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注記1 ふるいAは最大の目開き。
注記2 方法2における繰返し装入試料M,P及びRは,試料を注意深く縮分して準備する。
図3−手動ふるい分けの手順(−11.2+1 mm鉱石の例)
7.4.5 非連続式機械ふるい分け
このふるい分け方法は,全ての粒度の鉄鉱石類のふるい分けに適用し,単独のふるい又は段重ねふるい
を使用して次の手順によって行う。ふるい分け装置は,5.2に示す基準を満足しなければならない。
a) 最上部に最大の目開きのふるいを,底に受け器を置いて,段重ねふるいを組み立てる。
b) 最上部のふるいに装入試料を載せ,蓋を付ける。
c) 段重ねふるいを振動機に設置する。
d) ふるい分けは,終点基準に従って又はある一定のふるい分け時間が経過した時点で終了する(4.8及び
7.6参照)。
e) それぞれの粒度区分の試料の質量を別々に測定する。
7.4.6 塊鉱石及び粉鉱石の湿式ふるい分け
このふるい分け方法は,乾式ふるい分けの規定(7.4.27.4.5参照)を適用する。
ふるい分け装置は,装入試料の全量に十分な清浄水がかかるように組み立てる。水流は低速,かつ,低
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圧とし,ふるいの側面から水があふれないようにする。過剰な水圧をかけることで,ふるい面を損傷した
り,粉化の原因となることのないよう注意しなければならない。湿式ふるい分けの前に試料が乾燥してい
る場合は,粉じんによる減損を減らすため,ふるいを駆動する前に少量の水を混合して試料を湿らせる。
単独のふるいを用いる手動湿式ふるい分けには,水流を用いる代わりに,水中で装入試料を入れたふる
いを動かすという方法を用いてもよい。この方法を用いる場合は,ふるいの側面から水があふれないよう
にする。
試料の量が限られている場合は,図3の方法1による。底に最小の目開きのふるいを置いた段重ねふる
いで,試料を連続して洗う。大きい目開きのふるいを通過した懸濁液は,次のふるいの上に直接載る。試
料の量が多い場合は,図3の方法2に従って,多数の装入試料を別々にふるい分けてもよい。終了の時点
で,残留したふるい上の試料とともにふるいを7.1によって乾燥する。
粉鉱石の湿式ふるい分けの確実な手順の例を,図4に示す。また,ペレット用などの微粉鉱石の一般的
な要領を附属書JBに示す。
7.4.7 連続式機械ふるい分け
連続式ふるい分け装置の形式及び構成が多様であることから,このふるい分け方法についての手順は,
規定しない。連続式ふるい分け装置の使用には,製造業者の手引を厳格に守ることが望ましく,また5.2
によって偏りの検証をしなければならない。
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注記 更に詳細なふるい下(微細粒子)の粒度分布が必要な場合は,ふるい下を湿式ふるい分けし,底部のふるいか
ら発生する水が,肉眼で完全に清澄になるまでふるい分けを続けるのがよい。
図4−粉鉱石(−11.2 mm)の湿式ふるい分けの例
7.5 質量の測定
7.5.1 一般
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操作の全ての段階において,5.5の機器を用い,供給した試料及び操作後の試料の質量を測定し,記録し
なければならない。これらの操作には,乾燥,ふるい分け及び縮分を含む。
7.5.2 湿式ふるい分けにおける分別水の中の固形物の質量の測定
湿式ふるい分けにおける分別水(ふるい分けに使用した水)中の固形物の質量の測定は次による。
a) 分別水(集める必要はない。)の中の試料の減損を,湿式ふるい分け前後の試料の質量差から求める。
湿式ふるい分け前後の装入試料を乾燥し,各質量を測定する。
b) 試料を受け入れたときの状態でふるい分け,分別水を集める。ろ過又はほかの有効な方法によって固
形物を分離し,乾燥した後,その質量を測定する。
c) 装入試料を受け入れたときの状態でふるい分け,分別水は集めない。ふるい分け前の試料の水分を,
JIS M 8705に規定する方法によって求め,ふるい分け前試料の乾燥質量を求める。分別水中の試料の
減損を,手順a) と同様に質量差から求める。
7.6 ふるい分けの終点の決定
7.6.1 乾式ふるい分け終点の決定
7.6.1.1 段重ねふるいを使用する場合
a) 受け器のすぐ上に規定ふるいを置き,必要に応じ,より大きな目開きのふるいを重ねる。規定ふるい
がない場合は,最小の目開きのふるいに対して,終点基準を適用する。
b) 段重ね試験ふるいの最上部のふるいに装入試料を置き,蓋を付けて1分間ふるい分ける。
c) 受け器に落ちた試料を取り出し,その質量を測定する。
d) 空の受け器を入れ換え,更に1分間ふるい分け操作を続ける。
e) ) の操作で1分間に受け器に落ちた試料の質量を測定する。
f) この一連の1分間のふるい分けを繰り返し,ふるい下の質量を測定する。この操作を,いずれかの1
分間で,規定ふるいのふるい下の質量が最初の装入試料量の0.1 %未満となるか,又はふるい分け時
間の合計が30分に達するまで続ける。
g) ) によって得たふるい分け時間を,試験した試料のふるい分け粒度区分全体に対するふるい分け時間
(ふるい分け終点)とする。30分以内に終点に達しない場合は,受渡当事者間の取決めによってふる
い分け時間を定める。
7.6.1.2 一組のふるいを1個ずつ順に使用する場合
段重ねふるいの場合と同様の操作を行う。
a) 個々のふるいは,受け器及び蓋とともに用いる。
b) 最大の目開きのふるいの上に装入試料を置き,1分間ふるい分ける。ふるい下の試料は,次に小さい
目開きのふるいの装入試料とする。規定ふるいまで順次小さな目開きのふるいを用いて,1分間のふ
るい分けを行う。
c) ) の操作で受け器に落ちた試料の質量を測定する。
d) この一連のふるい分け操作を,規定ふるいでの1分間のふるい下の質量が,最初の装入試料の0.1 %
未満となるか,又はふるい分け時間の合計が30分に達するまで続ける。
e) ) によって得たふるい分け時間を,試験した試料のふるい分け粒度区分全体に対するふるい分け時間
(ふるい分け終点)とする。30分以内に終点に達しない場合は,受渡当事者間の取決めによってふる
い分け時間を定める。
7.6.2 湿式ふるい分け終点の決定
湿式ふるい分けの終点は,個々の湿式ふるいの操作で,ふるいを通過した液が透明になった時点とする。
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8 検証
8.1 一般
試験結果を検証するため,装置及び手順を定期的に検査する。検査は,装置設置時に行うとともに,そ
の後は定期的に実施しなければならない。検査の頻度は,各試験所が決定する事項である。全ての検証作
業の詳細な記録を保存し,いずれの試験報告にも同一の記録を参照しなければならない。
8.2 縮分手順の確認
ふるい分け粒度分析に採用する縮分方法の精度は,JIS M 8708に従って決定し,評価しなければならな
い。採用した縮分方法における重要な因子に対しては,より高い頻度で点検を実施する。
8.3 ふるい面の検証
ふるい面の正確さは,購入時に検証し,その後は定期的に検証を実施する。記録は,ふるいごとに保管
しなければならない。検証は,JIS Z 8801-1又はJIS Z 8801-2に規定する手順で行うのがよい。ふるい面
がJIS Z 8801-1又はJIS Z 8801-2に規定する許容差を満たさない場合は,銘板の表示を抹消し,ふるいを
破棄しなければならない。このほか,試験試料に類似した試料を用い,対象のふるいで測定した結果と基
準ふるいで測定した結果とを比較する方法もある。
8.4 ふるい分け装置の検証
ふるい分け装置の操作については,まず,5.2に従い検証を行い,定期的に点検をしなければならない。
振動数,振幅及び振動方向などの機械操作の諸元に関しては,より高い頻度で点検を行う。
8.5 ひょう量器の検証
全てのひょう量器は,定期的に,装置に適した手順に従って点検しなければならない。
9 結果
9.1 結果の評価
それぞれの操作における粒度区分ごとの試料の質量の合計は,装入試料の質量と比べ,乾式ふるい分け
の場合1 %,湿式ふるい分けの場合3 %を超える差があってはならない。質量の増減は全て記録しなけれ
ばならない。ただし,7.5.2によって分別水中への試料の減損量を測定する場合は,これらの規定は適用し
ない。
9.2 結果の表示
9.2.1 ロットの各粒度区分における質量分率(%)の算出は,9.2.2及び9.2.3による。
9.2.2 粒度試験が大口試料又は大口試料から調製した測定試料のふるい分けに基づく場合,各粒度区分の
質量分率(%)は,次の式に従って小数第2位まで算出し,JIS M 8704によって小数第1位に丸める。
F 100
ここに, F : 各粒度区分の質量分率(%)
m : 各粒度区分の質量
M : 各粒度区分の質量の合計
9.2.3 粒度試験が幾つかの小口試料又はインクリメントのふるい分けに基づく場合,各粒度区分における
試料の質量分率(%)は,各小口試料又は各インクリメントの質量を合計し,その合計質量を,各粒度区
分における試料の質量とし9.2.2に従って計算する。
9.2.4 特定の粒度区分(例えば,契約粒度区分)を,より細分した区分で粒度測定を行い,それらの質量
分率(%)の和で算出してよい。その方法は,附属書JCによる。
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JIS M 8706:2015の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 4701:2008(MOD)
JIS M 8706:2015の国際規格 ICS 分類一覧
- 73 : 鉱採及び鉱物 > 73.060 : 金属鉱物及びそれらの濃縮物 > 73.060.10 : 鉄鉱石
JIS M 8706:2015の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISM8700:2013
- 鉄鉱石及び還元鉄―用語
- JISM8702:2019
- 鉄鉱石―サンプリング及び試料調製方法
- JISM8704:2015
- 鉄鉱石―ロットの質量及び品質特性値の決定方法
- JISM8705:2015
- 鉄鉱石―ロットの水分決定方法
- JISM8708:2005
- 鉄鉱石―サンプリング,試料調製及び測定の精度を確認する実験方法
- JISM8708:2021
- 鉄鉱石―サンプリング,試料調製及び測定の精度を確認する実験方法
- JISM8709:2006
- 鉄鉱石―サンプリングの偏りを調査する実験方法
- JISZ8801-1:2019
- 試験用ふるい―第1部:金属製網ふるい
- JISZ8801-2:2000
- 試験用ふるい―第2部:金属製板ふるい
- JISZ8815:1994
- ふるい分け試験方法通則