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A 1906 : 2015
附属書JB
(参考)
技術上重要な改正に関する新旧対照表
現行規格(JIS A 1906:2015) 旧規格(JIS A 1906:2008) 改正理由
箇条番号 内容 箇条番号 内容
及び題名 及び題名
3 用語及 3 用語,定
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS A 1901及び 室内空気関係のJISの規
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS A 1905-1に
び定義 JIS A 1905-1によるほか,次による。 義,記号及よるほか,次による。 格中には同一の用語が異
対象化学物質は,VOC及びホルムアルデヒドを除く他び単位 なった定義で使用されて
のカルボニル化合物とする。 3.1 用語 いる箇所があったため,
及び定義 用語の統一化を行った
JISを引用することとし
た。
4 記号及 3.2 記号
この規格で用いる主な記号及び単位は,JIS A 1901及び この規格に出てくる主な記号及び単位を全て規定。JIS A 1901及びJIS A
び単位 JIS A 1905-1による。 及び単位 1905-1との関連が深く,
記号の重複も多いため記
号の統一化を図った。
5 測定原 4 測定原
対象化学物質低減性能は,低減量の性能及び低減効果 測定原理は,ISO規格に
試験対象化学物質低減性能は,低減量の性能及び低減
理 理
の持続性能を測定することによって求める。この試験 整合させ,規定を修正し
効果の持続性能を測定することによって求め,次によ
は,試験建材の初期低減性能及び持続性能の両方を評 る。 た。
価することを意味している。 a) 低減量の性能 ガイドライン値程度の濃度の汚染
ガイドライン値程度の濃度の対象化学物質を含有する 物質,この規格では試験対象化学物質を含有する空
空気を試験建材を設置したチャンバーに導き,チャン 気を試験建材を設置した小形チャンバーに導き,チ
バーから排出される空気濃度の差異によって,試験建 ャンバーから排出される空気濃度の差異によって,
材の室内濃度低減性能を測定する。試験は定常的な換 試験建材の室内濃度低減性能を測定する。試験は定
気のある状況下で試験建材の濃度低減性能を半寿命 常的な換気のある状況下で,試験建材の濃度低減性
(初期性能の1/2)となるまで測定する。この試験では, 能を初期性能の1/2となるまで測定する。
吸着速度Fm及び半寿命までの積算吸着量ρAcを求める。 室内濃度の低減効果が1年相当の時間の経過と共
積算吸着量ρAcは,破過試験から求めた飽和除去量ρAa に減少するおそれのある試験建材の性能測定に対
A1
として定義される。 して,対応する時間経過の間,測定する代わりとし
9
試験建材の室内濃度の低減効果が28日を超えて持続す て,b) による物理吸着,化学吸着,化学分解など,
06 : 2
る場合,対応する時間経過の間測定する代わりとして, 低減原理に基づく代替の方法によって低減効果の
0
附属書Aに規定する方法で試験をしてもよい。 持続する時間を求めてもよい。
15
6
――――― [JIS A 1906 pdf 21] ―――――
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A 1906 : 2015
A1
6
現行規格(JIS A 1906:2015) 旧規格(JIS A 1906:2008) 改正理由
9
箇条番号 内容 箇条番号 内容
06
及び題名 及び題名
: 2
5 測定原 4 測定原
試験建材の対象化学物質低減性能は,主に対象化学物 b) 低減効果の持続性能 a) による方法,又は次の1)
0 15
理(続き) 理(続き)
質濃度,物質伝達率,試験建材自身がもつ吸着特性(吸 3) によって,低減効果の持続性能を測定する。
着等温線,拡散抵抗など)によって決定される。それ 1) 物理吸着の場合 粉砕した試料を充てんしたチ
ゆえ,低減性能試験は,対象化学物質濃度及び試験建 ューブに,濃度を調整した試験対象化学物質ガス
材のもつ物質伝達率の両方を規定すべきである。 を流通させ,吸着破過したときの飽和除去量を測
注記 長期の対象化学物質低減性能は,飽和除去量ρAa 定し,効果の持続性を求める。
で表される。必要であれば,補助的な指標として 2) 化学吸着の場合 1) による測定,又はサンプル
汚染物質除去性能の寿命tltで表す。 に含まれる吸着化学物質の物質量と試験対象化
学物質との反応理論値から効果の持続性能を求
める。
反応式を用い吸着化学物質のモル数から除去
量を算出するため,吸着化学物質の組成又は配合
率が明らかなものだけが対象となる。それらが不
明な天然物などは対象とならない。
3) 分解による場合 試験対象化学物質の負荷量と
性能劣化との関係は,試験建材によって異なり,
一律の基準(飽和吸着量に相当するもの)がない
ため,加速試験の結果から濃度と性能劣化係数と
の関係を求め,居住環境における負荷量に当ては
めて性能低下を予測する。
− − 5.2 低減 低減効果の持続性能測定用器具について規定。 ISO規格化の際にAnnex
効果の持 A(normative)へ移動した
続性能測 ため,ISO規格に整合さ
定用器具 せ,附属書Aに移動した。
――――― [JIS A 1906 pdf 22] ―――――
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A 1906 : 2015
現行規格(JIS A 1906:2015) 旧規格(JIS A 1906:2008) 改正理由
箇条番号 内容 箇条番号 内容
及び題名 及び題名
7.2 低減 6.1.2 試験
チャンバー内の温度は,標準温度状態を28 ℃とする。 JIS A 1905-1に倣って修
小形チャンバー内の温度は,標準温度を28 ℃とする。
量の性能 相対湿度は,JIS Z 8703に規定する50 %とする。 条件 正した。
相対湿度は,JIS Z 8703の標準状態の湿度50 %とする。
試験 a) 温度及
チャンバーは,次の条件の範囲内で制御可能であるも 小形チャンバーは,次の条件の範囲内で制御可能であ
7.2.1 温度のとする。温度 : (28±1.0) ℃ 相対湿度 : (50±5) %
び相対湿 るものとする。温度 : (28±1.0) ℃ 相対湿度 : (50±5) %
及び相対 度
なお,温湿度依存性を確認するため,目的に応じてそ なお,温湿度依存性を確認するため,目的に応じてそ
湿度 の他の温湿度条件で測定を行うことが望ましい。試験 の他の温湿度条件で測定を行うことが望ましい。試験
場所の空気とチャンバー内との温度及び相対湿度が異 場所の空気と小形チャンバー内との温度及び相対湿度
なるため,チャンバーの中に試験片を入れるとき,チ が異なるため,小形チャンバーの中に試験片を入れる
ャンバー内の環境に初期的な変動が観測されることが とき,小形チャンバー内の環境に初期的な変動が観測
あるので,これらの変動を記録する。温度及び相対湿 されることがあるので,これらの変動を記録する。温
度の範囲は,時変動を示すものであり,チャンバー内 度及び相対湿度は,吸着速度に大きな影響を与える場
の温度分布及び湿度分布を均一になるようにする。 合がある。温度及び相対湿度の範囲は,時変動を示す
注記 温度及び相対湿度は,吸着速度に大きな影響を与 ものであり,小形チャンバー内の温度分布,湿度分布
える場合がある。 を均一になるようにする。
7.2.4 単位 d) 単位面
換気回数は,(0.5±0.05) 回/hを標準とする。試料負荷 本文に記載されていた内
定常状態での小形チャンバー濃度は,吸着及び分解試
面積当た 率は,2.2 m2/m3を標準とする。 積当たり 容の一部で,注記とすべ
験条件を設定する場合のパラメータとして選択される
りの換気 の換気量
異なるチャンバーから得られた結果を比較する場合に き内容については,注記
単位面積当たりの換気量に左右される。換気回数は,
量及び換 は,換気回数n及び試料負荷率Lを同一条件とする。 及び換気 0.5±0.05 回/hを標準とする。試料負荷率は,2.2 m2/m3
として記載を変更した。
気回数 換気回数n及び試料負荷率Lは吸着速度に影響を与え 回数 注記を,JIS A 1905-1に倣
とする。異なる小形チャンバーから得られた結果を比
ることがある。 較する場合には,換気回数n及び試料負荷率Lを同一い本文に移した。
注記 定常状態では,チャンバー濃度は,吸着,分解試 条件とする。
験条件を設定する場合のパラメータとして選択 注記4 換気回数n及び試料負荷率Lは,吸着速度に影
される単位面積当たりの換気量に左右される。 響を与えることがある。
7.2.5 供給 e) 供給濃
チャンバーに供給する対象化学物質濃度は,おおむね 試験条件によって変更で
小形チャンバーに供給する試験対象化学物質濃度は,
濃度 度
ガイドライン値とする。試験の目的によっては他の濃 3.1.2に示すガイドライン値とする。 きる旨を追記した。
度で試験してもよい。この場合,その旨を試験報告書
に記載する。
− − 6.1.3 低減低減効果の持続性能(長期間測定)について規定。ISO規格に合わせ削除し
A1
効果の持 た。
9
続性能(長
06
期間測定)
: 2
0 15
6
――――― [JIS A 1906 pdf 23] ―――――
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A 1906 : 2015
A1
6
現行規格(JIS A 1906:2015) 旧規格(JIS A 1906:2008) 改正理由
9
箇条番号 内容 箇条番号 内容
06
及び題名 及び題名
: 2
− − 6.2 低減 低減効果の持続性能について規定。 附属書Aへ移動した。
0 15
効果の持
続性能
8.4 チャ 7.4 小形
換気性能係数の測定は,JIS A 1901に準じる。試験は, JIS A 1901に準じること
換気性能係数の測定は,JIS A 1901の7.4(小形チャン
ンバー内 チャンバ
チャンバー内に試験片,又は試験片と同じ大きさの不 から,記載が重複してい
バー内の換気性能係数)に準じる。試験は,小形チャ
の換気性 活性基材(例えば,ガラス板又はステンレス鋼板)を
ー内の換 る部分を削除した。
ンバー内に試験片,又は試験片と同じ大きさの不活性
能係数 入れて行う。 気性能係 基材(例えば,ガラス板又はステンレス鋼板)を入れ
数 て行う。
一定の濃度及び流量でトレーサーガスを供給空気に混
合させてから,小形チャンバー出口で濃度の経時変化
を測定する(ステップアップ法)。その経時変化から小
形チャンバー内の換気性能係数ηは名目換気時間τnを
平均空気齢< 地 侮 気性能係
数は,90 %以上が望ましい。小形チャンバー出口での
空気齢は,名目換気時間と一致する。また,小形チャ
ンバー内のトレーサーガスをファンなどによって完全
混合した後,清浄な空気を供給し,小形チャンバー出
口で濃度の経時変化を測定してもよい。その経時変化
から小形チャンバー内の換気性能係数を算出する(ス
テップダウン法)。
経過時間tにおける小形チャンバーの排気におけるト
レーサーガス濃度Ce(t),経過時間が十分長いとき(平
衡時)のトレーサーガス濃度Cs,初期におけるトレー
サーガス濃度C(0)とすると,それぞれ次の式で表され
る。
換気性能係数 n (1)
n
名目換気時間 V Q (2)
Q Ce t
ステップアップ法 t 1 (3)
V 0 Cs
Q0 Ce t
ステップダウン法 t (4)
V C0
――――― [JIS A 1906 pdf 24] ―――――
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A 1906 : 2015
現行規格(JIS A 1906:2015) 旧規格(JIS A 1906:2008) 改正理由
箇条番号 内容 箇条番号 内容
及び題名 及び題名
8.5 回収 7.5 回収
回収率の測定は,JIS A 1901に準じる。対象化学物質の JIS A 1905-1に倣い,本文
回収率の測定は,JIS A 1901の7.5(回収率及びシンク
率及びシ 回収率は,対象成分の標準ガス,ガス発生装置などを
率及びシ から移動して注記1及び
効果)に準じる。試験対象化学物質の回収率は,対象
ンク効果 ンク効果
用いて発生させた既知濃度ガスを用いて測定する。こ 注記3とした。
成分の標準ガス,ガス発生装置などを用いて発生させ
こで測定される濃度は,試験の場合に供給する濃度と た既知濃度ガスを用いて測定する。ここで測定される
同程度であるものとする。 濃度は,試験の場合に供給する濃度と同程度のものと
なお,二つ以上のチャンバーを直列に接続して測定し する。
てもよい。 なお,二つ以上の小形チャンバーを直列に接続して測
チャンバーの性能は,80 %以上の平均回収率を確保で 定してもよい。
きるものとする。 小形チャンバーの性能は,80 %以上の平均回収率を確
注記1 親水性の対象化学物質の回収率を測定する場 保できるものとする。
合は,除湿空気を使用する。 親水性の試験対象化学物質の回収率を測定する場合
注記2 シンク効果若しくは漏れがある場合,又は校正 は,除湿空気を使用する。平均回収率は,チャンバー
精度が低い場合は,試験で最低限必要な精度を の入口濃度に対する出口濃度から算出する。
満たすことが困難となる。 注記 シンク効果若しくは漏れがある場合,又は校正精
注記3 平均回収率は,チャンバーの入口濃度に対する 度が低い場合は,試験で最低限必要な精度を満た
出口濃度から算出する。 すことが困難となる。
9 チャン 8 小形チ
試験を開始する前には,7.2.2を満足するようにチャン 小形チャンバーの準備はJIS A 1901の8.による。 ISO規格に整合させ修正
バーの準 バーの解体・洗浄を行う。解体したチャンバーを水で
ャンバー した。
備 の準備
洗浄し,残存している化学物質を揮発させるためにオ
ーブンで加熱処理を行う。チャンバーがオーブン内に
収納できない場合は,チャンバー内の温度を上昇させ
る方法でもよい。加熱処理が終了した後,チャンバー
を測定可能な温度まで冷却後,速やかに組立を行う。
A1 906 : 2
0 15
6
――――― [JIS A 1906 pdf 25] ―――――
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JIS A 1906:2015の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 16000-24:2009(MOD)
JIS A 1906:2015の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.040 : 気質 > 13.040.20 : 雰囲気
JIS A 1906:2015の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA1901:2015
- 建築材料の揮発性有機化合物(VOC),ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物放散測定方法―小形チャンバー法
- JISA1902-1:2015
- 建築材料の揮発性有機化合物(VOC),ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物放散量測定におけるサンプル採取,試験片作製及び試験条件―第1部:ボード類,壁紙及び床材
- JISA1902-2:2015
- 建築材料の揮発性有機化合物(VOC),ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物放散量測定におけるサンプル採取,試験片作製及び試験条件―第2部:接着剤
- JISA1902-3:2015
- 建築材料の揮発性有機化合物(VOC),ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物放散量測定におけるサンプル採取,試験片作製及び試験条件―第3部:塗料及び建築用仕上塗材
- JISA1902-4:2015
- 建築材料の揮発性有機化合物(VOC),ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物放散量測定におけるサンプル採取,試験片作製及び試験条件―第4部:断熱材
- JISA1905-1:2015
- 小形チャンバー法による室内空気汚染濃度低減材の低減性能試験法―第1部:一定ホルムアルデヒド濃度供給法による吸着速度測定
- JISA1962:2015
- 室内及び試験チャンバー内空気中のホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物の定量―ポンプサンプリング
- JISA1965:2015
- 室内及び試験チャンバー内空気中揮発性有機化合物のTenax TA(R)吸着剤を用いたポンプサンプリング,加熱脱離及びMS又はMS-FIDを用いたガスクロマトグラフィーによる定量
- JISA1966:2015
- 室内空気中の揮発性有機化合物(VOC)の吸着捕集・加熱脱離・キャピラリーガスクロマトグラフィーによるサンプリング及び分析―ポンプサンプリング
- JISK0123:2018
- ガスクロマトグラフィー質量分析通則
- JISK0124:2011
- 高速液体クロマトグラフィー通則
- JISK0557:1998
- 用水・排水の試験に用いる水
- JISK8872:2008
- ホルムアルデヒド液(試薬)
- JISZ8703:1983
- 試験場所の標準状態