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Z 8921 : 2016
5.8 耐摩耗性試験
耐摩耗性の試験は,JIS K 5600-5-9による。
ただし,積載質量を1 000 g,回転スピードを500 rpmの条件で,摩耗輪には研磨材粒度P320のグラス
ウール入り不繊布を用いて試験を行う。摩耗輪のグラスウール入り不繊布は,20 000回転ごとに新しいも
のと取り替えて試験を行う。
摩耗輪が300 000回転後,5.4によって試験体の塗膜の外観を観察し,15倍のルーペによって観察し,基
材の露出の有無を確認する。
5.9 耐衝撃性試験
耐衝撃性の試験は,JIS K 5600-5-3の6.(デュポン式)による。
この場合,落下させるおもりの質量を1 000 g,落下高さを500 mmとし,基材が金属の場合は,撃ち型
はR1/16(半径1.58 mm)の先端径の撃芯とそれに対応する凹みをもつ受け台との組合せで行う。また,
基材がプラスチックの場合は,撃ち型はR1/8(半径3.17 mm)の先端径の撃芯とそれに対応する凹みをも
つ受け台との組合せで行い,15倍のルーペによって観察し,塗膜のがれ及び割れの有無を確認する。
5.10 塗膜硬さ試験
塗膜硬さの試験は,JIS Z 2251による。
試験力の値は,JIS Z 2251の表2の硬さ記号HK0.1の規定値とする。測定は,試験体の任意の異なる3
か所で行い,その平均値を,四捨五入によって丸め,小数点以下1桁まで求める。
5.11 付着性試験
付着性の試験は,JIS K 5600-5-6による。
試験体に1 mm間隔の縦・横25個(5×5)の格子を基材まで到達するように切込みを入れた後,JIS Z 1522
に規定するセロハン粘着テープを貼り付け,引きがす。試験結果は,JIS K 5600-5-6の表1の分類で示
す。
5.12 耐水圧性試験
耐水圧性の試験は,水によって高圧環境が設定できる装置に試験体を入れ,1 MPa/minの加圧速度で,
100 MPaまで加圧する。100 MPa到達後60分間保持した後,1 MPa/minの減圧速度で常圧まで減圧する。
試験体を取り出し,乾燥させた後,15倍のルーペによって観察し,塗膜のがれ,膨れ及び割れの有無
を確認する。
5.13 耐液体性試験
耐液体性の試験は,次による。
a) 質量分率5 %の試験用塩水溶液を調製し,液温を23±3 ℃として試験体を浸せき(漬)する。
b) 4 000時間経過後に取り出し,流水で塩分を除去し乾燥させた後,15倍のルーペによって観察し,塗
膜のがれ,膨れ及び割れ並びに基材の腐食の有無を確認する。
5.14 耐中性塩水噴霧性試験
耐中性塩水噴霧性の試験は,JIS Z 2371によって試験を行い,15倍のルーペによって観察し,塗膜の
がれ,膨れ及び割れ並びに基材の腐食の有無を確認する。ただし,試験時間は4 000時間とする。
5.15 耐サイクル腐食性試験
耐サイクル腐食性の試験は,JIS K 5600-7-9に規定するサイクルAの試験方法による。
期間は,375サイクル(3 000時間)の試験サイクルを繰り返し,15倍のルーペによって観察し,塗膜の
がれ,膨れ及び割れ並びに基材の腐食の有無を確認する。
――――― [JIS Z 8921 pdf 6] ―――――
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5.16 促進耐候性試験
促進耐候性の試験は,JIS K 5600-7-7による。
光源のフィルタ(インナー・アウター)は,石英/#295を用いる。また,試験片ぬれサイクルは,サ
イクルAによる。試験時間は2 000時間とし,試験終了後15倍のルーペによって観察し,塗膜のがれ,
膨れ及び割れの有無を確認する。
5.17 耐ガス腐食性試験
耐ガス腐食性の試験は,次の常温・常圧環境及び高温・高圧環境の2環境で試験する。
a) 常温・常圧環境 表2に規定するそれぞれの条件(3条件)において,368時間浸せき放置した後,流
水で試験溶液を除去し,乾燥させた後,15倍のルーペで観察し,塗膜の変色,がれ,膨れ及び割れ
の有無を確認する。
表2−耐ガス腐食性試験における常温・常圧試験条件
条件 試験溶液 雰囲気a) 温度(℃)
常温・常圧1 塩化ナトリウム 質量分率 5 % 硫化水素 体積分率 100 % 2427
酢酸 質量分率 0.5 %
常温・常圧2 塩化ナトリウム 質量分率 5 % 硫化水素 体積分率 1 % + 2427
酢酸 質量分率 0.5 % 二酸化炭素 体積分率 99 %
常温・常圧3 塩化ナトリウム 質量分率 5 % 二酸化炭素 体積分率 100 % 2427
酢酸 質量分率 0.5 %
注記 上記,常温・常圧1,常温・常圧2及び常温・常圧3の試験溶液は,NACE TM0177-2005の6.1
(試験溶液A)を基に調製した。
注a) 試験前に雰囲気ガスをバブリングし,所定の雰囲気とする。試験期間中も継続して雰囲気ガスを
バブリングさせる。
b) 高温・高圧環境 表3に規定するそれぞれの条件(2条件)において,48時間浸せき放置した後,流
水で試験溶液を除去し,乾燥させた後,15倍のルーペで観察し,塗膜の変色,がれ,膨れ及び割れ
の有無を確認する。
表3−耐ガス腐食性試験における高温・高圧試験条件
条件 試験溶液 雰囲気a) 温度(℃)
高温・高圧1 塩化ナトリウム 質量分率 5 % 硫化水素 体積分率 1 % + 107113
酢酸 質量分率 0.5 % 二酸化炭素 体積分率 99 %
高温・高圧2 塩化ナトリウム 質量分率 5 % 二酸化炭素 体積分率 100 % 107113
酢酸 質量分率 0.5 %
注記 上記,高温・高圧1及び高温・高圧2の試験溶液は,NACE TM0177-2005の6.1を基に調製し
た。
注a) 試験前に雰囲気ガスをバブリングし,所定の雰囲気に達した後,密閉する。試験期間中は密閉し
たままとする。
5.18 耐加熱性試験
耐加熱性の試験は,次による。
a) 電気オーブンに試験体を入れ,庫内温度を230 ℃±5 ℃に設定して24時間加熱する。
b) その後,試験体を取り出し,塗装表面が23 ℃±5 ℃となるまで自然冷却した後,15倍のルーペによ
――――― [JIS Z 8921 pdf 7] ―――――
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って観察し,塗膜のがれ,膨れ及び割れの有無を確認する。
6 検査
形式検査は,箇条5の試験を行い,箇条4に適合しなければならない。受渡検査の項目は,受渡当事者
間の協定による。
7 表示
この規格の全ての要求事項に適合した塗膜を施した製品には,包装,送り状などに次の事項を表示する。
なお,プラスチック製品の場合は,必要に応じて,受渡当事者間の協定によって,5.1に規定する金属の
試験体で試験した形式検査結果を添付する。
a) 規格番号
b) 塗膜の名称(例 カーボンナノチューブ複合樹脂塗膜)
c) 製造番号又はロット番号
d) 加工年月日(製造番号で確認できる場合は除く。)
e) 加工業者名
JIS Z 8921:2016の国際規格 ICS 分類一覧
JIS Z 8921:2016の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISG3141:2017
- 冷間圧延鋼板及び鋼帯
- JISG3141:2021
- 冷間圧延鋼板及び鋼帯
- JISK5500:2000
- 塗料用語
- JISK5600-1-7:2014
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第7節:膜厚
- JISK5600-5-1:1999
- 塗料一般試験方法―第5部:塗膜の機械的性質―第1節:耐屈曲性(円筒形マンドレル法)
- JISK5600-5-3:1999
- 塗料一般試験方法―第5部:塗膜の機械的性質―第3節:耐おもり落下性
- JISK5600-5-6:1999
- 塗料一般試験方法―第5部:塗膜の機械的性質―第6節:付着性(クロスカット法)
- JISK5600-5-9:1999
- 塗料一般試験方法―第5部:塗膜の機械的性質―第9節:耐摩耗性(摩耗輪法)
- JISK5600-7-7:2008
- 塗料一般試験方法―第7部:塗膜の長期耐久性―第7節:促進耐候性及び促進耐光性(キセノンランプ法)
- JISK5600-7-9:2006
- 塗料一般試験方法―第7部:塗膜の長期耐久性―第9節:サイクル腐食試験方法―塩水噴霧/乾燥/湿潤
- JISK5674:2019
- 鉛・クロムフリーさび止めペイント
- JISZ1522:2009
- セロハン粘着テープ
- JISZ2251:2009
- ヌープ硬さ試験―試験方法
- JISZ2371:2015
- 塩水噴霧試験方法