JIS C 8300:2019 配線器具の安全性 | ページ 24

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必要な力は,表E.11による。試験は次の方法で行う。
1) かん合面と垂直方向にプラグを外すために必要な力は,プラグをプラグ受けに取り付けた状態で,
かん合面と垂直方向にプラグ受開口部に徐々に引張力を加えてプラグの外れるときの値を5回測定
し,その平均値とする。
2) 水平又は上下斜め45°方向にプラグを外すために必要な力は,プラグをプラグ受けに取り付けた状
態で,コードの出口に対して水平及び上下45°の角度でプラグ受け開口部に徐々に引張力を加えて
プラグの外れるときの値を左右及び上下それぞれ3回測定し,各方向のそれぞれの平均値とする。
表E.11−差込プラグを外すために必要な力
単位 N
定格電流及び極数による区分 差込プラグを外すために必要な力
かん合面と垂直方向にプラグを 水平又は上下斜め45°方向に
外すために必要な力 プラグを外すために必要な力
定格電流が15 A以下で,極数が2 5 以上 20 以下
定格電流が15 Aを超え,極数が2 15 以上 35 以下
定格電流が15 A以下で,極数が3 7.5 以上 25 以下
定格電流が15 Aを超え,極数が3 20 以上 40 以下
定格電流が15 A以下で,極数が4以上 10 以上 30 以下
定格電流が15 Aを超え,極数が4以上 30 以上 60 以下
E.18.101.2 蛍光灯用ソケットの場合,蛍光灯を使用状態に取り付けたとき,蛍光灯用ソケットの脚1本当
たりの保持力は,表E.12による。測定は,次の方法で行う。
a) 突き合せ形は,接触部に加わっている力の測定を行う。
b) 挟み込形又は差込形は,蛍光灯を脚の方向に抜くために必要な力の測定を行う。
c) 脚数が2又は4の蛍光灯用ソケットは,2脚当たり又は4脚当たりについて測定した値の1/2又は1/4
とする。
表E.12−脚1本当たりの保持力
単位 N
定格電流による区分 脚1本当たりの保持力
突き合せ形 挟み込形又は差込形
0.5 A以下 310 0.55
0.5 Aを超え 3 A以下 520 18
3 Aを超え 5 以上 1 以上
E.18.101.3 引きひもを用いて開閉操作をする接続器は,次の試験を行ったとき,その後の使用を損なうほ
どの損傷又は故障が生じてはならない。
試験は,次のいずれかの引張力を1分間加えて行う。引きひもの取換えができない場合は器体と引きひ
もとの間に,又は引きひもの取換えができる場合は器体と引きひもの取付部との間に引張力を加える。
a) 受金の公称直径が26 mm未満のソケットのとき,40 N
b) 受金の公称直径が26 mmのソケットのとき,50 N
c) )及びb)以外のとき,70 N
E.18.101.4 引掛形,ロックナット式,抜止式又は差込引掛形の刃受けをもつ差込接続器は,次の引張試験
を行ったとき,その後の使用を損なうほどの損傷又は故障が生じてはならない。試験は,刃をもつプラグ

――――― [JIS C 8300 pdf 116] ―――――

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を刃受けをもつ接続器に完全に差し込んで行う。
a) 刃をもつプラグを刃受けをもつ接続器に差し込み,刃をもつプラグと刃受けをもつ接続器との間に表
E.13の引張力を連続して1分間加える。
b) 刃をもつプラグ及び刃受けをもつ接続器にそれぞれコードを接続し,刃をもつプラグとコードとの間
及び刃受けをもつ接続器とコードとの間にそれぞれ表E.13に規定する引張力を連続して1分間加える。
c) 差込引掛形の接続器は,刃受部分を固定し,この部分に引掛刃を差し込み,かつ,引っ掛けた後,こ
れらのかん合面から刃の方向に10 cm離れた箇所にかん合面と水平に75 Nの引張力を連続して1分間
加える。
表E.13−引張力
単位 N
定格電流による区分 引張力
引掛形及び 抜止式 差込引掛形
ロックナット式
15 A以下 150 100 200
15 Aを超え 20 A以下 200 150 −
20 Aを超え 300 150 −
E.18.101.5 ねじ込み形電線コネクタ以外のねじ込み接続器,蛍光灯用ソケット以外のソケット及び蛍光灯
用スタータソケット以外のソケットの引張試験は,次による。
a) コードを接続して用いる接続器は,器体とコードとの間に表E.14による引張力を1分間連続して加え
たとき,その後の使用を損なうほどの損傷又は故障が生じてはならない。パイプに接続して用いるノ
ズルをもつ接続器,及びコードに張力が加わらない方法で固定して用いる接続器は,試験を行わなく
てもよい。
表E.14−引張力
受金の公称直径 引張力
mm N
26未満 50
26以上 90
b) ねじ込み口金又は受金をもつ接続器は,口金又は受金に適合する公称直径のソケットを用い,表E.15
に規定するトルクでねじ合わせ,1分間保ったとき,口金又は受金の取付部にその後の使用を損なう
ほどの損傷又は故障が生じてはならない。
表E.15−トルク
受金の公称直径 トルク
mm Nm
12以下 0.5
12を超え 26未満 0.6
26 2
(1.5)a)
26を超え 4
注a) 括弧内の数値は,セパラブルプラグボディに適用する。

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E.18.101.6 ねじ込み形電線コネクタの引張試験は,次による。二つ以上の太さ又は種類の電線を接続でき
るねじ込み形電線コネクタは,コネクタ本体,包装容器,カタログ,仕様書などに表示してある接続でき
る電線の直径,断面積及び差し込む電線の本数及び種類ごとの電線を組み合わせて試験を行う。
a) 適合する電線を取り付け,取り外す操作を5回繰り返した後に,接続電線のうちの2本との間及びね
じ込み形電線コネクタと接続電線の1本との間にそれぞれ50 Nの引張力を徐々に加え1分間保持した
とき,その後の使用を損なうほどの損傷又は故障が生じてはならない。
b) 適合する電線を取り付け,図E.20に示すようにそのうちの1本の電線に50 Nの引張力を加えながら,
5.5秒間に1回転の速さでねじ込む方向に2回転させる操作をそれぞれの電線に行ったとき,その後の
使用を損なうほどの損傷又は故障が生じてはならない。
単位 mm
Hは,適合する電線の断面積が5.5 mm2未満の場合及び単線で直径が2.6 mm未満の場合は250
±10 mm,断面積が5.5 mm2の場合及び単線で直径が2.6 mm以上の場合は500±10 mmとする。
図E.20−ねじ込み形電線コネクタの接続電線回転試験
E.18.101.7 蛍光灯用スタータソケットは,蛍光灯用スタータを取り付けた状態で,受金と蛍光灯用スター
タとの間に30 Nの引張力を連続して1分間加えたとき,その後の使用を損なうほどの損傷又は故障が生じ
てはならない。
E.18.101.8 ローゼットは,コードを取り付けた状態で,コードと台又は器体との間に200 Nの引張力を連
続して1分間加えたとき,その後の使用を損なうほどの損傷又は故障が生じてはならない。
E.18.101.9 差込形電線コネクタは,E.18.101.6 a)によるほか,適合する電線を取り付け,そのうちの任意
の1本の電線に10 Nの引張力を加えながら電線差込孔を中心に45°曲げて元に戻し,更に反対側に45°
曲げて戻す操作を5回繰り返したとき,その後の使用を損なうほどの損傷又は故障が生じてはならない。
二つ以上の太さ又は種類の電線を接続する差込形電線コネクタは,太さ及び種類ごとの電線を組み合わせ
て試験を行う。
E.19 配線器具の材料
E.19.3 屋外用の接続器の外郭の材料
E.19.3.101 19.3 e)に規定するその後の使用を損なうほどの損傷には,次の状態となる場合を含む。

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a) 外郭を取り外し,再度取付けが正常に行えなくなる状態
b) 水が浸入することのある状態
E.19.101 アイロンプラグは,差込口の先端から20 mmまでの部分は200±3 ℃,差込口の先端から20 mm
を超える部分は150±3 ℃の空気中に1時間放置したとき,その後の使用を損なうほどの損傷が生じては
ならない。
E.19.102 蛍光灯用ソケット及び蛍光灯用スタータソケット以外で,電球を取り付けて用いる接続器は,つ
まみ又はボタンの部分は100±3 ℃,つまみ又はボタンの部分以外は表E.16に規定する試験温度の空気中
に1時間放置したとき,その後の使用を損なうほどの損傷が生じてはならない。ただし,プルソケット,
分岐ソケットなどの引きひもの先端に取り付けている部品は,試験を行わなくてもよい。
表E.16−試験温度
単位 ℃
区分 温度
ねじ込み形,白熱電球用 受金の公称直径が26 mm未満 100±3
引掛形 受金の公称直径が26 mm 150±3
受金の公称直径が26 mmを超える 200±3
ハロゲン電球用 250±5
その他 白熱電球用。シールドビーム用,管形電球用などを含む。 150±3
ハロゲン電球用 250±5
E.21 耐過熱性,耐燃性及び耐トラッキング性
E.21.1 耐過熱性
E.21.1.101 E.12.107.4 b)に規定する絶縁材料は,JIS C 60695-2-11又はJIS C 60695-2-12に規定する試験
を温度850 ℃で行う。ただし,JIS C 60695-2-13に規定するグローワイヤ着火温度指数(GWIT)が875
以上の材料は,試験を行わなくてもよい。
E.21.1.102 E.12.108 b)に規定する絶縁材料は,JIS C 60695-2-11又はJIS C 60695-2-12に規定する試験を
温度750 ℃で行う。ただし,JIS C 60695-2-13に規定するグローワイヤ着火温度指数(GWIT)が775以上
の材料は,試験を行わなくてもよい。
E.21.2 耐燃性
E.21.2.101 電源電線等と一体成形してある器具用差込プラグ及びコードコネクタボディは,器体を水平
に保ち,中央部を酸化炎の長さが約130 mmのブンゼンバーナの還元炎で燃焼させ,炎を取り去ったとき,
60秒以内に消えなければならない。ブンゼンバーナの燃料は,約37 MJ/m3の工業用のメタンガス又はこ
れと同等以上の発熱量をもつ燃料を用いる。
注記 約37 MJ/m3は,9 000 kcal/m3に相当している。
E.21.3 耐トラッキング性
E.21.3.101 E.12.107.4 a)及びE.12.108 a)に規定する絶縁材料は,JIS C 2134:2007に規定する保証トラッ
キング指数(PTI)が400以上でなければならない。
E.101 機械的特性
E.101.1 巻取機構の性能
巻取機構の性能は,次による。

――――― [JIS C 8300 pdf 119] ―――――

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a) 電源電線を収納する巻取機構をもつ接続器は,電線を引き出し,収納する操作を毎分約50 mの速さ
で連続して1 000回行う。電線を引き出し,収納する操作を自動的に行う接続器の試験は,自動収納
操作の速さで行う。電線に引出し制限の印がある場合,引き出し,収納する操作は,制限の印のとこ
ろまで引き出して行う。引出し制限の印は,使用者が容易に認識できなければならない。
b) )の試験の後,素線の断線率が30 %以下であり,かつ,その後の使用を損なうほどの損傷又は故障が
生じてはならない。
E.102 電気的特性
E.102.1 短絡遮断性能
非包装ヒューズの取付部をもつ接続器の短絡遮断性能は,E.17の絶縁性能の試験の後に行う附属書M
の短絡遮断性能試験による。ただし,締付形端子又はつめ形端子をもつ包装ヒューズを用いることを意図
する接続器で非包装ヒューズを取り付けできる構造の場合,非包装ヒューズを取り付けてはならない旨を
表面の見やすい箇所に容易に消えない方法で表示してある接続器は,試験を行わなくてもよい。
E.102.2 接触抵抗
接地極をもつ差込接続器で,刃受けをもつ接続器は,刃を正しく差し込んだ状態において接地極に電圧
1.54.5 Vで電流1 Aの直流を流して測定した接地極の刃と刃受端子との間の電圧降下は,50 mV以下で
なければならない。電圧降下の値は,3回の測定の平均値とする。

――――― [JIS C 8300 pdf 120] ―――――

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JIS C 8300:2019の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 8300:2019の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB1115:2015
すりわり付きタッピンねじ
JISB1122:1960
ボルト・ナット検査
JISB1122:2015
十字穴付きタッピンねじ
JISB1123:1952
リベット検査
JISB1123:2015
六角タッピンねじ
JISB7524:2008
すきまゲージ
JISC2110-1:2016
固体電気絶縁材料―絶縁破壊の強さの試験方法―第1部:商用周波数交流電圧印加による試験
JISC3010:2019
電線及び電気温床線の安全に関する要求事項
JISC3301:2000
ゴムコード
JISC3306:2000
ビニルコード
JISC60695-2-11:2016
耐火性試験―電気・電子―第2-11部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―最終製品に対するグローワイヤ燃焼性指数(GWEPT)
JISC60695-2-12:2013
耐火性試験―電気・電子―第2-12部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―材料に対するグローワイヤ燃焼性指数(GWFI)
JISC60695-2-13:2013
耐火性試験―電気・電子―第2-13部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―材料に対するグローワイヤ着火温度指数(GWIT)
JISC7501:2011
一般照明用白熱電球
JISC8303:2007
配線用差込接続器
JISC8360:1984
リモコンリレー及びリモコンスイッチ
JISG3131:2018
熱間圧延軟鋼板及び鋼帯
JISH4000:2014
アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
JISH4100:2015
アルミニウム及びアルミニウム合金の押出形材
JISK2240:2013
液化石油ガス(LPガス)
JISS6006:2020
鉛筆,色鉛筆及びそれらに用いる芯