JIS B 9656:2005 製めん機械の安全及び衛生に関する設計基準 | ページ 2

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参照)を設け,作業者に危険のない構造とする。
c) かくはん槽の転倒中にアジテータを回す場合には,切替スイッチを手動に切替えて,2個のスイッチ
を同時に両手で押し,寸動運転ができる両手操作制御装置(JIS B 9700-1 の3.26.4参照)を用いる。
この場合,片手で2個のスイッチを同時に押せないよう,2個のスイッチは別々に離して設置する。
d) インタロック作動中及び槽の転倒中は,手動でなければアジテータが回転しない構造とする。
e) 作業者の頭上に位置するカバー又はドアが,偶発的に閉じるおそれのあるものは,開放状態を保つた
めのカウンター・バランス装置を備えるか又は作業者の手によって閉じない限り,開いた状態が保持
される構造とする。
f) 電気制御操作盤の取付位置は,かくはん槽が開いているときでも,作業者が十分に見えるところとす
る。また,非常停止スイッチ以外は,操作用装置を二重に設けてはならない。
g) 機械には,それぞれ単独の電動機及びその電気制御操作盤を設ける。また,施錠式操作スイッチを設
け,機械の点検及び清掃中に他の作業者によって作動できない構造とする。
h) カバーの内部には,格子状の保護ガード(JIS B 9700-2の5.3参照)を取り付ける。このガードを外す
と,アジテータが回転しないように,インタロック装置が働く構造とする。
i) カバーを外さないで外部から給油を行うことができる構造とする。軸受部は,自動供給装置を取り付
けることが望ましい。
j) 冷却媒体を作動させるバルブ及び電気制御操作盤は,作業者の安全に支障がない位置(JIS B 9700-2
の4.8.7参照)に取り付ける。
k) 冷却ジャケットには,冷却媒体の圧力がすべて設定圧力以上にはならない保護装置を取り付ける。
l) すべての電気部品の湿度環境は,JIS B 9960-1の 4.4.4 の規定による。また,水がかかるおそれのあ
る電気制御操作盤のエンクロージャは,JIS B 9960-1の12.3,及びJIS C 0920に従い適切な保護等級
とする。
m) 原料投入扉を備えた横形ミキサの場合,扉を全開したときの面積は,0.14m2以上占めないようにする。
扉には,作業者を危害から守るために平行棒か格子を設ける。
n) 最大積載容量を表示する。
o) 設置を行う場合は,最大能力時の発生荷重量に対して安全に耐えうる基礎上にだけ設置し,必要に応
じて,ボルトなどによる過度の振動発生,又は位置ずれが起こらない構造とする。ボルトによって取
り付ける場合,作業者に危険のないようミキサと床との間にはすき間ができない構造とする。
4.2.2 衛生要求事項 衛生要求事項は,次による。
a) すべてのパッキングシールは漏れないように調製されたものを使用し,漏れが生じた場合には,内部
にたまらないよう完全に外部に排水できる構造とする。
b) ミキサは,機械の上面の汚れが確認できる構造とする。
c) ヒンジ及びラッチは,簡単に取り外せるタイプのもので,取り付ける際,すき間及び裂目が生じない
構造とする。
d) 液体原材料注入管,バルブ及び附属品は分解式とし,原材料がつまらない構造とする。また,配管は
自動排水式とする。
e) アジテータ,アジテータ軸などの部品類は,通常の洗浄方法でそれらの全面が効果的に清潔になる構
造とする。
f) アジテータの末端とかくはん槽の面とのすき間は,容易に清掃ができる構造とする。
g) かくはん槽とハウジングフレームとのすき間は,100 mm以上とする。

――――― [JIS B 9656 pdf 6] ―――――

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h) かくはん槽は,排水が完全にできるように,簡単に取り外せる排水管を取り付ける。また,ボール及
びアジテータは,少量の水を入れたかくはん槽内でアジテータを回して洗浄することができる構造と
する。
i) 注水管はオーバフローレベルより上部に,25 mm又は注水管直径の2倍のうち,どちらか大きい方の
長さを設ける。
j) 可動式のかくはん槽の外表には,簡単に清掃することができる手段を講じる。
k) かくはん槽のカバーは,外部から廃液がかかった場合,内部に入らずかくはん槽の外部に排水される
構造とする。
l) トランスミッションは,潤滑油が露出しないように適切な方法で内装する。
m) 原材料の取入口は,原材料の漏れを防ぐために,口幅が10mm以上のつばの取付け及び取外しができ
る構造とする。また,ドア及びカバーは,原材料取入口にすき間なく取り付ける。
なお,これらをヒンジ式にする場合には,簡単に取り外して清掃ができる構造とし,き裂及びすき
間ができないように取り付ける。
n) かくはん槽に取り付けるセンサなどの装置は,汚れが滞留しない構造とし,取付部はシールするか又
は容易に取り外して清掃ができる構造とする。
o) 部品番号を必要とする場合は,シャンク又はスリーブの上端表面に刻印する。

4.3 供給機

4.3.1  安全要求事項 安全要求事項は,次による。
a) 開口部にはインタロック装置を備えた保護ガード(JIS B 9700-2の5.3参照)を設ける。
b) 他の機械のホッパへ生地投入を行う場合は,昇降するボックスとホッパに近づけないようインタロッ
クを備えた保護ガード(JIS B 9700-2の5.3参照)を設ける。
c) 供給機がミキサの下部に位置し,めん帯機の直上に設置される場合,強固に取り付け,位置がずれた
り,また過度の振動が生じない構造とする。
d) 機械にはそれぞれ単独の電動機及びその電気制御操作盤を設ける。 また,施錠式操作スイッチを設け,
機械の点検及び清掃中に他の作業者によって作動できない構造とする。
e) 原料投入口には,ホッパを取り付けて,作業者の手指がホッパ内の回転ロールと接触するのを防ぐ構
造とする。
4.3.2 衛生要求事項 衛生要求事項は,次による。
a) 駆動装置周辺の保護ガード,供給羽根のアーム,軸の結合部,及びシール部は,容易に清掃ができる
構造とする。
b) 供給機の生地投入シュートは,異物が混入しない位置に設置する。
c) 排出口のダンパ部は,生地の付着を防止し,容易に清掃できる構造とする。
d) 原料供給用フィーダを構成するホッパ及び供給部などの各部品は,容易に取り外して清掃ができる構
造とする。
e) 電動機,減速機などは非食品接触部に設置し,食品が直接接触しないように十分な距離を取り,清掃
ができる構造とする。
f) 電気的操作装置は,容易に清掃できる箇所に設置する。
g) 床に密着して設置される場合を除き,機械は床面から150 mm以上のすき間を設ける。

4.4 めん帯機

4.4.1  安全要求事項 安全要求事項は,次による。

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a) 回転ロール部及び往復運動アーム部には,インタロック装置を備えた保護ガード(JIS B 9700-2の5.3
参照)を設け,運転中に作業者の手指及び身体が危険箇所に到達しない構造とする。
b) 押込み装置及び回転ロールの上部には,インタロック装置を備えた保護ガード(JIS B 9700-2の5.3
参照)を設け,インタロックシステムが作動した際には,リスクアセスメント,及び妥当性確認(JIS
B 9705-1の8.参照)に基づく適切な時間内に停止する構造とする。
c) 機械には,それぞれ単独の電動機及びその電気制御操作盤を設ける。また,施錠式操作スイッチを設
け,機械の点検及び清掃中に他の作業者によって作動できない構造とする。
d) 機械にはホッパを取り付けて供給機と連結し,作業者の手指が回転ロールと接触するのを防ぐ構造と
する。
e) 生地手入れ式の機械には,入口コンベアか又は背の高いホッパを設けて,作業者の手指が回転ロール
に巻込まれない構造とする。また,このホッパの上部の縁には丸みを十分につけ,作業者の手が当た
ったり,ぶつかったたときにけがをしない構造にする。
f) キャスタが付いていない非固定式の場合,水平面から最も好ましくない方向に10度傾けても,機械が
水平に戻る構造とする。
g) キャスタ付きの非固定式の場合,ロック装置を設ける。
h) 機械がf) 又はg) に適合できない場合には,機械を固定し,固定位置での強度を取扱説明書に明記す
る。
4.4.2 衛生要求事項 衛生要求事項は,次による。
a) シャフトの軸受け部は,油が漏れて食品接触部に滴下しない構造とする。
b) めん帯機の上部に,供給機などが設置される場合,異物などが混入しないように設置する。
c) 過剰な手粉及びめんくずを回収するため,容易に取り外して清掃ができる受け皿か又は落下式のシュ
ートを設ける。また,設置の場合にはふたがあり,箱部は容易に清掃できる構造とする。
d) めん帯送りコンベアのベルトは,移動又は取り外しが可能で容易に清掃できる構造とする。
e) ロール及びフレームのすき間には,合成樹脂製の生地飛散防止板を用いる。
f) 生地押込み板,ロールかす取板,及び生地投入口シュート部は取り外しが可能で,容易に清掃ができ
る構造とする。
g) めん帯送りコンベアには,取外し可能なふたを設ける。
h) 電動機,減速機などは非食品接触部に設置し,食品が直接接触しないように十分な距離を取り,容易
に清掃できる構造とする。
i) 上階から生地を投入する方式の場合,異物の混入を防止するため床の高さに置かれた生地投入口シュ
ートのへりは床面より高くした構造とする。シュートを使わないときは,その上に重ねぶたを取り付
ける。
j) 床に密着して設置される場合を除き,機械は床面から150 mm以上のすき間を設ける。

4.5 押出めん帯機

4.5.1  安全要求事項 安全要求事項は,次による。
a) 可動式保護ガード(JIS B 9700-2の5.3参照)には,インタロック装置を設け,必要な場合には大きく
開閉される構造とする。
b) 駆動部には,インタロック装置を備えた保護ガード(JIS B 9700-2の5.3参照)を設け,稼働中に保護
ガードを取り外した場合,運転を停止する構造とする。
c) 生地供給口の下部に位置する回転スクリューには,保護ガード(JIS B 9700-2の5.3参照)を設け作業

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者の手指が巻き込まれない構造とする。
d) 原料供給装置のテーブルフィーダ,及びスクリューフィーダなどのホッパには保護ガード(JIS B
9700-2の5.3参照)を設け,危険箇所に手指が到達しない構造とする。
e) 原料供給口には,原料投入ガイドを設け,危険箇所に手指が到達しない構造とする。
f) キャスタが付いていない非固定式の場合,水平面から最も好ましくない方向に10度傾けても,機械が
水平に戻る構造とする。
g) キャスタ付きの非固定式の場合,ロック装置を設ける。
h) 機械がf) 又はg) に適合できない場合には,機械を固定し,固定位置での強度を取扱説明書に明記す
る。
4.5.2 衛生要求事項 衛生要求事項は,次による。
a) スクリューなどの食品接触部は,取り外しが可能で容易に清掃ができる構造とする。
b) 電動機,減速機などは非食品接触部に設置し,食品が直接接触しないように十分な距離を設け,清掃
しやすい構造とする。
c) 押出めん帯機の上部に供給機などを設置する場合,異物などが落下しない構造とする。
d) 過剰な手粉及びめんくずを回収するため,容易に取り外して清掃ができる受け皿か又は落下式のシュ
ートを設ける。また,ふたがあり,箱部は容易に清掃できる構造とする。
e) 送り出しスクリュー(ピストン),シリンダ及び重合成形部は着脱式であり,容易に分解洗浄が可能な
構造とする。
f) 床に密着して設置される場合を除き,機械は床面から150 mm以上のすき間を設ける。

4.6 連続圧延機

4.6.1  安全要求事項 安全要求事項は,次による。
a) 回転ロール部及び往復運動アーム部など,作業者が外部から接触するおそれがある部分には,インタ
ロック装置を備えた保護ガード(JIS B 9700-2の5.3参照)を設ける。
b) 連続圧延機には,入口コンベア,背の高いホッパ又は保護ガード(JIS B 9700-2の5.3参照)を設けて,
作業者の手指が回転ロールに巻込まれない構造とする。また,このホッパの上部の縁には丸みを十分
につけ,作業者の手が当たったり,ぶつかったときにけがをしない構造にする。
c) 連続圧延機は,床又は架台に強固に固定し,位置がずれたり振動が生じないようにする。また,ロー
ル相互間の関係位置に注意し,操作性と安全性に留意して設置する。
d) キャスタが付いていない非固定式の場合,水平面から最も好ましくない方向に10度傾けても,機械が
水平に戻る構造とする。
e) キャスタ付きの非固定式の場合,ロック装置を設ける。
f) 機械がd) 又はe) に適合できない場合には,機械を固定し,固定位置での強度を取扱説明書に明記す
る。
4.6.2 衛生要求事項 衛生要求事項は,次による。
a) ロールなどの食品接触部及び食品飛散部は,容易に取り外して清掃ができる構造とする。
b) 軸受部は,油が漏れて食品接触部に滴下しない構造とする。
c) 過剰な手粉及びめんくずを回収するため,容易に取り外して清掃ができる受け皿か又は落下式のシュ
ートを設ける。また,ふたがあり,箱部は容易に清掃できる構造とする。
d) ロールかす取板は,容易に取り外して清掃ができる構造とする。
e) 搬送用のベルトは,かびの発生を防止する材料及び洗浄・殺菌剤に耐えられる材料を用いる。

――――― [JIS B 9656 pdf 9] ―――――

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f) ロール及びフレームのすき間には,合成樹脂製の生地押板を用いる。
g) 生地投入口,及びシュート部のコンベアは容易に取り外して清掃ができる構造とし,また,それらに
容易に接近できる構造とする。
h) 上階から生地を投入する方式の場合,異物の混入を防止するため床の高さに置かれた生地投入口シュ
ートのへりは床面より高くした構造とする。シュートを使わないときは,その上に重ねぶたを取り付
ける。
i) 電動機,減速機などは,非食品接触部に設置し,食品が直接接触しないように十分な距離を取り,清
掃ができる構造とする。
j) 床に密着して設置される場合を除き,機械は床面から150 mm以上のすき間を設ける。

4.7 調量切出機

4.7.1  安全要求事項 安全要求事項は,次による。
a) 駆動装置は内蔵するか,又は外部に設ける場合は,駆動部全体を覆う保護ガード(JIS B 9700-2の5.3
参照)を設け,作業者に危険のない構造とする。
b) 調量切出機には,機械前面に保護ガード(JIS B 9700-2の5.3参照)を取り付けて連続圧延機と連結し,
作業者の手が回転ロール,回転刃及び切刃に接触することを防ぐ構造とする。
c) 切刃の出し入れを安全に行うための保護装置を設ける。
d) めん線切断部分には保護ガード(JIS B 9700-2の5.3参照)を設け,切刃に作業者の手指が巻き込まれ
ない構造とする。
e) めん線送用コンベアの駆動部には,固定ガード(JIS B 9700-2の5.3参照)を設け,駆動部に作業者の
手指が巻き込まれない構造とする。
f) ロールと切刃との中間に挿入された回転刃の前面に,インタロック装置を備えた透明な保護ガード
(JIS B 9700-2の5.3参照)を設け,作業者が危険箇所へ接近することを防止するとともに,回転刃の
回転を点検することができる構造とする。
g) 切刃の直下に取出しコンベア又はシュート板を設置して,作業者が切刃で切断されためん線を取り出
すとき,安全な位置でめん線を取り出せる構造とする。
h) 調量切出機前面の保護ガードは,取り外さない状態で生地質量の調整ができる構造とする。
i) キャスタが付いていない非固定式の場合,水平面から最も好ましくない方向に10度傾けても,機械が
水平に戻る構造とする。
j) キャスタ付きの非固定式の場合,ロック装置を設ける。
k) 機械がi) 又はj) に適合できない場合には,機械を固定し,固定位置での強度を取扱説明書に明記し
なければならない。
4.7.2 衛生要求事項 衛生要求事項は,次による。
a) 切刃及び供給装置は,清掃のために容易に分解できる構造とする。
b) 軸受部は,油が漏れて食品接触部に滴下しない構造とする。
c) 過剰な手粉及びめんくずを回収するため,容易に取り外して清掃ができる受け皿か又は落下式のシュ
ートを設ける。また,設置の場合にはふたがあり,箱部は容易に清掃できる構造とする。
d) めん線送用コンベアのベルトには,めんに使用する原材料を吸収しない材質を用いる。
e) ロール及びフレームのすき間には,合成樹脂製の生地押板を用いる。
f) めん線送用コンベアのベルトは,移動又は取り外しが可能で容易に清掃できる構造とする。

――――― [JIS B 9656 pdf 10] ―――――

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JIS B 9656:2005の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 9656:2005の関連規格と引用規格一覧