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C 62282-3-201 : 2019
15.3.4.6 各成分の排出質量流量(任意)
15.3.4.6.1 一般事項
15.3.4.6.415.3.4.6.8に規定する各成分の排出質量流量の計算においては,15.3.4.6.2及び15.3.4.6.3によ
って算出した値を用いる。
15.3.4.6.2 体積流量から質量流量への換算
原燃料の流量が,体積流量で測定される場合は,次のa)及びb)によって,平均体積流量qVf(m3/s)を平
均質量流量qmf(kg/s)に換算する。
a) 試験継続期間中の原燃料の平均体積流量qVf(m3/s)を,式(50)によって基準状態における原燃料の平
均体積流量qVf0(m3/s)に換算する。
T0 pf
qVf0 qVf (50)
Tf p0
ここに, qVf0 : 基準状態における原燃料の平均体積流量(m3/s)
qVf : 試験継続期間中の原燃料の平均体積流量(m3/s)
T0 : 基準温度(288.15 K)
P0 : 基準圧力(絶対圧力)(101.325 kPa)
Tf : 試験継続期間中の原燃料の平均温度(K)
pf : 試験継続期間中の原燃料の平均圧力(絶対圧力)(kPa)
b) 原燃料の平均質量流量qmf(kg/s)は,式(51)によって算出する。
qVf0Mf
qmf (51)
Vm
ここに, qmf : 原燃料の平均質量流量(kg/s)
qVf0 : 基準状態における原燃料の平均体積流量(m3/s)
Vm : 基準状態における理想気体のモル体積(m3/mol)
(基準状態T0=288.15 KにおいてVm=2.364 5×10−2 m3/mol)
Mf : 原燃料のモル質量(kg/mol)。
測定は,ASTM F2602に規定する方法による。
15.3.4.6.3 原燃料の分子量の計算
原燃料の分子量は,式(52)によって算出する。
Mr,f=12.011+αf×1.008 (52)
ここに, Mr,f : 原燃料の分子量
αf : 原燃料の水素炭素原子数比
12.011 : 炭素(C)のモル質量(g/mol)
1.008 : 水素(H)のモル質量(g/mol)
ガソリン燃料,灯油燃料及びその他の燃料について,Mr,fの値は次による。
− ガソリン燃料 : 13.88(α fを1.85とした場合)
− 灯油燃料 : 13.97(α fを1.94とした場合)
− 都市ガス燃料 : 15.71(13 A,αfを3.67とした場合)
− LPガス燃料 : 14.67(αfを2.64とした場合)
15.3.4.6.4 一酸化炭素(CO)の排出質量流量
一酸化炭素(CO)の排出質量流量qm,ex(CO)(g/h)は,式(53)によって算出する。
4
Mr (CO) 10
ex, corr (CO)
qm, ex (CO) 4 4
qmf 3.6 106 (53)
Mfr, ex, corr (CO)
ex, corr (CO 2 ) 10 10
ex, corr (THC)
ここに, qm,ex(CO) : 一酸化炭素(CO)の排出質量流量(g/h)
――――― [JIS C 62282-3-201 pdf 51] ―――――
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Mr(CO) : 一酸化炭素(CO)の分子量(28.01)
Mr,f : 原燃料の分子量
φex,corr(CO2) : 乾燥排ガス中の二酸化炭素(CO2)の体積分率の補正値
(vol %)
φex,corr(CO) : 乾燥排ガス中の一酸化炭素(CO)の体積分率の補正値
(ml/m3)
φex,corr(THC) : 乾燥排ガス中の全炭化水素(THC)の体積分率の補正
値(炭素換算)(ml/m3)
qmf : 原燃料の平均質量流量(kg/s)
15.3.4.6.5 全炭化水素(THC)の排出質量流量
全炭化水素(THC)の排出質量流量qm,ex(THC)(g/h)は,式(54)によって算出する。
4
Mr (THC) 10
ex, corr (THC)
qm, ex (THC) 4 4
qmf 3.6 106 (54)
Mfr, ex, corr (CO)
ex, corr (CO 2 ) 10 10
ex, corr (THC)
ここに, qm,ex(THC) : 全炭化水素(THC)の排出質量流量(g/h)
Mr(THC) : 全炭化水素(THC)の分子量
Mr,f : 原燃料の分子量
φex,corr(CO2) : 乾燥排ガス中の二酸化炭素(CO2)の体積分率の補正値
(vol %)
φex,corr(CO) : 乾燥排ガス中の一酸化炭素(CO)の体積分率の補正値
(ml/m3)
φex,corr(THC) : 乾燥排ガス中の全炭化水素(THC)の体積分率の補正
値(炭素換算)(ml/m3)
qmf : 原燃料の平均質量流量(kg/s)
全炭化水素(THC)の分子量Mr(THC)は,式(55)によって算出する。
Mr(THC)=12.011+α(THC)×1.008 (55)
ここに, Mr(THC) : 全炭化水素(THC)の分子量
α(THC) : 乾燥排ガス中の全炭化水素(THC)の水素炭素原子数比
12.011 : 炭素(C)のモル質量(g/mol)
1.008 : 水素(H)のモル質量(g/mol)
ガソリン燃料,灯油燃料及びその他の燃料について,Mr(THC)の値は次による。
− ガソリン燃料 : 13.88[α(THC)は1.85]
− 灯油燃料 : 13.97[α(THC)は1.94]
− 都市ガス燃料 : 15.71[13 A,α(THC)を3.67とした場合]
− LPガス燃料 : 14.67[α(THC)を2.64とした場合]
15.3.4.6.6 窒素酸化物(NOX)の排出質量流量
窒素酸化物(NOX)の排出質量流量qm,ex(NOX)(g/h)は,式(56)によって算出する。
窒素酸化物(NOX)の排出質量流量は,吸入空気の温度及び湿度によって変化するため,測定中の環境
条件を均一に維持するよう注意する。
4
Mr (NO x ) 10
ex, corr (NO x )
qm, ex (NO x ) 4 4
qmf 3.6 106 (56)
Mfr, ex, corr (CO)
ex, corr (CO 2 ) 10 10
ex, corr (THC)
ここに, qm,ex(NOX) : 窒素酸化物(NOX)の排出質量流量(g/h)
Mr(NOX) : 窒素酸化物(NOX)の全量を二酸化窒素(NO2)とみな
したときの窒素酸化物(NOX)の分子量(46.01)
Mr,f : 原燃料の分子量
――――― [JIS C 62282-3-201 pdf 52] ―――――
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φex,corr(CO2) : 乾燥排ガス中の二酸化炭素(CO2)の体積分率の補正値
(vol %)
φex,corr(CO) : 乾燥排ガス中の一酸化炭素(CO)の体積分率の補正値
(ml/m3)
φex,corr(NOX) : 乾燥排ガス中の窒素酸化物(NOX)の体積分率の補正値
(ml/m3)
φex,corr(THC) : 乾燥排ガス中の全炭化水素(THC)の体積分率の補正
値(炭素換算)(ml/m3)
qmf : 原燃料の平均質量流量(kg/s)
15.3.4.6.7 二酸化硫黄(SO2)の排出質量流量
二酸化硫黄(SO2)の排出質量流量qm,ex(SO2)(g/h)は,式(57)によって算出する。
4
Mr (SO 2 ) 10
ex, corr (SO 2 )
qm, ex (SO 2 ) 4 4
qmf 3.6 106 (57)
Mfr, ex, corr (CO)
ex, corr (CO 2 ) 10 10
ex, corr (THC)
ここに, qm,ex(SO2) : 二酸化硫黄(SO2)の排出質量流量(g/h)
Mr(SO2) : 二酸化硫黄(SO2)の分子量(64.06)
Mr,f : 原燃料の分子量
φex,corr(CO2) : 乾燥排ガス中の二酸化炭素(CO2)の体積分率の補正値
(vol %)
φex,corr(CO) : 乾燥排ガス中の一酸化炭素(CO)の体積分率の補正値
(ml/m3)
φex,corr(SO2) : 乾燥排ガス中の二酸化硫黄(SO2)の体積分率の補正値
(ml/m3)
φex,corr(THC) : 乾燥排ガス中の全炭化水素(THC)の体積分率の補正
値(炭素換算)(ml/m3)
qmf : 原燃料の平均質量流量(kg/s)
15.3.4.6.8 二酸化炭素(CO2)の排出質量流量
二酸化炭素(CO2)の排出質量流量qm,ex(CO2)(g/h)は,式(58)によって算出する。
Mr (CO 2 ) ex, corr (CO 2 )
qm, ex (CO 2 ) 4 4
qmf 3.6 106 (58)
Mfr, (CO
ex, corr2) (CO)
ex, corr 10 (THC)
ex, corr 10
ここに, qm,ex(CO2) : 二酸化炭素(CO2)の排出質量流量(g/h)
Mr(CO2) : 二酸化炭素(CO2)の分子量(44.01)
Mr,f : 原燃料の分子量
φex,corr(CO2) : 乾燥排ガス中の二酸化炭素(CO2)の体積分率の補正値
(vol %)
φex,corr(CO) : 乾燥排ガス中の一酸化炭素(CO)の体積分率の補正値
(ml/m3)
φex,corr(THC) : 乾燥排ガス中の全炭化水素(THC)の体積分率の補正
値(炭素換算)(ml/m3)
qmf : 原燃料の平均質量流量(kg/s)
15.3.4.7 平均質量濃度,入力原燃料の単位エネルギー当たりの平均質量及び各成分の平均排出質量流量
起動時間中,定格出力運転中及び停止時間中の平均質量濃度,入力原燃料の単位エネルギー当たりの平
均質量及び各成分の平均排出質量流量(任意)は,それぞれの期間又は運転工程ごとの質量濃度,入力燃
料の単位エネルギー当たりの質量及び排出質量流量を平均して算出する。
定格出力運転中の計算には,定格電力出力に達してから30分間経過後の1時間で測定した値を用いる。
これらの平均値は,室内の平均温度及び平均湿度とともに報告書の附属書に記載する。
――――― [JIS C 62282-3-201 pdf 53] ―――――
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15.3.4.8 最大質量濃度,入力原燃料の単位エネルギー当たりの質量及び各成分の排出質量流量
全ての期間又は運転工程における平均質量濃度の最大値,入力原燃料の単位エネルギー当たりの平均質
量の最大値及び平均排出質量流量の最大値(任意)を,各成分の最大値として報告書の附属書に記載する。
15.3.4.9 排ガスの平均温度
定格電力出力において測定した平均排ガス温度を,対応する熱回収流体の平均入口温度及び平均出口温
度とともに報告書に記載する。
15.4 排水試験
15.4.1 一般事項
この試験では,起動から定格電力出力を経過して停止するまでの全ての運転工程を通して,燃料電池発
電システムからの排水の品質を測定する。定格電力出力は,製造業者が指定する。
測定する排水には,回収熱出力として取り出す温水は含まない。
15.4.2 試験方法
試験方法は,次による。
a) 排水を採取する装置を設置し,燃料電池発電システムを起動する。
b) 起動から,3.5時間以上の定格電力出力を経過して停止するまでの間,排水を収集し貯留する。
c) 次の項目を測定する。
− 排水の総容量(運転時間も記録する。)
− 排水の温度
− pH(水素イオン濃度)
− 生物化学的酸素消費量(BOD)
− 必要な場合は,化学的酸素消費量(COD)
pH測定はJIS K 0102,BOD測定はISO 5815-2又はこれと同等の規格,COD測定はJIS K 0400-20-10を
参照する。
16 試験報告書
16.1 一般事項
試験報告書は,全ての試験の目的を達成したことを実証するために十分な情報を,正確,明確かつ客観
的に提供する。試験報告書には,少なくとも標題ページ,目次及び概要報告書を記載する。この規格に従
って試験を実施した燃料電池発電システムの場合,概要報告書を利害関係者に提供できるようにしておく。
箇条14及び箇条15において得られた詳細情報は,詳細報告書又は全体報告書で提供することができる。
詳細報告書及び全体報告書の内容の指針は,附属書Eに示す。
16.2 標題ページ
標題ページには,次の情報を記載する。
a) 報告書の識別番号(任意)
b) 報告書の種類(概要報告書,詳細報告書又は全体報告書)
c) 報告書の作成者
d) 試験の実施機関
e) 報告書の日付
f) 試験の場所
g) 試験の名称
――――― [JIS C 62282-3-201 pdf 54] ―――――
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C 62282-3-201 : 2019
h) 試験の日付及び時刻
i) 燃料電池発電システムの識別コード及び製造業者名
16.3
pdf 目次
目次には,報告書に記載の条項などの標題を,ページ番号を順序どおりに付して記載する。
16.4 概要報告書
概要報告書には,次の情報を記載する。
a) 試験の目的
b) 試験,機器及び計測器の説明
c) 全ての試験結果
d) 各試験結果に付帯する不確かさ
e) 各試験結果に付帯する信頼性
f) 必要に応じて結論
g) 試験及びその結果の考察(コメント及び所見)
h) 原燃料分析の結果
――――― [JIS C 62282-3-201 pdf 55] ―――――
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JIS C 62282-3-201:2019の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 62282-3-201:2017(MOD)
JIS C 62282-3-201:2019の国際規格 ICS 分類一覧
- 27 : エネルギー及び熱伝達工学 > 27.070 : 燃料電池
JIS C 62282-3-201:2019の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB8005:1998
- 往復動内燃機関―空気音の測定―実用測定方法及び簡易測定方法
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- 電気音響―サウンドレベルメータ(騒音計)―第1部:仕様
- JISC61000-3-2:2019
- 電磁両立性―第3-2部:限度値―高調波電流発生限度値(1相当たりの入力電流が20A以下の機器)
- JISC61000-4-11:2008
- 電磁両立性―第4-11部:試験及び測定技術―電圧ディップ,短時間停電及び電圧変動に対するイミュニティ試験
- JISC61000-4-2:2012
- 電磁両立性―第4-2部:試験及び測定技術―静電気放電イミュニティ試験
- JISC61000-4-3:2012
- 電磁両立性―第4-3部:試験及び測定技術―放射無線周波電磁界イミュニティ試験
- JISC61000-4-4:2015
- 電磁両立性―第4-4部:試験及び測定技術―電気的ファストトランジェント/バーストイミュニティ試験
- JISC61000-4-5:2018
- 電磁両立性―第4-5部:試験及び測定技術―サージイミュニティ試験
- JISC61000-4-6:2017
- 電磁両立性―第4-6部:試験及び測定技術―無線周波電磁界によって誘導する伝導妨害に対するイミュニティ
- JISC61000-4-8:2016
- 電磁両立性―第4-8部:試験及び測定技術―電源周波数磁界イミュニティ試験
- JISC62282-3-200:2019
- 燃料電池技術―第3-200部:定置用燃料電池発電システム―性能試験方法
- JISC8800:2008
- 燃料電池発電用語
- JISK0102:2016
- 工場排水試験方法
- JISK0400-20-10:1999
- 水質―化学的酸素消費量の測定