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G 4304 : 2021
b) 特に注文者の要求がある場合,SUS304N2の機械的性質は,表9によってもよい。この場合,種類の
記号の末尾に“-X”を付ける。
表9−SUS304N2-Xの機械的性質
種類の記号 耐力 引張強さ 伸び 硬さ
N/mm2 N/mm2 % HBW
SUS304N2-X 450以上 720以上 25以上 230325
注記 1 N/mm2=1 MPa
6.3 オーステナイト・フェライト系の機械的性質
固溶化熱処理を行った板及び帯の機械的性質は,表10による。ただし,耐力は,注文者の指定がある場
合に適用する。
表10−オーステナイト·フェライト系の固溶化熱処理状態の機械的性質
種類の記号 耐力 引張 伸び 硬さa)
強さ HBW HRC HV
N/mm2 N/mm2 %
SUS821L1 400以上 600以上 厚さ2.0 mm以下 20以上 290以下 32以下 310以下
厚さ2.0 mmを超えるもの 25以上
SUS323L 400以上 600以上 厚さ2.0 mm以下 20以上 290以下 32以下 310以下
厚さ2.0 mmを超えるもの 25以上
SUS329J1 390以上 590以上 18以上 277以下 29以下 292以下
SUS329J3L 450以上 620以上 18以上 302以下 32以下 320以下
SUS329J4L 450以上 620以上 18以上 302以下 32以下 320以下
SUS327L1 550以上 795以上 15以上 310以下 32以下 330以下
注記 1 N/mm2=1 MPa
注a) 硬さは,いずれかの硬さによる。いずれの硬さを適用するかは,特に指定のない場合,製造業者の選択によ
る。
6.4 フェライト系の機械的性質
焼なましを行った板及び帯の機械的性質は,表11による。ただし,耐力は,注文者の指定がある場合に
適用する。また,曲げ性は,試験片の外側にき裂が生じてはならない。
――――― [JIS G 4304 pdf 11] ―――――
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表11−フェライト系の焼なまし状態の機械的性質
種類の記号 耐力 引張 伸び 硬さa) 曲げ性
強さ HBW HRBW HV 曲げ 内側半径
又は 角度
N/mm2 N/mm2 % HRBS b)
SUS405 175以上 410以上 20以上 183以下 88以下 200以下 180° 厚さ8 mm未満 厚さの0.5倍
厚さ8 mm以上 厚さの1.0倍
SUS410L 195以上 360以上 22以上 183以下 88以下 200以下 180° 厚さの1.0倍
SUS429 205以上 450以上 22以上 183以下 88以下 200以下 180° 厚さの1.0倍
SUS430 205以上 420以上 22以上 183以下 88以下 200以下 180° 厚さの1.0倍
SUS430LX 175以上 360以上 22以上 183以下 88以下 200以下 180° 厚さの1.0倍
SUS430J1L 205以上 390以上 22以上 192以下 90以下 200以下 180° 厚さの1.0倍
SUS434 205以上 450以上 22以上 183以下 88以下 200以下 180° 厚さの1.0倍
SUS436L 245以上 410以上 20以上 217以下 96以下 230以下 180° 厚さの1.0倍
SUS436J1L 245以上 410以上 20以上 192以下 90以下 200以下 180° 厚さの1.0倍
SUS443J1 205以上 390以上 22以上 192以下 90以下 200以下 180° 厚さの1.0倍
SUS444 245以上 410以上 20以上 217以下 96以下 230以下 180° 厚さの1.0倍
SUS445J1 245以上 410以上 20以上 217以下 96以下 230以下 180° 厚さの1.0倍
SUS445J2 245以上 410以上 20以上 217以下 96以下 230以下 180° 厚さの1.0倍
SUS447J1 295以上 450以上 22以上 207以下 95以下 220以下 180° 厚さの1.0倍
SUSXM27 245以上 410以上 22以上 192以下 90以下 200以下 180° 厚さの1.0倍
注記 1 N/mm2=1 MPa
注a) 硬さは,いずれかの硬さによる。いずれの硬さを適用するかは,特に指定のない場合,製造業者の選択によ
る。
b) RBW又はHRBSの測定は,いずれによってもよい。ただし,疑義が生じた場合の判断は,HRBWによる。
測定値の報告には,採用した測定方法(HRBW又はHRBS)を明記する。
6.5 マルテンサイト系の機械的性質
マルテンサイト系の機械的性質は,その熱処理状態に応じて,次のいずれかによる。
a) 焼なましを行った板及び帯の機械的性質は,表12による。ただし,耐力は,注文者の指定がある場合
に適用する。また,曲げ性は,試験片の外側にき裂が生じてはならない。
なお,焼なましを行った板及び帯は,通常,焼入焼戻し状態の機械試験を行わないが,特に注文者
の要求があれば,供試材に焼入焼戻しを行った場合の機械的性質及びその規定値を受渡当事者間で協
定してもよい。
b) 焼入焼戻しを行ったSUS420J2及びSUS440Aの板及び帯の硬さは,表13による。
――――― [JIS G 4304 pdf 12] ―――――
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表12−マルテンサイト系の焼なまし状態の機械的性質
種類の記号 耐力 引張強さ 伸び 硬さa) 曲げ性
HBW HRBW又は HV 曲げ角度 内側半径
N/mm2 N/mm2 % HRBS b)
SUS403 205以上 440以上 20以上 201以下 93以下 210以下 180° 厚さの1.0倍
SUS410 205以上 440以上 20以上 201以下 93以下 210以下 180° 厚さの1.0倍
SUS410S 205以上 410以上 20以上 183以下 88以下 200以下 180° 厚さの1.0倍
SUS420J1 225以上 520以上 18以上 223以下 97以下 234以下 − −
SUS420J2 225以上 540以上 18以上 235以下 99以下 247以下 − −
SUS440A 245以上 590以上 15以上 255以下 HRC 25以下 269以下 − −
注記 1 N/mm2=1 MPa
注a) 硬さは,いずれかの硬さによる。いずれの硬さを適用するかは,特に指定のない場合,製造業者の選択によ
る。
b) RBW又はHRBSの測定は,いずれによってもよい。ただし,疑義が生じた場合の判断は,HRBWによる。
測定値の報告には,採用した測定方法(HRBW又はHRBS)を明記する。
表13−マルテンサイト系の焼入焼戻し状態の硬さ
種類の記号 HRC
SUS420J2 40以上
SUS440A
6.6 析出硬化系の機械的性質
析出硬化系の機械的性質は,その熱処理状態に応じて,次のいずれかによる。
a) 固溶化熱処理を行った板及び帯の機械的性質は,表14による。ただし,耐力は,注文者の指定がある
場合に適用する。
なお,固溶化熱処理を行った板及び帯は,通常,析出硬化状態の機械試験を行わないが,特に注文
者の要求があれば,供試材に析出硬化処理を行った場合の機械的性質及びその規定値を受渡当事者間
で協定してもよい。
b) 固溶化熱処理後析出硬化処理を行った板及び帯の機械的性質は,表14による。ただし,耐力は,注文
者の指定がある場合に適用する。
c) 固溶化熱処理又は固溶化熱処理後析出硬化処理のいずれとも異なる熱処理を行ったSUS630の板及び
帯の機械的性質及びその規定値は,受渡当事者間の協定による。
――――― [JIS G 4304 pdf 13] ―――――
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表14−析出硬化系の固溶化熱処理状態及び固溶化熱処理後析出硬化処理状態の機械的性質
種類の 熱処理の 耐力 引張強さ 伸び 硬さb)
記号 種類a) HBW HRC HRBW HV
又は
N/mm2 N/mm2 % HRBS c)
SUS630 固溶化熱処 − − − 363以下 38以下 − −
理
析出硬化処 1 175以上 1 310以上 厚さ5.0 mm以下 5以上 375以上 40以上 − −
理 厚さ5.0 mmを超 8以上
(H900) え15.0 mm以下
厚さ15.0 mmを超 10以上
えるもの
析出硬化処 1 000以上 1 070以上 厚さ5.0 mm以下 5以上 331以上 35以上 − −
理 厚さ5.0 mmを超 8以上
(H1025) え15.0 mm以下
厚さ15.0 mmを超 12以上
えるもの
析出硬化処 860以上 1 000以上 厚さ5.0 mm以下 5以上 302以上 31以上 − −
理 厚さ5.0 mmを超 9以上
(H1075) え15.0 mm以下
厚さ15.0 mmを超 13以上
えるもの
析出硬化処 725以上 930以上 厚さ5.0 mm以下 8以上 277以上 28以上 − −
理 厚さ5.0 mmを超 10以上
(H1150) え15.0 mm以下
厚さ15.0 mmを超 16以上
えるもの
SUS631 固溶化熱処 380以下 1 030以下 20以上 192以下 − 92以下 200以下
理
析出硬化処 1 030以上 1 230以上 厚さ3.0 mm以下 − − 40以上 − 392以上
理 厚さ3.0 mmを超 4以上
(RH950) えるもの
析出硬化処 960以上 1 140以上 厚さ3.0 mm以下 3以上 − 35以上 − 345以上
理 厚さ3.0 mmを超 5以上
(TH1050) えるもの
注記 1 N/mm2=1 MPa
注a) ( )内の記号は,熱処理記号を示し,表2による。
b) 硬さは,いずれかの硬さによる。いずれの硬さを適用するかは,特に指定のない場合,製造業者の選択によ
る。
c) RBW又はHRBSの測定は,いずれによってもよい。ただし,疑義が生じた場合の判断は,HRBWによる。
測定値の報告には,採用した測定方法(HRBW又はHRBS)を明記する。
7 耐食性
粒界腐食試験による耐食性について,注文者の指定がある場合は,受渡当事者間で11.3から適用する試
験方法を協定し,試験を行い,耐食性は受渡当事者間の協定による。
――――― [JIS G 4304 pdf 14] ―――――
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8 表面仕上げ
板及び帯の表面仕上げは,表15による。
表15−表面仕上げ
表面仕上げの記号 摘要
No.1 熱間圧延後,熱処理を行い,酸洗又はこれに準じる処理を行って仕上げたもの
研磨仕上げの種類(No.3,No.4,#240,#320及び#400)など,この表以外の表面仕上げは,製造
業者の方法による。
9 形状,寸法,質量及び許容差
9.1 標準寸法
9.1.1 板の標準寸法
板の標準寸法は,表16による。
表16−板の標準寸法
単位 mm
厚さ 幅×長さ
2.0 5.0 9.0 20.0 1 000×2 000
2.5 6.0 10.0 25.0 1 219×2 438
3.0 7.0 12.0 30.0 1 219×3 048
4.0 8.0 15.0 35.0 1 524×3 048
この表以外の寸法については,受渡当事者間の協定による。
9.1.2 帯の標準厚さ
帯の標準厚さは,表17による。
表17−帯の標準厚さ
単位 mm
2.0 2.5 3.0 4.0 5.0 6.0 7.0 8.0 9.0
この表以外の厚さについては,受渡当事者間の協定による。
9.2 板の計算質量
注文者の要求によって,板の計算質量が必要な場合には,板の計算質量は,表示の寸法を用いて算出し,
その算出方法は,表18による。ただし,表21の許容差(記号B)の板については,表示の厚さの代わり
に,表示の厚さに表23の数値を加えたものを用いる。また,表22の許容差(記号C)の板については,
表示の厚さの代わりに,表示の厚さに表24の数値を加えたものを用いる。
表18−板の計算質量の算出方法
算出順序 算出方法 結果の桁数a)
基本質量 kg/(mm·m2) 表19による。 −
単位質量 kg/m2 基本質量[kg/(mm·m2)]×厚さ(mm)有効数字4桁の数値に丸める。
面積 m2 幅(m)×長さ(m) 有効数字4桁の数値に丸める。
――――― [JIS G 4304 pdf 15] ―――――
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JIS G 4304:2021の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 16143-1:2014(MOD)
- ISO 18286:2008(MOD)
- ISO 9444-1:2009(MOD)
- ISO 9444-2:2009(MOD)
JIS G 4304:2021の国際規格 ICS 分類一覧
JIS G 4304:2021の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
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- JISG0404:2014
- 鋼材の一般受渡し条件
- JISG0415:2014
- 鋼及び鋼製品―検査文書
- JISG0571:2003
- ステンレス鋼のしゅう酸エッチング試験方法
- JISG0572:2006
- ステンレス鋼の硫酸・硫酸第二鉄腐食試験方法
- JISG0573:1999
- ステンレス鋼の65%硝酸腐食試験方法
- JISG0575:1999
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- JISZ2241:2011
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- 数値の丸め方