JIS X 0509:2012 情報技術―自動認識及びデータ取得技術―バーコードシンボル体系仕様―GS1データバー | ページ 3

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X 0509 : 2012 (ISO/IEC 24724 : 2011)
各シンボルキャラクタは,奇数番目のエレメント及び偶数番目のエレメントという二つのサブセットを
含む。奇数及び偶数とは,各サブセットにおけるエレメントの順番を指している。例えば,奇数番目のサ
ブセットは,各シンボルキャラクタ内で隣接する位置検出パターンから最も遠いエレメントから1番目,3
番目,5番目及び7番目のエレメントで構成している。第1シンボルキャラクタ及び第2シンボルキャラ
クタでは,奇数番目のエレメントをスペースとし,偶数番目のエレメントをバーとする。第3シンボルキ
ャラクタ及び第4シンボルキャラクタでは,奇数番目のエレメントをバーとし,偶数番目のエレメントを
スペースとする。
5.2.2 シンボルキャラクタ値
各シンボルキャラクタ値には,アルゴリズムによって奇数サブセット及び偶数サブセットにエレメント
幅のパターンを割り当てる。このアルゴリズムを用いるときに,パラメタとして“エレメント数”,“モジ
ュール数”,“最大エレメント幅”及び“このサブセットの全てのエレメントを,2モジュール以上にする
かどうか”を与える。附属書Bに,C言語で作成したGS1データバー標準型,GS1データバー切詰型,
GS1データバー二層型及びGS1データバー標準二層型のシンボルキャラクタエレメント生成アルゴリズム
を示す。
5.2.2.1 外側シンボルキャラクタの値
外側にある第1シンボルキャラクタ及び第3シンボルキャラクタの偶数番目エレメントのサブセットに
は,1モジュール幅のエレメントを,少なくとも一つ含んでいなければならない。奇数番目エレメントの
サブセットには,1モジュール幅のエレメントを含んでいなくてもよい。この偶数番目エレメントへの制
限によって,シンボルキャラクタの“エッジ類似エッジまで”(バー+スペース及びスペース+バー)の
モジュール数の合計が一意になることが保証される(5.2.5参照)。
表1に,奇数成分サブセット及び偶数成分サブセットの組合せを五つのグループに分けた,(16,4)キャラ
クタの特性を示す。両方のサブセットを,それぞれ偶数個のモジュールとする。隣接するエレメントの1
対に含むモジュールの総数が9を超えないように,最も広い奇数成分エレメント幅及び偶数成分エレメン
ト幅を指定する。その結果,(16,4)キャラクタの組合せ総数は,2 841となる。
(16,4)シンボルキャラクタ値VDは,次の式によって定まる。
VD (VODD T V EVEN
EVEN ) G SUM
ここに, VODD : 各グループ内の奇数成分の組合せに対し附属書Bのア
ルゴリズムが与える0(TODD−1)の値
VEVEN : 各グループ内の偶数成分の組合せに対し附属書Bのア
ルゴリズムが与える0(TEVEN−1)の値
GSUM : 前のグループまでの組合せ総数(表1参照)
したがって,シンボルキャラクタ値(VD)を符号化するには,次の式を用いることができる。
VODD (VD G SUM ) divT EVEN
VEVEN (VD GSUM ) modT EVEN
例えば,2 315という値の(16,4)シンボルキャラクタを符号化する場合,表1から,このシンボルキャラ
クタ値はグループ4の範囲に入っているため,GSUM=2 015及びTEVEN=70となる。上の計算式を用いると,
次のようになる。
VODD=(2 315−2 015) iv 70=300 div 70=4
VEVEN=(2 315−2 015) od 70=300 mod 70=20
すなわち,このシンボルキャラクタは,6モジュールからなる奇数成分(組合せ数10,値の範囲は09)
の値が4であり,10モジュールからなる偶数成分(組合せ数70,値の範囲は069)の値が20である。

――――― [JIS X 0509 pdf 11] ―――――

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附属書Bのルーチンを用いると,奇数エレメントの幅は[{1 2 2 1}],偶数エレメントの幅は[{1 5 1 3}]であ
るため,位置検出パターンに向かって順番に[{1 1 2 5 2 1 1 3}]というシンボルキャラクタエレメント幅が得
られる(図2参照)。
表1−外側シンボルキャラクタ(16,4)の特性
前のグループ 奇数成分及び 奇数成分及び偶
キャラクタ 奇数成分組合 偶数成分組合
グループ までの組合せ 偶数成分のモ 数成分のエレメ
値の範囲 せ総数,TODD せ総数,TEVEN
総数,GSUM ジュール数 ント最大幅
0 160 1 0 12/4 8/1 161 1
161 960 2 161 10/6 6/3 80 10
9612 014 3 961 8/8 4/5 31 34
2 0152 714 4 2 015 6/10 3/6 10 70
2 7152 840 5 2 715 4/12 1/8 1 126
5.2.2.2 内側シンボルキャラクタの値
内側にある第2シンボルキャラクタ及び第4シンボルキャラクタの奇数番目エレメントのサブセットに
は,1モジュール幅のエレメントを,少なくとも一つ含んでいなければならない。偶数番目エレメントの
サブセットには,1モジュール幅のエレメントを含んでいなくてもよい。この奇数番目エレメントへの制
限によって,シンボルキャラクタの“エッジ類似エッジまで”(バー+スペース及びスペース+バー)の
モジュール数の合計の列が一意になることが保証される(5.2.5参照)。
表2に,奇数成分サブセット及び偶数成分サブセットの組合せを四つのグループに分けた,(15,4)キャラ
クタの特性を示す。奇数成分サブセットは奇数個及び偶数成分サブセットは偶数個のモジュールとする。
隣接するエレメントの1対に含むモジュールの総数が9を超えないように,最も広い奇数成分エレメント
幅及び偶数成分エレメント幅を指定する。その結果,(15,4)キャラクタの組合せ総数は,1 597となる。奇
数サブセットが許容する値の範囲は,最も内側のエレメント(奇数エレメント番号1)が4モジュールを
超えないように制限している。
表2−内側シンボルキャラクタ(15,4)の特性
前のグルー 奇数成分及 奇数成分及 奇数成分組 偶数成分組
キャラクタ値 プまでの組 び偶数成分 び偶数成分 合せ総数, 合せ総数,
グループ
の範囲 合せ総数, のモジュー のエレメン TODD TEVEN
GSUM ル数 ト最大幅
0 335 1 0 5/10 2/7 4 84
3361 035 2 336 7/8 4/5 20 35
1 0361 515 3 1 036 9/6 6/3 48 10
1 5161 596 4 1 516 11/4 8/1 81 1
(15,4)シンボルキャラクタ値VDは,次の式によって定まる。
VD (VEVEN TODD ) ODD G SUM
ここに, VEVEN : 各グループ内の偶数成分の組合せに対し附属書Bのア
ルゴリズムが与える0(TEVEN−1)の値
VODD : 各グループ内の奇数成分の組合せに対し附属書Bのア
ルゴリズムが与える0(TODD−1)の値
GSUM : 前のグループまでの組合せ総数(表2参照)

――――― [JIS X 0509 pdf 12] ―――――

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したがって,シンボルキャラクタ値(VD)を符号化するには,次の式を用いることができる。
VEVEN (VD G SUM ) divT ODD
VODD (VD G SUM ) modT ODD
注記 外側の(16,4)シンボルキャラクタと比較すると,この計算式では偶数番目エレメントのサブセッ
トと奇数番目エレメントのサブセットとが逆になっているので注意が必要である。
5.2.3 シンボル値
シンボル全体の値は,左側のシンボルキャラクタ対と右側のシンボルキャラクタ対との値を組み合わせ
て得ることができる。各シンボルキャラクタ対の値は,外側及び内側のシンボルキャラクタの値を組み合
わせて得ることができる。シンボルキャラクタ対及びその値の範囲を表3に示す。
表3−シンボルキャラクタ対の値
外側シンボルキャラクタ 内側シンボルキャラクタ シンボルキャラクタ対
(n,k) 値(VOUTSIDE) (n,k) 値(VINSIDE) 値の数 値の範囲
(16,4) 2 841 (15,4) 1 597 4 537 077 04 537 076
シンボルキャラクタ対の値VPAIRは,次の式によって求める。
VPAIR (1597C OUTSIDE C INSIDE
ここに,COUTSIDE及びCINSIDEをシンボルキャラクタ値とする。
シンボルキャラクタ対の値VPAIRを,外側のシンボルキャラクタCOUTSIDE及び内側のシンボルキャラクタ
CINSIDEに符号化するには,次の式を用いる。
C OUTSIDE VPAIR divV INSIDE
C INSIDE V
PAIRmodV INSIDE
例えば,シンボルキャラクタ対の値VPAIRが1 971 265のとき,COUTSIDE及びCINSIDEは次のようになる。
COUTSIDE 1 234
971 265 div 1 597 1
CINSIDE 1 567
971 265 mod 1 597
シンボル値は,左側及び右側のシンボルキャラクタ対の値を組み合わせて,次の式によって求める。
VSYMBOL (4 537 077V LPAIR V RPAIR
ここに,VSYMBOLをシンボル値とし,VLPAIR及びVRPAIRを,それぞれ左側及び右側のシンボルキャラクタ
対の値とする。
シンボル値VSYMBOLを,左側のシンボルキャラクタ対VLPAIR及び右側のシンボルキャラクタ対VRPAIRに
符号化するには,次の式を用いる。
VLPAIRV SYMBOL div 4 537 077
VRPAIRV SYMBOLmod 4 537 077
例えば,シンボルVSYMBOLが1 234 567 890のとき,左側のシンボルキャラクタ対VLPAIRの値及び右側の
シンボルキャラクタ対VRPAIRの値は次のようになる。
VLPAIR 272
1 234 567 890 div 4 537 077
VRPAIR 1 482 946
234 567 890 mod 4 537 077
シンボルキャラクタ対を組み合わせると20 585 067 703 929通りの値が作られるが,最初の20 000 000
000 000の値(019 999 999 999 999)だけ用いる。最上位の桁を二次元コンポーネントの連結フラグとす
る。連結フラグは,GS1データバーのタイプ1シンボルが単独の場合は“0”,GS1データバーのタイプ1

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シンボルに二次元コンポーネントが隣接している場合は“1”である。この連結フラグを除いた残りの13
桁が商品識別番号になる。暗黙のmod 10チェックディジットを計算して末尾に追加したものが,GTIN-14
の識別番号になる。送信すべきデータの先頭に,必須のシンボル体系識別子である“]e0”又は“]C1”を
追加し,続いてアプリケーション識別子“01”を追加して送信する。
5.2.4 位置検出パターン
シンボルには位置検出パターンが二つあり,その位置検出パターンにシンボルのチェックサムも符号化
している。位置検出パターンは,それぞれ九つの値を符号化することができる。位置検出パターンは,第
1シンボルキャラクタと第2シンボルキャラクタとの間,及び第4シンボルキャラクタと第3シンボルキ
ャラクタとの間に置かれる。一つの位置検出パターンには,二つのシンボルキャラクタが隣接しているた
め,シンボルを四つのセグメントに分けて走査することが可能である。各セグメントには,一つのシンボ
ルキャラクタ及び一つの位置検出パターンを含む。
5.2.4.1 位置検出パターンの構造
二つの位置検出パターンは,合計15モジュールからなる五つのエレメントで構成している。左側位置検
出パターンの始めと終わりとを共にスペースとし,右側位置検出パターンの始めと終わりとを共にバーと
する。位置検出パターンのエレメントは,図2に示すように,シンボルの外側から内側に向かって番号が
付けられる。
エレメント2+エレメント3のモジュール総数が1012に対して,エレメント4+エレメント5のモジ
ュール総数が2のため,エレメント2及びエレメント3の合計幅とエレメント2エレメント5の合計幅
との比率は,10 : 1212 : 14の範囲内にある。この比率は,位置検出パターンを認識するための第1手順
として用いる。九つの符号化された値に対する位置検出パターンのエレメント幅を,表4に示す。
表4−位置検出パターンの値及びエレメント幅
エレメント幅(外側から内側に向かった番号)
位置検出パターン値
1 2 3 4 5
0 3 8 2 1 1
1 3 5 5 1 1
2 3 3 7 1 1
3 3 1 9 1 1
4 2 7 4 1 1
5 2 5 6 1 1
6 2 3 8 1 1
7 1 5 7 1 1
8 1 3 9 1 1
位置検出パターン値の8,0及び0,8という組は用いない。これは,0及び8のエレメントの中で,単
一の1Xエッジ誤りが発生すると,他方の値に変換される可能性があるためである。残りの79組で,チェ
ックサムのmod 79を計算した値を符号化する。
5.2.4.2 チェックサムの計算
二つの位置検出パターン値であるCLEFT及びCRIGHTは,それぞれ九つの値をとることができる。0,8及
び8,0という位置検出パターン値の組は有効ではないため,(9×9)の合計から2を減じた79通りの組合
せが残る。チェックサム値は,各シンボルキャラクタのエレメント幅に重み係数を乗じた結果の総和を
mod 79した値と等しい。

――――― [JIS X 0509 pdf 14] ―――――

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X 0509 : 2012 (ISO/IEC 24724 : 2011)
mod 79チェックサム値は,次の式によって求める。
(W1,1E1,1W1,2 E1,2 W1,8 E1,8W2,1E 2,1 W4,8 E 4,8 ) mod 79
ここに,WN,MEN,Mは,“シンボルキャラクタNのエレメント順序位置Mに対する重み係数W(表5参照)”
と“シンボルキャラクタNのエレメント順序位置Mのモジュール幅E”とを乗じた値とする。3の累乗を
mod 79で計算した値を,この重み係数とする。
注記 重み係数は,30を初期値とする3n(n=031)を求め,それぞれの値をmod 79で計算した値
である。
表5−チェックサムを計算するためのエレメントの重み係数(W)
シンボルキャラクタ シンボルキャラクタのエレメント順序(M)
(N) 1 2 3 4 5 6 7 8
1 1 3 9 27 2 6 18 54
2 4 12 36 29 8 24 72 58
3 16 48 65 37 32 17 51 74
4 64 34 23 69 49 68 46 59
二つの位置検出パターン値を符号化するには,次の手順を用いる。
temp = check value
もし,tempが8以上のとき,temp = temp + 1
もし,tempが72以上のとき,temp = temp + 1
CLEFT = temp div 9
CRIGHT = temp mod 9
チェックサムの計算及びチェックキャラクタの選択例を,附属書F.1に示す。
5.2.4.3 位置検出パターンの復号
位置検出パターンは,最初に,連続する四つのエレメントの合計幅を,その中の左端又は右端にある二
つのエレメントの幅と比較することによって識別する。位置検出パターンの場合,この比率は12 : 9.514 :
12.5の範囲内にある。左側及び右側の位置検出パターンは,それらの暗と明とが反転していることによっ
て区別する。
注記 左側の位置検出パターンは,エレメント1が明,右側の位置検出パターンは,エレメント1が
暗である。
位置検出パターン及び位置検出パターンに対するシンボルキャラクタのピッチの比率が有効であるかど
うかを検査することによって,GS1データバーのタイプ1では,4分の1に当たるセグメントが走査され
たことを検証することが望ましい。
5.2.5 参照復号アルゴリズム
バーコード読取システムは,実用的なアルゴリズムが許容する範囲内で,不完全なシンボルでも読める
ように設計している。ここ(5.2.5)では,JIS X 0520で規定する,シンボル品質を評価するための復号容
易度の計算に用いる,参照復号アルゴリズムについて説明する。
このアルゴリズムには,シンボルを復号するための次の手順を含んでいる。
a) 次の比率をもつ連続した四つのエレメントを,“左から右”及び“右から左”の両方向で探して,セグ
メントを見つける。

――――― [JIS X 0509 pdf 15] ―――――

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JIS X 0509:2012の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO/IEC 24724:2011(IDT)

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