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JIS G 3136:2012 規格概要
この規格 G3136は、建築構造物に用いる熱間圧延鋼材について規定。
JISG3136 規格全文情報
- 規格番号
- JIS G3136
- 規格名称
- 建築構造用圧延鋼材
- 規格名称英語訳
- Rolled steels for building structure
- 制定年月日
- 1994年6月1日
- 最新改正日
- 2016年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 24314:2006(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 77.140.10, 77.140.70, 91.080.10
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 鉄鋼 II 2021, 建築 I-1(材料・設備) 2021, 建築 I-2(材料・設備) 2021, 建築 II-1(試験) 2021, 建築 II-2(試験) 2021
- 改訂:履歴
- 1994-06-01 制定日, 2000-02-20 確認日, 2005-03-20 改正日, 2009-10-01 確認日, 2012-01-20 改正日, 2016-10-20 確認
- ページ
- JIS G 3136:2012 PDF [16]
G 3136 : 2012
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 引用規格・・・・[1]
- 3 種類及び記号並びに適用厚さ・・・・[1]
- 4 化学成分・・・・[2]
- 5 熱処理及び記号・・・・[2]
- 5.1 熱処理・・・・[2]
- 5.2 熱処理の記号・・・・[2]
- 6 炭素当量及び溶接割れ感受性組成・・・・[3]
- 6.1 炭素当量及び溶接割れ感受性組成の計算・・・・[3]
- 6.2 鋼材(熱加工制御を行った鋼板を除く。)の炭素当量及び溶接割れ感受性組成・・・・[3]
- 6.3 熱加工制御を行った鋼板の炭素当量及び溶接割れ感受性組成・・・・[4]
- 7 機械的性質・・・・[4]
- 7.1 降伏点又は耐力,引張強さ,降伏比1) 及び伸び・・・・[4]
- 7.2 シャルピー吸収エネルギー・・・・[6]
- 7.3 厚さ方向特性・・・・[6]
- 8 超音波探傷試験特性・・・・[6]
- 9 形状,寸法,質量及びその許容差・・・・[7]
- 10 外観・・・・[9]
- 11 試験・・・・[9]
- 11.1 分析試験・・・・[9]
- 11.2 機械試験・・・・[9]
- 11.3 厚さ方向特性試験・・・・[10]
- 11.4 超音波探傷試験・・・・[10]
- 12 検査・・・・[10]
- 13 再検査・・・・[11]
- 14 表示・・・・[11]
- 15 報告・・・・[11]
- 附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[12]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS G 3136 pdf 1] ―――――
G 3136 : 2012
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本
鉄鋼連盟(JISF)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申出があり,日本工業標準
調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS G 3136:2005は改正され,この規格に置き換えられた。
なお,平成25年1月19日までの間は,工業標準化法第19条第1項等の関係条項の規定に基づくJISマ
ーク表示認証において,JIS G 3136:2005によることができる。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS G 3136 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
G 3136 : 2012
建築構造用圧延鋼材
Rolled steels for building structure
序文
この規格は,2006年に第1版として発行されたISO 24314を基とし,技術的内容を変更して作成した日
本工業規格である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。
1 適用範囲
この規格は,建築構造物に用いる熱間圧延鋼材(以下,鋼材という。)について規定する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 24314:2006,Structural steels−Structural steels for building with improved seismic resistance−
Technical delivery conditions(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS G 0320 鋼材の溶鋼分析方法
JIS G 0404 鋼材の一般受渡し条件
JIS G 0415 鋼及び鋼製品−検査文書
注記 対応国際規格 : ISO 10474,Steel and steel products−Inspection documents(IDT)
JIS G 0416 鋼及び鋼製品−機械試験用供試材及び試験片の採取位置並びに調製
JIS G 0901 建築用鋼板及び平鋼の超音波探傷試験による等級分類及び判定基準
JIS G 3192 熱間圧延形鋼の形状,寸法,質量及びその許容差
JIS G 3193 熱間圧延鋼板及び鋼帯の形状,寸法,質量及びその許容差
JIS G 3194 熱間圧延平鋼の形状,寸法,質量及びその許容差
JIS G 3199 鋼板,平鋼及び形鋼の厚さ方向特性
JIS Z 2241 金属材料引張試験方法
JIS Z 2242 金属材料のシャルピー衝撃試験方法
3 種類及び記号並びに適用厚さ
鋼材の種類は5種類とし,その記号及び適用厚さは,表1による。
――――― [JIS G 3136 pdf 3] ―――――
2
G 3136 : 2012
表1−種類の記号
単位 mm
種類の記号 製品形状 適用厚さ
SN400A
6以上 100以下
SN400B
SN400C 鋼板,鋼帯,形鋼及び平鋼 16以上 100以下
SN490B 6以上 100以下
SN490C 16以上 100以下
受渡当事者間の協定によって,超音波探傷試験を行った鋼板及び
平鋼には,“-UT”の記号を,この表の種類の記号(5.2の熱処理の
記号を含む。)の末尾に付加して表す。
例 SN400B-UT
SN490BN-UT
4 化学成分
鋼材は,11.1によって試験を行い,その溶鋼分析値は,表2による。
表2−化学成分
単位 %
種類の記号 厚さ C Si Mn P S
6 mm 以上
SN400A 0.24以下 − − 0.050以下 0.050以下
100 mm 以下
6 mm 以上
0.20以下
50 mm 以下
SN400B 0.35以下 0.601.50 0.030以下 0.015以下
50 mm を超え
0.22以下
100 mm 以下
16 mm 以上
0.20以下
50 mm 以下
SN400C 0.35以下 0.601.50 0.020以下 0.008以下
50 mm を超え
0.22以下
100 mm 以下
6 mm 以上
0.18以下
50 mm 以下
SN490B 0.55以下 1.65以下 0.030以下 0.015以下
50 mm を超え
0.20以下
100 mm 以下
16 mm 以上
0.18以下
50 mm 以下
SN490C 0.55以下 1.65以下 0.020以下 0.008以下
50 mm を超え
0.20以下
100 mm 以下
必要に応じて,この表以外の合金元素を添加してもよい。
5 熱処理及び記号
5.1 熱処理
鋼材には,必要に応じて,焼ならし又は焼戻しを行ってもよい。
また,受渡当事者間の協定によって,熱加工制御又は適切な熱処理を行ってもよい。
5.2 熱処理の記号
鋼材に熱処理を行った場合,熱処理を示す記号は,次による。
――――― [JIS G 3136 pdf 4] ―――――
3
G 3136 : 2012
なお,熱処理の記号を付記する場合は,表1の種類の記号の末尾に付記する。
a) 協定によって,鋼材に焼ならしを行う場合 N
b) 協定によって,鋼材に焼戻しを行う場合 T
c) 鋼材に熱加工制御を行う場合 TMC
d) 鋼材に適切な熱処理を行う場合 受渡当事者間の協定による。
6 炭素当量及び溶接割れ感受性組成
6.1 炭素当量及び溶接割れ感受性組成の計算
炭素当量及び溶接割れ感受性組成の計算は,次による。
a) 炭素当量の計算は,11.1の溶鋼分析値を用い,式(1)による。
なお,計算式に規定された元素は,添加の有無にかかわらず,計算に用いる。
Ceq C Mn Si Ni 5Cr Mo 14V (1)
6 24 40 4
ここに, Ceq : 炭素当量(%)
b) 溶接割れ感受性組成の計算は,11.1の溶鋼分析値を用い,式(2)による。
なお,計算式に規定された元素は,添加の有無にかかわらず,計算に用いる。
Si Mn Cu Ni Cr Mo V (2)
PCM C 5B
30 20 20 60 20 15 10
ここに, PCM : 溶接割れ感受性組成(%)
6.2 鋼材(熱加工制御を行った鋼板を除く。)の炭素当量及び溶接割れ感受性組成
鋼材(熱加工制御を行った鋼板を除く。)の炭素当量及び溶接割れ感受性組成は,次による。
a) 炭素当量は,表3による。
b) 受渡当事者間の協定によって,炭素当量の代わりに溶接割れ感受性組成を適用してもよい。この場合
の溶接割れ感受性組成は,表4による。
表3−鋼材の炭素当量(熱加工制御を行った鋼板は除く。)
単位 %
種類の記号 厚さ
40 mm を超え
40 mm以下 100 mm 以下
SN400B
0.36以下 0.36以下
SN400C
SN490B
0.44以下 0.46以下
SN490C
表4−鋼材の溶接割れ感受性組成(熱加工制御を行った鋼板は除く。)
単位 %
種類の記号 溶接割れ感受性組成
SN400B
0.26以下
SN400C
SN490B
0.29以下
SN490C
――――― [JIS G 3136 pdf 5] ―――――
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JIS G 3136:2012の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 24314:2006(MOD)
JIS G 3136:2012の国際規格 ICS 分類一覧
JIS G 3136:2012の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISG0320:2009
- 鋼材の溶鋼分析方法
- JISG0404:2014
- 鋼材の一般受渡し条件
- JISG0415:2014
- 鋼及び鋼製品―検査文書
- JISG0416:2014
- 鋼及び鋼製品―機械試験用供試材及び試験片の採取位置並びに調製
- JISG0901:2010
- 建築用鋼板及び平鋼の超音波探傷試験による等級分類及び判定基準
- JISG3192:2014
- 熱間圧延形鋼の形状,寸法,質量及びその許容差
- JISG3192:2021
- 熱間圧延形鋼の形状,寸法,質量及びその許容差
- JISG3193:2019
- 熱間圧延鋼板及び鋼帯の形状,寸法,質量及びその許容差
- JISG3194:1998
- 熱間圧延平鋼の形状,寸法,質量及びその許容差
- JISG3194:2020
- 熱間圧延平鋼の形状,寸法,質量及びその許容差
- JISG3199:2009
- 鋼板,平鋼及び形鋼の厚さ方向特性
- JISZ2241:2011
- 金属材料引張試験方法
- JISZ2242:2018
- 金属材料のシャルピー衝撃試験方法