63
C 8300 : 2019
附属書B
(規定)
開閉器及び電磁開閉器操作用スイッチ
この附属書は,開閉器及び電磁開閉器操作用スイッチについて規定する。
B.5 試験のための一般要求事項
B.5.101 試験は,同一試験品を用いて次の順序で行う。ただし,行わなくてよい試験がある場合には,そ
の試験を除いた順に行う。
a) .102.1に規定する越流性能
b) .102.2に規定する過電流引外し特性
c) .102.3に規定する漏電引外し特性
d) .102.4に規定する漏電引外しテスト装置の開閉性能
e) .102.5に規定する低電圧開閉性能
f) B.16.2に規定する温度上昇
g) .15に規定する開閉性能
h) .101.2に規定する耐圧力性能
i) B.102.2に規定する過電流引外し特性。開閉後の過電流引外し特性は,B.102.2.1 a)による定格電流の
200 %での過電流引外しの試験だけを行う。
j) B.102.3に規定する漏電引外し特性
k) .17に規定する絶縁性能
B.6 定格及び分類
B.6.101 定格電圧は100 V以上300 V以下,定格電流は100 A以下とする。また,適用電動機の定格容量
は12 kW以下とする。
B.6.102 定格遮断電流及び定格コード保護電流は,1 000 A,1 500 A,2 500 A,5 000 A,7 500 A,10 000 A,
14 000 A,18 000 A,22 000 A,25 000 A,30 000 A,35 000 A,42 000 A,50 000 A又は50 000 Aを超える
5 000 Aごとの値とする。
B.6.103 分類は,表B.1による。ただし,電磁開閉器操作用スイッチは,表A.1の4)(その他の点滅器)
に分類するが,要求事項は附属書Bによる。
――――― [JIS C 8300 pdf 66] ―――――
64
C 8300 : 2019
表B.1−分類
分類
1) 箱開閉器。カバー付スイッチを含む。
2) 配線用遮断器
3) フロートスイッチ
4) 圧力スイッチ。定格動作圧力が294 kPa以下に限る。
5) 漏電遮断器
6) カットアウトスイッチ
7) カバー付ナイフスイッチ
8) 分電盤ユニットスイッチ
9) 電磁開閉器。箱入りの電磁開閉器で,過電流継電機構をもつ電磁
開閉器又はヒューズを取り付ける電磁開閉器に限る。
B.7 表示
B.7.101 開閉器及び電磁開閉器操作用スイッチの表示は,次による。
− 電磁開閉器操作用スイッチは,表Q.1のa)による。
− 漏電遮断器以外の開閉器は,表Q.1のb)による。
− 漏電遮断器は,表Q.1のc)による。
B.8 寸法
非包装ヒューズ取付部の寸法はB.12.101.2 a),カットアウトスイッチの開閉接触部の寸法はB.12.108.1
による。
B.11 端子及び導電部の接続部
B.11.101 主回路の電線接続端子部
B.11.101.1 電線接続端子は,電線を容易かつ確実に接続できなければならない。
二つ以上の電線を一つの取付部に締め付ける場合は,それぞれの電線の間にナット又は座金を用いて締
め付ける。座金を用いる場合,座金の大きさは大頭丸平小ねじの頭径以上とする。
速結端子をもつものには,接続できる電線の種類,直径及び差し込む導体の長さ(ストリップゲージ)
を表面の見やすい箇所又は端子近傍に容易に消えない方法で表示しなければならない。ただし,機器用で
ある旨の表示があるものは表示しなくてもよい。
B.11.101.2 電線を端子ねじで直接に締め付ける構造の端子は,次による。
a) 表B.2による電線を容易かつ確実に接続できなければならない。定格電流が20 Aを超えるものは,電
線の先端を環状に曲げずに接続できる端子構造とする。
――――― [JIS C 8300 pdf 67] ―――――
65
C 8300 : 2019
表B.2−定格電流及び電線
定格電流 電線
単線(直径) より線(断面積)
A mm mm2
15以下 1.6 −
(2.0)a)
15を超え 20以下 1.6及び2.0 2.0及び5.5
(2.0,2.6及び3.2)a)
20を超え 30以下 2.0及び2.6 3.5及び8.0
(2.6及び3.2)a) (14.0)a)
30を超え 50以下 − 8.0及び14.0
(14.0及び22.0)a)
50を超え 60以下 − 8.0,14.0及び22.0
(14.0,22.0及び38.0)a)
60を超え 75以下 − 14.0,22.0及び30.0
(22.0,38.0及び50.0)a)
75を超え − 22.0,30.0及び38.0
(38.0,50.0及び60.0)a)
注a) 括弧内の数値は,Al又はAl-Cuの文字を表示した配線器具に適用する。
b) 端子ねじの呼び径は,表B.3の値以上とする。
表B.3−定格電流及び端子ねじの呼び径
定格電流 端子ねじの呼び径
mm
頭部で締め付ける端子 1本のねじの先端で 2本以上のねじの先端で
A 及び引締め形の端子 押し締める端子 押し締める端子
7以下 3.5 3 3
(3)a) (2.5)a) (2.5)a)
7を超え 10以下 3.5 3.5 3
(3)a) (3)a) (2.5)a)
10を超え 15以下 3.5 3.5 3.5
(3)a)
15を超え 20以下 4 4 3.5
20を超え 30以下 4.5 4.5 4
30を超え 50以下 5 5 4.5
50を超え 75以下 6 6 5
75を超え 8 8 6
注a) 括弧内の数値は,コードを接続する配線器具及び機械器具に組み込む配線器具に適用する。
c) 大頭丸平小ねじを用いる場合,端子ねじの頭部で覆う端子金具の面積は,大頭丸平小ねじの頭部の面
積以上とする。
B.11.101.3 圧着端子,銅管端子又は銅帯を取り付けるものは,次による。
a) 端子ねじの呼び径は,B.11.101.2 b)による。
b) 圧着端子,銅管端子又は銅帯を容易かつ確実に接続できる。
B.11.101.4 プラグイン式のものは,接続部の接触が確実,かつ,通常の使用状態で取付けが緩んではな
らない。
――――― [JIS C 8300 pdf 68] ―――――
66
C 8300 : 2019
B.12 構造
B.12.101 ヒューズを取り付ける開閉器
B.12.101.1 ヒューズ取付部は,ヒューズ交換のときに,手,又はドライバなどの工具が開閉器を開路し
たときに充電している部分に触れず,かつ,確実に取り付けることができなければならない。
B.12.101.2 非包装ヒューズを取り付ける構造の開閉器は,次による。
a) 取付部の寸法は,表B.4による。
表B.4−非包装ヒューズ取付部の寸法
定格電流 取付部の寸法
mm
ヒューズ締付ねじの ヒューズ取付面の
A 呼び径の最小値 幅の最小値
15以下 3.5 10
15を超え 20以下 4 10
20を超え 30以下 4.5 12
30を超え 60以下 5 16
60を超え 6 20
b) カバー付ナイフスイッチ,箱開閉器及びカバー付スイッチは,閉路の状態で蓋を開けることができず,
又は蓋を開けるときは自動的に開路しなければならない。また,蓋を開けた状態で取っ手などによっ
て閉路できない構造でなければならない。ただし,カバー付ナイフスイッチ又はカバー付スイッチで,
蓋を開けた状態で閉路してはならない旨を表示してある場合を除く。
c) ヒューズをねじ止めする開閉器は,ヒューズを容易に取り付けることができる皿形座金,その他の座
金をもつ構造でなければならない。
B.12.102 極数が2以上の開閉器及び電磁開閉器操作用スイッチ
極数が2以上のものは各極を同時に,また,極数が3以上のものは接地側極以外の極を同時に開閉でき
なければならない。ただし,個別引外し機構をもつ配線用遮断器を自動遮断するときには,同時に開閉で
きなくてもよい。
注記 接地側極とは,表面の見やすい箇所に接地側である旨のN又はWの表示をしてある極を意味
している。
B.12.103 箱入り又はカバー付きの開閉器及び電磁開閉器操作用スイッチ
箱入り又はカバー付きのものは,次による。
a) 蓋を開けずに開閉できる構造とする。ただし,蓋に開閉接触子を取り付けた場合を除く。
注記 可搬形又は携帯用の漏電遮断器の外箱の蓋又はカバーを開けて内蔵しているつまみを用いて
開閉する構造で,蓋又はカバーを開けたときに充電部が露出しないものは,蓋を開けずに開
閉できるとみなされている。
b) 蓋を開閉するとき屈曲することのあるリード線は,可とう性をもち,かつ,丈夫で絶縁性のあるビニ
ルチューブなどに納めなければならない。
c) 電線管に直接接続して用いる場合を除き,電線の貫通孔は,電線の被覆をきずつけることがなく,か
つ,金属製の蓋又は箱の電線の貫通孔には絶縁ブッシングを取り付けてある構造とする。絶縁ブッシ
ングには,合成樹脂などによってチュービングしたものを含む。
――――― [JIS C 8300 pdf 69] ―――――
67
C 8300 : 2019
B.12.104 金属製の蓋又は箱
定格電圧が150 Vを超えるものの金属製の蓋又は箱は,接地線を取り付けやすい箇所に接地端子をもた
なければならない。ただし,機械器具に組み込むものを除く。
注記 金属製の蓋と箱又は蓋と台とが電気的に接続していないものは,それぞれに接地端子が必要と
なる。
B.12.105 引外し機構
ヒューズ以外の短絡保護装置及び漏電引外し装置をもつ開閉器の引外し機構は,投入用のつまみ又は押
しボタンを投入位置に押さえることによって引外し動作が妨げられてはならない。
B.12.106 動作電流の調整目盛
過電流引外し装置又は漏電引外し装置をもち,使用者が動作電流を調整できる開閉器は,調整目盛がな
ければならない。
B.12.107 排気孔
ヒューズ以外の短絡保護装置をもつ開閉器の排気孔は,直径が5 mmの球が貫通してはならない。
B.12.108 カットアウトスイッチ
B.12.108.1 つめ付ヒューズを用いるカットアウトスイッチの開閉接触部の寸法は,表B.5による値以上
でなければならない。
表B.5−開閉接触部の寸法
定格電流 開閉接触部の寸法
mm
A 刃の公称厚さ 刃受けの公称厚さ
15以下 1.2 0.5
15を超え 30以下 1.6 0.8
30を超え 60以下 2.0 1.4
60を超え 2.6 1.8
B.12.108.2 蓋の構造は,次による。
a) 外側に引き輪又は取っ手をもつ。
b) カットアウトスイッチのケース又は台から容易に脱落しない。
c) 150°以上開く。ただし,カットアウトスイッチのケース又は台から取外しができる場合を除く。
d) 内側にヒューズ取付部があり,かつ,開いたときにヒューズ取付部が回路から離れる。
B.12.108.3 閉路の状態で極性が異なる充電部間には,絶縁隔壁がなければならない。包装ヒューズを取
り付けるカットアウトスイッチは,絶縁隔壁がなくてもよい。
B.12.109 漏電遮断器
B.12.109.1 定格感度電流は,1 A以下とする。
B.12.109.2 テスト装置をもつ漏電遮断器の構造は,次による。
a) テスト装置は,押しボタンなどの自動復帰式。
b) テスト装置を操作したとき,被保護器のフレームに接続している端子は,充電部にならない。
B.12.109.3 端子又はその近傍の表面の見やすい箇所に電源側端子及び負荷側端子の別を表示しなけれ
ばならない。ただし,いずれの側の端子に電源電線又は負荷電線を接続しても,テスト装置の動作を含め,
正常な開閉動作をする場合,及び差込式の場合は表示しなくてもよい。表示の例を,次に示す。
――――― [JIS C 8300 pdf 70] ―――――
次のページ PDF 71
JIS C 8300:2019の国際規格 ICS 分類一覧
JIS C 8300:2019の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB1115:2015
- すりわり付きタッピンねじ
- JISB1122:1960
- ボルト・ナット検査
- JISB1122:2015
- 十字穴付きタッピンねじ
- JISB1123:1952
- リベット検査
- JISB1123:2015
- 六角タッピンねじ
- JISB7524:2008
- すきまゲージ
- JISC2110-1:2016
- 固体電気絶縁材料―絶縁破壊の強さの試験方法―第1部:商用周波数交流電圧印加による試験
- JISC3010:2019
- 電線及び電気温床線の安全に関する要求事項
- JISC3301:2000
- ゴムコード
- JISC3306:2000
- ビニルコード
- JISC60695-2-11:2016
- 耐火性試験―電気・電子―第2-11部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―最終製品に対するグローワイヤ燃焼性指数(GWEPT)
- JISC60695-2-12:2013
- 耐火性試験―電気・電子―第2-12部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―材料に対するグローワイヤ燃焼性指数(GWFI)
- JISC60695-2-13:2013
- 耐火性試験―電気・電子―第2-13部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―材料に対するグローワイヤ着火温度指数(GWIT)
- JISC7501:2011
- 一般照明用白熱電球
- JISC8303:2007
- 配線用差込接続器
- JISC8360:1984
- リモコンリレー及びリモコンスイッチ
- JISG3131:2018
- 熱間圧延軟鋼板及び鋼帯
- JISH4000:2014
- アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
- JISH4100:2015
- アルミニウム及びアルミニウム合金の押出形材
- JISK2240:2013
- 液化石油ガス(LPガス)
- JISS6006:2020
- 鉛筆,色鉛筆及びそれらに用いる芯