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例 電源側端子及び負荷側端子の表示例
B.12.109.4 中性線欠相保護機能付きで,中性線に接続する口出線をもつ漏電遮断器は,口出線又はその
近傍の表面の見やすい箇所に容易に消えない方法で中性線に接続する旨の表示をしなければならない。
注記 中性線に接続する旨の表示とは,N,W又は中性線用と表示することを意味している。
B.12.109.5 本体に栓刃をもち,電源に直接接続する漏電遮断器は,次による。
a) コンセントとの突合せ面に接する漏電遮断器の外面で,接地極を除く栓刃に直接接する箇所の絶縁材
料は,B.21.3による。
b) 接地極を除く栓刃間を保持する箇所の絶縁材料は,B.21.1による。
B.15 開閉性能
B.15.101 カットアウトスイッチ
カットアウトスイッチの開閉性能は,通常の使用状態で,定格電圧に等しい電圧を加え,定格電流に等
しい電流を流し,取付面に対し垂直方向に約45°の角度で下方に引き輪又は取っ手に力を加えて開路し,
閉路する操作を毎分10回の割合で連続して50回行うことによって確認する。負荷の力率は,0.750.8と
する。この試験の後,各部にその後の使用を損なうほどの損傷又は故障が生じてはならない。
B.15.102 カットアウトスイッチ以外の開閉器及び電磁開閉器操作用スイッチ
カットアウトスイッチ以外の開閉器及び電磁開閉器操作用スイッチの開閉性能は,J.2による。
B.16 温度上昇
B.16.2 温度上昇
B.16.2.101 温度上昇は,K.3及びK.4による。
B.17 絶縁性能
B.17.101 絶縁性能は,附属書Lに規定する絶縁性能試験による。ただし,絶縁変圧器又は零相変流器
の二次側の回路で,電圧が30 V以下の部分は,絶縁性能試験を行わなくてもよい。
B.18 機械的強度
B.18.1 端子部の強度
B.18.1.101 端子部の強度は,附属書Iによる。
B.18.2 外郭の強度
B.18.2.101 カバー付ナイフスイッチ,箱開閉器及びカバー付スイッチは,試験品を厚さが10 mm以上の
表面が平らな木台の上に置き,次の鋼球を試験品の上方1 mの高さから垂直に落下したとき,感電,火災
又は傷害が生じることのある損傷が生じてはならない。
――――― [JIS C 8300 pdf 71] ―――――
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C 8300 : 2019
a) カバー付ナイフスイッチは,直径が20.64 mmで質量が約36 gの鋼球
b) 箱開閉器及びカバー付スイッチは,直径が23.8 mmで質量が約55 gの鋼球
B.18.2.102 コンセントに本体を直接差し込んで用いる開閉器は,水平に置いた厚さが20 mmで短辺の長
さが50 cm以上の表面が平らな長方形の木板の中央部に,試験品を70 cmの高さから3回落下させたとき,
感電,火災又は傷害が生じることのある損傷が生じてはならない。
また,試験後に,漏電引外し装置をもつ開閉器の場合,電圧動作形はB.102.3.1 a),電流動作形はB.102.3.2
a)による漏電引外し特性を満足する,又は電圧動作形はB.102.4.1,電流動作形はB.102.4.2による漏電引外
しテスト装置の開閉操作が支障なく行えなければならない。
B.19 配線器具の材料
B.19.101 カットアウトスイッチは,次のいずれかの温度の空気中に1時間放置したとき,その後の使用を
損なうほどの損傷が生じてはならない。
a) 定格電流が15 Aを超える場合,ヒューズ取付部及びその近傍は200±3 ℃,その他の部分は150±3 ℃
b) 定格電流が15 A以下の場合,ヒューズ取付部及びその近傍は150±3 ℃,その他の部分は100±3 ℃
B.20 絶縁距離及び絶縁物の厚さ
B.20.1 絶縁距離
B.20.1.101 極性が異なる充電部相互間,充電部と接地することのある非充電金属部との間,又は充電部
と試験指が触れることができる非金属部の表面との間の絶縁距離は,表B.6に規定する値以上でなければ
ならない。ただし,20.1 f)に規定する部分を除く。
――――― [JIS C 8300 pdf 72] ―――――
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C 8300 : 2019
表B.6−絶縁距離
単位 mm
定格電流 絶縁距離
空間距離a), e), f) 沿面距離e), f)
極性が異なる充電部充電部と接地するこ 極性が異なる充電部充電部と接地するこ
相互間 とのある非充電金属 相互間 とのある非充電金属
部との間,又は充電 部との間,又は充電
部と試験指が触れる 部と試験指が触れる
ことができる非金属 ことができる非金属
部の表面との間c) 部の表面との間c)
端 端子部以外 そ 端 端子部以外 そ 端 端子部以外 そ 端 端子部以外 そ
子 の固定して の 子 の固定して の 子 の固定して の 子 の固定して の
部 他 部 他 部 他 部 他
いる部分 の いる部分 の いる部分 の いる部分 の
で,金属粉 箇 で,金属粉 箇 で,金属粉 箇 で,金属粉 箇
所 所 所 所
が付着しに b) が付着しに が付着しに b) が付着しに
くい箇所 くい箇所 くい箇所 くい箇所
15 A以上 4 4 4 4 4 4 6 6 d) 6 d) 6 6 d) 6 d)
15 A 機械器具に組 3 1.5 2.5 2.5 1.5 2 3 1.5 2.5 2.5 1.5 2
未満 み込むもので
定格電圧が150
V以下
その他 3 1.5 3 3 1.5 3 3 1.5 3 3 1.5 3
注記 極性が異なる充電部相互間の絶縁距離の測定箇所の例は,20.1.1 k)(極性が異なる充電部相互間)に記載がある。
注a) 空間距離は,配線器具の外面には30 N及び配線器具の内部には2 Nの力を距離が最も小さくなるように加え測
定したときの距離とする。ばね又はジャンパ線の機能上やむを得ない部分には,無理な方向に2 Nの力を加え
ない。
b) 定格電流が15 A以上の制御回路及び過電流引外しコイルを除く励磁コイルの極性が異なる充電部相互間の空間
距離又は沿面距離は,“その他の箇所”の欄を適用する。ただし,これらの回路と主回路との間を除く。
c) 外郭の突合せ面の間隙が0.3 mm以下の場合,充電部と試験指が触れることができる非金属部の表面との間の絶
縁距離は,1.5 mm以上としてもよい。ただし,造営材又は分電盤に取り付けるものの取付面を除く。
d) 定格電流が15 A以上で,蓋又は外郭を使用者が開けることのできない構造の場合,端子部以外の箇所は,沿面
距離を4 mm以上としてもよい。
e) 線間電圧又は対地電圧が15 V以下の部分で,耐湿性の絶縁被膜をもつものの絶縁距離は,0.5 mm以上としても
よい。
f) 定格電流が15 A以上で電流計を部品として用いるものの電流計の内部の空間距離は3 mm以上,沿面距離は4
mm以上としてもよい。
B.21 耐過熱性,耐燃性及び耐トラッキング性
B.21.1 耐過熱性
B.21.1.101 B.12.109.5 b)に規定する絶縁材料は,JIS C 60695-2-11又はJIS C 60695-2-12に規定する試験
を温度750 ℃で行う。ただし,JIS C 60695-2-13に規定するグローワイヤ着火温度指数(GWIT)が775
以上の材料は,試験を行わなくてもよい。
B.21.3 耐トラッキング性
B.21.3.101 B.12.109.5 a)に規定する絶縁材料は,JIS C 2134:2007に規定する保証トラッキング指数(PTI)
が250以上でなければならない。
――――― [JIS C 8300 pdf 73] ―――――
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C 8300 : 2019
B.101 機械的特性
B.101.1 巻取機構の性能
巻取機構の性能は,次による。
a) 電源電線を収納する巻取機構をもつ開閉器は,電線を引き出し,収納する操作を毎分約50 mの速さ
で連続して1 000回行う。電線を引き出し,収納する操作を自動的に行う開閉器の試験は,自動収納
操作の速さで行う。電線に引出し制限の印がある場合,引き出し,収納する操作は,制限の印のとこ
ろまで引き出して行う。引出し制限の印は,使用者が容易に認識できなければならない。
b) )の試験の後,素線の断線率が30 %以下であり,かつ,その後の使用を損なうほどの損傷又は故障が
生じてはならない。
B.101.2 耐圧力性能
圧力スイッチは,通常の使用状態で,最大動作圧力の1.5倍の圧力を連続して1分間加えたとき,その
後の使用を損なうほどの損傷又は故障が生じてはならない。
B.102 電気的特性
B.102.1 越流性能
過電流引外し装置及びヒューズ以外の短絡保護装置をもつ定格電流が50 A以下の開閉器は,次の方法に
よって試験を行ったとき,自動的に遮断してはならず,また,接点が溶着してはならない。ただし,定格
電流には,適用電動機の定格容量に対応する全負荷電流は含まない。
a) 点灯状態における電流が定格電流にほぼ等しくなるように定格電圧100 Vで定格消費電力200 Wの白
熱電球を試験品の負荷側に,また,単相3線式の開閉器は負荷側の中性線と一つの電圧側電線とに接
続する。電流を調整するために必要な限度で定格消費電力200 W以下の白熱電球を用いてもよい。ま
た,白熱電球と同等の特性をもつ負荷としてもよい。
b) 試験品の電源側端子における無負荷電圧は,100105 Vとする。
c) 定格電流に等しい電流を流したときの電源側端子における電圧降下は,無負荷時における電源側端子
の電圧の5 %以下とする。
d) 試験品に接続した白熱電球を同時に点灯し,2秒後に開路し,次に,2分間自然冷却する操作を連続し
て3回行う。
e) 個別引外し機構をもつ配線用遮断器は,各極ごとに試験を行う。
f) 周囲温度は,室温とする。
B.102.2 過電流引外し特性
過電流引外し装置をもつ開閉器は,通常の使用状態で,長さが1 m以上の表B.7による絶縁電線を表B.8
による締付トルクで試験品に接続したとき,B.102.2.1及びB.102.2.2によらなければならない。操作回路
をもつ開閉器は,操作回路に定格操作回路電圧に等しい電圧を加える。
――――― [JIS C 8300 pdf 74] ―――――
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C 8300 : 2019
表B.7−定格電流及び電線
定格電流 電線
単線 より線
A 直径 mm 断面積 mm2
15以下 1.6(2.0)a), b) −
15を超え 20以下 2.0(2.6)a) −
20を超え 30以下 (3.2)a) 5.5
30を超え 40以下 − 8(14.0)a)
40を超え 60以下 − 14.0(22.0)a)
60を超え 75以下 − 22.0(38.0)a)
75を超え − 38.0(60.0)a)
注a) 括弧内の数値は,Al及びAl-Cuの文字を表示したものに適用する。
b) 定格電流が15 A以下の絶縁電線で,一般固定配線用以外のものは,直径が0.81.6
mmの取り付けることができる最大の単線としてもよい。
表B.8−締付トルク
端子ねじの呼び径 mm 3を超え 3.5を超え 4を超え 4.5を超え 5を超え 6を超え 8を超え
3以下 3.5以下 4以下 4.5以下 5以下 6以下 8以下
トルク Nm 0.4 0.6 0.8 1.2 1.5 2 3.7 5
B.102.2.1 定格電流又は定格遮断電流を表示する開閉器は,周囲温度が40±2 ℃の状態で,25 ℃の周囲
温度を表示する開閉器は25±2 ℃の状態で次による。ただし,適用電動機の定格容量を表示する開閉器に
は適用しない。
a) 定格電流の200 %に等しい電流を次の方法によって流したとき,表B.9による動作時間内に自動的に
動作しなければならない。
1) 極数が2以上の開閉器は,各極ごとに電流を流す。ただし,過電流引外し素子をもたない極を除く。
2) 極数が2以上の電流動作形の漏電遮断器の場合には,2極を直列にして電流を流す。
表B.9−定格電流の200 %に等しい電流及び動作時間
定格電流 動作時間
A 分
30以下 2
30を超え 50以下 4
50を超え 6
b) 定格電流の125 %に等しい電流を次の方法によって流したとき,表B.10による動作時間内に自動的に
動作しなければならない。
1) 極数が2以上の開閉器は,それぞれの極に同時に電流を流す。
2) 個別引外し機構をもつ配線用遮断器の場合には,それぞれの極ごとに電流を流す。
表B.10−定格電流の125 %に等しい電流及び動作時間
定格電流 動作時間
A 分
30以下 60
30を超え 50以下 60
50を超え 120
――――― [JIS C 8300 pdf 75] ―――――
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JIS C 8300:2019の国際規格 ICS 分類一覧
JIS C 8300:2019の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB1115:2015
- すりわり付きタッピンねじ
- JISB1122:1960
- ボルト・ナット検査
- JISB1122:2015
- 十字穴付きタッピンねじ
- JISB1123:1952
- リベット検査
- JISB1123:2015
- 六角タッピンねじ
- JISB7524:2008
- すきまゲージ
- JISC2110-1:2016
- 固体電気絶縁材料―絶縁破壊の強さの試験方法―第1部:商用周波数交流電圧印加による試験
- JISC3010:2019
- 電線及び電気温床線の安全に関する要求事項
- JISC3301:2000
- ゴムコード
- JISC3306:2000
- ビニルコード
- JISC60695-2-11:2016
- 耐火性試験―電気・電子―第2-11部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―最終製品に対するグローワイヤ燃焼性指数(GWEPT)
- JISC60695-2-12:2013
- 耐火性試験―電気・電子―第2-12部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―材料に対するグローワイヤ燃焼性指数(GWFI)
- JISC60695-2-13:2013
- 耐火性試験―電気・電子―第2-13部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―材料に対するグローワイヤ着火温度指数(GWIT)
- JISC7501:2011
- 一般照明用白熱電球
- JISC8303:2007
- 配線用差込接続器
- JISC8360:1984
- リモコンリレー及びリモコンスイッチ
- JISG3131:2018
- 熱間圧延軟鋼板及び鋼帯
- JISH4000:2014
- アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
- JISH4100:2015
- アルミニウム及びアルミニウム合金の押出形材
- JISK2240:2013
- 液化石油ガス(LPガス)
- JISS6006:2020
- 鉛筆,色鉛筆及びそれらに用いる芯