JIS A 8603-2:2010 コンクリートミキサ―第2部:練混ぜ性能試験方法

JIS A 8603-2:2010 規格概要

この規格 A8603-2は、JIS A 8603-1で規定したバッチミキサ及び連続練りミキサの練混ぜ性能試験方法及び要求事項について規定。

JISA8603-2 規格全文情報

規格番号
JIS A8603-2 
規格名称
コンクリートミキサ―第2部 : 練混ぜ性能試験方法
規格名称英語訳
Concrete mixers -- Part 2:Procedure for examination of mixing efficiency
制定年月日
2010年7月20日
最新改正日
2015年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 18650-2:2006(MOD)
国際規格分類

ICS

53.100, 91.220
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
生コンクリート 2020, 土木 I 2020, 土木 II 2020
改訂:履歴
2010-07-20 制定日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS A 8603-2:2010 PDF [17]
                                                                                  A 8603-2 : 2010

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[2]
  •  4 対象ミキサの要求事項・・・・[2]
  •  5 練混ぜ性能試験・・・・[2]
  •  5.1 一般・・・・[2]
  •  5.2 コンクリートの準備・・・・[3]
  •  5.3 試料採取・・・・[3]
  •  5.4 構成材料の量の差の試験・・・・[6]
  •  6 試験結果の評価・・・・[10]
  •  7 試験報告書・・・・[10]
  •  8 最終所見・・・・[12]
  •  8.1 試験ミキサの充てん(填)比率・・・・[12]
  •  8.2 最適練混ぜ時間・・・・[13]
  •  附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[14]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS A 8603-2 pdf 1] ―――――

A 8603-2 : 2010

まえがき

  この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本建設機械化協会(JCMA)及び財
団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日本工
業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS A 8603:1994は廃止され,その一部を分割して制定したこの規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責
任はもたない。
JIS A 8603(コンクリートミキサ)の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS A 8603-1 第1部 : 用語及び仕様項目
JIS A 8603-2 第2部 : 練混ぜ性能試験方法

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS A 8603-2 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
A 8603-2 : 2010

コンクリートミキサ−第2部 : 練混ぜ性能試験方法

Concrete mixers-Part 2: Procedure for examination of mixing efficiency

序文

  この規格は,2006年に第1版として発行されたISO 18650-2を基とし,国内でのミキサの使用実績及び
材料の入手性などのため,一部技術的内容を変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一
覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。

1 適用範囲

  この規格は,JIS A 8603-1で規定したバッチミキサ及び連続練りミキサの練混ぜ性能試験方法及び要求
事項について規定する。この規格は,定格容量0.05 m3(強制練りミキサは,0.5 m3)以上のコンクリート
ミキサに適用する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 18650-2:2006,Building construction machinery and equipment−Concrete mixers−Part 2:
Procedure for examination of mixing efficiency (MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS A 1101 コンクリートのスランプ試験方法
JIS A 1108 コンクリートの圧縮強度試験方法
JIS A 1109 細骨材の密度及び吸水率試験方法
注記 対応国際規格 : ISO 7033,Fine and coarse aggregates for concrete−Determination of the particle
mass-per-volume and water absorption−Pycnometer method (MOD)
JIS A 1110 粗骨材の密度及び吸水率試験方法
注記 対応国際規格 : ISO 6783,Coarse aggregates for concrete−Determination of particle density and
water absorption−Hydrostatic balance method (MOD)
JIS A 1115 フレッシュコンクリートの試料採取方法
JIS A 1128 フレッシュコンクリートの空気量の圧力による試験方法−空気室圧力方法
JIS A 1132 コンクリート強度試験用供試体の作り方
注記 対応国際規格 : ISO 1920-3,Testing of concrete−Part 3: Making and curing test specimens (MOD)
JIS A 8603-1 コンクリートミキサ−第1部 : 用語及び仕様項目

――――― [JIS A 8603-2 pdf 3] ―――――

2
A 8603-2 : 2010
注記 対応国際規格 : ISO 18650-1,Building construction machinery and equipment−Concrete mixers
−Part 1: Vocabulary and general specifications (MOD)
JIS Z 8801-1 試験用ふるい−第1部 : 金属製網ふるい
注記 対応国際規格 : ISO 3310-1,Test sieves−Technical requirements and testing−Part 1: Test sieves of
metal wire cloth (MOD)

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS A 8603-1による。

4 対象ミキサの要求事項

  ミキサ全体の構造及び練混ぜ槽(ドラム,パン又は固定槽),かくはん羽根又はパドル付きのロータなど
の構成品,回転方向,回転速度,投入装置及び排出装置(もしあれば)の設計仕様及び現物を,ミキサ製
造業者が確認する。
駆動装置は,5.2に規定したテストバッチの練混ぜが完了し,ミキサが停止してから,5分後に再起動で
きなければならない1)。
ミキサはその設計どおりにフレッシュコンクリートを排出できなければならない。練混ぜ槽の開閉装置
は,排出前の,すなわち投入・練混ぜ中のセメントペーストのロスが,セメントペーストの0.5 %未満に
なるように設計しなければならない2)。
注1) ここでいう再起動は,緊急時に追加練りを行うもので,繰り返しの再起動操作を保証するもの
ではない。
2) この規定は,練混ぜ槽内面へのモルタルの付着が多くなる1バッチ目には適用しない。

5 練混ぜ性能試験

5.1 一般

  練混ぜ性能は,コンクリートの均一性及び練混ぜ時間経過後に採取したコンクリートの立方体又は円筒
の圧縮強度によって決定する。コンクリートの均一性は,採取した試料に対する次の試験による。
a) 空気量
b) 単位体積当たりモルタル量
c) 単位体積当たり粗骨材量
d) コンシステンシー(スランプ)
試験の結果得られたコンクリートの構成(空気,モルタル及び粗骨材)は,コンシステンシー(スラン
プ)及び圧縮強度と同じく,後でそれらの差の計算に使う。
あるコンクリートの構成,コンシステンシー(スランプ)及び圧縮強度の偏差率ΔXは,次の式によっ
て計算し,%で表す。
X1 X2
X
Δ= 100
X1 X2
ここに, X1 : 試料1又は試料2から得られた材料の量,スランプ又は
圧縮強度−それぞれの量又は値のうちの大きい方
X2 : 試料1又は試料2から得られた材料の量,スランプ又は
圧縮強度−それぞれの量又は値のうちの小さい方

――――― [JIS A 8603-2 pdf 4] ―――――

                                                                                              3
A 8603-2 : 2010
この式を物理的に説明するために,次のように変形できる。
X1 X2
X1 X2 X2
ΔX= = 2
X1 X2 X1 X2
2
この式では,2個の試料のパラメータの平均値に対する各試料の値の偏差の割合を表している。
試験結果の個々の偏差率は,箇条6の許容値と比較して評価する。

5.2 コンクリートの準備

  練混ぜ性能試験に使われるコンクリートは,次の条件で調合(配合)する。
粗骨材の最大寸法20 mm又は25 mm,スランプ 8±3 cm,空気量 4.5±1.5 %,呼び強度24に相当する
材料及び配合。所定の空気量を得るのが困難な場合は,同等の混合物を使用してもよい。
材料の量は,定格容量による。
構成材料は,±3 %の精度で計量しなければならない。
個々の材料をミキサに投入する順序は,ミキサ製造業者の基準による。基準に従えない場合は適宜行い,
実施した投入方法を試験報告に記載する。
構成材料の投入は,材料のロスを最小限にするよう行わなければならない。
練混ぜ時間は,ミキサ製造業者の基準による。基準に従えない場合は,ミキサ形式及び定格容量によっ
て,おおよそ次の値を推奨する。
a) バッチ式重力式ミキサ
− 定格容量1.0 m3以下の場合,60 s
− 定格容量1.0 m3を超える場合,60 sに0.5 m3増すごとに5 sを加える
b) バッチ式強制練りミキサ
− 定格容量3.0 m3以下の場合,30 s
− 定格容量3.0 m3を超える場合,30 sに1.5 m3増すごとに15 sを加える
c) 連続練りミキサ
コンクリートが練混ぜ槽にとど(留)まる時間は,少なくとも10 sでなければならない。

5.3 試料採取

5.3.1  一般
フレッシュコンクリートから採取する2回分の試料は,決められた練混ぜ時間後すぐに練混ぜ槽から抜
き取る(図2図5及び図7参照)。練混ぜ槽から直接抜き取ることが困難な場合は,ホッパに排出された
コンクリートから抜き取ってもよい(図6及び図7参照)。試料の容量は,バッチミキサでは最低20 L,
連続練りミキサでは100 Lとする(5.3.4参照)。その後,個々の偏差率の試験用の試料を準備する(図1
参照)。

――――― [JIS A 8603-2 pdf 5] ―――――

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  • ISO 18650-2:2006(MOD)

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