JIS C 8300:2019 配線器具の安全性 | ページ 25

118
C 8300 : 2019
附属書F
(規定)
ライティングダクト
この附属書は,ライティングダクト,ライティングダクトの附属品及びライティングダクト用接続器に
ついて規定する(以下,ライティングダクトの附属品及びライティングダクト用接続器を,その他附属品
という。)。
F.6 定格及び分類
F.6.101 定格電圧は100 V以上300 V以下,定格電流は50 A以下及び極数は5以下とする。
F.6.102 導体カバー及びライティングダクトカバーをもつライティングダクトの定格電圧は,125 Vとす
る。
F.6.103 分類は,表F.1による。
表F.1−分類
大分類 中分類 小分類
1) ライティングダクト
2) その他附属品 ライティングダクトの附属ライティングダクト用のカップリング
品。ただし,ライティングライティングダクト用のエルボ
ダクトを接続し,ライティライティングダクト用のティ
ングダクトの端に接続するライティングダクト用のクロス
附属品に限る。 ライティングダクト用のフィードインボックス
ライティングダクト用のエンドキャップ
その他のライティングダクトの附属品
ライティングダクト用接続ライティングダクト用のプラグ
器 ライティングダクト用のアダプタ
その他のライティングダクト用接続器
F.7 表示
F.7.101 表Q.1のa)に規定する配線器具の表示の方式によって表示する。
F.11 端子及び導電部の接続部
F.11.101 電線接続端子
速結端子をもつライティングダクト及びその他附属品には,接続できる電線の種類,直径及び差し込む
導体の長さ(ストリップゲージ)を表面の見やすい箇所又は端子近傍に容易に消えない方法で表示しなけ
ればならない。ただし,機器用である旨の表示があるライティングダクト及びその他附属品は表示しなく
てもよい。
F.12 構造
F.12.101 ライティングダクト及びその他附属品の外郭
F.12.101.1 外郭の材料が金属のライティングダクト及びその他附属品は,次の材料又はこれらと同等以
上の機械的強度をもつ材料でなければならない。必要な場合には,材料の仕様書のデータなどによって確

――――― [JIS C 8300 pdf 121] ―――――

                                                                                            119
C 8300 : 2019
認する。
− JIS G 3131に規定する熱間圧延軟鋼板及び鋼帯
− JIS H 4000に規定するアルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条A1100P-H14
− JIS H 4100に規定するアルミニウム及びアルミニウム合金押出形材A1100S
F.12.101.2 外郭の材料が合成樹脂又は合成樹脂を被覆した金属のライティングダクト及びその他附属
品は,容易に変形してはならない。
F.12.102 ライティングダクトの構造
F.12.102.1 ライティングダクト相互は,接続用附属品を用いて電気的及び機械的に確実に接続できる構
造とし,ライティングダクトの構造は次による。
− 内面の各部は,滑らかな構造
− ライティングダクトの内部は,ライティングダクトの全長にわたって均一な構造。ただし,接続用附
属品との接続部を製造業者が指定する構造の場合の接続部分は均一な構造でなくてもよい。
注記 接続用附属品とは,ライティングダクト用のカップリング,エルボ,ティ及びクロスを意味し
ている。
F.12.102.2 ライティングダクトは,フィードインボックス及びエンドキャップを確実に接続できる構造
でなければならない。
F.12.102.3 固定形のライティングダクトは,プラグ及びアダプタが受口部の任意の箇所において,容易
かつ確実に着脱及び固定できる構造とし,ライティングダクトの構造は次による。
− ライティングダクトの開口部側の外面から導体の中心部までの深さは,ライティングダクト全長にわ
たって均一な構造。該当箇所を,図F.1に示す。
− 導体は,ライティングダクト全長にわたって均一な形状
図F.1−固定形のライティングダクトの外面から導体の中心部までの深さ
F.12.102.4 走行形のライティングダクトは,プラグ及びアダプタが受口部の全長にわたり容易に走行で
きる構造とし,ライティングダクトの構造は次による。
− ライティングダクトの開口部側の外面から導体の中心部までの深さは,ライティングダクト全長にわ
たって均一な構造。該当箇所を,図F.2に示す。
− 導体は,ライティングダクト全長にわたって均一な形状
− プラグ及びアダプタをライティングダクトに装着し,プラグ及びアダプタに20 Nの力を加えたとき,
全長にわたって支障なく移動でき,かつ,5 Nの力を加えたときに移動できない構造
図F.2−走行形のライティングダクトの外面から導体の中心部までの深さ

――――― [JIS C 8300 pdf 122] ―――――

120
C 8300 : 2019
F.12.102.5 プラグ及びアダプタをライティングダクトに装着したとき,導電接触部が電気的に確実に接
続でき,かつ,装着したプラグ及びアダプタにライティングダクトと鉛直方向の張力及び押込力を加えた
とき,導電接触部に過度な力が加わらない構造でなければならない。
F.12.102.6 プラグ及びアダプタをライティングダクトに装着したとき,プラグ及びアダプタに加わる力
に耐えなければならない。
F.12.102.7 外郭の材料が合成樹脂又は合成樹脂を被覆した金属のライティングダクト,並びにライティ
ングダクトカバー及び導体カバーをもつライティングダクトは,試験品に,ロックウェル硬度R100の硬
さで表面をポリアミド加工した半径が10 mm,質量が250 gの球面のおもりを14 cmの高さから垂直に落
下したとき,又はこれと同等の硬度,材質及び球面の衝撃片によって衝撃を加えたとき,次を満足しなけ
ればならない。
a) .12.102.1F.12.102.6,F.15,F.16.2,F.17,F.18.1,F.18.2.103,F.18.101,F.101.1,F.101.2,F.102.1及
びF.102.2の規定による。
b) ライティングダクトカバー及び導体カバーをもつライティングダクトは,ライティングダクト又はラ
イティングダクトカバーが脱落しない。
c) 外郭の材料が合成樹脂を被覆した金属のライティングダクトは,両端末部100 mmの部分及び取付孔
の部分を除き,外郭の外面を金属はくで覆い,金属はくとコア(金属心材)との間に次の電圧を加え
たとき,連続して1分間これに耐える。
− 定格電圧150 V以下のライティングダクトは,交流電圧1 000 V
− 定格電圧150 Vを超えるライティングダクトは,交流電圧1 500 V
F.12.102.8 開口部をライティングダクトカバーで覆う構造のライティングダクトは,導体カバーをも
ち,かつ,ライティングダクトカバーを外した状態において,JIS B 7524に規定するA形の厚さ1 mmの
すきまゲージを用いて30 Nの力で押したとき,すきまゲージが充電部に触れてはならない。
F.12.102.9 外郭の材料が合成樹脂を被覆した金属のライティングダクトの場合,合成樹脂の被覆の厚さ
は,0.15 mm以上でなければならない。
F.13 部品及び附属品
F.13.101 接続用附属品,プラグ及びアダプタ
F.13.101.1 接続用附属品,プラグ及びアダプタの電源電線接続用の端子部は,E.11.101による。
F.13.101.2 ヒューズ又はヒューズ抵抗器を取り付けるプラグ及びアダプタは,E.12.101による。
F.13.101.3 接続用附属品は,ライティングダクトと電気的及び機械的に確実に接続でき,かつ,ライテ
ィングダクトを接続したとき,異極間に短絡を生じてはならない。接続用附属品とライティングダクトと
の接続部の構造は,次による。
− 接続用附属品は,ライティングダクトにねじ止め又は抜止め機構を用いて固定できる構造
− 導電接触部は,ライティングダクトの導電接触部に常に機械的圧力を加えることのできる機構
− 導電接触部は,1 500 Aの電流を約0.02秒間流した状態において溶着などが生じない。
F.13.101.4 接続用附属品,プラグ及びアダプタは,ライティングダクトに接続した状態で,人が充電部
に触れることがない構造でなければならない。
F.13.101.5 プラグ及びアダプタの導電接触部は,ライティングダクトの導体と電気的に確実に接続でき
る構造であって,ライティングダクトの導電接触部に常に機械的圧力を加えることのできる機構でなけれ
ばならない。

――――― [JIS C 8300 pdf 123] ―――――

                                                                                            121
C 8300 : 2019
F.13.101.6 固定形のライティングダクトに装着するプラグ及びアダプタは,ライティングダクトに容易
かつ確実に着脱及び固定できる構造であって,ライティングダクトの導電接触部に常に機械的圧力を加え
ることのできる機構でなければならない。
注記 固定できる構造には,抜止め機構が含まれる。
F.13.101.7 走行形のライティングダクトに装着するプラグ及びアダプタは,容易に走行でき,かつ,容
易に外れない構造であって,次による。
− プラグ及びアダプタをライティングダクトに装着し,プラグ及びアダプタに20 Nの力を加えたとき,
全長にわたって支障なく移動でき,かつ,5 Nの力を加えたときに移動できない構造
− 導電接触部は,ライティングダクトの導電接触部に常に機械的圧力を加えることのできる機構
注記 容易に外れない構造には,抜止め機構が含まれる。
F.13.101.8 アダプタの負荷側の接続部は,次による。
a) ねじ込み接続部は,E.6.103に規定する定格及びE.12.103.4E.12.103.9に規定する構造による。
b) 差込接続部は,E.12.102.1,E.12.102.3,E.12.102.5及びE.12.102.6に規定する構造による。
F.15 開閉性能
F.15.101 点滅機構又は刃受けをもつライティングダクト用接続器の開閉性能は,J.1による。
F.16 温度上昇
F.16.2 温度上昇
F.16.2.101 ライティングダクト及び接続用附属品は,次のa),b)及びc)の試験条件において定格電流に
等しい電流を流し,各部の温度上昇がほぼ一定となったときの温度を,熱電温度計法によって測定する。
ライティングダクト中央部の導体,及び接続用附属品の端子金具を含む導体接続部の温度上昇値は,それ
ぞれ30 K以下でなければならない。基準周囲温度は,30 ℃とする。
a) ヒューズ取付部をもつライティングダクト及び接続用附属品は,表K.5の定格電流に対応する銅板又
は銅線をヒューズ取付部に取り付ける。
b) ライティングダクトは,F.101.1に規定する着脱性能又はF.101.2に規定する走行性能の試験に用いた
ライティングダクトを,接続用附属品を用いて2個接続する。
c) ライティングダクトは,床面から30 cm以上の高さに水平に置き,長さが1.5 m以上の表I.2による絶
縁電線をライティングダクトの導体に接続する。
注記 温度上昇がほぼ一定とは,30分間における温度上昇が0.5 K以下の状態を意味している(以下,
附属書Fにおいて同じ。)。
F.16.2.102 プラグ及びアダプタは,F.16.2.101に規定する温度上昇試験を行った後のライティングダク
トに,F.101.1に規定する着脱性能又はF.101.2に規定する走行性能の試験に用いたプラグ及びアダプタを
装着して,プラグ及びアダプタの定格電流に等しい電流を流し,各部の温度上昇がほぼ一定となったとき
の温度を,熱電温度計法によって測定する。プラグ及びアダプタの端子を含む導電部の温度上昇値は,30 K
以下でなければならない。ヒューズ取付部をもつプラグ及びアダプタは,表K.5による定格電流に対応す
る銅板又は銅線をヒューズ取付部に取り付ける。基準周囲温度は,30 ℃とする。
F.16.2.103 点滅機構又は刃受けをもつライティングダクト用接続器の温度上昇は,K.2による。

――――― [JIS C 8300 pdf 124] ―――――

122
C 8300 : 2019
F.17 絶縁性能
F.17.101 絶縁性能は,F.16に規定する温度上昇試験の後に,L.1に規定する絶縁抵抗試験及びL.2に規定
する絶縁耐力試験を行うことによって確認する。
F.18 機械的強度
F.18.1 端子部の強度
F.18.1.101 端子部の強度は,附属書Iによる。
注記 端子部には,接続用附属品及びフィードインボックスの接続部が含まれる。
F.18.2 外郭の強度
F.18.2.101 ライティングダクトの強度は,その他附属品を取り外し,両手でライティングダクトの先端
及び末端の位置,及び長さが1 mを超えるライティングダクトは1 mの間隔をおいた位置をつかみ,これ
に適切なねじり力を加えたとき,復元力があり,導体の各部が器体から離れず,かつ,その後の使用を損
なうほどの損傷が生じてはならない。
F.18.2.102 その他附属品は,水平に置いた厚さが20 mmで短辺が50 cm以上の表面が平らな長方形の木
板の中央部に,試験品を70 cmの高さから3回落下したとき,感電,火災又は傷害が生じることのある損
傷が生じてはならない。
F.18.2.103 支持間隔が30 cmの支持台の上に,ライティングダクトは試験品の中央部が,又は接続用附
属品を用いて接続した2個のライティングダクトは試験品の接続部が,支持台間の中央に一致するよう水
平に置き,試験品の中央部又は接続部に次の力を連続して1分間加えたとき,その後の使用を損なうほど
の損傷又は故障が生じてはならない。
− 定格電流が15 A以下のライティングダクトは150 N
− 定格電流が15 Aを超え20 A以下のライティングダクトは200 N
− 定格電流が20 Aを超えるライティングダクトは300 N
試験の配置を,図F.3に示す。
図F.3−ライティングダクトの垂直加圧
F.18.101 引張強度
F.18.101.1 負荷側の接続部にねじ込み受金をもつアダプタの強度試験は,E.18.101.5 b)による。アダプタ
は,ライティングダクトに固定して試験を行う。
F.18.101.2 負荷側の接続部に刃受金具をもつアダプタの強度試験は,E.18.101.1,及びE.18.101.4による。
ただし,E.18.101.4 b)及びE.18.101.4 c)に規定する試験は行わなくてもよい。アダプタは,ライティングダ
クトに固定して試験を行う。
F.18.101.3 ライティングダクト,プラグ及びアダプタは,ライティングダクトにプラグ及びアダプタを装
着し,次の方向に表F.2による引張力をそれぞれ1分間加えたとき,その後の使用を損なうほどの損傷又

――――― [JIS C 8300 pdf 125] ―――――

次のページ PDF 126

JIS C 8300:2019の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 8300:2019の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB1115:2015
すりわり付きタッピンねじ
JISB1122:1960
ボルト・ナット検査
JISB1122:2015
十字穴付きタッピンねじ
JISB1123:1952
リベット検査
JISB1123:2015
六角タッピンねじ
JISB7524:2008
すきまゲージ
JISC2110-1:2016
固体電気絶縁材料―絶縁破壊の強さの試験方法―第1部:商用周波数交流電圧印加による試験
JISC3010:2019
電線及び電気温床線の安全に関する要求事項
JISC3301:2000
ゴムコード
JISC3306:2000
ビニルコード
JISC60695-2-11:2016
耐火性試験―電気・電子―第2-11部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―最終製品に対するグローワイヤ燃焼性指数(GWEPT)
JISC60695-2-12:2013
耐火性試験―電気・電子―第2-12部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―材料に対するグローワイヤ燃焼性指数(GWFI)
JISC60695-2-13:2013
耐火性試験―電気・電子―第2-13部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―材料に対するグローワイヤ着火温度指数(GWIT)
JISC7501:2011
一般照明用白熱電球
JISC8303:2007
配線用差込接続器
JISC8360:1984
リモコンリレー及びリモコンスイッチ
JISG3131:2018
熱間圧延軟鋼板及び鋼帯
JISH4000:2014
アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
JISH4100:2015
アルミニウム及びアルミニウム合金の押出形材
JISK2240:2013
液化石油ガス(LPガス)
JISS6006:2020
鉛筆,色鉛筆及びそれらに用いる芯