JIS S 6052:2014 ほうろう白板 | ページ 2

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図1−裏桟式白板の例
図2−フラッシュ式白板の例
図3−フラッシュ式中芯材入り白板の例

――――― [JIS S 6052 pdf 6] ―――――

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5 種類

  白板の種類は,構造及び色彩によって区分し,次による。

5.1 構造による区分

a) 裏桟式 図1を参照。
b) フラッシュ式 図2を参照。
c) フラッシュ式中芯材入り 図3を参照。ただし,裏桟の使用本数は箇条8 c) の規定どおりとする。

5.2 色彩による区分

a) 無彩色
b) 有彩色

6 標準寸法

  標準寸法は白板本体の寸法とし,表1による。ただし,標準寸法が表1によらない場合には,受渡当事
者間の協定とし,許容差は,表1のとおりとする。
表1−白板の呼び及び白板の標準寸法
単位 mm
呼び 寸法 許容差
[高さ(縦)×幅(横)]
1号 900×1 200 ±5
2号 900×1 800
3号 900×2 700
4号 900×3 600
5号 1000×3 600
6号 1200×1 800
7号 1200×2 700
8号 1200×3 600
9号 1200×4 500
10号 1200×5 400
11号 1500×3 600

7 品質

7.1 外観一般

  白板面の外観は,11.2によって試験したとき,次の項目に適合しなければならない。
a) 色彩に,外観を損なうような,しみ,むら,その他欠点があってはならない。
b) 光沢に,外観を損なうような,むら,その他欠点があってはならない。
c) 表面に,外観を損なうような,泡,けあな,ピンホール,つまとび,けすじ,すりきず,たまり,コ
ッパーヘッド,ひけ,その他のきずがあってはならない。

7.2 白板面の性能

  白板面の性能は,箇条11によって試験したとき,表2の規定に適合しなければならない。

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表2−白板面の性能
項目 性能 試験箇条
色彩 無彩色 明度は8.0以上,彩度は1.0以下とする。 11.3
有彩色 明度は8.0以上,彩度は2.0以下とする。
光沢度 90 %以下とする。 11.4
表面粗さ 最大高さ14 μm(基準長さは,2.5 mm)以下とする。 11.5
11.6 a)
マーカーの付きやすさ 白板面から1 m離れた位置で見て,線にむらがなく,8 m離れた
位置で見て,線が鮮明でなければならない。
11.6 b)
マーカーの落ちやすさ 白板面から1 m離れた位置で見て,白板面に筆記跡及び消しむら
があってはならない。
付着性 素地に至る離があってはならない。 11.7
表面硬さ 蛍石で表面をこすったとき,きずが付いてはならない。 11.8
うわぐすり層の厚さ 白板用鋼板JIS G 3314の場合 0.05 mm0.1 mmとする。 11.9
白板用鋼板JIS G 3133の場合 0.06 mm0.18 mmとする。
白板用鋼板EN 10209の場合 0.06 mm0.18 mmとする。

8 製造方法

  製造方法は,次による。
a) 接合部は,接着剤,くぎ,その他の方法によって,堅ろうに接合され,ずれ,がたなどがあってはな
らない。
b) 裏桟枠及び裏桟の仕上がり寸法は,24 mm×27 mm以上なければならない。ただし,フラッシュ式は,
18 mm×27 mm以上とする。
c) 裏桟の使用本数は,図4のような間隔で幅寸法(L)360 mm以内に1本組み立てる。ただし,フラッ
シュ式で中芯材を用いた場合は,幅寸法(L)が1 800 mm以内に裏桟を1本とし,幅(横)寸法が1 800
mm以下のときは,必要としない。
図4−裏桟の組立寸法

9 材料

  白板に使用する主な材料は,次による。
a) 地板用合板 合板の日本農林規格に規定する2類以上の普通合板でホルムアルデヒド放散量がF☆☆
☆☆のものを用い,厚さは5.5 mm±0.3 mmとする。フラッシュ式の構造の場合は,4.0 mm±0.3 mm

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以上とする。ただし,中芯材を用いた場合は,厚さ2.3 mm±0.2 mm以上とする。また,地板用合板
どうしを接合する場合は,g) に規定する接着剤を用いる。
b) 白板用鋼板 JIS G 3133に規定するほうろう用脱炭鋼板若しくは鋼帯,JIS G 3314に規定する溶融ア
ルミニウムめっき鋼板若しくは鋼帯,又はEN 10209に規定するほうろう用冷間圧延低炭素鋼板若し
くは鋼帯とする。鋼板及び鋼帯の厚さは,呼び0.35 mm以上とする。ただし,高さ(縦)900 mm以
下のものについては,厚さ呼び0.30 mm以上とする。その場合,溶融アルミニウム鋼板及び鋼帯のめ
っきの付着量は,80 g/m2以上とする{JIS G 3314の表3[めっきの最小付着量(両面の合計)]のめっ
きの付着量表示記号80の3点平均最小付着量}。
c) 白板用面材 b) に規定するJIS G 3314の鋼板若しくは鋼帯の前処理を施した描画面,又は前処理を
施したJIS G 3133又はEN 10209の鋼板若しくは鋼帯の両面に下引ほうろう掛けした描画面に上引ほ
うろう掛けしたもので,箇条7に適合したものを用いる。
d) 裏桟枠及び裏桟に用いる材料 枠組壁工法構造用製材の日本農林規格に規定する平角材又は単板積層
材の日本農林規格でホルムアルデヒド放散量がF☆☆☆☆のものを用いる。ただし,平角材の含水率
は18 %以下とする。
なお,含水率の測定は,電気抵抗式測定方法による。
e) 裏打ち用合板 合板の日本農林規格に規定する2類以上の普通合板でホルムアルデヒド放散量がF☆
☆☆☆のものを用い,厚さ2.3 mm±0.2 mm以上とする。
f) 白板用うわぐすり 白板面(ほうろう面)を形成するために,3.2のうわぐすりを用いる。
g) 接着剤 白板用面材,地板用合板,裏桟枠及び裏桟に用いる接着剤は,ホルムアルデヒド放散量がF
☆☆☆☆のもので,箇条8 a) の性能を満足できる接着剤を用いる。
h) 中芯材 中芯材は,ホルムアルデヒド放散量がF☆☆☆☆のものを用いる。

10 加工方法

10.1 白板面の加工

  白板面の加工は,次による。
a) 前処理 箇条9 b) に規定する白板用鋼板及び鋼帯の両面に,うわぐすりとの付着性を高めるために必
要な前処理を行う。
b) 下引ほうろう掛け a) の前処理を施し,箇条9 b) に規定する白板用鋼板及び鋼帯の両面に,うわぐ
すりを塗付して焼き付ける。ただし,JIS G 3314の鋼板及び鋼帯は除く。
c) 上引ほうろう掛け b) の下引ほうろう掛けを施したJIS G 3133に規定する鋼板及び鋼帯並びにEN
10209に規定する鋼板及び鋼帯の描画面,並びにa) の前処理を施したJIS G 3314に規定する鋼板及
び鋼帯の描画面にうわぐすりを塗付し,焼き付けて白板面を形成する。

10.2 白板本体の加工

  白板本体の加工は,通常,次による。
a) 裏桟式白板
1) 白板面及び地板用合板の接着 10.1に規定する白板面に箇条9 g) に規定する接着剤を用いて,箇条
9 a) に規定する地板用合板に加圧接着する。
2) 裏桟枠及び裏桟の組立 箇条9 d) に規定する材料を用いて,裏桟枠,裏桟をくぎなどで組み立てる。
なお,裏桟の使用本数は,箇条8 c) に規定する間隔で組み立てなければならない。
3) 地板用合板,裏桟枠及び裏桟の接着 箇条9 g) に規定する接着剤を用いて,加圧接着して白板本体

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を作製する。
b) フラッシュ式白板
1) 白板面及び地板用合板の接着 10.1に規定する白板に箇条9 g) に規定する接着剤を用いて,箇条9
a) に規定する地板用合板に加圧接着する。
2) 裏桟枠及び裏桟の組立 箇条9 d) に規定する材料を用いて,裏桟枠,裏桟をくぎなどで組み立てる
なお,裏桟の使用本数は,箇条8 c) に規定する間隔で組み立てなければならない。
3) 地板用合板,裏桟枠及び裏桟の接着 箇条9 g) に規定する接着剤を用いて加圧接着する。
4) 裏打ち用合板,裏桟枠及び裏桟の接着 箇条9 e) に規定する裏打ち用合板を用いて,1),2) 及び
3) で加工した白板面,裏桟枠及び裏桟に箇条9 g) に規定する接着剤で,加圧接着して白板本体を
作製する。
なお,中芯材を用いる場合は,箇条9 g) に規定する接着剤を用いて,1),2) 及び3) で加工した
白板面,裏桟枠及び裏桟の間に中芯材を入れ,裏打ち用合板を載せ,加圧接着して白板本体を作製
する。

11 試験方法

11.1 一般事項

11.1.1 試験条件
試験条件は,特に規定がない限り,JIS Z 8703に規定する常温及び常湿とする。
11.1.2 数値の丸め方
試験結果は,規定の数値から1桁下の位まで求めて,JIS Z 8401の規則Bによって丸める。
11.1.3 供試体
供試体は,試験項目及び試験方法によって,製品を用いる場合又は製品と同じ方法で製造した試験片を
用い,表3の区分による。
表3−供試体の試験区分
試験項目 試験方法 供試体 試験片の寸法
(参考値)
白板面の外観 目視による方法 製品 −
白板面の色彩 測定による方法 試験片 50 mm×50 mm以上
目視による方法 製品 −
白板面の光沢度 測定による方法 試験片 80 mm×200 mm
目視による方法 製品 −
白板面の表面粗さ 測定による方法 試験片 80 mm×200 mm
触覚による方法 製品 −
目視による方法
白板面のマーカーの付きやす 試験片 600 mm×900 mm
さ及び落ちやすさ
白板面の付着性 測定による方法 試験片 80 mm×200 mm
白板面の表面硬さ 測定による方法 試験片 80 mm×200 mm
測定による方法
白板面のうわぐすり層の厚さ 試験片 80 mm×200 mm

11.2 白板面の外観

  白板面の外観の試験は,自然光の日の出3時間後から日没3時間前までの間,又は一般照明用光源750 lx
以上の明るさの下で供試体から30 cm離れて観察する。

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JIS S 6052:2014の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 28762:2010(MOD)

JIS S 6052:2014の国際規格 ICS 分類一覧

JIS S 6052:2014の関連規格と引用規格一覧