この規格ページの目次
- 6.3 火炎伝ぱ性
- 6.4 寸法変化
- 6.5 物理的要求事項
- 6.6 皮革の脂肪分
- 7 熱伝達性要求事項
- 7.1 一般
- 7.2 対流熱(コード文字B)
- 7.3 放射熱(コード文字C)
- 7.4 溶融アルミニウム(コード文字D)
- 7.5 溶融鉄(コード文字E)
- 7.6 押圧熱(コード文字F)
- 8 火炎伝ぱ性試験及び熱伝達性試験の種類並びに対応するコード文字及び性能水準
- 9 任意試験 サーマルマネキンの火炎ばく露に対する製品試験
- 10 表示
- 11 製造業者が提供する情報
- JIS T 8129:2018の引用国際規格 ISO 一覧
- JIS T 8129:2018の国際規格 ICS 分類一覧
- JIS T 8129:2018の関連規格と引用規格一覧
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±5 ℃,ばく露時間5分で任意試験をすることができる。試験片は6.2.1の要求事項を満たすとともに,発
火又は溶融してはならない。材料は,10 %以上収縮してはならない。
6.3 火炎伝ぱ性
6.3.1 一般
防護服材料及び縫合部の火炎伝ぱ性試験はJIS T 8022の手順A(表面着火)によって行い,手順B(下
端着火)の試験は任意試験とする。試験は5.2.1に定める前処理の前及び後に行う。
6.3.2 JIS T 8022の手順A(表面着火)による試験(コード文字A1)
JIS T 8022の手順A(表面着火)による試験は次による。
a) 単層防護服の試験片は,JIS T 8022の手順A(表面着火)で試験し,表1の要求事項を満たさなけれ
ばならない。
表1−JIS T 8022の手順A(表面着火)の火炎伝ぱ性の性能要求事項(コード文字A1)
特性 要求事項
火炎伝ぱ 火炎の下端は,試験片の最上部又は左右の端部に達しない。
燃焼落下 試験片から燃焼落下物又は溶融滴下物が発生しない。
孔あきの有無 試験片のいずれの方向にも5 mm以上の孔があかない。ただし,熱と火炎
に対する防護以外の特定の防護のために使用する中間層材料を除く。
残じん時間 残じん時間は2秒以下とする。
炭化領域の内側のくすぶりはJIS T 8022で燃焼のない残じんと定義され
るが,この項の目的のため,残じんとはみなさない。
残炎時間 残炎時間は2秒以下とする。
縫合部は,地縫い部を含む3枚の試験片をJIS T 8022の手順A(表面着火)で試験する。バーナー
の炎が縫合部に直接当たるように,縫合部が試験片表面の中央を垂直に走るように試験片の向きを調
節する。試験後に縫合部は分離してはならない。皮革を除き,縫合部の試験は5.2の前処理後に行う。
b) 積層材料は,最内層材料の縫合部以外の縫合部を含めた積層状態の試験片を用い,防護服の表地及び
最内層材料の両表面を試験し,a)の要求事項(液体浸透など耐熱以外の特殊な防護のために使用する
中間層材料を除き,孔あきがないこと等)を満たさなければならない。
c) ハードウェアは,防護服の全ての開閉部を閉じたとき(すなわち,正規な着用状態)に露出している
か覆われているかにかかわらず,5.2の前処理後に,JIS T 8022の手順A(表面着火)で試験する。試
験片は,JIS T 8022に示すサイズとし,防護服層と一緒に採取する。ハードウェアを含む3枚の試験
片を試験する。
ハードウェアが覆われている場合には,ハードウェアが位置する部材構成の外表面にバーナーの炎
を当てる。ハードウェアが露出している場合は,ハードウェアに直接バーナーの炎を当てる。
防護服の全ての開閉機構を閉めたときにハードウェアが覆われる場合には,その構成はa)の要求事
項を満たさなければならない。試験終了5分以上経過してから,開閉機構が1回以上開くことを確認
する。
ハードウェアが露出している場合には,ハードウェアは溶融しない又は燃焼落下物若しくは溶融滴
下物を生じてはならない。残じん時間は2秒以下,残炎時間は2秒以下でなければならない。試験終
了後5分以上経過してから,開閉機構が1回以上開くことを確認する。
d) 防護服の表面に取り付けられるラベル,バッジ,再帰性反射材,プリント等の附属物の試験片は,JIS
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T 8022に示すサイズとし,表地に取り付けられた状態で採取し,5.2の前処理後に試験する。3枚の試
験片を試験する。バーナーの炎が試験片の端部ではなく中間面に直接当たるように,試験片の中心線
を附属物の長軸が垂直になるように試験片の向きを調節する。附属物は,防護服の表地と同様に,a)
の要求事項を満たさなければならない。この要求事項は,表面積が10 cm2未満の附属物[ラベル,刺
しゅう(繍)など]には適用しない。
6.3.3 JIS T 8022の手順B(下端着火)による試験(コード文字A2)
JIS T 8022の手順B(下端着火)による試験は次による。
a) 単層防護服のヘム試験片は,JIS T 8022の手順B(下端着火)で試験し,表2の要求事項を満たさな
ければならない。
表2−JIS T 8022の手順B(下端着火)の火炎伝ぱ性要求事項(コード文字A2)
特性 要求事項
火炎伝ぱ 火炎の下端は,試験片の最上部又は左右の端部に達しない。
燃焼落下 試験片から燃焼落下物又は溶融滴下物が発生しない。
残じん時間 残じん時間は2秒以下とする。
炭化領域の内側のくすぶりはJIS T 8022で燃焼のない残じんと定義され
るが,この項の目的のため,残じんとはみなさない。
残炎時間 残炎時間は2秒以下とする。
縫合部は,地縫い部分を含む3枚の試験片をJIS T 8022の手順B(下端着火)で試験する。バーナ
ーの炎が縫合部に直接当たるように,縫合部が試験片表面の中央を垂直に走るように試験片の向きを
調節する。試験後に縫合部は分離してはならない。皮革を除き,縫合部の試験は5.2の前処理後に行
う。
b) ヘム試験片は,防護服完成品から採取するか,防護服と同じ構成で作製したものとする。
c) 積層防護服の場合には,縫合部を含む材料構成のヘム試験片は積層構成の端部に火炎を当てることに
よって試験し,a)の要求事項を満たさなければならない。
6.4 寸法変化
織物,不織布及び銀面材料の寸法変化は,JIS L 1909で試験し,たて方向及びよこ方向で±3 %以内でな
ければならない。
編物の寸法変化は,JIS L 1909で試験し,たて方向及びよこ方向で±5 %以内でなければならない。
ただし,使い捨て防護服には適用しない。
6.5 物理的要求事項
6.5.1 引張強さ
織物表地の引張強さは,JIS L 1096の附属書J(ストリップ法)で試験し,たて方向及びよこ方向で300
N以上でなければならない。
皮革表地の引張強さは,JIS K 6557-2で試験し,直角をなす2方向について60 N以上でなければならな
い。
6.5.2 引裂強さ
織物表地の引裂強さは,ISO 13937-2で試験し,たて方向及びよこ方向で10 N以上でなければならない。
皮革表地の引裂強さは,JIS 6557-3で試験し,直角をなす2方向について10 N以上でなければならない。
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6.5.3 編物及び縫合部の破裂強さ
編物表地及び編物表地の地縫いの破裂強さは,JIS L 1096の附属書M(液圧法)又はISO 13938-2(空
気圧法)で試験し,試験面積が50 cm2の場合は100 kPa以上,試験面積が7.3 cm2の場合は,270 kPa以上
でなければならない。
6.5.4 縫合部強さ
織物表地,皮革及び銀面材料の地縫いの縫合部強さは,JIS L 1093のA-3法(ISO法)で試験し,225 N
以上でなければならない。
6.6 皮革の脂肪分
皮革の脂肪分は,JIS K 6558-4で試験し,15 %以下でなければならない。
7 熱伝達性要求事項
7.1 一般
防護服の用途に応じて,箇条6の要求事項のほかに,熱伝達性コード文字B,C,D,E,Fのうちのい
ずれか一つ以上を満たしていなけらばならない。
7.2 対流熱(コード文字B)
単層又は積層防護服及び/又は防護服構成は,JIS T 8021で試験し,表3の性能水準B1以上を満たさな
ければならない。積層防護服は,積層材料の表面を熱源に向けて試験する。
表3−対流熱試験におけるコード文字及び性能水準
コード文字/性能水準 HTI24a)
B1 4以上 10未満
B2 10以上 20未満
B3 20以上
注a) IS T 8021に定義する熱伝達指数
7.3 放射熱(コード文字C)
単層又は積層防護服及び/又は防護服構成は,JIS T 8020のB法によって熱流束20 kW/m2で試験し,表
4の性能水準C1以上を満たさなければならない。銀面材料の試験は,附属書Aに定める前処理の後に行
う。積層防護服は,積層材料の表面を熱源に向けて試験する。
表4−放射熱試験におけるコード文字及び性能水準
コード文字/性能水準 RHTI24a)
C1 7以上 20未満
C2 20以上 50未満
C3 50以上 95未満
C4 95以上
注a) IS T 8020に定義する熱伝達指数
7.4 溶融アルミニウム(コード文字D)
単層防護服又は積層防護服及び/又は防護服構成は,JIS T 8026で試験し,表5の性能水準D1以上を
満たさなければならない。
試験中に発火する材料及び材料構成は,この要求事項を満たさない。
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表5−溶融アルミニウム試験におけるコード文字及び性能水準
単位 g
コード文字/性能水準 流下量
D1 100以上 200未満
D2 200以上 350未満
D3 350以上
7.5 溶融鉄(コード文字E)
単層防護服又は積層防護服及び/又は防護服構成は,JIS T 8026で試験し,表6の性能水準E1以上を満
たさなければならない。
試験中に発火する材料及び材料構成は,この要求事項を満たさない。
表6−溶融鉄試験におけるコード文字及び性能水準
単位 g
コード文字/性能水準 流下量
E1 60以上 120未満
E2 120以上 200未満
E3 200以上
7.6 押圧熱(コード文字F)
単層防護服又は積層防護服及び/又は防護服構成は,JIS T 8027-1によって温度250 ℃で試験し,表7
の性能水準F1以上を満たさなければならない。
表7−押圧熱試験におけるコード文字及び性能水準
単位 秒
コード文字/性能水準 しきい(閾)時間
F1 5.0以上 10.0未満
F2 10.0以上 15.0未満
F3 15.0以上
8 火炎伝ぱ性試験及び熱伝達性試験の種類並びに対応するコード文字及び性能水準
この規格で対象となる火炎伝ぱ性試験及び熱伝達性試験の種類,それらを表すコード文字/性能水準及
び試験方法を表8に示す。
表8−火炎伝ぱ性試験及び熱伝達性試験の種類の一覧並びに対応するコード文字及び性能水準
種類 コード文字/性能水準 細分箇条 試験方法
火炎伝ぱ性 A1又はA1+A2 6.3 JIS T 8022
熱伝達性 対流熱 B1B3 7.2 JIS T 8021
放射熱 C1C4 7.3 JIS T 8020
溶融アルミニウム D1D3 7.4 JIS T 8026
溶融鉄 E1E3 7.5 JIS T 8026
押圧熱 F1F3 7.6 JIS T 8027-1
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9 任意試験 サーマルマネキンの火炎ばく露に対する製品試験
この規格の要求事項に適合する防護服は,ISO 13506-1によって任意に試験してもよい。結果はISO
13506-1に従って報告する。
この試験は,防護服と同時に使用する他の装備を着装した状態で試験することが望ましい。
10 表示
表示は,JIS T 8005の箇条7及び次の項目を表示する。
a) この規格に適合する防護服には,図1に示す図記号ISO 7000-2417を表示する。表示には,この規格
の番号及び西暦年並びに箇条6及び箇条7の該当する試験で得られた性能水準を含む。
A1又はA1+A2,B(x),C(x),D(x),E(x),F(x)
(x)は,得られた性能水準を示す。
図1−図記号 : 熱と炎に対する防護(ISO 7000-2417)
b) この規格に適合する全ての防護服は,コード文字及び性能水準を示すA1又はA1+A2,加えてコード
文字B,C,D,E,Fから1個以上の性能水準を示す番号を用いて表示する。試験した追加特性を識
別するコード文字は,図記号にも含める。
c) 防護服の組合せ使用によって,この規格の要求事項が満たされる場合には,その旨をラベルに表示す
る。正しい組合せを明示するラベルをそれぞれの防護服に取り付けなければならない。
d) 使い捨てを意図した防護服は,"再使用禁止"と明記するとともに,図2に示すISO 7000-1051の図記
号を表示する。
図2−図記号 : 再使用禁止(ISO 7000-1051)
11 製造業者が提供する情報
製造業者はJIS T 8005に基づき,次の事項を通知又は警告情報として取扱説明書に含めなければならな
い。
a) 耐性因子に関する既知情報,特に洗濯耐性に関する情報。再仕上げ処理によって防護性能が回復する
可能性がある場合には,再仕上げ処理を実施する前までに行える洗濯方法及びその最大回数並びに再
仕上げ処理の方法。
b) 使用目的に応じて着用する必要がある防護服の品目。
c) 着用時に液状化学物質の飛まつ(沫)が防護服に付着した場合には,着用者は直ちに現場から離れ,
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JIS T 8129:2018の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 11612:2015(MOD)
JIS T 8129:2018の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.340 : 防護設備 > 13.340.10 : 防護服
JIS T 8129:2018の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK6557-2:2016
- 革試験方法―物理試験―第2部:引張強さ及び伸びの測定
- JISK6557-3:2016
- 革試験方法―物理試験―第3部:シングルエッジ法による引裂荷重の測定
- JISK6558-4:2016
- 革試験方法―化学試験―第4部:ジクロロメタン又はヘキサン可溶性物質の測定
- JISL0105:2020
- 繊維製品の物理試験方法通則
- JISL1093:2011
- 繊維製品の縫目強さ試験方法
- JISL1096:2010
- 織物及び編物の生地試験方法
- JISL1909:2010
- 繊維製品の寸法変化測定方法
- JIST8005:2015
- 防護服の一般要求事項
- JIST8020:2020
- 熱及び火炎に対する防護服―放射熱ばく露による防護服材料の性能評価
- JIST8021:2020
- 熱及び火炎に対する防護服―火炎ばく露時の熱伝達指数測定方法
- JIST8022:2020
- 熱及び火炎に対する防護服―火炎伝ぱ性試験方法
- JIST8023:2020
- 熱に対する防護服及び装備品―熱風循環炉を使用する対流耐熱性試験方法
- JIST8026:2018
- 防護服―溶融金属に対する評価方法
- JIST8027-1:2018
- 熱及び火炎に対する防護服―押圧熱伝達の測定―第1部:加熱シリンダーによる押圧熱伝達試験方法