JIS B 7987:2006 排ガス中の一酸化炭素自動計測器

JIS B 7987:2006 規格概要

この規格 B7987は、ごみ焼却施設,工場及び事業所において燃料,その他の物の燃焼に伴って,又は各種製造の工程などから大気へ拡散させるための煙突へ排出されるガス中の一酸化炭素濃度を連続的に測定するための自動計測システム及び自動計測器のうち,試料ガス吸引採取方式(Extractive method)で,現場に設置して長期間連続測定を行う自動計測器について規定。

JISB7987 規格全文情報

規格番号
JIS B7987 
規格名称
排ガス中の一酸化炭素自動計測器
規格名称英語訳
Continuous analyzers for carbon monoxide in flue gas
制定年月日
2006年7月20日
最新改正日
2015年10月20日
JIS 閲覧
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対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

13.040.40, 71.040.40
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
環境測定 I-1 2021, 環境測定 I-2 2021, 環境測定 II 2021
改訂:履歴
2006-07-20 制定日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS B 7987:2006 PDF [18]
                                                                                   B 7987 : 2006

まえがき

  この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本電気計測器工業会(JEMIMA)/
財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日本
工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。
JIS B 7987には,次に示す附属書がある。
附属書1(参考)フーリエ変換形赤外線分析計(FTIR)
附属書2(参考)試料ガス希釈採取方式による排ガス中の一酸化炭素自動計測器
附属書3(参考)試料非吸引採取方式による排ガス中の一酸化炭素自動計測器

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS B 7987 pdf 1] ―――――

B 7987 : 2006

pdf 目 次

ページ

  •  1. 適用範囲・・・・[1]
  •  2. 引用規格・・・・[1]
  •  3. 定義・・・・[1]
  •  4. 計測器の種類及び測定範囲・・・・[2]
  •  5. 計測器の性能・・・・[2]
  •  6. 構造・・・・[2]
  •  6.1 構造一般・・・・[2]
  •  6.2 構成・・・・[3]
  •  6.3 試料採取部・・・・[3]
  •  6.4 分析計・・・・[4]
  •  6.5 指示記録用信号・・・・[7]
  •  7. 性能試験・・・・[7]
  •  7.1 試験条件・・・・[7]
  •  7.2 試験用ガス・・・・[7]
  •  7.3 校正・・・・[8]
  •  7.4 試験方法・・・・[8]
  •  8. 試験報告書・・・・[9]
  •  9. 表示・・・・[10]
  •  10. 取扱説明書・・・・[10]
  •  附属書1(参考)フーリエ変換形赤外線分析計(FTIR)・・・・[11]
  •  附属書2(参考)試料ガス希釈採取方式による排ガス中の一酸化炭素自動計測器・・・・[12]
  •  附属書3(参考)試料非吸引採取方式による排ガス中の一酸化炭素自動計測器・・・・[14]

――――― [JIS B 7987 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
B 7987 : 2006

排ガス中の一酸化炭素自動計測器

Continuous analyzers for carbon monoxide in flue gas

1. 適用範囲

 この規格は,ごみ焼却施設,工場及び事業所において燃料,その他の物の燃焼に伴って,
又は各種製造の工程などから大気へ拡散させるための煙突へ排出されるガス中の一酸化炭素濃度を連続的
に測定するための自動計測システム及び自動計測器のうち,試料ガス吸引採取方式(Extractive method)で,
現場に設置して長期間連続測定を行う自動計測器(以下,計測器という。)について規定する。
なお,この規格は,測定原理として,非分散形赤外線吸収方式及び定電位電解方式に基づくものを用い
る。
備考 このほかの測定原理の計測器として,フーリエ変換形赤外線吸収方式(FTIR),試料ガス希釈
採取方式及び試料非吸引採取方式(パスモニタ)に基づくものを,附属書(参考)13に示す。

2. 引用規格

 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 7551 フロート形面積流量計
JIS C 1302 絶縁抵抗計
JIS K 0001 標準物質−標準ガス−一酸化窒素
JIS K 0002 標準物質−標準ガス−一酸化炭素
JIS K 0003 標準物質−標準ガス−二酸化炭素
JIS K 0004 標準物質−標準ガス−二酸化硫黄
JIS K 0007 標準物質−標準ガス−プロパン
JIS K 0055 ガス分析装置校正方法通則
JIS K 0095 排ガス試料採取方法
JIS K 0151 赤外線ガス分析計
JIS K 0211 分析化学用語(基礎部門)
JIS K 0212 分析化学用語(光学部門)
JIS K 0213 分析化学用語(電気化学部門)
JIS K 0215 分析化学用語(分析機器部門)
JIS Z 8103 計測用語

3. 定義

 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS K 0211,JIS K 0212,JIS K 0213,JIS K 0215及びJIS
Z 8103によるほか,次による。
a) 試料ガス 排ガスを一次フィルタ,除湿器などを通して前処理し,分析計に導入されるガス。
b) ゼロガス 計測器の最小目盛値を校正するために用いるガス。

――――― [JIS B 7987 pdf 3] ―――――

2
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c) スパンガス 計測器の最大目盛値を校正するために用いるガス。
d) ゼロドリフト 計測器の最小目盛に対応する指示値のある期間の変動。
e) スパンドリフト 計測器の最大目盛に対応する指示値のある期間の変動。
f) 設定流量 計測器の定められた試料ガス,校正ガスなどの流量。
g) pm 濃度を百万分率で表した体積比率。
h) ol% 濃度を百分率で表した体積比率
i) 指示誤差 中間点ガスを導入したときの指示値と,その表示濃度との差の最大目盛に対する百分率。
j) 応答時間 計測器の指示値が,試験用ガスを導入してから最終指示値の90 %に相当する値に達する
のに要する,応答遅れ時間(lag time)と立ち上がり時間(rise time)とを合わせた時間。
k) 最小検出限界 ゼロ試験用ガス流通時の指示値の標準偏差を2倍した値の最大目盛に対する百分率。

4. 計測器の種類及び測定範囲

 計測器の種類は原理別に分類し,個々の計測器の測定範囲(以下,レン
ジという。)は,表1による。
なお,レンジは,表1で示した間で適切なものを選ぶ。
表 1 計測器の種類及びレンジ
種類 レンジ ppm 測定対象物質 適用条件
赤外線吸収方式 050 一酸化炭素 共存する二酸化炭素の影響を無視できる場合,又は影響
から を除去できる場合に適用する。
05 000
定電位電解方式 0200 一酸化炭素 共存する窒素酸化物,二酸化硫黄,二酸化炭素,塩化水
から 素,炭化水素の影響を無視できる場合,又は影響を除去
02 000 できる場合に適用する。

5. 計測器の性能

 計測器は,7.によって性能試験を行ったとき,表2の性能を満足しなければならない。
表 2 計測器の性能
項目 性能 試験方法
繰返し性 最大目盛値の±2 % 7.4のa)
ゼロドリフト 最大目盛値の±2 % 7.4のb)
スパンドリフト 最大目盛値の±2 % 7.4のc)
指示誤差 最大目盛値の±4 % 7.4のd)
最小検出限界 最大目盛値の1 %以下 7.4のe)
応答時間 240 s以下 7.4のf)
干渉成分の影響 最大目盛値の±5 % 7.4のg)
試料ガス流量の変化に対する指示値の安定性最大目盛値の±2 % 7.4のh)
電源電圧に対する指示値の安定性 最大目盛値の±2 % 7.4のi)
耐電圧 異常を生じてはならない。 7.4のj)
絶縁抵抗 5 MΩ以上 7.4のk)

6. 構造

6.1 構造一般

 計測器の構造は,次の各項目に適合しなければならない。
a) 形状が正しく,組立及び各部の仕上がりが良好で,堅ろうでなければならない。
b) 通常の運転状態で危険の生じるおそれがなく,安全で円滑に作動しなければならない。
c) 各部は,容易に機械的故障及び電気的故障を起こさず,危険を生じない構造でなければならない。

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d) 結露などによって計測器の作動に支障を生じない構造でなければならない。
e) 光源,ヒータなどの発熱部に接する部分は,熱による変形及び機能の変化を起こさない構造でなけれ
ばならない。
f) 保守又は点検のとき,作業しやすく,かつ,危険のない構造でなければならない。

6.2 構成

 排ガス中から試料ガスを吸引し,導管及び試料前処理装置を通して,試料ガスを分析計に連
続供給する試料ガス吸引採取方式を用いる。図1に例を示すように,試料採取部,分析計などで構成する。
図 1 試料ガス吸引採取方式の構成例

6.3 試料採取部

 排ガス中のダストを除去し,必要に応じて水分,塩化水素などの腐食性ガスを除去又
は一定量に保つ機能をもち,測定対象成分の損失を可能な限り抑制しつつ必要な試料ガスの一定量を連続
的に分析計に供給するものであって,JIS K 0095を基本とする。採取管,一次フィルタ,導管,除湿器,
二次フィルタ,吸引ポンプ,流量計,切替弁,校正用ガス導入口などで構成し,各部の材料は排ガスの性
状に応じて選択する。
a) 採取管 煙道壁などに取り付けて試料ガスを採取する管で,ステンレス鋼管,チタン管,セラミック
ス管,石英管などを用いる。
b) 一次フィルタ 排ガス中のダストを除去するためのもので,水分が凝縮しない温度で用いる。フィル
タの材質はガラス繊維,ステンレス鋼製の網などを用いる。
c) 導管 排ガスを一次フィルタから試料導入口に導入する管で,一般に四ふっ化エチレン樹脂製のもの
を用いる。水分が吸引経路の途中で凝縮することを防止するため,必要に応じて加熱する。
d) 除湿器 排ガス中の水分を除去する装置で,空冷(外気温),電子冷却などの方式又は水蒸気の選択浸
透による半透膜気相除湿方式などを用い,排ガスの性状に応じて複数個設置する。水溶性ガスの除去
にも使用される。
e) 二次フィルタ 試料ガス中の微細ダストを除去するためのもので,ガラス繊維,四ふっ化エチレン樹
脂などの材料を用いる。
f) 吸引ポンプ 試料ガスなどを吸引するポンプで,一般にダイアフラムポンプを用いる。接ガス部は,
耐食材料,例えば,硬質塩化ビニル樹脂などの材料を用いる。
g) 流量計 耐食性を考慮する。JIS B 7551に規定するフロート形面積流量計などを用いる。
h) 切替弁 手動弁又は電磁弁を用い,その材質は耐食性のあるものとする。
i) 流量調整弁 ニードル弁などを用い,その材質は,耐食性のあるものとする。

――――― [JIS B 7987 pdf 5] ―――――

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JIS B 7987:2006の関連規格と引用規格一覧