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A 5032 : 2016
5 品質
5.1 一般事項
溶融スラグは,堅硬で,かつ,異物,針状固化物,へん(扁)平又は鋭利な破片などを使用上有害な量
を含んではならない。
5.2 単粒度溶融スラグ及び溶融スラグ細骨材の物理的性質及び粒度
5.2.1 物理的性質
物理的性質は,6.2及び6.3によって試験を行い,表2の規定に適合しなければならない。
表2−物理的性質
項目 呼び名 適用試験箇条
SM-20 SM-13 SM-5 FM-2.5
表乾密度 g/cm3 2.45以上 6.2
吸水率 % 3.0以下 6.2
すりへり減量 % 30以下 − 6.3
5.2.2 粒度
粒度は,6.4によって試験を行い,表3の規定に適合しなければならない。
表3−粒度
呼び名 粒度範囲 ふるいを通るものの質量分率 %
JIS Z 8801-1に規定する金属製網ふるいの公称目開き
mm 26.5 mm 19 mm 13.2 mm 4.75 mm 2.36 mm 1.18 mm 75 μm
SM-20 2013 100 85100 015 − − − −
SM-13 135 − 100 85100 015 − − −
SM-5 52.5 − − 100 85100 025 05 −
FM-2.5 2.50 − − − 100 85100 − 010
5.3 粒度調整溶融スラグ及びクラッシャラン溶融スラグの物理的性質及び粒度
5.3.1 物理的性質
物理的性質は,6.3によって試験を行い,表4の規定に適合しなければならない。
表4−物理的性質
項目 呼び名 適用試験箇条
MM-40 MM-30 MM-25 CM-40 CM-30 CM-20 CM-5
すりへり減量 % 50以下 − 6.3
修正CBR % 受渡当事者間の協議によって品質を規定することができる。 −a)
注a) 修正CBRは,JIS A 1210で求めた最適含水比で試料の含水比を調整後,各層92,42,及び17回の突
固め回数で各々の供試体を作成する。その後,各々の供試体でJIS A 1211に従い,CBRと乾燥密度と
の関係を求め,所要の締固め度に対するCBRを修正CBRとする。
――――― [JIS A 5032 pdf 6] ―――――
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5.3.2 粒度
粒度は,6.4によって試験を行い,表5の規定に適合しなければならない。
表5−粒度
呼び名 粒度 ふるいを通るものの質量分率 %
範囲 JIS Z 8801-1に規定する金属製網ふるいの公称目開き
mm 53 mm 37.5 mm 31.5 mm 26.5 mm 19 mm 13.2 mm 4.75 mm 2.36 mm 425 μm 75 μm
MM-40 400 100 95100 − − 6090 − 3065 2050 1030 210
MM-30 300 − 100 95100 − 6090 − 3065 2050 1030 210
MM-25 250 − − 100 95100 − 5585 3065 2050 1030 210
CM-40 400 100 95100 − − 5080 − 1540 525 − −
CM-30 300 − 100 95100 − 5585 − 1545 530 − −
CM-20 200 − − − 100 95100 6090 2050 1035 − −
CM-5 50 − − − − − 100 85100 − − 010
5.4 環境安全品質基準
溶融スラグの環境安全品質は,6.5によって試験を行い,表6の品質基準に適合しなければならない。
表6−環境安全品質基準
項目 溶出量 含有量a)
mg/L mg/kg
カドミウム 0.01 以下 150 以下
鉛 0.01 以下 150 以下
六価クロム 0.05 以下 250 以下
ひ素 0.01 以下 150 以下
水銀 0.000 5 以下 15 以下
セレン 0.01 以下 150 以下
ふっ素 0.8 以下 4000 以下
ほう素 1 以下 4000 以下
注a) ここでいう含有量とは,同語が一般的に意味する“全
含有量”とは異なることに注意を要する。
6 試験方法
6.1 試料の採取及び縮分
試料は,全体を代表するように採取し,JIS A 1158によって縮分する。
6.2 表乾密度及び吸水率試験
単粒度溶融スラグの表乾密度及び吸水率試験は,JIS A 1110による。また,溶融スラグ細骨材の表乾密
度及び吸水率試験は,JIS A 1109による。
6.3 すりへり試験
すりへり試験は,JIS A 1121による。
6.4 粒度試験
粒度試験は,JIS A 1102による。ただし,溶融スラグ細骨材及び粒度調整溶融スラグの公称目開き75 μm
のふるいを通過する量についての試験は,JIS A 1103による。
6.5 環境安全品質試験
環境安全品質試験は,附属書Aによる。
――――― [JIS A 5032 pdf 7] ―――――
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7 検査
7.1 溶融スラグのロット管理
1か月分の溶融スラグの生産量を品質管理上の1ロットとし,溶融スラグの品質を定期的な検査で確認
する。ただし,十分なストックヤードを確保し,事前に検査して出荷前に試験値を確認する場合には,保
管量全体を1ロットとすることができる。
7.2 検査項目
溶融スラグの検査は,溶融スラグの種類に応じて表7の○印で示す項目について行う。
なお,受渡当事者間の協議によって確認できた場合には,表7での検査項目の一部を省略することがで
きる。
表7−溶融スラグの検査項目
検査項目 品質項目箇条 単粒度溶融スラグ 溶融スラグ細骨材 粒度調整溶融 クラッシャラン
スラグ 溶融スラグ
一般事項 5.1 ○ ○ ○ ○
粒度 5.2.2 ○ ○ − −
5.3.2 − − ○ ○
表乾密度 5.2.1 ○ ○ − −
吸水率 5.2.1 ○ ○ − −
すりへり減量 5.2.1 ○ − − −
5.3.1 − − ○ −
修正CBR 5.3.1 − − ○ ○
環境安全品質 5.4 ○ ○ ○ ○
7.3 検査方法
7.3.1 物理的性質及び粒度の検査方法
溶融スラグの物理的性質及び粒度の検査は,6.16.4によって試験を行い,5.15.3の規定に適合したも
のを合格とする。
7.3.2 環境安全品質の検査方法
7.3.2.1 検査の種類及び検査項目
溶融スラグの環境安全品質の検査は,形式検査と受渡検査とに区分し,表8の○印で示す項目について
行う。
なお,受渡当事者間の協議によって確認できた場合には,表8の溶出量検査項目の一部及び含有量検査
項目の一部を省略することができる。
表8−環境安全品質の検査項目
項目 形式検査 受渡検査
溶出量 含有量 溶出量 含有量
カドミウム ○ ○ ○ −
鉛 ○ ○ ○ ○
六価クロム ○ ○ ○ −
ひ素 ○ ○ ○ −
水銀 ○ ○ − −
セレン ○ ○ ○ −
ふっ素 ○ ○ ○ ○
ほう素 ○ ○ − −
――――― [JIS A 5032 pdf 8] ―――――
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7.3.2.2 検査方法
環境安全品質の検査方法は,次による。
a) 環境安全形式検査 形式検査は,6.1及び6.5によって試験を行い,5.4に適合したものを合格とする。
b) 環境安全受渡検査 受渡検査は,6.1及び6.5によって試験を行い,7.3.2.3によって設定した受渡検査
判定値に適合したものを合格とする。これに適合しなかった場合,同一の試料から同一の方法で試料
を採取して2回の再試験を行い,2回とも受渡検査判定値に適合した場合は,その試料を合格とする
ことができる。ただし,2回の再試験のうち,1回でも不適合となった場合は不合格とする。
7.3.2.3 環境安全受渡検査判定値
受渡検査判定値は,次による。
a) 環境安全形式検査に利用模擬試料を用いた場合 形式検査に利用模擬試料を用いた場合の受渡検査
判定値は,形式試験のデータ及び形式検査に用いた試料と同じ条件で製造された溶融スラグ試料を用
いた受渡試験のデータに基づき設定し,溶融スラグの性状のばらつき又は他の材料の影響などの変動
要因を十分に考慮した値としなければならない。ただし,溶融スラグ試料を用いた検査において,含
有量基準の3倍値を上限とする。
なお,この場合の受渡検査判定値は,形式検査を実施する都度,溶融スラグの製造業者が設定する。
b) 環境安全形式検査に溶融スラグ試料を用いた場合 形式検査に溶融スラグ試料を用いた場合の受渡
検査判定値は,環境安全品質基準のそれぞれの検査項目の基準値と同じ値を用いる。
7.4 検査の頻度
7.4.1 物理的性質及び粒度の検査の頻度
物理的性質及び粒度の検査の頻度は,3か月に1回以上とする。
7.4.2 環境安全品質の検査の頻度
環境安全品質の検査の頻度は,次による。
a) 環境安全形式検査 形式検査は,1年に1回以上の頻度で実施する。ただし,次に該当する場合は,
有効期間内であっても検査を行わなければならない。
1) 製造設備の改良,製造プロセス,原料,添加物の変更などの要因に伴って,環境安全品質に規定す
る項目の値が大きく増加する可能性がある場合。
2) 利用模擬試料として使用するアスファルト混合物及びれき(瀝)青安定処理路盤を新たに定める場
合。
b) 環境安全受渡検査 受渡検査は,1か月に1回以上の頻度で定期的に実施する。ただし,受渡検査結
果が,1年間以上,全ての項目で環境安全品質基準の3分の1(以下,管理基準という。)以下で安定
している場合には,その後に続く1年間における受渡検査の頻度を3か月に1回以上とすることがで
きる。
なお,受渡検査において管理基準を超える結果が出た場合又は前述の理由で形式検査を改めて行っ
た場合は,受渡検査の頻度を1か月に1回以上に戻さなければならない。
十分なストックヤードを確保し,事前に検査して出荷前に試験値を確認する場合には,7.4.1及び7.4.2 b)
に示した検査頻度は適用されない。ただし,保管量などに応じて採取試料数を確保することとする。
7.5 検査データの保管
製造業者は,検査によって得られた品質試験結果の記録を規定の期間保管しなければならない。
――――― [JIS A 5032 pdf 9] ―――――
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8 表示
溶融スラグの納品書(製品の送り状)には,次の事項を表示しなければならない。
a) 製造業者名又はその略号
b) 溶融施設名又はその略号
c) 呼び名
d) 検査年月日又はその略号
また,溶融スラグの製造業者は,溶融スラグの納品書に次の使用条件及び使用上の注意事項を記載する
ことによって,溶融スラグの利用者に伝達しなければならない。
− 溶融スラグの製造業者が利用模擬試料による形式検査を実施した場合,利用者は,形式検査における
溶融スラグの配合率を超えて溶融スラグを配合してはならない旨。
9 報告
製造業者は,購入者から要求があった場合,試験成績書を提出しなければならない。試験成績書の様式
は,表9表13を標準とする。
――――― [JIS A 5032 pdf 10] ―――――
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JIS A 5032:2016の国際規格 ICS 分類一覧
JIS A 5032:2016の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA1102:2014
- 骨材のふるい分け試験方法
- JISA1103:2014
- 骨材の微粒分量試験方法
- JISA1109:2020
- 細骨材の密度及び吸水率試験方法
- JISA1110:2020
- 粗骨材の密度及び吸水率試験方法
- JISA1121:2007
- ロサンゼルス試験機による粗骨材のすりへり試験方法
- JISA1158:2014
- 試験に用いる骨材の縮分方法
- JISA1158:2020
- 試験に用いる骨材の縮分方法
- JISA1210:2020
- 突固めによる土の締固め試験方法
- JISA1211:2020
- CBR試験方法
- JISK0058-1:2005
- スラグ類の化学物質試験方法―第1部:溶出量試験方法
- JISK0058-2:2005
- スラグ類の化学物質試験方法―第2部:含有量試験方法
- JISQ17025:2018
- 試験所及び校正機関の能力に関する一般要求事項
- JISQ17050-1:2005
- 適合性評価―供給者適合宣言―第1部:一般要求事項
- JISQ17050-2:2005
- 適合性評価―供給者適合宣言―第2部:支援文書
- JISZ8801-1:2019
- 試験用ふるい―第1部:金属製網ふるい