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K 0400-38-10 : 1999 (ISO 6703-1 : 1984)
1A. 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用することによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版を適用する。
JIS K 8034 アセトン(試薬)
JIS K 8101 エタノール (99.5) (試薬)
JIS K 8136 塩化すず(II)二水和物(試薬)
JIS K 8180 塩酸(試薬)
JIS K 8318 P−トルエンスルホンクロロアミドナトリウム三水和物(試薬)
JIS K 8322 クロロホルム(試薬)
JIS K 8362 酢酸カドミウム二水和物(試薬)
JIS K 8443 シアン化カリウム(試薬)
JIS K 8495 P−ジメチルアミノベンジリデンロダニン(試薬)
JIS K 8550 硝酸銀(試薬)
JIS K 8576 水酸化ナトリウム(試薬)
JIS K 8777 ピリジン(試薬)
JIS K 8799 フェノールフタレイン(試薬)
JIS K 8913 よう化カリウム(試薬)
JIS K 8953 硫酸亜鉛七水和物(試薬)
JIS K 8961 硫酸カドミウム−水 (3/8) (試薬)
JIS K 8983 硫酸銅(II)五水和物(試薬)
2. 定義
この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
全シアン化物 (totalcyanide) N基をもつ有機物を含めて,この方法の条件下でシアン化水素を生成
する単純又は複雑に結合したシアン化物。シアノヒドリンは一部検出される。水中で一部又は完全に,そ
れぞれ,シアン化物イオン又はシアン化水素酸を生成することが明らかな化合物のCN基。モノニトリル
類 (R-CN),シアン酸,チオシアン酸イオン及び塩化シアンは含まれない。
第1章 シアン化水素の遊離及び吸収
3. 原理
銅 (I) イオンの存在下での試料と塩酸の加熱。遊離したシアン化水素の水酸化ナトリウム溶液
を含む吸収容器中への空気流による導入。
備考1. 濃度によるが,コバルトのシアノ錯体は515%しか分解されないので,定量的には測定でき
ない。これはある有機シアン化合物にも適用される。
2. この規定された分解手順のシアノヒドリンへの効果は十分には分かっていない。
4. 試薬
分析には,分析用と認められたものだけを,また,使用する水は蒸留水又はイオン交換水でな
ければならない。
4.1 塩酸, 最一 殉 騰
4.2 塩酸,c (HCl) =1mol/l 塩酸(4.1)を用いて調製する。
4.3 水酸化ナトリウム,溶液,c (NaOH) =1mol/l JIS K 8576に規定する水酸化ナトリウムを用いて調
製する。
――――― [JIS K 0400-38-10 pdf 6] ―――――
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4.4 水酸化ナトリウム,溶液,c (NaOH) =5mol/l JIS K 8576に規定する水酸化ナトリウムを用いて調
製する。
4.5 塩化すず(II),溶液(1) IS K 8136に規定する塩化すず(II)二水和物 (SnCl2・2H2O) 50gを塩酸 (1mol/l)
(4.2)10mlに溶かし,水で100mlに薄める。
毎週新しい溶液を調製する。
4.6 フェノールフタレイン,溶液,クロロホルムを含む JIS K 8799に規定するフェノールフタレイン
0.03gをJIS K 8101に規定するエタノール90mlに溶かし,JIS K 8322に規定するクロロホルム10mlを加
える。
4.7 硫酸亜鉛−硫酸カドミウム,溶液(1) IS K 8953に規定する硫酸亜鉛七水和物 (ZnSO4・7H2O) 100g
及び硫酸カドミウム八水和物 (3CdSO4・8H2O) [JIS K 8961に規定する硫酸カドミウム−水 (3/8) を用い
る。]100gを水に溶かし,水で1 000mlに薄める。
4.8 硫酸銅(II),溶液 JIS K 8983に規定する硫酸銅(II)五水和物 (CuSO4・5H2O) 200gを水に溶かし,水
で1 000mlに薄める。
4.9 酢酸カドミウム,溶液(1) IS K 8362に規定する酢酸カドミウム二水和物 [Cd (CH3COO) 2・2H2O]
300gを水に溶かし,水で1 000mlに薄める。
4.10 緩衝液,pH5.4 JIS K 8576に規定する水酸化ナトリウム (NaOH) 6gを約50mlの水に溶かし,これ
に,こはく酸 (C4H6O4) 11.8gを加え,水で100mlに薄める。
5. 装置
通常の試験室用の装置,及び
5.1 ストリッピングによるシアン化水素分離装置 図1に示す装置又は同等の装置を推奨する。次の部
品から構成される。
5.1.1 三つ口蒸留フラスコ 容量500ml,標準コニカルジョイント(センターネック29/32,サイドネッ
ク14.5/23)。
5.1.2 還流冷却器(リービッヒ冷却器)
5.1.3 吸収容器 逆流防止付き
5.1.4 導入漏斗
5.1.5 流量計
5.1.6 洗浄瓶 容量250ml,空気洗浄用
5.2 pH計 蒸留フラスコのサイドネックに適合するガラス電極をもつもの
5.3 全量フラスコ 容量25,50,250及び1 000ml
(1) 塩化すず(II)は,還元剤として加える。亜鉛塩は,安定なヘキサシアノ鉄酸亜鉛を生成させ,カドミウム塩は,
硫化物を固定用として,及び滅菌効果のために加える。
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図1 ストリッピングによるシアン化水素の分離装置
6. サンプリング方法及び試料
− 試料に不溶解のシアン化物が含まれている場合は,試料及び希釈試料中に不溶解物が均一に分布して
いることを確認する必要がある。サンプリング直後に,試料又は希釈試料1l当たり水酸化ナトリウム
溶液(4.4)5ml,フェノールフタレイン溶液(4.6)10ml及び塩化すず(II)溶液(4.5)5mlを添加する。塩酸
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(lmol/l) (4.2)又は水酸化ナトリウム溶液(4.3)を,水がわずかに赤くなるまで滴加し,pHを約8に調節
する。色の濃い試料のpH値は,pH計(5.2)又はpH試験紙で確かめて同様に調節する。最後に,試料
1l当たり硫酸亜鉛−硫酸カドミウム溶液(5.7)10mlを添加する。
− 試料の分析はできるだけ早く行う。試料の貯蔵が必要な場合は冷暗所に保管する。
− 硫酸亜鉛−硫酸カドミウム溶液を添加すると,ヘキサシアノ鉄酸塩を含む沈殿を生成する。そのため,
分取試料を採取する直前に,試料は均一にしなければならない。繰り返し定量を行う場合,前処理し
た試料の液相におけるシアン化水素酸及びガス状シアン化水素との平衡を乱すことによるガス状シア
ン化水素の損失を小さくするため,分取試料はできるだけ速やかに採取しなければならない。
サンプリング前に必要とする試料の体積がすでに分かっている場合は,この体積だけをとり,その
全試料について定量を行うことを勧める。
7. 手順
7.1 シアン化水素の遊離及び吸収
− 吸収容器(5.1.3)に水酸化ナトリウム溶液(4.3)10mlを入れ,容器を冷却管に接続する。吸引管を取り付
け,空気流量を20l/hに調節する。次の順序で蒸留フラスコに,水30ml,硫酸銅(II)溶液(4.8)10ml,塩
化すず(II)溶液(4.5)2ml,試料(6.参照)100ml及び塩酸 (1mol/l) (4.1)10mlを加える。水酸化ナトリウ
ム溶液(4.3)約100mlを入れた洗浄瓶を導入漏斗に接続し,内容物が沸騰するまでフラスコを加熱する。
空気流量を20l/hに再び調節する。毎秒1,2滴の割合で還流させる。
− もし,シアン化物濃度が低い(0.1mg/l未満)ことが予想されるときは,試料の体積を200mlに増加さ
せてもよい。この場合は,硫酸銅(II)溶液(4.8)の体積を20mlに,塩化すず(II)溶液(4.5)を4mlに,塩酸
(lmol/l) (4.1)を20mlに増加する。
− 1時間後に煮沸を止める(2)。
7.2 空試験
8.1及び第24章に規定された適切な方法によって,空試験を定量と並行して行う。ただ
し,試料に代えてシアン化物を含まない水を用い,試料と同様な方法で処理する(6.参照)。
7.3 シアン化物イオンの定量分析
第2章(ピリジン−バルビツル酸による吸光光度法),第3章(チン
ダル効果を滴定終点に用いる滴定法),第4章(指示薬を滴定終点に用いた滴定法)に規定するように行
う。
第2章 シアン化物イオンの定量−ピリジン−バルビツル酸による吸光光度法
8. 適用性
この方法は,シアン化物0.0020.025mgを含む吸収液に適用できる。シアン化物の含有量が
高い吸収液は水酸化ナトリウム溶液(10.1)で薄めてもよい。
この方法は,窒素酸化物又は二酸化硫黄が,シアン化物の分離中に吸収容器に到達する場合は適用でき
ない。他の妨害物質には,クロラミンT溶液との作用に影響を与える物質がある。
(2) 吸収容器の内容物が濁っていたり,妨害が予想されるとき(例えば,試料が硫化物1 000mg以上又は脂肪酸を
含むならば)煮沸及びストリッピング操作を繰り返す。
吸収容器の内容物を導入漏斗を通して,酢酸カドミウム溶液(4.9)10ml及び緩衝液(4.10)40mlを入れた2番目の
蒸留フラスコに移す。
吸収容器を水約60mlですすぎ,洗液を蒸留フラスコの内容物に加える。試薬の追加を行わずに,7.1に示す
ように,吸収容器への充てん,加熱及びストリッピング操作を繰り返す。
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さらに,着色したり,濁ったりした吸収液及び色素を生成する物質を含む吸収液はこの方法では分析で
きない。
これらの妨害の可能性を考えて,硝酸銀溶液による滴定法(第3章及び第4章参照)によって結果を確
かめることを推奨する。
9. 原理
シアン化物イオンとクロラミンTの活性塩素との反応。塩化シアンの生成に次いで,これとピ
リジンとの反応によるグルタコンジアルデヒドの生成。これが,2molのバルビツル酸と縮合して赤紫の色
素を生成。
10. 試薬
分析には,分析用と認められたものだけを,また,使用する水は蒸留水又はイオン交換水でな
ければならない。
10.1 水酸化ナトリウム,溶液,c (NaOH) =0.4mol/l JIS K 8576に規定する水酸化ナトリウムを用いて
調製する。
10.2 シアン化カリウム (KCN) IS K 8443に規定するもの。
10.3 クロラミンT,溶液 クロラミンT三水和物 (C7H7ClNaNO2S・3H2O) 0.5g(JIS K 8318に規定するP
−トルエンスルホンクロロアミドナトリウム三水和物を用いる。)を全量フラスコ50mlの中で水に溶かし,
標線まで薄める。
毎週,新しい溶液を調製する。
10.4 ピリジン−バルビツル酸溶液
− バルビツル酸 (C4H4N2O3) 3gを全量フラスコ50mlに入れ,バルビツル酸をちょうど湿らせるに十分な
水でフラスコの壁を洗い落とす。これにJIS K 8777に規定するピリジン (C5H5N) 15mlを加え,渦を
巻くようにして混合する。塩酸(5.1)3mlを加え,水で標線まで薄める。
− これを一夜冷蔵庫に貯蔵する。もし,必要があれば,不溶解のバルビツル酸を除くためにろ過する。
この溶液は,暗所に貯蔵すれば,1日間は安定であり,冷蔵庫に貯蔵すれば1週間は安定である。
10.5 シアン化カリウム,10mgCN-/l,標準液
− シアン化カリウム (KCN) (10.2)25mgを水酸化ナトリウム溶液(10.1)に溶かし,全量フラスコ1 000ml
の中で,同じ水酸化ナトリウム溶液で1 000mlに薄める。
− この溶液は,使用直前に又は多数定量を行う場合は,日に1度,硝酸銀溶液(18.1)による滴定によって
標定する。
11. 装置
通常の試験室用の装置,及び
11.1 分光光度計 光路長10mmのセルを用いる。
12. 手順
12.1
− 吸収容器の内容物を全量フラスコ25mlに移す。吸収容器を水約3mlずつで3回すすぎ,すすいだ液
をフラスコに移し,水で標線まで薄め,混合する。
− この溶液10mlをピペットで,別の全量フラスコ25mlに移し,混合しながら緩衝液(4.10)2ml, 塩酸
(1mol/l) (4.2)4ml及びクロラミンT溶液 (10.3) 1mlを加える。このフラスコに栓をし,5±1分間放置
する。
――――― [JIS K 0400-38-10 pdf 10] ―――――
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JIS K 0400-33-10:1999の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.060 : 水質 > 13.060.50 : 水に含まれる化学物質の検査
JIS K 0400-38-10:1999の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK8034:2006
- アセトン(試薬)
- JISK8101:2006
- エタノール(99.5)(試薬)
- JISK8136:2017
- 塩化すず(II)二水和物(試薬)
- JISK8180:2015
- 塩酸(試薬)
- JISK8180:2021
- 塩酸(試薬)
- JISK8318:1995
- p-トルエンスルホンクロロアミドナトリウム三水和物(試薬)
- JISK8322:2020
- クロロホルム(試薬)
- JISK8362:1994
- 酢酸カドミウム二水和物(試薬)
- JISK8443:2007
- シアン化カリウム(試薬)
- JISK8495:2019
- 5-(4-ジメチルアミノベンジリデン)ロダニン(試薬)
- JISK8550:2006
- 硝酸銀(試薬)
- JISK8550:2021
- 硝酸銀(試薬)
- JISK8576:2019
- 水酸化ナトリウム(試薬)
- JISK8777:2017
- ピリジン(試薬)
- JISK8799:2020
- フェノールフタレイン(試薬)
- JISK8913:2006
- よう化カリウム(試薬)
- JISK8953:2008
- 硫酸亜鉛七水和物(試薬)
- JISK8961:1994
- 硫酸カドミウム-水(3/8)(試薬)
- JISK8983:2016
- 硫酸銅(II)五水和物(試薬)