この規格ページの目次
7
Z 9110 : 2010
表4−VDTを使用する視作業のための照明器具の輝度限界値
画面のクラス (JIS Z 8517参照) I II III
画面の特性 一般オフィスに適 すべてではないが, 特別に制御された
する。 ほとんどのオフィ 光環境を必要とす
ス環境に適する。 る。
照明器具の平均輝度の限界値 2 000 cd/m2以下 200 cd/m2以下
影響を受けやすい画面及び特別な傾斜の画面を用いる場所では,上記の輝度限界値はより小さい角
度(例えば,鉛直角55度)を適用することが望ましい。
4.9 環境の持続性
照明設備が環境を破壊しないように配慮することが望ましい。したがって,照明機器の選定は,目的に
合ったものでなければならない。
5 照明要件一覧表
5.1 照度要件一覧表の使用方法
人々の活動に対する基本な照明要件を表5表8に,個々の作業若しくは活動,又は競技の内容につい
ての照明設計基準を,表9表25に示す。これらの表示方法は,次による。
a) 列1 : 領域,作業又は活動の種類(表9表22)・競技場,競技種目及び/又は競技区分(表23表
25)
列1では,特定の要件がある領域,作業又は活動を列挙するか,競技場,競技種目及び/又は競技
区分を列挙している。特に,領域,作業又は活動などが挙がっていない場合には,類似の状況若しく
はこれと同等と考えられる状況に対する値を採用する。
b) 列2 : 維持照度(m,lx)
列2では,列1の領域,作業又は活動について,基準面における維持照度の推奨値を示す。
c) 列3 : 照度均斉度(Uo)
列1で示した領域,作業又は活動について,基準面における照度均斉度(Uo)の最小値を示す。
d) 列4 : グレア制限値(UGRL又はGRL)
列1の状況にあてはまるUGR制限値(UGRL)又はGR制限値(GRL)を示す。
e) 列5 : 平均演色評価数(Ra)
列5では,列1の状況に対する平均演色評価数の最小値を示す。
f) 列6 : 注記
列1の状況に対する例外と特別な適用について,助言及び注記を示す。
なお,屋内作業場の照明に関する詳細は,JIS Z 9125による。屋外作業場の照明に関する詳細は,JIS Z
9126による。道路及びトンネルの照明に関する詳細は,JIS Z 9111及びJIS Z 9116 による。スポーツの照
明に関する詳細は,JIS Z 9120,JIS Z 9121,JIS Z 9122,JIS Z 9123及びJIS Z 9124 による。船舶の照明
は,JIS F 8041による。
5.2 基本的な照明要件
――――― [JIS Z 9110 pdf 11] ―――――
8
Z 9110 : 2010
表5−基本的な照明要件その1(屋内作業)
領域,作業又は活動の種類 m(lx) Uo UGRL Ra 注記
ごく粗い視作業,短い訪問,倉庫 100 − − 40
作業のために連続的に使用しない所 150 − − 40
粗い視作業,継続的に作業する部屋(最低) 200 − − 60
やや粗い視作業 300 0.7 22 60
普通の視作業 500 0.7 22 60
やや精密な視作業 750 0.7 19 80
精密な視作業 1 000 0.7 19 80
非常に精密な視作業 1 500 0.7 16 80
超精密な視作業 2 000 0.7 16 80
表6−基本的な照明要件その2(屋外作業)
領域,作業又は活動の種類 m(lx) Uo GRL Ra 注記
非常に粗い短時間作業 10 − − 20
非常に粗い作業
20 0.25 55 20
(例 : 大きな貨物を手早く動かすなどの作業)
粗い作業
(例 : 連続的に行われる大きな物,危険物の取 50 0.40 50 20
扱い作業など)
正確な作業
100 0.40 45 40
(例 : 工具を使う作業,大工仕事など)
細かい作業
200 0.50 45 60
(例 : 電気・機械設備などの作業)
表7−基本的な照明要件その3(構内交通の安全)
領域,作業又は活動の種類 m(lx) Uo GRL Ra 注記
歩行者交通が少ない場所 5 0.25 50 20
歩行者交通がやや多い場所 10 0.25 50 20
最高10 km/hの低速交通
10 0.40 50 20
(例 : フォークリフト,トラック,自転車など)
通常の交通
(最高40 km/h,バス停及びタクシー乗り場を含 20 0.40 45 20
む。)
通行人があり,自動車の切換え又は荷物の積込
50 0.40 50 20
み・積降しがある区域
――――― [JIS Z 9110 pdf 12] ―――――
9
Z 9110 : 2010
表8−基本的な照明要件その4(環境の安全・保安)
領域,作業,又は活動の種類 m(lx) Uoa) GRLb) Ra 注記
非常に危険度の低い場所
(例 : 住宅・共同住宅の屋外,近隣生活空間 3 0.25 55 20
などの保安)
非常に危険度の低い場所
(例 : 産業構内で時々交通のある保管区域な 5 0.25 55 20
ど)
危険度の低い場所 港ではUoは0.25程
10 0.4 50 20
(例 : 商品の貯蔵区域など) 度。
危険度が中程度の場所 造船所又はドック
(例 : 頻繁に交通がある保管区域,コンテナ・20 0.4 50 20 ではUoは0.25程
ターミナルなど) 度。
危険度の高い場所
建設用地及び製材
(例 : 火・爆発・毒及び放射危険区域,電気・50 0.4 45 20
場ではGRLは50。
石油・化学関係などの危険場所)
注a) 視線が水平な面にない場合には,Uoは対応する面における,対象の高さでの値とする。
b) 重要な又は長時間の視作業では,GRLは5単位低い値とすることが望ましい。
――――― [JIS Z 9110 pdf 13] ―――――
10
Z 9110 : 2010
5.3 事務所
表9−事務所
領域,作業又は活動の種類 m(lx) Uo UGRL Ra 注記
作業 設計,製図 750 0.7 16 80
キーボード操作,計算 500 0.7 19 80 VDT作業については4.8を参照。
執務空 設計室,製図室 750 − 16 80
間 事務室 750 − 19 80 VDT作業については4.8を参照。
役員室 750 − 16 80
診察室 500 − 19 90
印刷室 500 − 19 80
電子計算機室 500 − 19 80 VDT作業については4.8を参照。
調理室 500 − 22 80
集中監視室,制御室 500 − 16 80 1) 制御盤は多くの場合鉛直。
2) 調光が望ましい。
3) DT作業については4.8を
参照。
守衛室 500 − 19 80
受付 300 − 22 80
共用空 会議室,集会室 500 − 19 80 照明制御を可能とする。
間 応接室 500 − 19 80
宿直室 300 − 19 80
食堂 300 − − 80
喫茶室,オフィスラウンジ,湯沸室 200 − − 80
休憩室 100 − − 80
書庫 200 − − 80
倉庫 100 − − 60 常時使用する場合は200 lx。
更衣室 200 − − 80
化粧室 300 − − 90
便所,洗面所 200 − − 80
電気室,機械室,電気・機械室など 200 − − 60
の配電盤及び計器盤
階段 150 − − 40 出入口には移行部を設け,明るさの
急激な変化を避けることが望まし
い。
屋内非常階段 50 − − 40
廊下,エレベータ 100 − − 40
エレベータホール 300 − − 60 出入口には移行部を設け,明る
さの急激な変化を避ける。
玄関ホール(昼間) 750 − − 80 昼間の屋外自然光による数万lx
の照度に目が順応していると,
ホール内部が暗く見えるので,
照度を高くすることが望まし
い。
100
玄関ホール(夜間),玄関(車寄せ) − − 60
――――― [JIS Z 9110 pdf 14] ―――――
11
Z 9110 : 2010
5.4 工場
表10−工場
領域,作業,又は活動の種類 m(lx) Uo UGRL Ra 注記
作業 精密機械,電子部品の製造,印刷工1 500 0.7 16 80 色が重要な場合はRa≧
場での極めて細かい視作業,例え 90,超精密な視作業の場
ば,組立a,検査a,試験a,選別a 合には2 000 lxとする。
繊維工場での選別,検査,印刷工場 750 0.7 19 80 色が重要な場合はRa≧
での植字,校正,化学工場での分析 90,精密な視作業の場合
などの細かい視作業,例えば,組立 には1 000 lxとする。
b,検査b,試験b,選別b
一般の製造工場などでの普通の視 500 0.7 − 60 色が重要な場合はRa≧
作業,例えば,組立c,検査c,試 90とする。
験c,選別c,包装a
粗な視作業で限定された作業,例え 200 − − 60
ば,包装b,荷造a
ごく粗な視作業で限定された作業, 100 − − 60
例えば,包装c,荷造b・c
設計,製図 750 0.7 16 80
制御室などの計器盤及び制御盤な 500 0.7 16 80 1) 制御盤は多くの場
どの監視 合鉛直。
2) 調光が望ましい。
3) DT作業について
は4.8を参照。
倉庫内の事務 300 − 19 80
荷積み,荷降ろし,荷の移動など 150 − − 40
執務空間 設計室,製図室 750 − 16 80
制御室 200 − 22 60
共用空間 作業を伴う倉庫 200 − − 60
倉庫 100 − − 60 常時使用する場合は
200 lx。
電気室,空調機械室 200 − − 60
便所,洗面所 200 − − 80
階段 150 − − 40 出入口には移行部を設け,
明るさの急激な変化を避
ける。
屋内非常階段 50 − − 40
廊下,通路 100 − − 40
出入口 100 − − 60
注記 同種作業名について見る対象物及び作業の性質に応じて,次の三つに分ける。
a) 表中のaは,細かいもの,暗色のもの,対比の弱いもの,特に高価のもの,衛生に関係ある場合,精度
の高いことを要求される場合,作業時間の長い場合などを表す。
b) 表中のbは,a)とb)との中間のものを表す。
c) 表中のcは,粗いもの,明色のもの,頑丈なもの及びさほど高価でないものを表す。
――――― [JIS Z 9110 pdf 15] ―――――
次のページ PDF 16
JIS Z 9110:2010の国際規格 ICS 分類一覧
JIS Z 9110:2010の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC7612:1985
- 照度測定方法
- JISF8041:1986
- 船舶の照度基準及び照度測定方法
- JISZ8113:1998
- 照明用語
- JISZ8517:1999
- 人間工学―視覚表示装置を用いるオフィス作業―画面反射に関する表示装置の要求事項
- JISZ8726:1990
- 光源の演色性評価方法
- JISZ9101:2018
- 図記号―安全色及び安全標識―安全標識及び安全マーキングのデザイン通則
- JISZ9111:1988
- 道路照明基準
- JISZ9116:1990
- トンネル照明基準
- JISZ9120:1995
- 屋外テニスコート及び屋外野球場の照明基準
- JISZ9121:1997
- 屋外陸上競技場,屋外サッカー場及びラグビー場の照明基準
- JISZ9122:1997
- 屋内運動場の照明基準
- JISZ9123:1997
- 屋外,屋内の水泳プールの照明基準
- JISZ9124:1992
- スキー場及びアイススケート場の照明基準
- JISZ9125:2007
- 屋内作業場の照明基準
- JISZ9126:2010
- 屋外作業場の照明基準