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C 8300 : 2019
注記 技術基準の解釈の別表第一の規定を満足するコードは,同等の電線とみなされている。
図E.17−保護被覆の厚さの測定範囲
E.12.107.2 延長コードセットに用いるマルチタップ,コードコネクタボディ及び差込プラグの寸法は,
E.12.102.5 a)に規定する寸法及び形状による。
E.12.107.3 延長コードセットに用いるマルチタップ又はコードコネクタボディの極数,差込プラグの極
数及び電源電線の線心数は,等しくなるように構成しなければならない。
注記 2極の差込プラグ,2極のマルチタップ又はコードコネクタボディに接地リード線又は外部接地
端子が付いた接続器は,極数が3として扱われる。
E.12.107.4 延長コードセットに用いる電線と一体成形した差込プラグの主絶縁材料は,次による。必要
な場合には,材料の仕様書のデータなどによって確認する。
a) コンセントとの突合せ面に接するプラグの外面で,接地極を除く栓刃に直接接する絶縁材料は,E.21.3
に規定する耐トラッキング性を満足する材料とする。
b) 接地極を除く栓刃間を保持する絶縁材料は,E.21.1.101に規定する耐過熱性を満足する材料とする。
c) 差込プラグの外郭の材料が塩化ビニル混合物の場合,接地極を除き栓刃間を保持する絶縁材料は,熱
硬化性樹脂とする。
E.12.107.5 延長コードセットに用いる電線の接続部で,コードかしめ部,コードはんだ付け部,圧着か
しめ部及びねじの先端で押し締める端子は,電線を接続した端子部に定格電流の1.2倍に相当する電流を
45分間通電し,45分間休止する操作を125回繰り返したとき,25回目の通電の終わりと125回目の通電
の終わりとの温度の差が8 ℃以下でなければならない。
E.12.107.6 延長コードセットの器体には,容易に消えない方法で安全に接続できる最大の電力又は定格
電流の値を表示しなければならない。安全に接続できる最大の電力は,次による。
− 定格電流が15 Aで定格電圧が125 Vの場合は,1 500 W
− 定格電流が20 Aで定格電圧が125 Vの場合は,2 000 W
− 定格電流が15 Aで定格電圧が250 Vの場合は,3 000 W
− 定格電流が20 Aで定格電圧が250 Vの場合は,4 000 W
E.12.107.7 延長コードセットに用いる栓刃可動形の差込プラグは,定格電流を通電した状態で,可動範
囲内で片側動作を1回とし,毎分20回の割合で1 000回連続して回動する。その後,定格電流に等しい電
流を通電し温度上昇がほぼ一定となったとき,熱電温度計法によって測定した接地極の栓刃可動部を除く
栓刃可動部の基準周囲温度30 ℃における温度上昇は,35 K以下でなければならない。温度上昇の測定は,
次による。
a) 接地極の栓刃を除く栓刃可動形の差込プラグの栓刃と栓刃との間を,定格電流が15 Aの場合は直径
1.6 mmの銅単線で,また,定格電流が20 Aの場合は直径2.0 mmの銅単線で接続して測定を行う。
b) 栓刃可動部の温度上昇を直接測定できない場合は,栓刃可動形の差込プラグの栓刃根元で測定を行う。
栓刃根元に樹脂を巻いている場合は,樹脂をがして測定を行う。
――――― [JIS C 8300 pdf 111] ―――――
109
C 8300 : 2019
c) 栓刃可動形の差込プラグの栓刃可動部の温度上昇の測定を行う場合,栓刃可動形の差込プラグに附属
するコードの長さは1 mとする。製造業者が提供した延長コードセットのコードの長さが1 m未満の
ときは,可能な最長の長さで行う。測定方法の例を,次に示す。
注記1 温度上昇がほぼ一定とは,30分間における温度上昇が0.5 K以下の状態を意味している。
注記2 栓刃可動形の差込プラグの栓刃可動部の温度上昇の測定を行う場合,銅線で栓刃と栓刃と
の間を接続して測定を行うのは,コンセントを用いるとコンセントの刃受けの性能差が栓
刃可動部の温度上昇に影響を与えることを避けるためである。
注記3 接続する方法によって栓刃可動部の温度上昇に差が生じるため,栓刃のボッチ穴の箇所で,
接続できる最短の銅線を使用し,可能な限り少量のはんだで銅線を栓刃に接続するのがよ
い。
例
E.12.108 ゴムプラグを除く表E.4に規定する差込プラグ,及び栓刃をもつ表E.6に規定するマルチタップ
は,次による。
a) コンセントとの突合せ面に接する差込プラグ又はマルチタップの外面で,接地極を除く栓刃に直接接
する絶縁材料は,E.21.3に規定する耐トラッキング性を満足する材料とする。
b) 接地極を除く栓刃間を保持する絶縁材料は,E.21.1.102に規定する耐過熱性を満足する材料とする。
E.15 開閉性能
E.15.101 点滅機構又は刃受けをもつ接続器の開閉性能は,J.1による。
E.15.102 極配置が表E.5に規定する図E.1及び図E.5のコンセントの開閉性能は,コンセントの刃受けに
横方向の力を加える試験を行った後に行うE.15.101の開閉試験による。コンセントの刃受けに横方向の力
を加える試験は,接地極を除くコンセントの刃受穴が水平で,コンセントの表面が垂直になるように取り
付け,図E.18に示す試験用プラグを完全にかん合する。試験用プラグの栓刃と反対側の先端に加わる力が
5 Nになるようにおもりを1分間つり下げる。その後,試験用プラグを外し,コンセントを取付面上で180°
回し,再度,試験用プラグを完全にかん合させ,同様に試験を繰り返す。試験中,試験用プラグがコンセ
ントから抜け落ちてはならない。
――――― [JIS C 8300 pdf 112] ―――――
110
C 8300 : 2019
単位 mm
栓刃の形状は,JIS C 8303の図A.1に規定する2極差込接続器15 A 125 Vの無極とする。
図E.18−試験用プラグ
コンセントの刃受けに横方向の力を加える試験の実施例を,次に示す。
例
注記 極配置が表E.5に規定する図E.1及び図E.5のコンセントは,E.18.101(引張強度),E.15.102,
E.15.101(開閉試験),E.18.101,E.16.2(温度上昇),E.17(絶縁性能)の順に試験を行うこと
になる。
E.16 温度上昇
E.16.2 温度上昇
E.16.2.101 温度上昇は,K.2及びK.4による。E.15に規定する開閉性能及び/又はE.18.101に規定する
引張強度の試験を行う接続器は,E.15及び/又はE.18.101の試験の後に温度上昇試験を行う。
注記 E.15の後にE.18.101を行う接続器は,E.18.101の後に温度上昇試験を行い,また,E.15の後に
E.18.101を行わない接続器は,E.15の後に温度上昇試験を行うことになる。
ただし,次の接続器は温度上昇試験を行わなくてもよい。
− 差込プラグ
− 固定要素をもつ平刃の差込接続器。例を,次に示す。
例
――――― [JIS C 8300 pdf 113] ―――――
111
C 8300 : 2019
− 蛍光灯用ソケット
− 蛍光灯用スタータソケット
− 引掛形以外のローゼット
− ジョイントボックス。ただし,平形導体合成樹脂絶縁電線の接続部の導電部をもつジョイントボック
ス,及び差込形電線コネクタは温度上昇試験を行う。
E.16.2.102 この規格による開閉器を取り付ける構造の空間をもつ平形導体合成樹脂絶縁電線用のジョ
イントボックスの温度上昇は,ジョイントボックスの定格に適応する開閉器を取り付けて試験を行う。
注記 平形導体合成樹脂絶縁電線用の接続器は,試験品を厚さが10 mm以上の木台の上に取り付けて
試験を行ってもよい。
E.17 絶縁性能
E.17.101 絶縁性能は,附属書Lに規定する絶縁性能試験による。E.16.2に規定する温度上昇試験を行う接
続器は,E.16.2の試験を行った直後に絶縁性能試験を行う。
E.17.102 この規格による開閉器を取り付ける構造の空間をもつ平形導体合成樹脂絶縁電線用のジョイン
トボックスの絶縁性能は,ジョイントボックスの定格に適応する開閉器を取り付けて試験を行うことによ
って確認する。
E.18 機械的強度
E.18.1 端子部の強度
E.18.1.101 端子部の強度は,附属書Iによる。
E.18.2 外郭の強度
E.18.2.101 床上に置いて用い,人が踏むことのある接続器は,次の試験を行ったとき,その後の使用を
損なうほどの損傷又は故障が生じてはならない。
試験は,試験品を厚さが10 mm以上の表面が平らな木台の上に厚さ約5 mmのゴム板を置き,そのゴム
板の上に試験品を載せ,試験品の上部に力が均等に加わるようにゴム板,砂袋など緩衝物を載せた上に,
底面の形状が1辺の長さ100 mmの正方形で質量が60 kgのおもりを置き,1分間放置する。
注記 人が踏むことのある接続器には,差込プラグ,マルチタップ,コードコネクタボディ,アイロ
ンプラグ,器具用差込プラグなどがある。
E.18.2.102 外郭の材料が陶磁器製のソケットを除き,コード又はキャブタイヤケーブルを接続して用い
るソケット,差込接続器及びねじ込み接続器は,次の試験を行ったとき,感電,火災又は傷害が生じるこ
とのある損傷が生じてはならない。
試験は,平面が鉛直となるように固定した厚さが20 mm以上で短辺の長さが50 cm以上の表面が平らな
堅木の板の中央部に,次のように落下させる。試験品は,毎回異なる面が当たるようにして試験を行う。
− ソケットは,長さ60 cmで定格電流に応じて表E.9による太さのコードを取り付け,高さ60 cmから
振子状に3回自然落下させる。また,ソケットに分岐ソケット,ねじ込みプラグなどを差し込み又は
ねじ込み,その後にコードを接続できる状態となるような一つの接続器を介してコードに接続するソ
ケットについても試験を行う。また,コードに張力が加わらない方法で固定して用いるソケットは試
験を行わなくてもよい。
− 差込接続器及びねじ込み接続器は,長さ1 mで定格電流に応じて表E.9による太さのコードを取り付
け,高さ1 mから振子状に3回自然落下させる。
――――― [JIS C 8300 pdf 114] ―――――
112
C 8300 : 2019
表E.9−試験用接続コードの太さ
接続器の定格電流 A 7を超え 10を超え 15を超え 20を超え
7以下 10以下 15以下 20以下
コードの太さ mm2 0.75 1.25 2 3.5 5.5
E.18.2.103 コンセントに直接差し込んで用いる接続器は,水平に置いた厚さが20 mmで短辺の長さが
50 cm以上の表面が平らな長方形の木板の中央部に,試験品を70 cmの高さから3回落下したとき,感電,
火災又は傷害が生じることのある損傷が生じてはならない。
E.18.2.104 線状差込接続器は,次による。
a) 試験品を厚さが10 mm以上の表面が平らな木台の上に置き,試験品上1 mの高さから直径が20.64 mm
で質量が約36 gの鋼球を試験品の上に垂直に落下したとき,感電,火災又は傷害が生じることのある
損傷が生じてはならない。
b) 試験品を支持間隔が30 cmの支持台の上に試験品の中央部が支持台間の中央に一致するように水平に
置き,中央部に100 Nの力を連続して1分間加えたとき,その後の使用を損なうほどの損傷又は故障
が生じてはならない。
試験での配置を,図E.19に示す。
図E.19−線状差込接続器の加圧試験
E.18.101 引張強度
E.18.101.1 E.18.101.4に規定する差込接続器以外の接続器の引張試験は,次による。ただし,E.18.101.4
に規定する差込接続器のうち,差込引掛形の刃受けをもつ差込接続器は,プラグを差し込んだだけの状態
で次の引張試験を行う。器具用差込プラグなどの案内ピン又は信号線用ピンをもつ接続器の試験は,案内
ピン又は信号線用ピンを含めた全体で行う。極数には,案内ピン,信号ピンを含めない。
a) 刃受けをもつ接続器の場合,E.15に規定する開閉性能の試験の前後において,差込プラグを抜くため
に必要な力は,刃を抜く方向に力を加えて抜く試験を5回行い,その平均値とし,表E.10による。
表E.10−差込プラグを抜くために必要な力
単位 N
定格電流及び極数による区分 差込プラグを抜くために必要な力
定格電流が15 A以下で,極数が2 5 60
定格電流が15 Aを超え,極数が2 15 100
定格電流が15 A以下で,極数が3 7.5 60
定格電流が15 Aを超え,極数が3 20 120
定格電流が15 A以下で,極数が4以上 10 80
定格電流が15 Aを超え,極数が4以上 30 150
b) 磁石で保持する接続器の場合,E.15に規定する開閉性能の試験の前後において,プラグを外すために
――――― [JIS C 8300 pdf 115] ―――――
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JIS C 8300:2019の国際規格 ICS 分類一覧
JIS C 8300:2019の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB1115:2015
- すりわり付きタッピンねじ
- JISB1122:1960
- ボルト・ナット検査
- JISB1122:2015
- 十字穴付きタッピンねじ
- JISB1123:1952
- リベット検査
- JISB1123:2015
- 六角タッピンねじ
- JISB7524:2008
- すきまゲージ
- JISC2110-1:2016
- 固体電気絶縁材料―絶縁破壊の強さの試験方法―第1部:商用周波数交流電圧印加による試験
- JISC3010:2019
- 電線及び電気温床線の安全に関する要求事項
- JISC3301:2000
- ゴムコード
- JISC3306:2000
- ビニルコード
- JISC60695-2-11:2016
- 耐火性試験―電気・電子―第2-11部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―最終製品に対するグローワイヤ燃焼性指数(GWEPT)
- JISC60695-2-12:2013
- 耐火性試験―電気・電子―第2-12部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―材料に対するグローワイヤ燃焼性指数(GWFI)
- JISC60695-2-13:2013
- 耐火性試験―電気・電子―第2-13部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―材料に対するグローワイヤ着火温度指数(GWIT)
- JISC7501:2011
- 一般照明用白熱電球
- JISC8303:2007
- 配線用差込接続器
- JISC8360:1984
- リモコンリレー及びリモコンスイッチ
- JISG3131:2018
- 熱間圧延軟鋼板及び鋼帯
- JISH4000:2014
- アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
- JISH4100:2015
- アルミニウム及びアルミニウム合金の押出形材
- JISK2240:2013
- 液化石油ガス(LPガス)
- JISS6006:2020
- 鉛筆,色鉛筆及びそれらに用いる芯