JIS C 8300:2019 配線器具の安全性 | ページ 9

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C 8300 : 2019
表16−絶縁距離
線間電圧又は 絶縁距離a)(空間距離及び沿面距離)
対地電圧 mm
極性が異なる充電部相互間 充電部と接地することのある非充電金属部
又は試験指が触れることができる非金属部
の表面との間b)
端子部 端子部以外の固定して その他 端子部 端子部以外の固定して その他
いる部分で,金属粉が付の箇所 の箇所
いる部分で,金属粉が付
V 着しにくい箇所 着しにくい箇所
15以下c) − 1 1 − 1 1
15を超え 50以下 − 1.2 1.5 − 1.2 1.2
50を超え 100未満 − 1.5 2.5 − 1.5 2 e)
(1.2)d) (1.5)d) (1.2)d) (1.5)d)
100以上 機械器具に 3 1.5 2.5 2.5 e) 1.5 2 e)
150未満 組み込む (1.2)d) (1.5)d) (1.2)d) (1.5)d)
配線器具
その他 3 1.5 3 3 e) 1.5 3 e)
(1.2)d) (1.5)d) (1.2)d) (1.5)d)
150以上 300以下 3 2 3 3 e) 2 e) 3 e)
(1.5)d) (2)d) (1.5)d) (2)d)
注a) 絶縁距離は,配線器具の外面に30 N,また,配線器具の内部では2 Nの力を距離が最も小さくなるように加え
て測定したときの距離とする。電灯器具を含む機械器具に組み込む配線器具の外面は,機械器具に取り付けた
後に機械器具の表面に露出することのある部分とし,これ以外の外面の部分は配線器具の内部として扱う。
b) 非金属製外郭の突合せ面を通して試験指が触れる部分と充電部との間は,充電部と試験指が触れることができ
る非金属部の表面との間として扱う。
c) 線間電圧又は対地電圧が15 V以下の部分で,耐湿性の絶縁被膜をもつ部分は,絶縁距離を0.5 mm以上として
もよい。
d) 括弧内の数値は,受金の公称直径が26 mm未満のねじ込み接続器及びソケットに適用する。
e) 外郭の突合せ面の間隙が0.3 mm以下の場合,充電部と試験指が触れることができる非金属部の表面との間の絶
縁距離を,1.5 mm以上としてもよい。ただし,非金属部の表面が,造営材又は分電盤に取り付ける配線器具の
取付面の場合は適用しない。
20.1.1 絶縁距離の測定
絶縁距離の測定方法は,次による。
a) 絶縁距離の測定方法は,スイッチの可動片,可動金属部などは可動範囲内の最も不利な位置で測定を
行う。幅が1 mm未満の溝の場合,沿面距離は,溝の輪郭に沿わず溝を横断する距離とする。測定の
例を,例1例6に示す。
なお,例の図又は式の中の記号は,次による。
A及びB : 充電部又は接地することのある非充電金属部(少なくともいずれか一方は,充電部)
E : 接地することがない非充電金属部
G : 空間距離(空気を介する部分の最短距離又は最短距離の和)
L : 沿面距離(絶縁物表面に沿った最短距離又は最短距離の和)
例1 L=a+b+c+d+e : c≧1 mm
L=a+c+e : c<1 mm
G=a+c+e

――――― [JIS C 8300 pdf 41] ―――――

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例2 L=a+b+c : c≧1 mm
L=a+(b−t)+c : c<1 mm
G=a+e又はa+gのいずれか小さい方
例3 L=a+2b+c+e : a≧1 mm,e≧1 mm
L=a+2(b−t)+c+e : a<1 mm,e<1 mm
L=a+b+(b−t)+c+e : a≧1 mm,e<1 mm
G=g1+c+g2 : b>t
G=a+c+e : b≦t
例4 L=G
G=a+e : a≧1 mm,e≧1 mm
G=a : e<1 mm
G=e : a<1 mm
例5 L=a+c+e : f≧1 mm
L=a+e+2f 又はa+c+eのいずれか小さい方 : f<1 mm
G=a+e : a≧1 mm,e≧1 mm
G=a : e<1 mm
G=e : a<1 mm
例6 L=G
L=a+b+c+d+e
絶縁物の接合部は単純な突き合わせで,距離は突合せ面に沿っ
て測定する。
b) 接地することのある非充電金属部には,試験指が触れることができる取付枠,組立ねじ,かしめびょ
う(鋲),取付用ねじ,導電性銘板などの非充電金属部を含む。
c) 機能を発揮するために設ける特殊目的をもった放電ギャップなどの電極間には,絶縁距離の要求を適
用しない。
d) 絶縁変圧器以外を用いて電圧降下をさせている充電部の電圧は,極性が異なる充電部相互間はその電
圧とし,充電部とその他の部分との間は入力電圧とする。
e) 充電部と試験指が触れることができる非金属部の表面との間の絶縁距離で,開口部又はくぼみをもつ
ものの例を,例7例9に示す。
なお,図1の試験指に30 Nの力を加えたときに変形するものは,変形した位置から測定を行う。
例7 例8
Aが絶縁距離 A+Bが絶縁距離

――――― [JIS C 8300 pdf 42] ―――――

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C 8300 : 2019
例9
Aが絶縁距離
f) 非金属製外郭の突合せ面を通して試験指が触れる部分と充電部との間は,突合せ面が接着剤で固定し
てあるときには,絶縁距離の要求を適用しない。
g) 20.1 f)に規定する部分には,次の1)及び2)の部分を含む。ただし,絶縁距離が表16の値に満たない箇
所を個々に短絡したとき,次に規定する電流値を超えて流れる部分は含まない。
− 配線器具の定格電流が7 A未満の場合,電源電流が定常的に10 A。
− 配線器具の定格電流が7 A以上の場合,定格電流の150 %。
1) 絶縁変圧器の二次側の回路及び整流後の回路で,電子管,コンデンサ,半導体素子,抵抗器などの
電子部品をもつ部分
2) 20.1 f) 3)に規定する特定の回路に用いるネオン管などを含むパイロットランプ,又は整流器,サイ
リスタ,トライアックなどの半導体素子などで,高インピーダンスによって保護している部分
h) 主回路の通電電流を小形変流器で検出しランプを点灯させ通電表示を行う方式の回路において,次の
全てによる場合,主回路と通電表示回路との間は,20.1の極性が異なる充電部相互間には含まない。
1) 点灯回路の充電部と接地することのある非充電部又は試験指が触れることができる非金属部との間
の絶縁距離は,主回路の電圧に対応して要求する値以上ある。
2) 通電点灯回路の充電部は,図1の試験指で検査したとき,充電部に触れない。
3) 変流器の一次二次間を電気的に接続したとき,火災,感電などの生じることがない。
i) 次の箇所の閉路したときに同極となり,開路したときに異極となる部分の極間には,絶縁距離の要求
を適用しない。
1) 開放ナイフスイッチ以外の開閉器及び点滅器の遮断距離,及び開閉接触部の近傍。例を,例10及び
例11に示す。
例10

――――― [JIS C 8300 pdf 43] ―――――

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例11
2) 漏電引外し又は漏電引外し動作テスト装置の遮断距離及び開閉接触部の近傍。
j) 端子部は,電源及び負荷用の接続端子の端子金具で,1)6)に端子部の範囲を示す。電線の接続箇所
を特定できない場合は,端子金具全体を端子部として扱う。
1) 端子ねじの頭部,座金などで電線の導体を締め付ける構造の端子は,端子ねじの頭径から1 mm大
きい範囲内の頭側までの範囲の部分。該当範囲の例を,例12に示す。端子ねじの頭径には,座金及
び当金の径を含む。
例12
単位 mm
2) 端子ねじの先端で電線の導体,当金などを押し締める構造の端子,及び端子ねじに設けた引締め金
具で電線の導体を引き締める構造の端子は,端子ねじ,当金,引締め金具,端子金具の電線の導体
挿入孔内面の部分。該当部分の例を,例13及び例14に示す。
例13
例14
3) 1)及び2)による端子部を併用できる構造の端子は,1)及び2)を適用した範囲。

――――― [JIS C 8300 pdf 44] ―――――

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C 8300 : 2019
4) はんだ付け,かしめ又は溶接を施す端子の端子部の範囲を,例15及び例16に示す。
例15
例16
5) 平形接続子は,メールタブ側端子金具のショルダ以外の部分。該当部分の例を,例17に示す。
例17
6) 速結端子は,端子金具のうち電線を挿入した状態において接触し得る部分。該当部分の例を,例18
に示す。
例18
k) 極性が異なる充電部相互間の端子部の絶縁距離の測定箇所を,例19例22に示す。

――――― [JIS C 8300 pdf 45] ―――――

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JIS C 8300:2019の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 8300:2019の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB1115:2015
すりわり付きタッピンねじ
JISB1122:1960
ボルト・ナット検査
JISB1122:2015
十字穴付きタッピンねじ
JISB1123:1952
リベット検査
JISB1123:2015
六角タッピンねじ
JISB7524:2008
すきまゲージ
JISC2110-1:2016
固体電気絶縁材料―絶縁破壊の強さの試験方法―第1部:商用周波数交流電圧印加による試験
JISC3010:2019
電線及び電気温床線の安全に関する要求事項
JISC3301:2000
ゴムコード
JISC3306:2000
ビニルコード
JISC60695-2-11:2016
耐火性試験―電気・電子―第2-11部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―最終製品に対するグローワイヤ燃焼性指数(GWEPT)
JISC60695-2-12:2013
耐火性試験―電気・電子―第2-12部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―材料に対するグローワイヤ燃焼性指数(GWFI)
JISC60695-2-13:2013
耐火性試験―電気・電子―第2-13部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―材料に対するグローワイヤ着火温度指数(GWIT)
JISC7501:2011
一般照明用白熱電球
JISC8303:2007
配線用差込接続器
JISC8360:1984
リモコンリレー及びリモコンスイッチ
JISG3131:2018
熱間圧延軟鋼板及び鋼帯
JISH4000:2014
アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
JISH4100:2015
アルミニウム及びアルミニウム合金の押出形材
JISK2240:2013
液化石油ガス(LPガス)
JISS6006:2020
鉛筆,色鉛筆及びそれらに用いる芯