――――
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JIS M 7613:1992の国際規格 ICS 分類一覧
- 73 : 鉱採及び鉱物 > 73.100 : 鉱山設備 > 73.100.20 : 通風,空調及び照明設備
JIS M 7613:1992の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0132:2005
- 送風機・圧縮機用語
- JISB0401:1986
- 寸法公差及びはめあい
- JISB0405:1991
- 普通公差―第1部:個々に公差の指示がない長さ寸法及び角度寸法に対する公差
- JISB0905:1992
- 回転機械―剛性ロータの釣合い良さ
- JISB1452:1991
- フランジ形たわみ軸継手
- JISB1521:2012
- 転がり軸受―深溝玉軸受
- JISB8330:2000
- 送風機の試験及び検査方法
- JISB8346:1991
- 送風機及び圧縮機―騒音レベル測定方法
- JISC0901:1983
- 炭鉱用電気機器の防爆構造
- JISC0903:1983
- 一般用電気機器の防爆構造通則
- JISC4004:1992
- 回転電気機械通則
- JISC4210:2001
- 一般用低圧三相かご形誘導電動機
- JISG3101:2015
- 一般構造用圧延鋼材
- JISG3101:2020
- 一般構造用圧延鋼材
- JISG3141:2017
- 冷間圧延鋼板及び鋼帯
- JISG3141:2021
- 冷間圧延鋼板及び鋼帯
- JISG4051:2016
- 機械構造用炭素鋼鋼材
- JISG4303:2012
- ステンレス鋼棒
- JISG4303:2021
- ステンレス鋼棒
- JISG5101:1991
- 炭素鋼鋳鋼品
- JISG5501:1995
- ねずみ鋳鉄品