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C 8201-2-1 : 2021
属書1又は附属書2の8.3.6参照)を含む。
二つの選択度種別に適用する試験の差異に注意しなければならない(附属書1又は附属書2の8.3.4
8.3.6及び8.3.8,並びに表9を参照)。
表4−(空白)
4.5 制御回路
4.5.1 電気制御回路
電気制御回路は,JIS C 8201-1の4.5.1(電気又は電子制御回路)によるほか,次の事項を追加して適用
する。
定格制御回路電源電圧が主回路の電圧と異なる場合には,その値を表5から選択することを推奨する。
表5−主回路の電圧と異なる場合の定格制御回路電源電圧の推奨値
単位 V
直流 単相交流
24−48−100−110−125−200−220−25024−48−100−110−127−200−220−230−240−415
4.5.2 空気供給制御回路(空気式又は電気空気式)
空気供給制御回路(空気式又は電気空気式)は,JIS C 8201-1の4.5.2[空気供給制御回路(空気式又は
電気空気式)]による。
4.6 補助回路
補助回路は,JIS C 8201-1の4.6(補助回路)による。
4.7 引外し装置
4.7.1 形式
形式は,次による。
a) 電圧引外し
b) 過電流引外し
1) 瞬時
2) 定限時
3) 反限時
− 過電流発生以前に流れていた電流に無関係のもの
− 過電流発生以前に流れていた電流に関係あるもの(例えば,熱動引外し装置)
注記1 “過負荷引外し”という用語は,過負荷保護目的の過電流引外しを表すために用いる
(JIS C 8201-1の2.4.30参照)。“短絡引外し”という用語は,短絡保護目的の過電流
引外しを表すために用いる(2.11参照)。
注記2 この規格で用いる“可調整引外し装置”という用語は,交換可能な引外し装置も含む。
c) 不足電圧引外し(開路用)
d) 投入引外し
e) その他の引外し
4.7.2 特性
特性は,次による。
a) 電圧引外し及び不足電圧引外し(開路用),及び投入引外し
――――― [JIS C 8201-2-1 pdf 16] ―――――
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− 定格制御回路電圧(Uc)
− 電流の種類
− 交流の場合,定格周波数
b) 過電流引外し
− 定格電流(In)
− 電流の種類
− 交流の場合,定格周波数
− 電流の設定(又は設定範囲)
− 時間の設定(又は設定範囲)
過電流引外しの定格電流は,表7又は表7Aに規定する温度上昇限度値を超えないで,附属書1又は附
属書2の8.3.2.5に規定する試験条件で,通電可能な,最大電流設定に相当する電流値(交流の場合,実効
値)である。
4.7.3 過電流引外しの電流設定
可調整引外し装置[4.7.1のb)の注記2参照]付きの回路遮断器に対しては,電流設定(又は可能な場合,
電流設定範囲)は,引外し装置上又はその目盛上に表示(ディスプレイによる表示も含む。)しなければな
らない。表示は,直接的に電流値,又は電流値の倍率のいずれでもよい。製造業者は,回路遮断器の状態
によらず,ディスプレイを読むための方法を提供しなければならない。
注記 定格電流の設定が調整できるものには,次の種類がある。
− 使用者によって調整できるもの
− 使用者によって調整できないもの
− 定格電流設定が,連続的にできるもの
− 定格電流設定が,段階的にできるもの
調整できない引外し装置付きの回路遮断器に対しては,表示は,回路遮断器上にしてもよい。表6又は
表6Aに適合した過負荷引外し装置の動作特性の場合は,定格電流(In)を回路遮断器に表示する。
変流器を経由して働く間接引外し装置の場合は,経由する変流器の一次電流,又は過負荷引外しの設定
電流のいずれかを表示してもよい。いずれの場合も,変流比を表示する。
その他の規定がない場合は,次による。
− 熱動引外し方式以外の過負荷引外し装置の動作は,−5 ℃+40 ℃の範囲内で周囲温度と無関係とす
る。
− 熱動引外し方式の過負荷引外し装置の動作は,次の基準周囲温度に対する規定値とする。製造業者は,
周囲温度の変化による影響を明示しなければならない[附属書1又は附属書2の7.2.1.2.4のb)参照]。
基準周囲温度は,次による。
− 附属書1の回路遮断器の場合 : 30 ℃±2 ℃
− 附属書2の回路遮断器の場合 : 40 ℃±2 ℃
上記と異なる基準周囲温度を用いる場合には,その影響について配慮が必要である。
4.7.4 過電流引外しの引外し時間の設定
過電流引外し装置の引外し時間の設定は,次による。
a) 定限時時延過電流引外し装置 この引外し装置の時延時間は,過電流の大きさと無関係である。
引外し時間の設定値は,時延時間が調整できない場合,回路遮断器の開路時間を秒単位で明示しな
ければならない。時延時間が調整できる場合は,回路遮断器の開路時間の最大値及び最小値を秒単位
――――― [JIS C 8201-2-1 pdf 17] ―――――
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で明示しなければならない。
b) 反限時時延過電流引外し装置 この引外し装置の時延時間は,過電流の大きさと関係する。
時間−電流特性は,曲線の形で製造業者が提供する。これらの特性曲線は,コールド状態から電流
を流し始めて,引外し装置が動作する範囲内の電流に対して開路時間がどう変化するかを示す。製造
業者は,適切な方法で,これらの特性曲線の使用許容範囲を表示する。
これらの特性曲線は,電流設定の最大及び最小の各限界値を明示しなければならない。また,与え
られた電流設定に対して,動作時間の設定が調整できる場合は,時間設定の最大及び最小の各限界値
を追加して明示することを推奨する。
電流を対数目盛の横軸に,時間を対数目盛の縦軸にしてプロットすることを推奨する。さらに,様々
な形の過電流保護協調の検討のため,JIS C 8269-1:2016の5.6.1(時間−電流特性,及び時間−電流ゾ
ーン)のグラフに,電流値は設定電流の倍数で,時間は秒でプロットすることを推奨する。
4.8 一体形ヒューズ(ヒューズ組込み形回路遮断器)
JIS C 8201-1の4.8[短絡保護装置(SCPD)との協調]を適用する。製造業者は,必要な情報を提供し
なければならない。
5 製品情報
5.1 情報の性質
情報の性質は,JIS C 8201-1の5.1(情報の性質)による。
さらに,製造業者は,種々のフレームサイズ(2.1.1参照)に対する代表的な電力損失に関する情報を要
求に応じて利用できるようにしなければならない(附属書G参照)。
5.2 表示
回路遮断器は,耐久性のある方法で次の事項を表示しなければならない。表示する事項及び対応する表
示箇所を表13に示す。
――――― [JIS C 8201-2-1 pdf 18] ―――――
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表13−製品情報
番号 事項 表示位置
1.1 定格電流 (In) Visible
1.2 適用する場合,次の記号によって,断路機能に適していることを表示する(JIS C Visible
0617-7-S00288とS00219との組合せ。)。
1.3 Visible
記号又は文字を用いる場合[JIS C 8201-1の7.1.6.1(表示手段)参照],開路位置表示に“○”
(IEC 60417-5008:2002-10),“OFF”又は“切”,閉路位置表示に“│"(IEC
60417-5007:2002-10),“ON”又は“入”を表示する(表示については,併記してもよい。)。
2.1 製造業者の名称又は商標 Marked
2.2 形式 Marked
2.3 この規格に適合している場合は,“JIS C 8201-2-1” Marked
2.3A 回路遮断器の種別 Marked
附属書1又は附属書2のいずれに規定するものであるかが明確に分かる表示とする。
例 附属書1の場合,“附属書1”,“Annex1”,“Ann1”など。
例 附属書2の場合,“附属書2”,“Annex2”,“Ann2”など。
2.4 選択度種別 A又はB(表示例 Cat.A) Marked
2.5 定格使用電圧(Ue)(4.3.2.1参照。また,適用する場合,附属書Hを参照。) Marked
2.6 (IEC 60417-6363:2016-07)を表示(附属書1
ITシステムへの使用を意図しない場合, Marked
の回路遮断器の場合)。
2.7 定格インパルス耐電圧(Uimp)(附属書1の回路遮断器の場合) Marked
2.8 Marked
定格周波数の値(例えば,50 Hz,50 Hz/60 Hz又は範囲),及び/又は“dc”(又は記号
(IEC 60417-5031:2002-10))
2.9 定格使用短絡遮断容量(Ics)(適用する場合) Marked
2.10 定格限界短絡遮断容量(Icu) Marked
2.11 選択度種別Bに対して,定格短時間耐電流(Icw)及びその短時間時延時間 Marked
2.12 可調整過負荷引外しの設定電流(Ir)の範囲。Irは,IRと表示してもよい。 Marked a)
2.13 定格瞬時引外し設定電流(Ii)の範囲(可調整引外しの場合) Marked a)
2.14 基準周囲温度 Marked
2.15 端子の表示は,JIS C 8201-1の7.1.8.4(端子の識別及び表示)を適用する。 Marked
2.16 その接続が電源側及び負荷側の区別が必要な場合,電源側及び負荷側端子の別 Marked
2.17 適用する場合,中性極端子に文字Nを付ける。 Marked
2.18 適用する場合,保護接地端子に記号 Marked
(IEC 60417-5019:2006-08)を表示[JIS C 8201-1
の7.1.10.3(保護接地端子の表示及び識別)参照]。
3.1 Literature
定格短絡投入容量(Icm)が4.3.6.1の規定値より大きい場合,定格短絡投入容量(Icm)
3.2 定格絶縁電圧(Ui)が最大定格使用電圧より大きい場合,定格絶縁電圧(Ui) Literature
3.2A Literature
指定している場合には,定格インパルス耐電圧(Uimp)(附属書2の回路遮断器の場合)
3.3 汚損度3以外の場合には,その汚損度 Literature
3.4 定格電流と異なる場合,閉鎖熱電流(Ithe) Literature
3.5 適用する場合,IPコード[JIS C 8201-1の附属書C(箱入装置の保護等級)参照] Literature
3.6 表示した定格に合った最小エンクロージャ寸法及び換気データ(ある場合) Literature
3.7 Literature
エンクロージャなしで使う場合の,回路遮断器と回路遮断器の接地用金属部との間の最小
距離の詳細
3.8 適用する場合,附属書Jによって,環境A又は環境B Literature
3.9 Literature
実効値(r.m.s)の検出。電子式過電流保護機能を備えた回路遮断器で,適合する場合,F.4.1.1
を適用する。
3.9A 適用電線 Literature
附属書1の回路遮断器 : 70 ℃ CABLE,又は70 ℃電線
附属書2の回路遮断器 : 60 ℃ CABLE,又は60 ℃電線
――――― [JIS C 8201-2-1 pdf 19] ―――――
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表13−製品情報(続き)
番号 事項 表示位置
3.10 Literature
定格が20 A以下でのIcuの短絡試験時,適用する電線断面積がJIS C 8201-1の表9(試験
電流400 A以下の試験用銅導体)に規定する値より大きい場合,適用した電線の断面積(附
属書1の回路遮断器の場合)
3.11 端子の締付けトルク値 Literature
3.12 対応国際規格の規定を不採用とした。 −
4.1 Aux
投入引外し装置(2.23参照)及び/又は電気操作装置の定格制御電圧,電流の種類,及び
交流用では定格周波数
4.2 Aux
電圧引外し装置及び/又は不足電圧引外し装置(又は無電圧引外し)の定格制御電圧,電
流の種類,及び交流用では定格周波数
4.3 間接過電流引外し装置の定格電流 Aux
4.4 Aux
補助スイッチの補助接点の数及び形式,定格使用電圧における定格使用電流,及び交流用
では定格周波数
記号説明 表示位置への表示に対する意味は,次のとおりである。
回路遮断器を設置したとき,正面からよく見えなければならない。
“Visible” :
“Marked” : 回路遮断器上に表示しなければならない。
“Literature” : 製造業者が発行する資料に記載する。
“Aux” : 表示するのに十分な大きさがある場合,附属装置又は回路遮断器上に表示しなければなら
ない。さらに,表示事項の情報は製造業者が発行する資料にも記載する。
注a) 適用する場合,Ir(又はIR)及びIiの範囲は,回路遮断器上に表示する代わりに,ディスプレイ表示であって
もよい。
5.3 取付け,操作及び保守に関わる指示
取付け,操作及び保守に関わる指示は,JIS C 8201-1の5.3(取付け,操作及び保守に関わる指示)によ
るほか,次を追加して適用する。
回路遮断器を廃却及び分解するときに,例えば,蓄積されたエネルギー又は危険物質による予見可能な
危険状態がある場合,使用者に追加の情報を提供しなければならない。
6 標準使用,取付け及び輸送条件
標準使用,取付け及び輸送条件は,JIS C 8201-1の箇条6(標準使用,取付け及び輸送条件)による。た
だし,JIS C 8201-1の6.1.3.2(汚損度)は,製造業者が特に指定しない場合には,回路遮断器は,汚損度
3の環境条件に設置することを意図している。
7 構造及び性能に関する要求事項
構造及び性能に関する要求事項は,附属書1又は附属書2に規定する。
8 試験
試験は,附属書1又は附属書2に規定する。
――――― [JIS C 8201-2-1 pdf 20] ―――――
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JIS C 8201-2-1:2021の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60947-2:2016(MOD)
- IEC 60947-2:2016/AMENDMENT 1:2019(MOD)
JIS C 8201-2-1:2021の国際規格 ICS 分類一覧
- 29 : 電気工学 > 29.130 : 開閉装置及び制御装置 > 29.130.20 : 低電圧開閉用及び制御装置
JIS C 8201-2-1:2021の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC3307:2000
- 600Vビニル絶縁電線(IV)
- JISC3662-3:2003
- 定格電圧450/750V以下の塩化ビニル絶縁ケーブル―第3部:固定配線用シースなしケーブル
- JISC60068-2-14:2011
- 環境試験方法―電気・電子―第2-14部:温度変化試験方法(試験記号:N)
- JISC60068-2-30:2011
- 環境試験方法―電気・電子―第2-30部:温湿度サイクル(12+12時間サイクル)試験方法(試験記号:Db)
- JISC61000-4-11:2008
- 電磁両立性―第4-11部:試験及び測定技術―電圧ディップ,短時間停電及び電圧変動に対するイミュニティ試験
- JISC61000-4-11:2021
- 電磁両立性―第4-11部:試験及び測定技術―電圧ディップ,短時間停電及び電圧変動に対するイミュニティ試験(1相当たりの入力電流が16A以下の機器)
- JISC8201-1:2020
- 低圧開閉装置及び制御装置―第1部:通則
- JISC8201-2-2:2011
- 低圧開閉装置及び制御装置―第2-2部:漏電遮断器
- JISC8201-2-2:2021
- 低圧開閉装置及び制御装置―第2-2部:漏電遮断器
- JISC8201-4-1:2020
- 低圧開閉装置及び制御装置―第4-1部:接触器及びモータスタータ:電気機械式接触器及びモータスタータ