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しないこととする。かごの位置が7.5 cm以上変動する場合は床合せ補正装置を設け,着床面を基準
として7.5 cm以内の位置において補正できることとする。
e) 調速機
1) 調速機の取付けは確実で,地震その他の振動によって移動,転倒しない措置が施されていることと
する。
2) 調速機の作動状態は速度計を用いて作動速度を測定し,表3の規定に適合していることとする。こ
の場合,直接かごを運転することによって過速度が得られない場合は,調速機をかごと無関係に駆
動して,かごの速度が異常に増大した場合と同じ効果を与えて測定してもよい。
表 3 調速機の作動速度
種類 定格速度(1)が45 m/min以下のもの 定格速度(1)が45 m/minを超えるもの
過速スイッチ 63 m/min以下で切れ,自己保持すること定格速度(1)の1.3倍以下で切れ,自己保持
すること
キャッチ 過速スイッチが切れると同時又は切れた後
過速スイッチが切れた後作動し,かつ,下
降方向の速度が定格速度(1)の1.4倍以下で
作動し,かつ,下降方向の速度が68 m/min
以下で作動すること 作動すること
注(1) 定格速度とは,設計図書に記載された速度で,定格積載量の100 %の負荷を載せて上昇する場合の
毎分の最高速度をいう。
備考 つり合おもりに非常止め装置が設けられ,その作動を調速機で行う場合は,つり合おもり側の調速
機は,かご側調速機の作動速度より大きく,かつ1.1倍以下の速度で作動すること。
f) 非常止め装置の作動状態 次の1) 又は2) によって検査を,行う。
なお,つり合おもりの非常止め試験の場合は,かご又はつり合おもりを,それぞれつり合おもり又
はかごと読みかえて検査する。
1) 工場試験その他によって事前にその安全性が認められたものについては,可能な限り低い速度で,
次の1.1) 及び1.2) の事項を検査する。
1.1) 次の1.1.1) 又は1.1.2) によって行う。ただし,調速機を備えていない方式については1.1.3),つり
合おもりを備えていない場合は1.1.4) によって行う。
1.1.1) 無負荷(作業関係者を除く。)で,かごの下降中に調速機のキャッチを作動させ,かごをいった
ん停止させた後,更に,かごを下降させるように巻上機を操作する。綱車が回転しても,かごが
下降しなくなることによって,非常止め装置が作動したことを確認する。
1.1.2) かご内に100 %の負荷を載せ,かごの下降中に調速機のキャッチを作動させ,かごをいったん停
止させた後,ブレーキを開放してもかごが下降しなくなることによって,非常止め装置が作動し
たことを確認する。
1.1.3) 無負荷(作業関係者を除く。)で,かごを固定した後につり合おもりをつり上げ,かご端の主索
を緩めてから,かごの固定を解除してもかごが下降しなくなり,かご端の主索が緩んでいること
によって,非常止め装置が作動したことを確認する。
1.1.4) 無負荷(作業関係者を除く。)で,かごを固定した後に駆動装置をかごが下降する方向へと操作
し,かご端の主索を緩めてから,かごの固定を解除してもかごが下降しなくなり,かご端の主索
が緩んでいることによって非常止め装置が作動したことを確認する。
備考 1.1.3) 及び1.1.4) について,完了検査時においては,非常止め装置がかごの停止位置によら
ず確実に作動することを確認する。
1.2) 非常止め装置が作動したままの状態で,次の1.2.1) 及び1.2.2) について検査する。
――――― [JIS A 4302 pdf 6] ―――――
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1.2.1) 機械装置及び調速機ロープにはなんらかの損傷を受けていないこととする。
1.2.2) 非常止めは,左右両側とも均等に作用し,かごの床の水平度は,水準器を用いて測った場合,い
ずれの部分でも1/30以内とする。
2) 1) 以外のものについては,定格積載量の100 %の負荷を載せて,次の2.1) 及び2.2) の事項と1) の場
合の1.2) について検査する。
2.1) かごを下降運転にて徐々にキャッチ作動速度まで増速し,調速機のキャッチを作動させ,かごを
いったん停止させた後,更に,かごを下降させるように巻上機を操作する。綱車が回転しても,
かごが下降しなくなることによって,非常止め装置が作動したことを確認する。又はブレーキを
開放してもかごが下降しなくなることによって,非常止め装置が作動したことを確認する。
2.2) 非常止め作動時の減速度 次第ぎき非常止め装置が作動した状態の平均減速度が9.8 m/s2以内で
あることを,レール面上に付く四つのこん跡から確認する。こん跡から停止距離を測り,その平
均値が図1-1又は図1-2の最大と最小の停止距離範囲内であればよい。最大停止距離は式(1),最
小停止距離は式(2)による。ただし,クランプ式非常止め装置などすべりを許容する型式装置の場
合は,すべり分を考慮し確認する。
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(V / 60 )
S max (m) (1)
2 min ・g
2
(V / 60 )
S min (m) (2)
2 max ・g
ここに, Smax : 最大停止距離(m)
Smin : 最小停止距離(m)
V : 調速機の作動速度(m/min)
g : 重力加速度(9.8 m/s2)
αmin : Smax時の相当減速度[0.2(G)]
αmax : Smin時の相当減速度[1.0(G)]
図 1-1 次第ぎき非常止め装置の停止距離(その1)
――――― [JIS A 4302 pdf 7] ―――――
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図 1-2 次第ぎき非常止め装置の停止距離(その2)
g) はかり装置が,機械室に設けてある場合は,5.1.4 t) の規定による。
5.1.2 かご室内で行う検査
a) 出入口の床先とかごの床先との水平距離は,4 cm以下であり,乗用エレベーター及び寝台用エレベー
ターにあっては,かごの床先と昇降路との水平距離は12.5 cm以下とする。
b) 用途,定格積載量及び定員の表示が見えやすい位置にあり,その記載内容が適正であることとする。
c) かごのドア・スイッチの作動状態が良好であることとする。
d) 操作設備の取付け及び作動状態が良好であり,特に操作ハンドルやレバーは自動的に運転休止の位置
に復し,また,かご内停止のスイッチの作動状態が良好であることとする。
e) 外部に連絡する装置の作動状態が良好であることとする。
f) 乗用エレベーター及び寝台用エレベーターにあっては,停電の場合において床面で1 lx以上の照度を
確保する停電灯が設けてあり点灯状態が良好であることとする。
g) 床合せ補正装置が設けられている場合は,7.5 cm以内で補正し着床状態に異常がないことを確認す
る。また,再床合せゾーンを超えてかご床が変動している場合には,かごが停止することを確認す
る。
h) かごの戸が開いている状態で,ドアゾーンを超えて走行しようとした場合,かごを自動的に停止させ
る装置が確実に作動することとする。
i) 非常用エレベーターにあっては,中央管理室と連絡する電話装置の作動が良好であることとする。
j) 非常用エレベーターにあっては,非常の用に供する装置[非常運転灯,一次消防スイッチ(2)及び二次
消防スイッチ(3)]の作動状態が良好であることとする。
注(2) 一次消防スイッチとは,非常の場合に消防活動専用に切り替えるスイッチをいう。
(3) 二次消防スイッチとは,かご及び昇降路のすべての出入口が閉じていなければ,かごを昇降さ
せることができない装置の機能を停止させ“かごの戸を開いたままかごを昇降させることがで
きる”スイッチをいう。
――――― [JIS A 4302 pdf 8] ―――――
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5.1.3 かご上で行う検査
a) つるべ式エレベーターの頂部すき間(TC1)の関係寸法は,表4の数値以上とする。又は,機器頂部
すき間(TC2)が油入緩衝器の場合は式(3)の計算した数値(H),それ以外は,式(4)によって計算した
数値(H),巻胴式エレベーターにおいては式(5)の計算式による数値(H)以上となっていることを確
認する。図2に頂部すき間と機器頂部すき間との関係を示す。
図 2 頂部すき間と機器頂部すき間との関係
V2
H=S+R+ +C (cm) (3)
1 068
V2
H=S+R+ +C (cm) (4)
720
ここに, TC1 : かご枠上端から昇降路はり下端又は昇降路上端までの
垂直距離(頂部すき間)
TC2 : かご最大突起物と昇降路はり下端又は昇降路上端まで
の垂直距離(機器頂部すき間)
S : つり合おもり側の緩衝器のストローク又は緩衝材の厚
さ(cm)
R : かごが最上階に停止した場合におけるつり合おもりと
つり合おもり側の緩衝器又は緩衝材のすき間の垂直距
離(cm)
V : かごの定格速度(m/min)
C : かご上で運転をする場合で頂部安全距離1.2 m以上を確
保し,かつ,頂部安全距離以上のかごの上昇を自動的
――――― [JIS A 4302 pdf 9] ―――――
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に停止するリミットスイッチを設けた場合又はかご上
で運転をしない場合においては2.5 cm,それ以外の場
合においては60 cm
H=K+L+C (cm) (5)
ここに, K : かごが最上階に停止した位置から過巻きスイッチが作
動する位置までの垂直距離(cm)
L : かご上又は昇降路頂部に緩衝器又は緩衝材を設けた場
合の,緩衝器のストローク又は緩衝材の厚み(cm)
C : かご上で運転をする場合で頂部安全距離1.2 m以上を
確保し,かつ,頂部安全距離以上のかごの上昇を自動的
に停止するリミットスイッチを設けた場合又はかご上
で運転をしない場合においては2.5 cm,それ以外の場
合においては60 cm
表 4 定格速度と頂部すき間
定格速度 頂部すき間
m/min m
45以下 1.2以上
45を超え 60以下 1.4以上
60を超え 90以下 1.6以上
90を超え120以下 1.8以上
120を超え150以下 2.0以上
150を超え180以下 2.3以上
180を超え210以下 2.7以上
210を超え240以下 3.3以上
240を超える場合 4.0以上
b) 頂部すき間の関係寸法を表4によって確認する場合は,かごが最上階に水平に停止している場合のつ
り合おもりと緩衝器の距離に緩衝器のストローク及び飛び上がり代の2分の1を加えた値は,かごの
機器頂部すき間より小さいこととする。
c) 頂部すき間が1.2 m未満の場合は,かご上に乗って点検を行う際,頂部すき間1.2 mを超えてかごが
上昇しようとするとき,自動的にかごを停止させるリミットスイッチが作動し,頂部安全距離1.2 m
以上を確保することとする。
d) 天井救出口が設けられている場合は,かご内から開けられず,かご外から簡単な操作で開くことがで
きることとする。また,この救出口が開いているときは,エレベーターの運転を不能とするスイッチ
が適確に作動することとする。
e) かごのドア・スイッチの取付けが堅固であることとする。
f) かご上の安全スイッチの作動状態が良好であることとする。
g) そらせ車のある場合,その取付けが良好であり,主体部にひび割れがないこととする。
h) 調速機ロープの取付けが確実であることとする。
i) 非常止めの連結機構がかご上部に設けられている場合,その取付けが良好であり,確実に作動するこ
ととする。
j) 上部リミットスイッチ類の取付けが強固で,確実に作動する取付位置にあり,その作動が適確である
こととする。
――――― [JIS A 4302 pdf 10] ―――――
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JIS A 4302:2006の国際規格 ICS 分類一覧
JIS A 4302:2006の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7507:2016
- ノギス
- JISB7510:1993
- 精密水準器
- JISB7512:2018
- 鋼製巻尺
- JISB7516:2005
- 金属製直尺
- JISB7522:2018
- 繊維製巻尺
- JISB8360:2015
- 液圧用の鋼線又は繊維補強ゴムホースアセンブリ
- JISB8364:2000
- 液圧用繊維補強ゴムホースアセンブリ
- JISC1102-2:1997
- 直動式指示電気計器 第2部:電流計及び電圧計に対する要求事項
- JISC1302:2018
- 絶縁抵抗計
- JISG3525:2013
- ワイヤロープ
- JISG3546:2012
- 異形線ワイヤロープ