JIS X 0509:2012 情報技術―自動認識及びデータ取得技術―バーコードシンボル体系仕様―GS1データバー | ページ 2

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X 0509 : 2012 (ISO/IEC 24724 : 2011)

3 用語,定義,略語及び数学演算子

3.1 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS X 0500-1,JIS X 0500-2によるほか,次による。ただし,3.1
の用語が,JIS X 0500-1, JIS X 0500-2でも定義されている場合は,3.1の定義を適用する。
3.1.1
二次元コンポーネント(2D component)
ロット番号,有効期限といった,商品の補足情報を符号化した,GS1合成シンボルの二次元部分。
3.1.2
AIエレメント列(AI element string)
アプリケーション識別子及びその後に関連データ領域が続いたキャラクタ列。
3.1.3
符号化方式(encodation methods)
共通に用いるAIエレメント列を,このシンボル体系用の一般的なデータ圧縮方式を用いた場合よりも
短いバイナリ列に符号化する,GS1データバー拡張型及び二次元コンポーネントが用いる圧縮方式。
3.1.4
インジケータディジット(Indicator digit)
複数の包装レベルの区別又は質量が変動する商品を示すために用いる,GTIN-14商品識別番号の先頭の
桁。
注記 質量が変動する商品を,一般に“不定貫商品”という。
3.1.5
一次元コンポーネント(linear component)
商品識別番号を符号化した,GS1合成シンボルの一次元部分。
3.1.6
連結フラグ(linkage flag)
一次元コンポーネントに二次元コンポーネントが附属するのかどうかを示す,GS1データバー又は
GS1-128の一次元コンポーネントの中に符号化するインジケータ。
3.1.7
セグメント(segment)
GS1データバーにおいて,シンボルキャラクタ及びそれに隣接する位置検出パターンで構成する,バー
コードシンボルの復号可能な最小部分。
3.1.8
GS1-128(GS1-128)
JIS X 0504で規定するコード128のサブセット。
注記 GS1総合仕様書[参考文献(4)参照]で規定している。
3.1.9
ボーティング(voting)
復号したセグメント値を,復号した回数とともに保存する復号技法。
注記 ボーティングは,多方向スキャナで,GS1データバーをセグメント単位で復号するときに用い
る。

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X 0509 : 2012 (ISO/IEC 24724 : 2011)

3.2 略語

  AI(Application Identifier) JIS X 0531(ISO/IEC 15418)で規定するアプリケーション識別子

3.3 数学演算子及び表記方法

  この規格には,次の数学演算子を適用する。
div 整数の除算であり,余りは切り捨てる。
mod 除算後の整数剰余
次のJIS表記方法を用いる。
0.2 数字の間にあるピリオドは,小数点を表す(例えば,0.2=2/10)。
12 345 桁数が多い数値を表すには,3桁ごとの群に分け,群間に半角スペースを入れる。

4 シンボルの説明

4.1 GS1データバーシンボルの種類

  GS1データバーシンボル体系は,次の三つのタイプがある。
タイプ1のGS1データバーシンボルは,四つの種類がある。
GS1データバー標準型
GS1データバー切詰型
GS1データバー二層型
GS1データバー標準二層型
タイプ2のGS1データバーシンボルは,1種類である。
GS1データバー限定型
タイプ3のGS1データバーシンボルは,2種類がある。
GS1データバー拡張型
GS1データバー拡張多層型
タイプ1のシンボルは,どのシンボルも四つのシンボルキャラクタを含み,同一の符号化規則及び構造
をもっている。
タイプ2のシンボルは,タイプ1とは構造が異なり,二つのシンボルキャラクタを含む。用いている符
号化規則もタイプ1とは異なる。
タイプ3は,タイプ1及びタイプ2とは異なるシンボル体系構造及び符号化規則であり,可変長シンボ
ルキャラクタを表現できる。
GS1データバー標準型,GS1データバー標準二層型,GS1データバー拡張型及びGS1データバー拡張多
層型は,多方向スキャナがセグメント単位で読みやすいように設計している。
注記 附属書Jに,GS1データバーシンボル体系の特性を要約して示す。

4.2 シンボル体系の特性

  GS1データバーシンボル体系の特性を,次のa)   g)に示す。
a) 符号化可能なキャラクタセット
1) タイプ1及びタイプ2 : 09
2) タイプ3 : JIS X 0201のサブセット(英大文字,英小文字,数字及び20個の選択された記号から
なる。)及び特殊な機能キャラクタであるFNC1
b) シンボルキャラクタの構造 : シンボル体系のタイプごとに,異なる(n,k)シンボルキャラクタを用い
る。ここに,nが各シンボルキャラクタの幅をモジュール数で表したものであり,そのシンボルキャ

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X 0509 : 2012 (ISO/IEC 24724 : 2011)
ラクタは,k個のバー及びk個のスペースで構成する。
c) コードタイプ : 連続形,一次元シンボル体系
d) 最大数値データ容量(必要に応じて,暗黙のアプリケーション識別子を含むが,符号化したFNC1キ
ャラクタは含めない。)
1) タイプ1及びタイプ2 : アプリケーション識別子“01”+14桁の商品識別番号
注記 14桁の商品識別番号の先頭桁は,連結フラグであり“0”又は“1”である。
2) タイプ3 : 74個の数字キャラクタ又は41個の英字キャラクタ(次の注記参照)
注記 タイプ3のデータ容量は,符号化方式によって異なる。(01)+その他のAIでは最大74桁,
任意のAIでは最大70桁,(01)+(392x)+AIでは最大77桁である。
e) 誤り検出
1) タイプ1 : mod 79チェックサム
2) タイプ2 : mod 89チェックサム
3) タイプ3 : mod 211チェックサム
f) キャラクタセルフチェック : 可能
g) 双方向復号 : 可能

4.3 その他の特徴の要約

  GS1データバーシンボル体系特有の付加機能を要約して次に示す。
a) データ圧縮 : タイプ3では,アプリケーション識別子の特定の組合せで,一般に用いられる(複数
の)ものに対して最適化している。
b) コンポーネント連結 : 全てのGS1データバーシンボルは,連結フラグを含む。連結フラグが“0”
のGS1データバーシンボルを単独シンボルとする。連結フラグが“1”の場合,二次元コンポーネン
トが,GS1データバーファミリの一次元コンポーネント及び分離パターンと連結している。
c) S1-128エミュレーション : GS1-128エミュレーションモードに設定したリーダは,GS1データバ
ーシンボルファミリに符号化したデータを,一つ以上のGS1-128シンボルに符号化したものとして送
信する。

4.4 シンボルの構造

  各GS1データバーシンボルは,外側のガードパターン,シンボルキャラクタ及び位置検出パターンを含
む。どのシンボルも,誤り検出方法を備えている。
GS1データバーシンボル(タイプ1及びタイプ3)のガードパターンは,各1モジュールのバー及びス
ペース(又は,スペース及びバー)の二つのエレメントで構成し,シンボルの両端に置く。GS1データバ
ー二層型及びGS1データバー拡張多層型のシンボルは,シンボルの各段の両端にガードパターンをもつ。
GS1データバー限定型のシンボルは,読誤りを防ぐためにデザインされた,異なったガードパターンをも
つ。外側のガードパターンエレメントの印刷に関する注意点を,附属書I.1に示す。
どのシンボルにも,(n,k)構造をもつ二つ以上のシンボルキャラクタがある。これらのシンボルキャラク
タ値を結合計算すると,明示的に符号化したデータが得られる。
位置検出パターンは,復号器が識別できるように選択された一連のエレメント列であり,これによって
シンボルを認識し,エレメントの相対位置を決定することができる。各シンボルは,一つ以上の位置検出
パターンを含む。位置検出パターンは,また,チェックキャラクタ及び/又はセグメント識別子としても
機能する。

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X 0509 : 2012 (ISO/IEC 24724 : 2011)
全てのGS1データバーシンボルは,連結フラグを含む。連結フラグが“1”のときは,ISO/IEC 24723
に従って,GS1データバー一次元コンポーネントの上に,分離パターン及び二次元コンポーネントを置か
なければならない。通常,GS1データバー一次元コンポーネント,それに続く分離パターン,及び二次元
コンポーネントは同時に印刷して,一つのGS1合成シンボルになる。ただし,その後の工程で二次元コン
ポーネントが追加されることを見越して,連結フラグを“1”にしたGS1データバー一次元コンポーネン
トを前もって印刷することも可能とする。このような場合,分離パターンはISO/IEC 24723に従って,GS1
データバー一次元コンポーネントと一緒に印刷しなければならない。
GS1データバーシンボルのバー及びスペースを反転してはならない。バーを“暗”とし,スペースを“明”
とする。リーダは,明暗が反転したGS1データバーシンボルを読み誤るので,バー及びスペースが反転し
ているシンボルの復号を試みてはならない。
5 GS1データバー標準型,GS1データバー切詰型,GS1データバー二層型及びGS1データバー標準二
層型のシンボル要件

5.1 GS1データバー標準型の基本特性

  GS1データバー標準型は,20 000 000 000 000(2     1013)個の値を符号化することができる一次元シンボ
ル体系である。これらの値は,14桁で表現される。最初の桁を連結フラグとする。それに続く13桁をデ
ータキャラクタとする。13桁のデータキャラクタに,1桁の暗黙のチェックディジットを加えると,先頭
にインジケータディジットを含むGS1の14桁の商品識別番号になる。10 000 000 000 000以上の値は,連
結フラグが“1”であり,二次元コンポーネントが付いていることを示す。例えば,10 001 234 567 890と
いう値は,連結フラグを“1”にして00012345678905という商品番号を符号化したものである。
注記 商品番号は,チェックディジット(最後の“5”)を除いて符号化する。
GS1データバー標準型は,四つのセグメントに分割して走査し,復号後,再構築することができる。し
たがって,多方向走査が容易となる。図1に,単独のGS1データバー標準型シンボル(連結フラグ=0)
を示す。
図1−(01)20012345678909を表すGS1データバー標準型シンボル
注記 先頭の(01)は,暗黙のアプリケーション識別子であり,シンボルには符号化しない。最後の桁
の9は,シンボルに直接符号化せず,mod 10チェックディジットである。附属書Aに,チェッ
クディジットの計算法を示す。附属書Fに,GS1データバー標準型シンボルの一連の符号化手
順例を示す。

5.2 GS1データバー標準型のシンボル構造

  図2に示すように,GS1データバー標準型シンボルは,96モジュールからなる八つの領域(左から右に)
で構成している。
a) 1モジュールのスペース及び1モジュールのバーからなる左側のガードパターン

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X 0509 : 2012 (ISO/IEC 24724 : 2011)
b) 16モジュール(四つのスペース及び四つのバー)からなるシンボルキャラクタ1,(n,k)=(16,4)
c) 15モジュール(三つのスペース及び二つのバー)からなる左側の位置検出パターン
d) 15モジュール(四つのバー及び四つのスペース)からなるシンボルキャラクタ2,(n,k)=(15,4)(右か
ら左に)
e) 15モジュール(四つのバー及び四つのスペース)からなるシンボルキャラクタ4,(n,k)=(15,4)
f) 15モジュール(三つのバー及び二つのスペース)からなる右側の位置検出パターン(右から左に)
g) 16モジュール(四つのスペース及び四つのバー)からなるシンボルキャラクタ3,(n,k)=(16,4)(右か
ら左に)
h) 1モジュールのスペース及び1モジュールのバーからなる右側のガードパターン
注記 シンボルキャラクタエレメントには,隣接する位置検出パターンに向かって順番を付けてい
る。
図2−(01)04412345678909を表すGS1データバー標準型シンボル
シンボル全体は,96モジュールからなる46個のエレメント(バー及びスペース)を含む。附属書Eの
表E.1に,GS1データバー標準型シンボルの46個のエレメント全てを示す。多方向走査用のGS1データ
バー標準型シンボルは,33X(33モジュール)以上の高さでなければならない。
クワイエットゾーンは必要ない。隣接する背景領域が同じ“色”(左側が明又は右側が暗)であると,最
初のエレメント及び最後のエレメントが1モジュール幅よりも広く見えることがあるが,シンボルの構成
には影響しない。
5.2.1 シンボルキャラクタ構造
四つのシンボルキャラクタは,それぞれが(n,k)構造をもつ。外側の第1シンボルキャラクタ及び第3シ
ンボルキャラクタではnの値を16とし,内側の第2シンボルキャラクタ及び第4シンボルキャラクタでは
nの値を15とする。いずれの場合もkの値を4とする。
図2の矢印は,各キャラクタ内のエレメント番号の順序を示している。第1シンボルキャラクタ及び第
4シンボルキャラクタのエレメントは,左から右に番号を付け,第2シンボルキャラクタ及び第3シンボ
ルキャラクタのエレメントは,右から左に番号を付ける。つまり,シンボルキャラクタエレメントは,常
に隣接する位置検出パターンに向かって番号を付ける。

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JIS X 0509:2012の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO/IEC 24724:2011(IDT)

JIS X 0509:2012の国際規格 ICS 分類一覧

JIS X 0509:2012の関連規格と引用規格一覧