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B 7986 : 2006
附属書(参考)試料非吸引採取方式による排ガス中の二酸化炭素自動計測器
この附属書は,排ガス中の二酸化炭素濃度を試料非吸引採取方式によって連続的に測定する自動計測器
(パスモニタ)に関する事柄を記載するもので,規定の一部ではない。
1. 測定原理 固定発生源の排ガス流に測定光路部を設置することによって,試料ガスを吸引採取しない
で測定する方法。二酸化炭素の吸収波長の光を煙道中の排ガス流に直接照射し,その透過光を計測する方
法で,発光器からの照射光強度と受光器で計測した透過光強度との関係から排ガス中の二酸化炭素濃度を
測定する。計測器には,波長分散方式(差分光吸収法 DOAS : Differential optical absorption spectroscopy)
又は単一波長赤外レーザを用いた波長非分散単光束方式によるものがある。
なお,測定値は,湿りガス濃度(水分を含んだ状態での濃度)として測定する。
2. 性能 主な性能は,附属書表1による。性能試験は,所定長さの校正用ガスセルを測定光路部に挿入
し,試験用ガスを導入又は封入することによって行う。
附属書表 1 主な性能
項目 波長分散方式 波長非分散単光束方式
測定範囲 0100 vol% 03 000 ppmから 060 vol%
繰返し性 最大目盛値の ± 1 % 最大目盛値の ± 1 %
ゼロドリフト 最大目盛値の ± 0.2 %/month 最大目盛値の ± 2 %/month
スパンドリフト 最大目盛値の ± 2 %/month 最大目盛値の ± 4 %/month
指示誤差 最大目盛値の ± 1 % 最大目盛値の ± 1 %
最小検出限界 最大目盛値の 1 %以下 最大目盛値の 1 %以下
応答時間(90 %応答) 50 s以下 2 s以下
備考 この値は,光路長1 m,測定時間30 s(波長分散方式)の場合で,製品仕様書などによって抜粋して記載し
た。
3. 構造 計測器は,附属書図1及び附属書図2に例を示す測定光路部,発光器,受光器,分光検出器,
校正用ガスセル,パージガスセル,データ処理部などで構成する。
附属書図 1 波長分散方式の構成例
――――― [JIS B 7986 pdf 11] ―――――
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B 7986 : 2006
附属書図 2 波長非分散単光束方式の構成例
a) 発光器 二酸化炭素の吸収波長域の光を発生するもので,波長分散方式では高圧キセノンランプなど
を,波長非分散単光束方式では単色光が得られる半導体レーザなどを用いる。
b) 受光器 排ガス流を透過した二酸化炭素の吸収波長域の透過光を集光し,分光検出器などに導入する
もので,集光に凹面鏡などを用い,分光検出器への導入に光ファイバーケーブルなどを用いる。
c) 分光検出器 導入された光を分光,検出するもので,回折格子,走査装置,光電子増倍管などで構成
する。
d) 検出器 排ガス流を透過した二酸化炭素の吸収波長域の透過光を集光し,検出するもので,光電変換
素子などを用いる。
e) 測定光路部 煙道に設置した発光器と受光器又は検出器との間の長さで,最大測定光路長は1530 m
程度である。
f) パージガスセル 発光器及び,受光器又は検出器に付着する粉じんなどを除去するために,窒素又は
除湿,除じんした圧縮空気を吹き付けるセル。
g) 校正用ガスセル 試験用ガスを連続的に導入又は封入する構造であり,両端のセル窓には赤外線を透
過するものを用いる。
h) データ処理部 波長分散方式では得られた二酸化炭素の吸収スペクトルグラムを差分光吸収法
(DOAS)処理し,濃度を算出するもので,AD変換器,制御器,演算器などからなる。波長非分散単
光束方式では検出器で得られた電気信号から濃度を算出するもので,濃度算出に必要な測定光路長,
排ガス温度,排ガス圧力などのパラメータを設定する制御器,演算器などからなる。
JIS B 7986:2006の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.040 : 気質 > 13.040.40 : 固定施設からの発生ガス
JIS B 7986:2006の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7551:1999
- フロート形面積流量計
- JISC1302:2018
- 絶縁抵抗計
- JISK0003:1998
- 標準物質 ― 標準ガス ― 二酸化炭素
- JISK0055:2002
- ガス分析装置校正方法通則
- JISK0095:1999
- 排ガス試料採取方法
- JISK0151:1983
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- JISK0211:2013
- 分析化学用語(基礎部門)
- JISK0212:2016
- 分析化学用語(光学部門)
- JISK0213:2014
- 分析化学用語(電気化学部門)
- JISK0215:2016
- 分析化学用語(分析機器部門)
- JISZ8103:2019
- 計測用語