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S 6061 : 2020
表3−ゲルインキボールペン及びレフィルの品質
項目 一般筆記用 公文書用 試験方法
筆記性能 9.3.2
10 cm以内で円滑な筆記が始まり,明らかなかすれ及び濃度のばらつきのない筆記
距離が,筆記線幅に応じて次の規定を満たすものとする。ただし,1本の軸に複数
本装する細い及び/又は短い(4.2で規定する形式記号Nのうち,表4のJのb
より細い及び/又はl1より短い)レフィルについては,筆記距離は規定しない。
筆記線幅による区分における筆記距離は,次による。
− 超極細字用(UF) : 400 m以上
− 極細字用(EF) : 400 m以上
− 細字用(F) : 300 m以上
− 中字用(M) : 150 m以上
− 太字用(B) : 100 m以上
裏抜け 裏抜けがないものとする。 9.3.3
乾燥性 筆記線に汚れが認められないものとする。 9.3.4
複写性 複写した線が視認できるものとする。 9.3.5
耐水性 筆記線が視認できるものとする。a) 筆記線が視認できるものとする。 9.3.6
耐光性 筆記線が視認できるものとする。 9.3.7
ペン先乾燥性 10 cm以内にかすれのない筆記が始まるものとする。 9.3.8
保存性 筆記性能に適合するものとする。 9.3.9
耐消しゴム性 − 9.3.10
筆記線が見えなくなる前に試験用紙の表
面の損傷が明らかに現れるものとする。
耐アルコール性 − 筆記線が視認できるものとする。 9.3.11
耐塩酸性 − 筆記線が視認できるものとする。 9.3.12
耐アンモニア性 − 筆記線が視認できるものとする。 9.3.13
耐漂白性 − 筆記線が視認できるものとする。 9.3.14
有害物質b) ゲルインキボールペンインキは, 9.3.15
アンチモンが60 mg/kg以下,ひ素が25 mg/kg以下,
バリウムが1 000 mg/kg以下,カドミウムが75 mg/kg以下,
クロムが60 mg/kg以下,鉛が90 mg/kg以下,
水銀が60 mg/kg以下及びセレンが500 mg/kg以下とする。
注a) 耐水性である旨を表示するものに適用する。
b) この品質項目は14歳までの子どもの使用のために設計した,又は明らかに意図して作製したものに適用する。
5.3 キャップの安全要件
キャップ付きのゲルインキボールペンの場合,キャップによる窒息のリスクを軽減するためのキャップ
仕様については,JIS S 6060による。
6 レフィルの形状及び寸法並びに構造
レフィルの形状及び寸法は,表4又は表5のとおりとする。ただし,表4及び表5に示す形状·寸法に
該当しないものは,形式記号Nとする。
なお,参考のために,レフィル及びチップ(先端の筆記機構部分)の概略の構造及び各部の一般的な名
称を図1に示す。
――――― [JIS S 6061 pdf 6] ―――――
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S 6061 : 2020
表4−レフィル(J,K,L)
単位 mm
形式記号 l1 l2 l3 a b
J 111±1.0 7.7以上 21±1.5 2.3±0.05 5.5±0.15
K 111±1.0 7.7以上 20±1.5 2.3±0.05 6.1±0.15
L 111±1.0 8.9以上 20±1.5 2.5±0.05 6.0±0.15
表5−レフィル(G2)
単位 mm
形式記号 l1 l2 l3 a b c d e
0.40 0.03 0.1
−
G2 98.1+
−0.35 6.2±0.2 23.2±1 2.54+
−0.04 5.8±0.1 6+
0.2 2.4±0.1 0.6±0.2
――――― [JIS S 6061 pdf 7] ―――――
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図1−ゲルインキボールペン及びレフィルの構造の代表例並びに各部の一般的な名称
7 材料
使用する材料は,環境側面及び安全性について配慮する。
8 試験機器,試験設備及び試験溶液
8.1 粘度計
JIS Z 8803に規定する円すい−平板形回転粘度計又は同等に粘度を測定できる試験装置。
なお,円すい−平板形回転粘度計のコーンロータは,円すいと平円板とのなす角が1.57°,また,円す
いの半径が24 mmの標準ロータを使うことが望ましい。
――――― [JIS S 6061 pdf 8] ―――――
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8.2 筆記試験機
次の各条件にセットした筆記試験機とする。
0 0
a) 筆記力は,超極細字用は, 0.5−N,超極細字用以外は,
0.1 1−Nとする。また,力の加え方は,次に
0.3
よる。
1) 筆記試験機のペン軸にレフィル及びゲルインキボールペンを固定し,レフィル及びゲルインキボー
ルペンの先端部分をプッシュプルスケール又はばねばかりで鉛直につるす。
2) プッシュプルスケール又はばねばかりの表示が,超極細字用は,0.5 N,超極細字用以外は,1 Nを
指すまでペン軸ホルダにおもりを載せて調節する。
5 0
b) 筆記角度は,試料を 60 0
+及び
70 5
−で試験し,いずれの筆記角度が筆記線にとって最もよいかを決
め,よい方の角度で保持する。
c) 筆記速度は,4.5 m/min±0.5 m/minとする。
d) 筆記パターンは,線ピッチ2 mm5 mmで連続ら(螺)旋(円周100 mm)とする。
e) 下敷きは,磨かれたステンレス鋼板を用いる。
8.3 試験用紙
試験用紙は,表6又は表7の仕様に適合するものとする。
表6−試験用紙A
仕様 試験方法
坪量 : 80 g/m2±5 g/m2 JIS P 8124
平滑度 : 3 0.25 JIS P 8151
焼却後の残留物 : (11±1)% 残留物(灰分),900 ℃燃焼時 JIS P 8252
=Cobb60=20 g/m2±3 g/m2)
)(∧
コッブ値 : 18 g/m2±2 g/m2(45 JIS P 8140
厚さ : 80 5 JIS P 8118
色 : 白 −
成分 : 100 %木材繊維,漂白 −
表7−試験用紙B
仕様 試験方法
坪量 : 70 g/m2±10 g/m2 JIS P 8124
平滑度(s) : 50±30 JIS P 8119
2 % 残留物(灰分),900 ℃燃焼時
−
焼却後の残留物 : 7+
3 JIS P 8252
コッブ値Cobb60 : 25 g/m2±10 g/m2 JIS P 8140
厚さ : 80 10 JIS P 8118
色 : 白 −
成分 : 100 %木材繊維,漂白 −
8.4 消しゴム
JIS K 6253-3によって求めたタイプAデュロメータ硬さが45±5のもので研磨剤を含ま
ない消しゴム
8.5 複写性試験設備
静電式複写機又はテレファックス
8.6 耐光性試験装置
キセノンアークランプ式耐光性試験機又はこれと同等な試験装置
8.7 試験溶液
8.7.1 エタノール溶液 JIS K 8101によるエタノール50 %水溶液(体積分率)
――――― [JIS S 6061 pdf 9] ―――――
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8.7.2 塩酸溶液 JIS K 8180による塩酸10 %水溶液(質量分率)
8.7.3 アンモニア溶液 JIS K 8085によるアンモニア10 %水溶液(質量分率)
8.7.4 漂白剤溶液 新しく調合されたクロラミンT1)の3 %水溶液(質量分率)
注1) 標準名 : p-トルエンスルホンクロロアミドナトリウム三水和物
: Sodium-p-toluenesulfonchloramide trihydrate
9 試験
9.1 試験試料及び試験片
保存性試験(9.3.9参照)以外の試験に用いるゲルインキボールペン及びレフィルの試料は,製造後6か
月以内のものを用いる。
試験に用いる試験片は,特に規定がない限り,9.3.2で新たに実施した筆記性能試験の試験用紙から長さ
約5 cmを切り取ったものとする。
9.2 試験の環境条件
特に規定がない限り,JIS Z 8703に規定する標準状態の温度20 ℃±15 ℃,相対湿度(65±20)%とする。
9.3 試験方法
9.3.1 ゲルインキの粘度試験
8.1に規定する粘度計によって,23 ℃±2 ℃の条件下で,JIS Z 8803の箇条10(円すい−平板形回転粘
度計による粘度測定方法)に規定する方法によって,次のように測定する。
a) 3 s−150 s−1の任意のずり速度における見掛け粘度(η1)を測定する。次にその10倍のずり速度にお
ける見掛け粘度(η2)を測定し,粘度比(η1/η2)を算出する。
b) ずり速度383 s−1以上における見掛け粘度(η3)を測定する。
注記 ずり速度とは,液体内の流動に直角方向の層流速度の変化割合である。せん断速度ともいう。
9.3.2 筆記性能試験
少なくとも10本のゲルインキボールペン及び/又はレフィルを任意に抜き取る。9.2に規定する環境条
件下で,8.2に規定する筆記試験機によって,8.3に規定する試験用紙に表3の筆記性能の規定に基づき,
連続した距離の線を書く。書き始めから書き終わりまでの筆記線を調べる。
9.3.3 裏抜け試験
9.3.2で新たに実施した筆記性能試験の試験用紙から筆記線の書き始め及び書き終わり部分以外から長
さ約5 cmの試験片を用意し,9.2に規定する環境条件下に24時間放置した後,試験片の裏側を観察する。
9.3.4 乾燥性試験
8.2のa),b) 及びc) に基づいて,8.3に規定する試験用紙上に直線を1本引く。20秒後に,8.4に規定
する消しゴムで筆記線を垂直に横切るように1回こすった後,筆記線を調べる。
9.3.5 複写性試験
8.5に規定する装置を用い,試験片の筆記線を複写した後,複写した線を調べる。
9.3.6 耐水性試験
試験片を9.2に規定する環境条件下に2時間放置した後,蒸留水又はイオン交換水中に,“一般筆記用で
耐水性の表示のあるもの”は1時間,“公文書用”は24時間浸せきし,水中から取り出して自然乾燥して
から,試験片の筆記線を調べる。
9.3.7 耐光性試験
試験片とJIS L 0841に規定するブルースケールとを,8.6に規定する装置を用いて一緒に露光し,“一般
――――― [JIS S 6061 pdf 10] ―――――
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JIS S 6061:2020の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 27668-1:2017(MOD)
- ISO 27668-2:2009(MOD)
JIS S 6061:2020の国際規格 ICS 分類一覧
- 97 : 家庭用及び商業用設備.娯楽.スポーツ > 97.180 : 種々の家庭用及び商業用設備
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.100 : 工業製図 > 01.100.40 : 製図設備
JIS S 6061:2020の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
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- 発光分光分析通則
- JISK0121:2006
- 原子吸光分析通則
- JISK6253-3:2012
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―硬さの求め方―第3部:デュロメータ硬さ
- JISK8085:2006
- アンモニア水(試薬)
- JISK8085:2021
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- エタノール(99.5)(試薬)
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- 筆記及びマーキング用具―窒息のリスクを軽減するためのキャップ仕様
- JISZ8703:1983
- 試験場所の標準状態
- JISZ8803:2011
- 液体の粘度測定方法