JIS C 8300:2019 配線器具の安全性 | ページ 27

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C 8300 : 2019
G.12.101.4 ヒューズ締付ねじの呼び径及びねじに附属する皿形座金の底面の直径は,表G.3によらなけ
ればならない。
表G.3−ヒューズ締付ねじの呼び径及び皿形座金の底面の直径
単位 mm
定格電流 ヒューズ締付ねじの呼び径 皿形座金の底面の直径
7 A以下 3 以上 3.5 未満 6 以上
3.5 以上 6.5 以上
7 Aを超え 10 A以下 3.5 以上 4 未満 6.5 以上
4 以上 7.5 以上
G.12.101.5 皿形座金を用いる場合,ヒューズ取付面の大きさは,表G.3による皿形座金の底面の直径の
値以上の大きさでなければならない。
G.12.101.6 ヒューズ締付ねじの中心間距離は,次のいずれかによらなければならない。
− 糸ヒューズを取り付ける調光器は,20 mm以上
− 糸ヒューズ以外のヒューズを取り付ける調光器は,適切に取り付けることができる距離
G.12.101.7 ヒューズ取付部の近傍又は調光器の銘板に電流ヒューズは定格電流を,温度ヒューズは定格
動作温度を,容易に消えない方法で表示しなければならない。ただし,取り換えることができないヒュー
ズの場合は表示をしなくてもよい。
注記1 取り換えることができないヒューズとは,修理のとき発見できない箇所にあるヒューズ,又
は器体,部品などを破壊しなければ取り出せないヒューズを意味している。
注記2 銘板とは,調光器の銘板,結線表示板,プリント配線板などを意味し,ヒューズ自体への表
示は,銘板表示には含まれない。
G.12.101.8 ヒューズ抵抗器の発熱によって,その周囲の充物,プリント配線板などが炭化又はガス化
し,発火することがあってはならない。
注記 発火することがない材料には,陶磁器,ガラスなどがある。
G.16 温度上昇
G.16.2 温度上昇
G.16.2.101 温度上昇は,次の試験を行ったとき,表G.4に規定する温度限度値以下でなければならない。
試験品を次のように調整して試験する。
− 調光方式が半導体式及び変圧器式の調光器は,試験品に最大負荷電流が流れるようにする。
− 調光方式が調光コイル式の調光器は,試験品に最大負荷電流の1/2に相当する電流が流れるようにす
る。
次に,定格周波数に等しい周波数の定格電圧に等しい電圧を各部の温度上昇がほぼ一定となるまで連続
して加える。
温度測定の方法は,G.16.2.102による。
注記 温度上昇がほぼ一定とは,30分間における温度上昇が0.5 K以下の状態を意味している。
G.16.2.102 巻線は,抵抗法によって測定し,C.16.2.103によって温度上昇を算出する。その他の箇所の
温度測定は,熱電温度計法とする。
注記 巻線の温度を抵抗法で測定を行うことが困難な場合,コイルの表面を測定したときの温度が,

――――― [JIS C 8300 pdf 131] ―――――

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表G.4の温度限度値から10 ℃減じた値以下である場合には,温度限度値を超えていないとし
て扱われる。
G.16.2.103 速結端子の温度上昇は,K.5に規定する速結端子によるが,定格電流をG.16.2.101で規定す
る電流とし,速結端子金具の温度上昇は,45 K(基準周囲温度は,30 ℃)以下でなければならない。
表G.4−温度限度
単位 ℃
測定箇所 温度限度a)
1) 巻線 A種絶縁 100
E種絶縁 115
B種絶縁 125
F種絶縁 150
H種絶縁 170
2) 交流側電源回路に用いる整流体 セレン製 75
ゲルマニウム製 60
シリコン製 135
3) ヒューズクリップの接触部 90
4) 金属製,陶磁器製及びガラス製
使用中に人が操作する部分を除く持 65
ち運び用の取っ手 その他 80
5) 使用中に人が操作する取っ手 金属製,陶磁器製及びガラス製 55
その他 70
6) 調光器などのつまみ及び押しボタン 金属製,陶磁器製及びガラス製 60
その他 75
7) 外郭 人が触れて用いる部分 金属製,陶磁器製及びガラス製 55
その他 70
人が容易に触れることがで 金属製,陶磁器製及びガラス製 85
きる部分 その他 100
人が容易に触れることがない部分 100
8) 試験品を置く木台の表面 95
測定箇所については,次による。
a) 4),5)及び6)の温度の測定点は,次による。
− 指を掛ける取っ手は上面又は側面,手で握る取っ手は側面
− つまみ及び押しボタンは,人が用いるときに人が操作する部分の中央部
つまみ及び押しボタンの測定箇所を例に示す。
例 つまみ及び押しボタンの測定箇所
− タンブラスイッチ
つまみ及び押しボタンの人が操作する部分の中央部(×印の箇所)
− 押しボタンスイッチ

――――― [JIS C 8300 pdf 132] ―――――

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表G.4−温度限度(続き)
− ロータリスイッチ及び自動温度調節器のつまみ
b) 4),5),6)及び7)は,次による。
− 金属製には,金属表面に植毛したもの,鋼板に合成樹脂を貼り合わせたものなどを外面に用いた場合には,
その樹脂などの厚さが0.5 mm未満のものを含む。
− その他には,合成樹脂などの素材に金属塗装をしたもの及び極めて薄い金属はくを貼ったものを含む。
c) 8)の試験品を置く木台の表面とは,厚さが1020 mmの白木の板の次の箇所を意味する。
− 試験品が木台に接触する箇所。ただし,架台を附属するものは,架台が木台に接触する箇所とする。
− 試験品の底面が木台に接触しないものは,ふく射熱を受ける試験品の直下部
注a) 基準周囲温度は,30 ℃とする。
G.17 絶縁性能
G.17.101 絶縁性能は,G.16.2に規定する温度上昇試験の直後に行う附属書Lの絶縁性能試験による。た
だし,絶縁変圧器の二次側の回路で,電圧が30 V以下の部分は,絶縁性能試験を行わなくてもよい。
G.18 機械的強度
G.18.1 端子部の強度
G.18.1.101 端子部の強度は,附属書Iによる。
G.18.2 外郭の強度
G.18.2.101 床上に置いて用い,人が踏むことのある調光器は,次の試験を行ったとき,その後の使用を
損なうほどの損傷又は故障が生じてはならない。試験は,試験品を厚さが10 mm以上の表面が平らな木台
の上に厚さ約5 mmのゴム板を置き,そのゴム板の上に試験品を載せ,試験品の上部に力が均等に加わる
ようにゴム板,砂袋など緩衝物を載せた上に,底面の形状が1辺の長さ100 mmの正方形で質量が60 kg
のおもりを置き,1分間放置する。
注記 人が踏むことのある調光器には,電源コード付きの露出形の調光器,電源コードを取り付ける
構造の露出形の調光器などがある。
G.18.2.102 機械器具に組み込む調光器を除き,コード又はキャブタイヤケーブルを接続して用いる調光
器は,次の試験を行ったとき,感電,火災又は傷害が生じることのある損傷が生じてはならない。
試験は,長さが1 mで定格電流に応じて表G.5による太さのコードを試験品に取り付け,平面が鉛直と
なるように固定した厚さが20 mm以上で短辺の長さが50 cm以上の表面が平らな堅木の板の中央部に,試
験品を1 mの高さから振子状に3回自然落下させる。試験品は,毎回異なる面が当たるようにして行う。
表G.5−試験用接続コードの太さ
調光器の定格電流 A 7を超え
7以下 10以下
コードの太さ mm2 0.75 1.25

――――― [JIS C 8300 pdf 133] ―――――

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G.21 耐過熱性,耐燃性及び耐トラッキング性
G.21.2 耐燃性
G.21.2.101 調光器の合成樹脂の外郭は,a)又はb)に該当する部分を除き,耐燃性がある材料でなければ
ならない。試験は,次による。
外郭の外面の9 cm2以上の正方形の平面部分を,又は外郭に9 cm2以上の正方形の平面部分をもたない場
合は,原厚のまま一辺の長さが3 cmの正方形に切り取った試験片を,水平面に対して約45°に傾斜させ
た状態にして,その平面部分の中央部にノズルの内径が0.5 mmのガスバーナの空気口を閉じた状態で燃
焼させた長さ約20 mmの炎の先端を垂直下から5秒間当て,炎を取り去ったとき,燃焼してはならない。
ただし,孔があいても着火しない場合,及び残炎時間が2秒以内の場合を除く。ガスは,JIS K 2240に規
定する液化石油ガス(LPガス)1種1号を用いる。
注記1 網目,格子目,コーナ部,エッジ部などは,平面部分に含まない。
注記2 “「電気用品に使用される外郭用合成樹脂材料の水平燃焼試験方法」(改正案)に関する報告
書”[8]による試験方法によって外郭用合成樹脂材料の水平燃焼を客観的に確認した材料は,
耐燃性があるとして扱う。
a) 機能上用いる合成繊維及び被膜状の部分
b) 透光性又は透視性を必要とする部分及び機能上可とう性,機械的強度などを必要とする,次のような
部分
1) ランプ類などのカバー
2) スイッチ,調整器などのつまみ,取っ手,フック,ヒューズホルダ
3) 銘板
4) 調光器のアクセサリ部分
5) 使用時に取り外すちりよけ用のカバー
6) のぞき窓及び表示窓で,9 cm2又は一辺が3 cmに満たない部分
7) 器体の外部に取り付けているレンズ機構部分
8) 防水用に設けたパッキン
G.24 電磁環境両立性
G.24.2 雑音の強さ
G.24.2.101 他の機器に影響を与えることのある調光器から発生する雑音の強さは,附属書Oによる。た
だし,雑音電力及び連続性雑音端子電圧だけを適用し,不連続性雑音端子電圧は適用しない。
負荷条件及び試験条件は,表G.6による。
表G.6−負荷条件及び試験条件
品名 負荷条件及び試験条件
調光器 1) 定格の白熱電球を負荷とする。
2) 負荷は,点灯状態とする。
3) 調光器が,安定する状態で操作が容易な状態とする。
G.101 電気的特性
G.101.1 短絡遮断性能
非包装ヒューズの取付部をもつ調光器は,G.17に規定する絶縁性能の試験の後に行う附属書Mの短絡

――――― [JIS C 8300 pdf 134] ―――――

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遮断性能の試験による。ただし,締付形端子又はつめ形端子をもつ包装ヒューズを用いることを意図する
調光器で非包装ヒューズを取付けできる構造の場合,非包装ヒューズを取り付けてはならない旨を表面の
見やすい箇所に容易に消えない方法で表示してある調光器は試験を行わなくてもよい。

――――― [JIS C 8300 pdf 135] ―――――

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JIS C 8300:2019の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 8300:2019の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB1115:2015
すりわり付きタッピンねじ
JISB1122:1960
ボルト・ナット検査
JISB1122:2015
十字穴付きタッピンねじ
JISB1123:1952
リベット検査
JISB1123:2015
六角タッピンねじ
JISB7524:2008
すきまゲージ
JISC2110-1:2016
固体電気絶縁材料―絶縁破壊の強さの試験方法―第1部:商用周波数交流電圧印加による試験
JISC3010:2019
電線及び電気温床線の安全に関する要求事項
JISC3301:2000
ゴムコード
JISC3306:2000
ビニルコード
JISC60695-2-11:2016
耐火性試験―電気・電子―第2-11部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―最終製品に対するグローワイヤ燃焼性指数(GWEPT)
JISC60695-2-12:2013
耐火性試験―電気・電子―第2-12部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―材料に対するグローワイヤ燃焼性指数(GWFI)
JISC60695-2-13:2013
耐火性試験―電気・電子―第2-13部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―材料に対するグローワイヤ着火温度指数(GWIT)
JISC7501:2011
一般照明用白熱電球
JISC8303:2007
配線用差込接続器
JISC8360:1984
リモコンリレー及びリモコンスイッチ
JISG3131:2018
熱間圧延軟鋼板及び鋼帯
JISH4000:2014
アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
JISH4100:2015
アルミニウム及びアルミニウム合金の押出形材
JISK2240:2013
液化石油ガス(LPガス)
JISS6006:2020
鉛筆,色鉛筆及びそれらに用いる芯