この規格ページの目次
4
G 3125 : 2021
b) 鋼板の長さ及びカットエッジの場合の幅の許容差は,特に指定がない限り,JIS G 3193の箇条5(形
状及び寸法の許容差)の許容差Aとする。
c) 鋼板の直角度は,次のいずれかによる。ただし,疑義が生じた場合には,1)の方法による。
1) 垂線を用いる方法 鋼板の直角度は,1隅点において,一辺に垂線を立てたとき,図1に示すよう
に反対の隅点との距離(A)と垂線の長さ(W)との比(A/W)を百分率で表し,この値は,1.0 %を
超えてはならない。
図1−鋼板の直角度(垂線を用いる方法)
2) 対角線を用いる方法 鋼板の2本の対角線の長さ(図2のX1及びX2)の差の絶対値の1/2を求め,
この値(|X1−X2|/2)が鋼板の実測幅Wの0.7 %を超えてはならない。
図2−鋼板の直角度(対角線を用いる方法)
7.3 SPA-Cの形状,寸法及び質量
標準厚さ,寸法の許容差,形状及び質量は,次による。
a) 鋼板及び鋼帯の標準厚さ,寸法の許容差,形状及び質量は,JIS G 3141による。
b) 鋼板の厚さ,幅及び長さの許容差,並びに鋼帯の厚さ及び幅の許容差は,特に指定がない限り,
JIS G 3141の箇条8(寸法の許容差)の許容差Aとする。
c) 鋼板及び鋼帯の平たん度は,特に指定がない限り,JIS G 3141の9.1(平たん度)の平たん度Aとす
る。
8 外観
外観は,次による。
a) 熱間圧延形鋼の場合は,JIS G 3192の箇条9(外観)による。
b) 熱間圧延鋼板及び鋼帯の場合は,JIS G 3193の箇条7(外観)による。
c) 冷間圧延鋼板及び鋼帯の場合は,JIS G 3141の箇条12(外観)による。
――――― [JIS G 3125 pdf 6] ―――――
5
G 3125 : 2021
9 スケール除去及び塗油
9.1 スケール除去
SPA-Hの鋼板及び鋼帯は,注文者の指定があれば,スケールの除去を行う。スケール除去の方法は,酸
洗又はショットブラストによる。
9.2 塗油
塗油は,特に指定のない限り,次による。
a) 酸洗又はショットブラストによってスケールを除去したSPA-Hの鋼板及び鋼帯,並びにSPA-Cの鋼
板及び鋼帯は,塗油する。
b) 圧延したままのSPA-Hの鋼板及び鋼帯,並びに形鋼は塗油しない。
10 試験
10.1 分析試験
分析試験は,次による。
a) 分析試験の一般事項及び溶鋼分析用試料の採り方は,JIS G 0404の箇条8(化学成分)による。
b) 分析方法は,JIS G 0320による。
10.2 機械試験
10.2.1 一般事項
機械試験の一般事項は,JIS G 0404の箇条7(一般要求)及び箇条9(機械的性質)による。この場合,
試験片の採り方は,JIS G 0404の7.6(試験片採取条件及び試験片)のA類とし,試験片の数及び採取位
置は,次による。
a) 引張試験片及び曲げ試験片の数
1) 熱間圧延鋼板 同一溶鋼に属し,最大厚さが最小厚さの2倍以内のものを一括して一組とし,引張
試験片及び曲げ試験片をそれぞれ1個採取する。ただし,一組の質量が50 tを超える場合は,それ
ぞれ2個の試験片を採取する。
2) 熱間圧延鋼帯及び鋼帯からの切板 同一溶鋼に属し,同一厚さのものを一括して一組とし,引張試
験片及び曲げ試験片をそれぞれ1個採取する。ただし,一組の質量が50 tを超える場合は,それぞ
れ2個の試験片を採取する。
3) 熱間圧延形鋼 同一溶鋼及び同一断面形状に属し,最大厚さが最小厚さの2倍以内のものを一括し
て一組とし,引張試験片及び曲げ試験片をそれぞれ1個採取する。ただし,一組の質量が50 tを超
える場合は,それぞれ2個の試験片を採取する。
4) 冷間圧延鋼板及び鋼帯 同一溶鋼,同一厚さ,同一圧延条件及び同一熱処理条件のものを一括して
一組とし,引張試験片及び曲げ試験片をそれぞれ1個採取する。ただし,一組の質量が50 tを超え
る場合は,それぞれ2個の試験片を採取する。
b) 引張試験片及び曲げ試験片の採取位置 JIS G 0416の附属書A(供試材及び試験片の採取位置)によ
る。
――――― [JIS G 3125 pdf 7] ―――――
6
G 3125 : 2021
10.2.2 引張試験片及び試験方法
引張試験は,次による。
a) 試験片は,JIS Z 2241の1A号又は5号試験片による。
b) 試験方法は,JIS Z 2241による。
c) 規定の寸法どおりに試験片が採れない形鋼の場合,試験方法及び伸びは,受渡当事者間の協定による。
10.2.3 曲げ試験片及び試験方法
10.2.3.1 SPA-Hの曲げ試験片及び試験方法
試験片は,JIS Z 2248の1号試験片による。試験方法は,JIS Z 2248による。曲げ角度,内側半径及び
内側間隔は,表4による。
10.2.3.2 SPA-Cの曲げ試験片及び試験方法
試験片は,幅15 mm50 mmで,幅の2倍程度の適切な長さとする。試験片の曲げ操作は,表4の条件
によって手動の万力(バイス)を用いて図3のように試験片の長手方向に180°曲げる。ただし,万力を
用いることができない場合は,その他の適切な方法で試験してもよい。
10.2.3.3 試験の実施
曲げ試験は,省略してもよい1)。ただし,特に注文者の指定がある場合には,試験を行わなければなら
ない。
注1) 試験は,製造業者の判断によって省略してもよいが,曲げ性は規定を満足しなければならないこ
とを意味する。
図3−曲げ試験の方向
11 検査及び再検査
11.1 検査
検査は,次による。
a) 化学成分は,箇条5に適合しなければならない。
b) 機械的性質は,箇条6に適合しなければならない。
c) 形状,寸法及び質量は,箇条7に適合しなければならない。
d) 外観は,箇条8に適合しなければならない。
――――― [JIS G 3125 pdf 8] ―――――
7
G 3125 : 2021
11.2 再検査
機械試験で合格にならなかった鋼材は,JlS G 0404の9.8(再試験)によって再試験を行い,合否を決定
してもよい。
12 表示
検査に合格した鋼材には,鋼材ごと又は1結束ごとに,次の項目を適切な方法で表示しなければならな
い。ただし,受渡当事者間の協定によって,識別が可能な範囲でその一部を省略してもよい。
a) 種類の記号
b) 溶鋼番号又は検査番号
c) 寸法(7.1参照)
d) 製造業者名又はその略号
e) 数量又は質量(鋼板及び鋼帯)
13 注文時の確認事項
この規格に規定する事項を適切に指定するために,受渡当事者は,注文時に次の事項を確認することが
望ましい。
a) 鋼板,鋼帯及び形鋼の別
b) 種類の記号(表1)
c) エッジの種類(ミルエッジ又はカットエッジ)
d) 寸法(箇条7)
e) PA-Hの鋼板及び鋼帯の場合,スケール除去の要否及び方法(9.1)
f) 数量又は質量
g) 鋼帯の場合の最大質量
14 報告
あらかじめ注文者の要求のある場合には,製造業者は,検査文書を注文者に提出しなければならない。
この場合,報告は,JIS G 0404の箇条13(報告)による。検査文書の種類は,特に指定のない場合は,JIS
G 0415の5.1(検査証明書3.1)による。
なお,表2に記載していない合金元素を添加した場合には,検査文書に添加元素の含有率を付記しなけ
ればならない。
――――― [JIS G 3125 pdf 9] ―――――
8
G 3125 : 2021
附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS G 3125 ISO 5952:2019,(MOD)
a) ISの箇 b) 対応国際 c) 箇条ご d) ISと対応国際規格との技術的差異の e) ISと対応国際規格
条番号 規格の対 との評 内容及び理由 との技術的差異に対
応する箇 価 する今後の対策
条番号
1 1 追加 JISとISO規格とは規格
JISは,形鋼,鋼板及び鋼帯を規定している
が,ISO規格は形鋼を規定していない。 体系が異なるため,現状
のままとする。
3 3 変更 JISに必要な用語を規定
JISは,用語規格で定義している用語の定義
を適用している。 しており,現状のままと
する。
4 1 変更 JISは,ISO規格の鋼材のうち,1種類につJISとISO規格とは規格
体系が異なるため,現状
いて,熱間圧延及び冷間圧延を規定してい
る。 のままとする。
5 5.2 削除 同上。
JISは,ISO規格に規定の化学成分のうち,
一部を削除している。
6 5.4 追加 同上。
JISは,形鋼及び冷間圧延鋼板について,降
伏点又は耐力,引張強さ及び伸びの規定を
追加するとともに,曲げ試験を追加してい
る。
7 5.10 追加 同上。
JISは,形状,寸法,質量及びその許容差に
関するJISを引用して規定している。
8 10 変更 同上。
JISは,外観に関するJISを引用して規定し
ている。
10 5.3 追加 同上。
JISは,分析試験を具体的に規定している。
さらに,曲げ試験を追加し,機械試験を具体
的に規定している。
6 追加 JISは,曲げ試験を追加している。 同上。
7
11 11 削除 JISは製造業者責任であ
JISは,購入者が検査に立ち会う場合の規定
を削除している。 り,現状のままとする。
12 13 削除 JISは,種類の記号によっ
JISは,規格番号及び注文番号の表示を規定
していない。 て規格番号が分かるた
め,規格番号の表示は必
要ない。注文番号は,個別
契約事項のため,表示は
必要ない。
13 14 変更 JISは,項目の一部を削除している。 JISとISO規格とは規格
体系が異なるため,現状
のままとする。
14 − 追加 JISは,報告を規定している。 同上。
− 5.1 削除 JISは,製鋼方法を規定していない。 同上。
――――― [JIS G 3125 pdf 10] ―――――
次のページ PDF 11
JIS G 3125:2021の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 5952:2019(MOD)
JIS G 3125:2021の国際規格 ICS 分類一覧
JIS G 3125:2021の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISG0202:2013
- 鉄鋼用語(試験)
- JISG0203:2009
- 鉄鋼用語(製品及び品質)
- JISG0320:2009
- 鋼材の溶鋼分析方法
- JISG0404:2014
- 鋼材の一般受渡し条件
- JISG0415:2014
- 鋼及び鋼製品―検査文書
- JISG0416:2014
- 鋼及び鋼製品―機械試験用供試材及び試験片の採取位置並びに調製
- JISG3141:2017
- 冷間圧延鋼板及び鋼帯
- JISG3141:2021
- 冷間圧延鋼板及び鋼帯
- JISG3192:2014
- 熱間圧延形鋼の形状,寸法,質量及びその許容差
- JISG3192:2021
- 熱間圧延形鋼の形状,寸法,質量及びその許容差
- JISG3193:2019
- 熱間圧延鋼板及び鋼帯の形状,寸法,質量及びその許容差
- JISZ2241:2011
- 金属材料引張試験方法
- JISZ2248:2006
- 金属材料曲げ試験方法