JIS T 8123:2018 粒状研磨材を用いるブラスト処理作業用防護服 | ページ 2

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研磨ブラスト作業用防護服2型及び3型の例を,附属書Aに示す。
4.3.2 研磨ブラスト作業用防護服に関する一般要求事項(上記の全型式)
4.3.2.1 防護服材料の寸法変化
5.3.2によって試験したとき,防護服材料の寸法変化は,JIS T 8005の5.3(洗濯による寸法変化)の要
求事項に適合しなければならない。
4.3.2.2 防護服材料の引張強さ
5.3.3によって試験したとき,防護服材料の引張強さは,主要な2方向において450 N以上とする。この
要求事項は,50 %を超える破断時の伸びのある材料には適用しない。
4.3.2.3 防護服材料の縫合部強さ
5.3.4によって試験したとき,防護服材料の縫合部強さは,200 N以上とする。
4.3.2.4 防護服材料の突刺抵抗性
5.3.5によって試験したとき,防護服材料の突刺抵抗性は,30 N以上とする。
4.3.2.5 防護服材料の引裂強さ
5.3.6によって試験したとき,防護服材料の引裂強さは,主要な2方向において30 N以上とする。
4.3.2.6 防護服のサイズ
防護服サイズ指定は,JIS T 8005の箇条6(サイズ)に適合しなければならない。
4.3.2.7 取扱表示ラベル
取扱表示ラベルは,JIS L 0001に適合しなければならない。
4.3.2.8 研磨材に対する防護服材料の防護性試験
5.3.7によって試験したとき,研磨ブラスト作業用防護服材料には,貫通孔,裂け目などが目視されては
ならない。
4.3.2.9 難燃性
5.3.8によって試験したとき,残炎時間は,JIS L 1091に規定する区分2以上でなければならない。
4.3.2.10 摩耗強さ
5.3.9によって試験したとき,500サイクル終了後に,肘から膝に至る部分の防護服材料には,貫通孔が
目視されてはならない。
4.3.3 2型及び3型の研磨ブラスト用防護服に対する追加要求事項
4.3.2による要求事項に加え,2型及び3型の研磨ブラスト用防護服は,次の要求事項に適合しなければ
ならない。
a) 研磨ブラスト用防護服と組み合わせて使用する呼吸用保護具は,JIS T 8153又はJIS T 8157に適合す
るものとする。
b) 3型の防護服は,換気性がなければならない。供給された空気は,上肢を折り曲げ,しゃがんだ姿勢
の状態で,防護服の上肢及び下肢の開口部を経由して排出されるか,又は着用者の操作で適切な弁を
経由して排出されなければならない。試験は,5.4によって行う。
c) 3型の防護服の全ての開口部は,防護服内に粉じんが侵入しない構造でなければならない。防護服は,
ポケットのない設計とする。試験は,5.3.7によって行う。

5 試験

5.1 サンプリング及び調整

  採取する試料は,防護服又は手袋の材料,及び設計を代表するものとする。

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各試験に使用する試料の数及び大きさは,該当する試験規格に従う。特に指定されない限り,試験は提
供された材料で実施する。また,全ての表面試験は,最も外側にある面を対象として実施する。

5.2 研磨ブラスト作業用防護手袋の試験方法

5.2.1  手袋材料の摩耗強さの測定
防護手袋材料の摩耗強さは,JIS L 1096の8.19.5[E法(マーチンデール法)]による衣料用試験条件に
おいては,標準摩擦布に代えてJIS R 6253に規定するP120-Cwの研磨紙を用いて試験する。
試料が相互に連結していない数層で構成されている場合,各層ごとに個別の試験をする。等級付けは,
個別試験の摩擦回数の合計によって行う。
5.2.2 手袋材料の刃物切創抵抗性の測定
手袋材料の刃物切創抵抗性の測定は,JIS T 8052に規定する試験方法による。
5.2.3 手袋材料の引裂強さの測定
手袋材料の引裂強さの測定は,JIS L 1096の8.17.1[A法(シングルタング法)]に規定する試験方法に
よって,図1の試験片をクランプの引張速度100 mm/minで試験する。
単位 mm
図1−試験片
5.2.4 手袋材料の突刺抵抗性の測定
手袋材料の突刺抵抗性の測定は,JIS T 8051に規定する試験方法による。
5.2.5 手袋着用時のつかみやすさ(dexterity)の測定
つかみやすさの測定は,手袋を着用して親指と人差し指だけを用い,他の一切の補助手段なしに平面上
に置いた長さ40 mm,直径11 mmのステンレス鋼製のピンを,つまみ上げることによって試験する。

5.3 研磨ブラスト作業用防護服の試験方法

5.3.1  前処理
取扱表示ラベルに特別な指定がない限り,試験前に防護服を,JIS L 1930によって5回洗濯し,最後に
JIS L 1930の10.2.2(F法−タンブル乾燥)によって乾燥させる。水洗いができないと表示されている材料
は,JIS L 1931-2によって5回ドライクリーニングを実施する。
5.3.2 防護服材料の寸法変化
防護服材料の寸法変化試験は,JIS L 1096の8.39(寸法変化)及び/又はJIS L 1909によって行う。

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5.3.3 防護服材料の引張強さ
引張強さ試験は,被覆された材料はJIS K 6404-2の箇条6(引張試験)によって,織物材料はJIS L 1096
の附属書J(繊維製品−生地の引張特性−引張強さ及び伸び率の測定−ストリップ法)による。クランプ
の移動速度は,100±10 mm/minとする。
5.3.4 防護服材料の縫合部強さ
縫合部強さ試験は,JIS L 1093による。
5.3.5 防護服材料の突刺抵抗性
突刺抵抗性は,JIS T 8051に規定する試験方法による。
5.3.6 防護服材料の引裂強さ
防護服材料の引裂強さ試験は,JIS K 6404-2の7.2[試験方法B : トラウザ法(トラウザ形試験片による
シングル引裂き)]による。
5.3.7 研磨材に対する防護服材料の防護性試験
5.3.7.1 試験原理
防護服及び下着をテストダミーに着せ,規定の圧力及び規定の距離から研磨材にばく露させる。
5.3.7.2 試験装置
5.3.7.2.1 マネキン
ショアA硬度90以上の連続した表面をもつ,滑らかな材料で作られた適切なマネキン。
5.3.7.2.2 研磨材
JIS G 5903:1975に規定するS-G100のグリットを使用する。試験に使用したグリットは,再使用しては
ならない。
5.3.7.2.3 吹付けノズル
図2に示すベンチュリノズルを使用する。
注記 適切なノズルの供給元に関する情報は,CEN/TC 79の事務局から入手できる(http://www.
cenorm.be/)。
単位 mm
図2−吹付けノズル
5.3.7.2.4 圧縮空気の供給
ノズル出口において400 kPaの正圧をもち,連続した流量を確保する。

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5.3.7.2.5 マネキンの下着
質量160±10 g/m2のリブ編み綿の長袖及び長い裾の白い下着を使用する。
5.3.7.3 試験手順
テストダミーに下着及び防護服を着せる。
使用するノズル,空気供給元及び研磨材を準備する。チェック装置(図3)をノズル(図2)の出口に差
し込み,Y部をねじで締め付ける。チェック器具のX位置にゲージを取り付け,ブラスト圧力(吹付け圧
力)を測定し,空気の供給量を調節してゲージ圧を400 kPaに合わせる。試験を開始する前にチェック器
具を取り外す。
単位 mm
X チェック装置の接続部
Y 圧量調整時のノズル取付け用固定ねじの位置
図3−チェック装置
なお,材料への定常な流れを確保するために,テストダミーに直接当てる前に15秒間45°の角度でジ
ェットを横にそらして噴射する必要がある。
テストダミーから3 mの距離にノズルを固定する。テストダミーの防護服で覆われている部分だけを研
磨材のジェットにばく露する。その他の部分は,適切な保護材で被う。規定の高さ(覆面の中央,胸,下
半身)へのノズルの調整については,図4に示す。
5.3.7.2.4に規定した正圧で2分間,研磨材のジェットを防護服に直接当てる。
ブラストノズルをダミーから1 mの位置に移動し,5.3.7.2.4に規定した正圧で全ての試験対象のばく露
部分に2秒間再度ブラストする。
防護服に目に見える損傷(貫通孔,裂け目など)がないかを検査する。
3型の防護服については,下着に粉じんが付着していないかを検査する。

――――― [JIS T 8123 pdf 9] ―――――

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単位 mm
a 膝部分
b バイザー中心から450 mm
c バイザー中心
d 試験前 : 15秒間ブラスト
e 試験中 : 2秒間ブラスト
f 試験中 : 2分間ブラスト
図4−ブラスト作業用防護服材料の耐研磨材性試験のためのノズル配置
5.3.8 難燃性
難燃性試験は,JIS L 1091のA-1法(45°ミクロバーナ法)又はA-2法(45°メッケルバーナ法)によ
る。
5.3.9 摩耗
摩耗試験は,JIS L 1096の8.19.5による衣料用試験条件において,標準摩擦布に代えてJIS R 6253に規
定するP320-Cwの研磨紙を用いて試験する。

5.4 呼吸用保護具と組み合わせて使用する研磨ブラスト用防護服に実施する追加試験

  呼吸用保護具のタイプに従いJIS T 8153又はJIS T 8157の最低必要風量が供給できることを検査する。

――――― [JIS T 8123 pdf 10] ―――――

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JIS T 8123:2018の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 14877:2002(MOD)

JIS T 8123:2018の国際規格 ICS 分類一覧

JIS T 8123:2018の関連規格と引用規格一覧