JIS M 8702:2019 鉄鉱石―サンプリング及び試料調製方法 | ページ 6

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g) スナイダ形縮分機
図3−縮分機の例(続き)

7.7.4 乾燥機

  乾燥機は,水分用試料を調製した後,化学分析用試料調製を支障なく行うために使用してもよい。乾燥
は,化学的品質の変化が起こらないように105 ℃以下の温度で行う。また,乾燥による微粉の損失など,
他の原因による偏りが生じないように注意しなければならない。

7.8 精度及び偏りの確認

  試料採取調製装置を新たに設置した場合,装置の主要部分を改造した場合,又は従来扱ったことのない
新しい種類の鉱石を採取する場合は,装置全体及び必要があれば各段階についても,精度及び偏りの確認
をする実験(JIS M 8708及びJIS M 8709)を行わなければならない。
設備の異常を確認する目視点検を,日常の運転の間に定期的に行う。目視点検の結果に問題があるとき,
又は変化のおそれがあると判断されたときは,偏り試験を実施するのが望ましい。装置は,5.4及び5.5の
規定よりもよい試料採取及び試料調製の精度を達成しなければならない。
サンプリング装置の偏りは,箇条9による停止コンベヤからのサンプリングと比較して確認する。この
場合,品質特性として粒度を用いるのがよい。

7.9 清掃及び保守

  サンプリング装置は,検査,十分な清掃,修理又は確認実験が容易にできるように,全ての箇所に容易
に立ち入ることができるのが望ましい。
一つのロットのサンプリングが終了したときは,装置の主要部分を新鮮な水,乾燥した油気がない圧縮
空気又は真空掃除器によって清掃する。
試料を採取する鉱石の種類が変わったときは,対象となるロットから十分な量の鉱石を採り,装置の全
系統に流し,汚染を起こすおそれがあるものを除去する。

7.10 フローシートの例

  試料採取調製装置は,種類が多く,画一的なフローシートを示すことは困難であるが,新たに設置する
場合の参考として,フローシートの例を図4に示す。図4のフローシートは,次の条件に基づいた例であ
る。

――――― [JIS M 8702 pdf 26] ―――――

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a) 質量基準サンプリング
b) 定速一次サンプラ
c) インクリメントの質量の変動係数は20 %未満
d) インクリメントの定量縮分
e) 粒度試験試料,水分試験試料及び化学分析用試料を別々に調製

――――― [JIS M 8702 pdf 27] ―――――

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ロット
メインコンベヤベルト
流量計(又はタイマ)
定速一次サンプラ
廃棄又はインクリメントの保管 インクリメント
切替ダンパ
水分・化学分析用インクリメント 粒度用インクリメント 物理試験用
インクリメント
a)
破砕機
−22.4 mm又は−10 mm
縮分機(定量縮分)
ホッパ ホッパ
水分用小口試料 化学分析用小口試料
廃棄 縮分機 乾燥機
破砕機
縮分機 廃棄
粉砕機
水分試験試料
縮分機 廃棄
ホッパ
化学分析用大口試料
粉砕機
縮分機 廃棄
乾燥機 (必要に応じ)
微粉砕
分配器
化学分析試験室試料
注a) 破砕したふるい上とふるい下とを縮分段階の前に混合する装置がある場合には,破砕機の前にふるいを使っても
よい。
図4−試料の採取及び試料の調製のフローシートの一例

――――― [JIS M 8702 pdf 28] ―――――

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8 静止状態での試料採取

8.1 一般

  偏りを避けるためには,鉱石の全ての部分が等しい機会で選ばれ,分析最終試料の一部となるようにイ
ンクリメントをロットから抽出することが重要である。したがって,ロット全体から等しく試料採取する
ことの可能な,鉱石流からの試料採取が,ロットの品質特性値を決めるための代表試料を得る方法として
適している。静止ロットの試料採取は,鉱石の底まで完全なインクリメントを抽出することができる場合
だけ行うことができる。これは,スピア形サンプラ又はオーガ形サンプラによって可能となる場合がある。
しかし,サンプリングショベルでは不可能であり,使用は推奨されない。

8.2 貨車からの試料採取

8.2.1 一般

  最大粒度が1 mm未満の鉱石の貨車からの静置法による試料採取は,試料採取地点で粉鉱の底まで試料
採取器が貫通し,粉鉱の全断面が抽出できる場合に限って,スピア形サンプラ又はオーガ形サンプラを用
いて行うことができる。さらに,信頼できる方法は,貨車から又は貨車へ鉱石を移動するときのコンベヤ
ベルトから試料を採取する方法である。貨車からの粗粒鉱石のサンプリングには,スピア形サンプラ又は
オーガ形サンプラを用いてはならない。

8.2.2 試料採取器

  インクリメントを抽出するスピア形サンプラ(図5参照)又はオーガ形サンプラの最小内径は,30 mm
とする。
図5−最大粒度が1 mm未満の鉱石サンプリング用スピア形サンプラの例

8.2.3 一次インクリメント個数

  一次インクリメント個数は,5.4による。ロットを構成する各貨車から採取するインクリメント個数(nW)
は,式(18)による。
n1
nW≧ (18)
NT
ここに, n1 : 5.4によって採取する一次インクリメント個数
NT : ロットを構成する貨車の数
式(18)から得られるnWの値は,整数値に切り上げる。

――――― [JIS M 8702 pdf 29] ―――――

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8.2.4 試料採取方法

  貨車から採取するインクリメントは,インクリメントが鉱石のほぼ一定質量を代表するように,貨車の
中の鉱石表面をできるだけ等分に分けた地点からスピア形サンプラ又はオーガ形サンプラを用いて採取す
る。各インクリメントは,代表試料が抽出できるように貨車の底まで垂直に全量採取することが重要であ
る。この条件に合致しない場合は,試料採取方法はこの規格に適合しない。
注記 スピア形サンプラを用いるときは,容器内での内部摩擦抵抗によって,垂直な柱状試料の全量
が採れないことがあることに注意する必要がある。

8.3 船倉,貯鉱場及び貯鉱槽からの試料採取

  船倉,貯鉱場及び貯鉱槽の静置サンプリングは,試料採取器が底まで達せず,鉱石の全断面を抽出する
ことができないため,行ってはならない。ロットの全ての部分が試料採取の等しい機会をもたないためで
ある。船倉,貯鉱場又は貯鉱槽の表面又は側面からだけの試料採取は,特にロットが数箇所の切羽の鉱石
を含む場合には,代表性を認めることができない。例えば,高さ10 mの貯鉱場から2 mの長さのスピア
形サンプラを用いてインクリメントを採取する場合,得られた試料は貯鉱場の表面の厚さ2 mの殻の鉱石
を代表するだけである。最も実際的で有効な方法は,鉱石を船倉,貯鉱場若しくは貯鉱槽に又はそれらか
ら搬送する間にコンベヤから,箇条7によって試料を採取することである。

9 停止ベルトからの参照試料採取

  停止ベルトからの試料採取は,試料採取方法の偏りを検証するときの参照試料を得るための認容された
方法である。しかし,水分測定用試料の場合は,コンベヤから参照試料を採取するときに水分の損失がな
いように特別に注意する必要がある。
停止ベルトからの試料採取方法は,次による。
a) 4.2に従って試料採取のパラメータを決める。
b) 6.1.4又は6.2.4に従って,決められた質量間隔又は時間間隔でベルトを停止する。
c) 各停止時に,鉱石の最大粒度の3倍又は30 mmのいずれか大きい最小内部寸法の,適切な形状のサン
プリング枠(図6参照)を停止ベルトの上に鉱石の全流幅を横切って置き,鉱石の中に挿入する。
d) サンプリング枠の挿入のときに妨げとなる粒子は,枠の左側にかかった鉱石はインクリメントに含め,
枠の右側にかかった鉱石はインクリメントから除外することが望ましい。
e) サンプリング枠の中の鉱石は,水分の損失を最小にするため可能な限り短時間で,ベルトの上の全鉱
石粒子を適切な容器に1インクリメントごとに掃き入れる。
f) インクリメントごとに対の比較が必要な場合は,インクリメントを分けて保管する。
g) ロットの品質が必要な場合は,インクリメントを10.2に従って小口試料又は大口試料にまとめる。
h) インクリメント,小口試料又は大口試料は,箇条11によるラベルを貼付した容器に入れて保管する。
停止ベルト方法の使用が実際的でない場合は,附属書Cに記載する方法の一つを使用してもよい。

――――― [JIS M 8702 pdf 30] ―――――

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JIS M 8702:2019の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 3082:2017(MOD)

JIS M 8702:2019の国際規格 ICS 分類一覧

JIS M 8702:2019の関連規格と引用規格一覧