JIS C 8300:2019 配線器具の安全性 | ページ 16

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c) 定格電流に等しい電流を各部の温度上昇がほぼ一定となるまで流したとき,過電流引外し装置が動作
してはならない。
注記 温度上昇がほぼ一定とは,30分間における温度上昇が0.5 K以下の状態を意味している(以下,
附属書Bにおいて同じ。)。
B.102.2.2 適用電動機の定格容量を表示する開閉器は,周囲温度が40±2 ℃の状態で,次による。
a) 過電流引外し装置の定格電流の500 %に等しい電流を流したとき,345秒で開路する。
b) 過電流引外し装置の定格電流に等しい電流を各部の温度上昇がほぼ一定となるまで流した後に,過電
流引外し装置の定格電流の200 %に等しい電流を流したとき,4分以内に開路する。
c) 過電流引外し装置の定格電流に等しい電流を各部の温度上昇がほぼ一定となるまで流した後に,過電
流引外し装置の定格電流の125 %に等しい電流を流したとき,60分以内に開路する。
B.102.2.3 完成品について行う検査には,B.102.2.1 a)又はB.102.2.1 b) を適用する。
B.102.3 漏電引外し特性
漏電引外し装置をもつ開閉器は,通常の使用状態で,室温においてB.102.3.1及びB.102.3.2によらなけ
ればならない。
B.102.3.1 電圧動作形の開閉器は,次による。
a) 試験品の引外しコイルと直列に200 Ωの抵抗器を接続し,その両端に表B.11による電圧を閉路後及び
閉路と同時に加えたとき,それぞれ表B.11による動作時間内に動作する。
表B.11−試験電圧及び動作時間
試験電圧 V 25 50 定格対地電圧に等しい電圧
動作時間 秒 0.5 0.2 0.1
b) 引外しコイルと直列に200 Ωの抵抗器を接続し,試験品を閉路した状態で,電圧を30秒間で10 Vか
ら25 Vに達するような割合で連続して上昇させたとき,電圧が25 Vに達する前に開路する。
c) 引外しコイルと直列に500 Ωの抵抗器を接続し,試験品を閉路した状態で,電圧を30秒間で10 Vか
ら50 Vに達するような割合で連続して上昇させたとき,電圧が50 Vに達する前に開路する。
B.102.3.2 電流動作形の開閉器は,次による。
a) 定格電圧に等しい電圧を加え,負荷を接続せずに試験品を閉路した後に試験品の1極に定格感度電流
の50 %に等しい漏れ電流を流したとき,開路せず,かつ,次による。多極の開閉器のときは,それぞ
れの極を1極として扱う。
1) 高速形は,次の範囲内に開路する。
− 定格感度電流に等しい漏れ電流を流したとき,0.1秒以内
2) 時延形は,次の範囲内に開路する。
− 定格感度電流に等しい漏れ電流を流したとき,定格動作時間の50 %の時間を超え150 %の時間以
内。定格動作時間の50 %の時間が0.1秒以下となる場合は最小値を0.1秒とし,定格動作時間の
150 %の時間が2秒以上となる場合は最大値を2秒とする。
3) 反限時形は,次の範囲内に開路する。
− 定格感度電流に等しい漏れ電流を流したとき,0.2秒を超え1秒以内
− 定格感度電流の140 %に等しい漏れ電流を流したとき,0.1秒を超え0.5秒以内
− 定格感度電流の440 %に等しい漏れ電流を流したとき,0.05秒以内
b) 定格電圧に等しい電圧を加え,定格電流に等しい電流を流した後に,試験品の1極に定格感度電流の

――――― [JIS C 8300 pdf 76] ―――――

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50 %に等しい漏れ電流を重畳したときに開路せず,かつ,次による。
1) 高速形は,次の範囲内に開路する。
− 定格感度電流に等しい漏れ電流を重畳したとき,0.1秒以内
2) 時延形は,次の範囲内に開路する。
− 定格感度電流に等しい漏れ電流を重畳したとき,定格動作時間の50 %の時間を超え150 %の時間
以内。定格動作時間の50 %の時間が0.1秒以下となる場合は最小値を0.1秒とし,定格動作時間
の150 %の時間が2秒以上となる場合は最大値を2秒とする。
3) 反限時形は,次の範囲内に開路する。
− 定格感度電流に等しい漏れ電流を流したとき,0.2秒を超え1秒以内
− 定格感度電流の140 %に等しい漏れ電流を流したとき,0.1秒を超え0.5秒以内
− 定格感度電流の440 %に等しい漏れ電流を流したとき,0.05秒以内
c) 定格電圧に等しい電圧を加え,負荷を接続せずに試験品を閉路した後に,試験品の1極に漏れ電流を
30秒間で定格感度電流の50 %に等しい電流から100 %に等しい電流に達するような割合で連続して
漏れ電流を増加させたとき,電流が定格感度電流に等しい電流に達する前に開路しなければならない。
d) 定格電圧に等しい電圧を加え,負荷を接続せずに試験品を閉路した後,試験品の1極に20 Aの電流を
流したとき,次による。
1) 高速形は,0.1秒以内に開路する。
2) 時延形は,次の範囲内に開路する。
− 定格動作時間の50 %の時間を超え150 %の時間までの範囲内。定格動作時間の50 %の時間が0.1
秒以下となるときは最小値を0.1秒とし,定格動作時間の150 %の時間が2秒以上となる場合は
最大値を2秒とする。
3) 反限時形は,0.05秒以内に開路する。
B.102.3.3 完成品について行う検査には,B.102.3.2のa) 1)及びd)を適用する。
B.102.4 漏電引外しテスト装置の開閉性能
漏電引外しテスト装置をもつ開閉器は,試験品を通常の使用状態で,B.102.4.1B.102.4.3によって開路
させたとき,各部にその後の使用を損なうほどの故障が生じてはならない。
B.102.4.1 電圧動作形の開閉器は,定格対地電圧の80 %に等しい電圧及び110 %に等しい電圧を加え,10
秒間隔でそれぞれ10回テスト装置を操作する。このとき,接地線を接続する端子は,500 Ωの抵抗器を接
続して接地する。
B.102.4.2 電流動作形の開閉器は,定格電圧の80 %に等しい電圧及び110 %に等しい電圧を加え,10秒間
隔でそれぞれ10回テスト装置を操作する。
B.102.4.3 定格電圧に等しい電圧を加え,810秒の間隔で1 000回テスト装置を操作する。
B.102.5 低電圧開閉性能
主回路を開閉するための電磁操作回路をもつ開閉器は,通常の使用状態で,定格操作回路電圧の85 %に
等しい電圧を操作回路に加えて開閉の操作を行ったとき,動作が確実でなければならない。
B.102.6 短絡遮断性能
非包装ヒューズの取付部をもつ開閉器及びヒューズ以外の短絡保護装置をもち定格遮断電流を表示する
開閉器の短絡遮断性能は,附属書Mの短絡遮断性能試験による。ただし,締付形端子又はつめ形端子をも
つ包装ヒューズを用いることを意図する開閉器で非包装ヒューズを取付けできる構造の場合,非包装ヒュ
ーズを取り付けてはならない旨を表面の見やすい箇所に容易に消えない方法で表示してある開閉器は試験

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を行わなくてもよい。
B.102.7 衝撃波不動作性能
衝撃波不動作形の漏電遮断器の衝撃波不動作性能は,附属書Nの衝撃波不動作性能試験による。

――――― [JIS C 8300 pdf 78] ―――――

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附属書C
(規定)
ミシン用コントローラ
この附属書は,ミシン用コントローラについて規定する。
C.6 定格及び分類
C.6.101 定格電圧が100 V以上300 V以下で,定格電流が100 A以下とする。
C.6.102 分類は,表C.1による。
表C.1−分類
分類
1) ミシン用コントローラ
C.7 表示
C.7.101 表Q.1のb)に規定する配線器具の表示の方式によって表示する。
C.11 端子及び導電部の接続部
C.11.101 電線接続端子
速結端子をもつミシン用コントローラには,接続できる電線の種類,直径及び差し込む導体の長さ(ス
トリップゲージ)を表面の見やすい箇所又は端子近傍に容易に消えない方法で表示しなければならない。
ただし,機器用である旨の表示があるミシン用コントローラは表示しなくてもよい。
C.12 構造
C.12.101 金属製の蓋又は箱の電線の貫通孔には,絶縁ブッシングを取り付けなければならない。
C.12.102 半導体素子を用いて温度,回転速度などを制御するミシン用コントローラは,半導体素子が制
御能力を失ったとき,制御回路に接続した部品が燃焼してはならない。
C.15 開閉性能
C.15.101 定格電圧に等しい電圧を加え,適用電動機の定格入力又は定格出力に対応する電動機の全負荷
電流を流すように構成した回路に,試験品を直列に接続し,レバー又はペダルの操作範囲を往復する操作
を連続して5 000回行う試験をしたとき,接点の溶着,抵抗体の消耗,又はその後の使用を損なうほどの
電気的若しくは機械的な損傷若しくは故障が生じてはならない。
注記 この附属書で,適用電動機の定格入力又は定格出力に対応する電動機の全負荷電流とは,定格
出力が50 W以下のミシン用コントローラは力率0.8,定格出力が50 Wを超えるミシン用コン
トローラは力率0.8及び効率0.5として算出した値を意味している。

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C.16 温度上昇
C.16.2 温度上昇
C.16.2.101 変圧器式以外のミシン用コントローラは適用電動機の定格電圧の1/2の電圧を,半導体式の
ミシン用コントローラは定格電圧に等しい電圧を加え,適用電動機の定格入力又は定格出力に対応する入
力の1/4の入力に必要な電流を連続して1分間流し,1分間停止する操作を繰り返し,各部の温度上昇が
ほぼ一定となったときの熱電温度計法によって測定した各部の温度は,表C.2による温度限度値以下でな
ければならない。また,最小電流を流す操作をしたときに試験品に流れる電流が適用電動機の定格入力又
は定格出力に対応する入力の1/4の入力に必要な電流を超える場合は,直列に抵抗器を接続して電流を調
整してもよい。ただし,巻線は,抵抗法によって測定し,C.16.2.103によって温度上昇を算出する。
C.16.2.102 変圧器式のミシン用コントローラは変圧器の一次側に変圧器の定格一次電圧に等しい電圧
を加え,二次側に適用電動機の定格入力又は定格出力に対応する入力の1/4の入力に必要な電流を連続し
て1分間流し,1分間停止する操作を繰り返し,各部の温度上昇がほぼ一定となったときの熱電温度計法
によって測定した各部の温度は,表C.2による温度限度値以下でなければならない。ただし,巻線は,抵
抗法によって測定し,C.16.2.103によって温度上昇を算出する。
注記 温度上昇がほぼ一定とは,30分間における温度上昇が0.5 K以下の状態を意味している(以下,
附属書Cにおいて同じ。)。
表C.2−各部の温度限度
単位 ℃
測定箇所 温度限度
巻線 A種絶縁 100
E種絶縁 115
B種絶縁 125
F種絶縁 150
H種絶縁 170
交流側電源回路に用いる整流体 セレン製 75
ゲルマニウム製 60
シリコン製 135
ヒューズクリップの接触部 90
操作部 金属製,陶磁器製及びガラス製 55
その他 70
外郭 金属製,陶磁器製及びガラス製 85
その他 100
試験品を置く木台の表面 95
基準周囲温度は,30 ℃とする。
C.16.2.103 抵抗法による巻線の温度上昇(K)は,次の式によって算出する。
銅線の場合の式
R2 R1
T=(234.5+t1)× +t1−t2
R1
ここに, T : 温度上昇(K)
t1 : 最初の一定周囲温度(℃)
t2 : 最終周囲温度(℃)

――――― [JIS C 8300 pdf 80] ―――――

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JIS C 8300:2019の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 8300:2019の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB1115:2015
すりわり付きタッピンねじ
JISB1122:1960
ボルト・ナット検査
JISB1122:2015
十字穴付きタッピンねじ
JISB1123:1952
リベット検査
JISB1123:2015
六角タッピンねじ
JISB7524:2008
すきまゲージ
JISC2110-1:2016
固体電気絶縁材料―絶縁破壊の強さの試験方法―第1部:商用周波数交流電圧印加による試験
JISC3010:2019
電線及び電気温床線の安全に関する要求事項
JISC3301:2000
ゴムコード
JISC3306:2000
ビニルコード
JISC60695-2-11:2016
耐火性試験―電気・電子―第2-11部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―最終製品に対するグローワイヤ燃焼性指数(GWEPT)
JISC60695-2-12:2013
耐火性試験―電気・電子―第2-12部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―材料に対するグローワイヤ燃焼性指数(GWFI)
JISC60695-2-13:2013
耐火性試験―電気・電子―第2-13部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―材料に対するグローワイヤ着火温度指数(GWIT)
JISC7501:2011
一般照明用白熱電球
JISC8303:2007
配線用差込接続器
JISC8360:1984
リモコンリレー及びリモコンスイッチ
JISG3131:2018
熱間圧延軟鋼板及び鋼帯
JISH4000:2014
アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
JISH4100:2015
アルミニウム及びアルミニウム合金の押出形材
JISK2240:2013
液化石油ガス(LPガス)
JISS6006:2020
鉛筆,色鉛筆及びそれらに用いる芯