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グラムに関係する硬化条件,並びにアニーリング及び冷却の条件を含む。
6.1.3.2 ワニスの塗布
基材へのワニスの塗布は,次の方法による。
a) 方法A 特に規定がない場合,基材は垂直方向にワニスに浸せきする。浸せきの速さは,基材の表面
に気泡ができないよう,できるだけゆっくりとする。基材はワニス中に5分間以上保持し,2 mm/s以
下の一定の速さでワニスから引き上げる。
注記1 試験片をワニスから引き上げる速度を速くすると,塗膜は厚くなる。速度を遅くすると,
塗膜は薄くなる。
b) 方法B 特に規定がない場合,基材の片端を持って水平に保ち,持った側からワニスを十分に垂らし,
基材を傾け,ワニスを基材の片面全体に行き渡らせる。
注記2 方法Aは,IEC 60464-2に規定する両面塗布の方法で,方法Bは我が国で広く用いられて
いる片面塗布の方法である。
6.1.3.3 ワニスの乾燥及び/又は硬化
ワニスの余滴を除くため,1015分間試験片を垂直に保持し,受渡当事者間で協定した方法に従って,
乾燥及び/又は硬化させる。乾燥及び/又は硬化で用いる恒温槽は,特に表面積が大きく溶剤の蒸発量が
多い塗装及びワニス塗装品の乾燥に適するように設計されたものとする。
塗布,余滴並びに乾燥及び/又は硬化の工程は,処理ごとに試験片を前の処理とは反対の向きにして,
塗膜の厚さが規定の厚さになるまで行う。
塗膜の厚さ又は試験片の厚さが規定の厚さを超える場合は,供給者が指示する方法に従ってワニスを希
釈する。
6.1.4 塗膜の厚さ
ワニスの乾燥後及び/又は硬化後の塗膜の厚さの測定方法は,附属書JAによる。受渡当事者間の協定
がない場合,方法Aの鋼板の塗膜の厚さは,試験片の両面とも0.0500.080 mmとする。方法Bの鋼板の
塗膜の厚さは0.0700.130 mmとする。
6.1A 塗膜の付き方
6.1A.1 器具
器具は,JIS B 7502に規定するスピンドルの径約6.5 mm,測定長25 mm以下で,目量0.01 mm又は最
少表示量が0.001 mmのマイクロメータを用い,測定圧力は4.9 N±0.5 Nとする。
6.1A.2 手順
鋼板は,6.1.1で規定する長さ180 mm±10 mm,幅50 mm±5 mmのものを用いる。図0Aに示すように,
鋼板を長辺が垂直になるようにつるし,鋼板の中央部(下端から90 mm±5 mmの位置)及び下端から20 mm
±5 mmの位置で,それぞれ3か所ずつ鋼板の厚さを測定する(T1及びT2)。次に,その鋼板の片面にワニ
スを塗り,直ちに鋼板の長辺が垂直になるようにつるして,受渡当事者間で協定した温度及び時間で乾燥
したものを試験片とする。この試験片について,先の鋼板の厚さを測定した同じ位置で,厚さを測定する
(T'1及びT'2)。
――――― [JIS C 2103 pdf 11] ―――――
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単位 mm
図0A−塗膜の付き方測定位置
6.1A.3 計算
塗膜の付き方は,次の式によって求める。
TC T1 T1
T2 T2
LC 100
T1 T1
ここに, TC : 中央部塗膜の平均厚さ(mm)
LC : 中央部に対する下部の塗膜の付き方(%)
T1 : 中央部の鋼板の厚さ(mm)(3か所の平均値)
T'1 : 中央部の試験片の厚さ(mm)(3か所の平均値)
T2 : 下部の鋼板の厚さ(mm)(3か所の平均値)
T'2 : 下部の試験片の厚さ(mm)(3か所の平均値)
6.1A.4 報告
報告には,次の事項を報告する。
a) 試験条件[乾燥温度(℃)及び乾燥時間(h)]
b) 中央部塗膜の平均厚さ(mm)
c) 中央部に対する下部の塗膜の付き方(%)
6.2 機械的特性
6.2.1 折曲げ試験(円筒状マンドレル)
折曲げ試験は,JIS K 5600-5-1に規定する方法とし,タイプ1の装置を用いる。6.1.1に規定する鋼板に
塗装したもの2枚を試験する。IEC 60464-3の各シート又は受渡当事者間の協定によって規定されたマン
ドレルに沿って曲げた後,試験片のクラックを目視によって調べる。片面塗りの場合は,塗布面を外側に
して折り曲げ,塗布面のクラックを調べる。塗膜の厚さ,折曲げに用いたマンドレルの直径及び2個の測
定結果を報告する。
――――― [JIS C 2103 pdf 12] ―――――
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6.2.2 カッピング試験
カッピング試験は,JIS K 5600-5-2による。6.1.1に規定する鋼板に塗装したもの2枚を試験する。試験
は,クラック発生の程度及びへこみの深さを調べる。片面塗りの場合は,塗布面を外側にして折り曲げ,
塗布面のクラックを調べる。塗膜の厚さ及び2個の試験結果を報告する。
6.2.3 常温での固着力
常温での固着力の試験は,附属書JBに規定するツイストコイル法又はヘリカルコイル法による。5個の
試験片を試験する。試験方法,基材として用いたエナメル巻線の種類及び試験結果を報告する。
6.3 熱的特性
6.3.1 高温での固着力
高温での固着力の試験は,附属書JBのツイストコイル法又はヘリカルコイル法による。試験温度は,
IEC 60464-3の各シート又は受渡当事者間の協定による。5個の試験片を試験する。試験方法,基材として
用いたエナメル巻線の種類及び試験結果を報告する。
6.3.2 温度指数
温度指数は,次による。
注記 温度指数は,試験する特性項目及び終点の判定基準の選択によって左右されるため,同一材料
で同じ値を示すというような電気絶縁材料の特性ではない。したがって,同一材料でも,温度
指数の結果が80 K以上も異なることがある。
6.3.2.1 試験片
特性項目が質量減少及び/又は破壊電圧の試験の場合,試験片は6.1.2による。
6.3.2.2 手順
手順は,IEC 60216規格群による。試験する特性項目及び終点の判定基準は,IEC 60464-3の各シート又
は受渡当事者間の協定による。試験する特性項目二つを用いる。二つの試験の特性項目それぞれについて,
3種類以上の暴露温度を適用する。隣り合う暴露温度間の差は,20 K以下とする。相関係数が0.95より小
さい場合は,最初に選択した温度と異なる暴露温度で,更に一組の試験片で試験する。
注記1 JIS K 7226は,IEC 60216規格群の原理を基にしている。温度指数試験の計画及び実施並び
に結果の計算に必要な内容だけを規定することによって,JIS K 7226は,実用的な短縮版に
なっている。
試験する特性項目として質量減少を用いる場合は,各暴露温度当たり3個の試験片を試験する。試験す
る特性項目として破壊電圧を用いる場合は,各暴露時間の後1個の試験片で所定の回数測定する。
注記2 選択した暴露温度での試験片の終点までの時間によっては,例えば,1,2,4,8,16及び32
週間となる場合がある。したがって,各試験温度について試験片を4個以上用意することが
望ましい。
破壊電圧は,6.5.3によって試験する。各試験片で58か所の測定をしてもよい。
6.3.2.3 報告
各特性項目について,次の事項を報告する。
a) 試験条件 試験条件は,次の事項を報告する。
1) 試験片の調製方法
2) 試験片の種類及び寸法
3) 試験項目ごとの試験片の数
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4) 暴露温度
b) 試験結果 試験結果は,次の事項を報告する。
1) それぞれの温度での終点までの時間
2) 終点までの時間の対数に対する特性値のグラフ
3) 各温度での終点までの時間をプロットしたアレーニウス図(一次回帰直線)
4) 温度指数及び相関係数
6.4 化学的性質
6.4.1 粘着性
粘着性は,塗装したワニスを乾燥及び/又は硬化した表面へのろ紙の小片又はその一部分の付着程度で
表す。
6.4.1.1 装置
装置は,次による。
a) おもり 質量500 g±10 gで,接触する一方の面が直径20 mm±0.5 mmの円筒状のおもり
b) 軟質ゴム 厚さ5 mm±0.5 mmで直径20 mm±0.5 mmの軟らかいゴムの円盤
c) ろ紙 質量92 g/m2±9 g/m2,厚さ205 μm±30 μm,密度450 kg/m3(0.45 g/ cm3)で,多孔度が11 s/300
mlのさらし綿パルプ製のろ紙
注記 規定のろ紙が入手できない場合は,JIS P 3801に規定するろ紙を用いてもよい。
6.4.1.2 試験片
試験片は,6.1.1に規定する鋼板に塗装したものとする。
6.4.1.3 手順
試験片の上にろ紙を1枚載せ,間にゴムの円盤を挟んで円筒状のおもりを載せ,1分間荷重をかける。
おもりを取り除いた後,試験片を傾けるなどして,次に該当するかどうかを試験する。
a) ろ紙が質量及び/又は僅かな振動によって,試験片からがれる場合,試験片の表面は“非粘着”と
する。
b) ろ紙が質量及び/又は僅かな振動によって,試験片からがれず,触るとろ紙ががれ,かつ,試験
片の表面に紙の繊維が残らないような場合,試験片の表面は“非粘着”とする。
c) ろ紙が試験片に付いていて,ろ紙を除いた後,試験片の表面に紙の繊維が明らかに残っている場合,
試験片の表面は“粘着”とする。
6.4.1.4 報告
ワニス塗布鋼板2枚を試験し,粘着性はそれぞれの結果を報告する。
6.4.2 水を含めた耐液体性
水を含めた耐液体性は,JIS K 5600-6-1に規定する方法1の手順Aによる。特に規定がない場合,試験
液体の温度は23 ℃±2 ℃とし,浸せき時間は168時間±1時間(7日間)とする。6.1.1に規定する鋼板に
塗装したもの2枚を試験する。各鋼板の塗膜の厚さ,試験液の種類及び2個の試験結果を報告する。結果
には,外観の変化,膨れ,粘着性及びその他気付いた事項を付記する。
6.4.3 耐溶剤蒸気性
耐溶剤蒸気性は,溶剤蒸気にさらした後の試験片の状態で表す。
6.4.3.1 装置
装置は,次による。
a) 高さ約300 mm,幅約300 mm,長さ約500 mmで,上端の面を研磨したガラス容器,及び適切な大き
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さの平らなガラス板。
b) 高さ約40 mmで底面の面積がガラス容器の底面の面積のおおよそ3分の1である円筒状のガラス瓶。
c) 溶剤高さより上に試験片をつるすための適切な仕掛け。
6.4.3.2 試験溶剤
特に規定がない場合,試験溶剤は,アセトン,キシレン,ヘキサン,メタノール又は二硫化炭素とする。
6.4.3.3 試験片
試験片は,6.1.1に規定する鋼板に塗装したものとする。
6.4.3.4 手順
おおよそ半分の高さまで水を入れた円筒状のガラス瓶を,ガラス容器の底に置き,試験溶剤をガラス容
器の2025 mmの高さまで満たす。
アセトン又はメタノールを試験溶剤として用いる場合,等温蒸留の可能性を避けるため,円筒状のガラ
ス瓶には水とそれぞれの溶剤との割合が1 : 1の混合液を入れる。
試験片は,長さ方向が垂直になるように縦方向につるし,試験片の下端が試験液の液面から約150 mm
上になるようにする。ガラス板でガラス容器に蓋をする。試験の期間中,試験液が全て蒸発してしまわな
いようにし,必要な場合は,試験液を補充する。試験液の温度は23 ℃±2 ℃とし,試験時間は168時間
±1時間(7日間)とする。暴露時間終了後,容器から試験片を取り出し,その塗膜表面の変化(外観の変
化,塗膜の離,滴下,膨れ,粘着又はその他の悪化の兆候)を見る。各溶剤について,試験片2個を試
験する。
6.4.3.5 報告
報告には,次の事項を報告する。
a) 各試験片の塗膜の厚さ及び試験溶剤の種類
b) 2個の試験結果。試験結果には塗膜表面の変化(外観の変化,塗膜の離,滴下,膨れ,粘着又はそ
の他の悪化の兆候)を付記する。
6.4.4 かび抵抗性
かび抵抗性は,JIS Z 2911による。6.1.1に規定する鋼板に塗装したもの3枚を試験し,かび抵抗性の3
個の試験結果を報告する。
6.5 電気的特性
6.5.1 浸水前後の体積抵抗率
浸水前後の体積抵抗率は,JIS C 2139による。試験する材料にJIS C 2139が適用できない場合は,6.5.1.1
6.5.1.4の方法を用いてもよい。
6.5.1.1 装置
装置は,次による。
a) 市販のテラオームメータで,精度±10 %のもの
b) 直径60 mm以上で,試験片に約0.015 MPaの圧力がかかるような質量をもった,電極(上部電極)と
して用いる金属製の円柱
c) 直径が上部電極と同じで,厚さが35 mm,抵抗値が1 000 坎 下,ショアA硬さが6585の導電性
ゴムの円盤
d) 直径が上部電極と同じで,高さが約70 mmの金属製の円柱(下部電極)
6.5.1.2 試験片
試験片は,6.1.1に規定する鋼板に塗装したものとする。
――――― [JIS C 2103 pdf 15] ―――――
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JIS C 2103:2013の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60464-2:2001(MOD)
- IEC 60464-2:2001/AMENDMENT 1:2006(MOD)
JIS C 2103:2013の国際規格 ICS 分類一覧
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