JIS K 2280-1:2018 石油製品―オクタン価,セタン価及びセタン指数の求め方―第1部:リサーチ法オクタン価 | ページ 6

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g) 試料のオクタン価が100.0107.1の場合は,5.8.1に規定する正標準燃料の代わりにトルエンとイソオ
クタンとを表10の体積分率%で混合したトルエン系副標準燃料を用いてもよい。ただし,試料のオク
タン価が,表10の2種類のオクタン価で挟まれるようにしなければならない。
表10−トルエン系副標準燃料の混合割合及びオクタン価
オクタン価 トルエン イソオクタン
体積分率% 体積分率%
101.0 4.0 96.0
102.0 8.0 92.0
103.0 13.0 87.0
104.0 18.0 82.0
105.1 24.0 76.0
106.2 30.0 70.0
107.1 35.0 65.0
10.2.2 試料の測定
試料の測定は,次による。
a) 試料を燃料タンクに導入し,燃料系統を置換する。必要に応じて燃料タンク及びサイトグラスも置換
するが,このときは,サイトグラスのドレイン弁を数回開閉し,燃料タンクとサイトグラスとをつな
ぐ燃料ラインに気泡が入っていないことを確認する。
b) 試料を用いて試験用エンジンを運転し,燃料系統に気泡が入っていないことを確認する。
c) ノックメータ示度が50付近を示すようにシリンダ高さを調整する。ただし,デジタル・デトネーショ
ンメータを使用する場合は,調整する必要はない。
d) 最高のノック強度を示す燃料レベルを決定する。最高のノック強度となる燃料レベルが確認できたら,
そのレベルになるように燃料タンクの位置を調整する。
注記 燃料レベルの決定方法としては,例えば,燃料レベル(燃料タンクを最初に下げ,次にノッ
クメータ示度が最高に達した後に下がり始めるまで,少量ずつ(サイトグラスの0.1目盛又
はそれ以下)段階的にレベルを増やしていく方法がある。
e) 空燃比を調整し,ノックメータ示度が最高になるように調節する。次いで,必要に応じてシリンダ高
さを再調整し,最高のノックメータ示度が(50±2)の目盛を示すように調節する。ただし,デジタル・
デトネーションメータを使用する場合は,調整する必要はない。
f) 試料のノックメータ示度を記録する。
10.2.3 第一正標準燃料の測定
第一正標準燃料の測定は,次による。
a) 10.2.2で調整したシリンダ高さに基づき,試料の予期オクタン価に近いオクタン価をもつ第一正標準
燃料を選ぶ。
b) 新しく調製した第一正標準燃料を用いて試験用エンジンを運転し,燃料系統に気泡がないことを確認
する。
c) 10.2.2で調整したシリンダ高さを変えずに空燃比を調整し,第一正標準燃料に対するノックメータ示
度を決定する。
d) 第一正標準燃料のノックメータ示度を記録する。

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10.2.4 第二正標準燃料の測定
第二正標準燃料の測定は,次による。
a) 第二正標準燃料は,10.2.1のf) 又はg) に従って,試料のノックメータ示度を第一正標準燃料と挟む
ように選ぶ。
b) 新しく調製した第二正標準燃料を用いて試験用エンジンを運転し,燃料系統に気泡がないことを確認
する。
c) 10.2.2で調整したシリンダ高さを変えずに空燃比を調整し,第二正標準燃料に対するノックメータ示
度を決定する。
d) 第二正標準燃料のノックメータ示度を記録する。
e) 試料のノックメータ示度を第二正標準燃料のノックメータ示度で挟むことができた場合には,試験を
続行する。挟めなかった場合は,内挿−平衡燃料レベル法の条件を満足するまで,新たな正標準燃料
を調製して試験を行う。
10.2.5 測定の繰返し
測定の繰返しは,次による。
a) シリンダ高さを変えずに試料を用いて試験用エンジンを運転する。続いて,第二正標準燃料,第一正
標準燃料の順で試験を繰り返し行い,2回目のノックメータ示度を得る。各燃料に対して,最高ノッ
クメータ示度に対する空燃比が用いられていることを確認し,ノックメータ示度が安定してからノッ
クメータ示度を記録する。
b) 2回測定したノックメータ示度が,11.1 c) に示す三つの条件を満足しなかった場合は,3回目の試験
を繰り返し行い,ノックメータ示度を記録する。
10.3 内挿−動的燃料レベル法の試験の手順
10.3.1 一般事項
校正は,10.2.1に示す手順で行う。
10.3.2 試料の測定
試料の測定は,次による。
a) 試料を燃料タンクに導入し,燃料系統を置換する。必要に応じて燃料タンク及びサイトグラスも置換
するが,このときは,サイトグラスのドレイン弁を数回開閉し,燃料タンクとサイトグラスとをつな
ぐ燃料ラインに気泡が入っていないことを確認する。
燃料レベルを0.7目盛より高くなるように合わせる。最大ノック強度が特定の燃料レベルで起きる
ことが分かっている場合は,通常採用するレベルより高いレベルに合わせる。
b) 燃料タンクの前面のノブを回し,サイトグラスで燃料レベルが下がってくることを確認する。
c) ノックメータ示度が約10目盛減ったときに,正標準燃料等の他の燃料に切替運転を継続する。
注意深く燃料レベルが下がってくるのを監視し,エンジンに常に燃料が供給されており,運転温度
条件が満たされてノック状態が測定時間の大部分を占めていることを確認する。
d) アナログ・ノックメータを使用する場合で,ノック強度の示度が2080の間を外れる場合は,シリン
ダ高さを調節して,エンジンの状態を標準のノック強度状態になるよう調節する。
e) 燃料タンクに,空燃比がリッチ(高い燃料レベル)となるよう適切なサイトグラスレベルまで試料を
再び満たす。
f) おおよそのシリンダ高さを設定した後,次の二点の最終的な調整を実施する。
1) 最大ノック強度となるとき,サイトグラスの燃料のレベルは0.7目盛1.7目盛の範囲に入る。

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2) 最大ノック強度の示度が,4555の目盛の範囲に入る。
ただし,デジタル・デトネーションメータを使用する場合は,最大ノック強度の示度が4555
の範囲に入る必要はない。
g) 最大のノック強度の示度を記録する。
10.3.3 第一正標準燃料の測定
第一正標準燃料の測定は,次による。
a) 試料の予期オクタン価に近いオクタン価をもつ第一正標準燃料を選ぶ。
b) 新しく調製した第一正標準燃料を未使用の燃料タンクに導入する。10.3.2 a) で示した方法で,燃料ラ
イン,サイトグラス及び燃料タンクを置換する。
c) シリンダ高さを変えず,燃料切替弁を切り替えて第一正標準燃料でエンジンを運転し,燃料レベルが
下がるにつれて起きる最大ノック強度の示度を記録する。
最大ノック強度は,0.7目盛1.7目盛の範囲内の燃料レベルで起きるようにする。
d) 第一正標準燃料のノックメータ示度を記録する。
10.3.4 第二正標準燃料の測定
第二正標準燃料の測定は,次による。
a) 第二正標準燃料は,10.2.1のe) 又はf) に従って,試料のノックメータ示度を第一正標準燃料と挟む
ように選ぶ。
b) 新しく調製した第二正標準燃料を未使用の燃料タンクに導入する。10.3.2 a) で示した方法で,燃料ラ
イン,サイトグラス及び燃料タンクを置換する。
c) シリンダ高さを変えずに,燃料切替弁を切り替えて第二正標準燃料でエンジンを運転し,燃料レベル
が下がるにつれて起きる最大ノック強度の示度を記録する。
最大ノック強度は,0.7目盛1.7目盛の範囲内の燃料レベルで起きるようにする。
d) 試料のノックメータ示度を第二正標準燃料のノックメータ示度で挟むことができた場合には,試験を
続行する。挟めなかった場合は,内挿−動的燃料レベル法の条件を満足するまで,新たな正標準燃料
を調製して試験を行う。
10.3.5 測定の繰返し
測定の繰返しは,次による。
a) シリンダ高さを変えずに試料を用いて試験用エンジンを運転する。続いて,第二正標準燃料,第一正
標準燃料の順で試験を繰り返し行い,2回目のノックメータ示度を得る。各燃料に対して,最高ノッ
クメータ示度に対する空燃比が用いられていることを確認し,ノックメータ示度が安定してからノッ
クメータ示度を記録する。
b) 2回測定したノックメータ示度が,11.1 c) の三つの条件を満足しなかった場合は,10.3.210.3.4の手
順を繰り返し3回目の試験を行い,ノックメータ示度を記録する。
10.4 圧縮比法の試験の手順
10.1のスタートアップ及び試験用エンジンの適合性試験を行った後,圧縮比法の手順は,次による。
a) 校正
1) 測定する試料のオクタン価に近いオクタン価をもつ正標準燃料を用いて,試験用エンジンを校正し
て標準ノック強度を設定する。
2) 選択した正標準燃料のオクタン価に対して,測定に用いるシリンダ高さを示すデジタルカウンタ示
度又はダイヤル指示計示度を表5又は表6から求め,表7又は表8を用いて大気圧補正した値に設

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定する。
注記 シリンダ高さを決める詳細な手順は,ASTM D2699-12のAnnex A2(Apparatus Assembly and
Setting Instructions)に記載されている。
3) 最大のノック強度を示す空燃比を決定し,次にデトネーションメータのつまみ“METER READING”
を調節してノックメータ示度が(50±2)の目盛を示すように設定する。ただし,デジタル・デトネ
ーションメータを使用する場合は,調節の必要はない。
4) オクタン価90で1オクタン価当たりのノック強度が1215の目盛に設定したデトネーションメー
タの開き度の場合,オクタン価80100の適切な範囲の開き度となっているため,設定を変更する
必要はない。
b) 試料の測定 試料の測定は,次による。
1) 試料を燃料タンクに導入し,燃料系統を置換する。必要に応じて燃料タンク及びサイトグラスも置
換するが,このときは,サイトグラスのドレイン弁を数回開閉し,燃料タンクとサイトグラスとを
つなぐチューブに気泡が入っていないことを確認する。
2) 試料を用いて運転する。試験用エンジンのノック強度が変化し,ノックメータ示度が非常に低くな
るか又は高くなった場合は,ノックメータ示度が再び中間値を示すようにシリンダ高さを適切な方
向に調整する。
3) 試料に対してノックメータが中間値を示すようにシリンダ高さを調整する。
4) 最大ノック強度を示す空燃比を決定するため,はじめに,燃料レベルを下げる。次にノックメータ
示度が最大に達した後,下がり始めるまで少しずつ(サイトグラスの目盛が0.1又はそれ以下)段
階的に燃料レベルを上げる。
5) シリンダ高さを調節してノックメータ示度を(50±2)の目盛にする。ただし,デジタル・デトネー
ションメータを使用する場合は,調節の必要はない。
6) 運転を継続し,必要に応じて適切なノック強度を得るため,シリンダ高さを微調整する。運転時間
は,空燃比の設定が終了した時点から測定して約5分以内とする。
7) サイトグラスのドレインバルブを瞬間的に開けて燃料レベルを下げ,気泡を取り除く。ドレインバ
ルブを閉じた後,ノックメータ示度が元の値に戻ることを確認する。ノックメータ示度が,±1の
目盛の範囲で戻らない場合は,該当する正標準燃料に対する標準ノック強度を得るため,シリンダ
高さの再調整を行い,6) から繰り返す。
8) デジタルカウンタ示度又はダイヤル指示計示度を読み取り,表7又は表8によって大気圧補正した
値を記録する。
9) 補正したデジタルカウンタ示度又はダイヤル指示計示度を表5又は表6によってオクタン価に変換
する。
c) 標準ノック強度の点検 標準ノック強度の点検は,次による。
1) 正標準燃料による運転を行い,このオクタン価に対する補正したデジタルカウンタ示度で標準ノッ
ク強度を点検する。ノックメータ示度が,最初の読取値の±3の目盛の範囲であればその値を記録
し,試料に戻る。ノックメータ示度が,±3の目盛の範囲を超えている場合は,試料のオクタン価
を再び測定する前に,標準ノック強度を設定し直さなければならない。
2) 試料による運転を行い,ノックメータ示度が正標準燃料で設定した標準ノック強度の読取値の±2
の目盛の範囲内に入るようにシリンダ高さを調節し,大気圧補正したデジタルカウンタ示度又はダ
イヤル指示計示度を記録し,表5又は表6によってオクタン価に変換する。

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3) 繰り返し2回測定したオクタン価の差が0.3以内であれば,その平均値をオクタン価とする。
d) 試料と正標準燃料とのオクタン価の差の点検 試料と正標準燃料とのオクタン価の差の点検は,次に
よる。
1) 試料の平均オクタン価は,標準ノック強度を設定した正標準燃料のオクタン価から表11に示す最大
許容差内でなければならない。
2) 試料と正標準燃料とのオクタン価の差が表11のオクタン価最大許容差を超える場合は,オクタン価
がこの最大許容差内にある新たな正標準燃料を用いて標準ノック強度を求める。その結果,試料の
オクタン価に対するシリンダ高さにおける新たな正標準燃料のノックメータ示度が(50±1)の目盛
の範囲内にある場合は,その前の測定結果を試料のオクタン価とする。範囲外の場合は,選択した
正標準燃料を用いて,試験用エンジンの校正から改めて行い,試料のオクタン価測定を行う。
表11−試料のオクタン価と正標準燃料のオクタン価との最大許容差
試料のオクタン価 試料と正標準燃料とのオクタン価最大許容差
80.0を超え 90.0以下 2.0
90.0を超え 100.0以下 1.0
100.0を超え 102.0以下 0.7
102.0を超え 105.0以下 1.3
105.0を超え 2.0
e) 同様なオクタン価試料の測定 同様なオクタン価試料の測定は,次による。
1) オクタン価が似たような試料が幾つかある場合,適切な正標準燃料を用いて標準ノック強度を設定
して,各試料を測定してもよい。ただし,正標準燃料に対する標準ノック強度が最初の値の±1の
目盛以内であることを確認する。
2) いかなる場合も,4本目の試料を測定した後は,標準ノック強度を再設定しなければならない。

11 計算方法

11.1   内挿−平衡燃料レベル法及び内挿−動的燃料レベル法の計算
内挿−平衡燃料レベル法及び内挿−動的燃料レベル法の計算方法は,次による。
a) 1回目のノックメータ示度から試料のオクタン価を,次の式によって算出する。
KL KS
R L H L (1)
KL KH
ここに, R : 試料のリサーチ法オクタン価
L : 低い正標準燃料のオクタン価
H : 高い正標準燃料のオクタン価
KS : 試料のノックメータ示度
KL : 低い正標準燃料のノックメータ示度
KH : 高い正標準燃料のノックメータ示度
b) 2回目のノックメータ示度から式(1)によってオクタン価を算出する。
c) 次の三つの条件に合えば,繰り返し行った2回のオクタン価の平均値を算出する。ただし,デジタル・
デトネーションメータを使用する場合は,2) の条件を満たす必要はない。
1) 1回目及び2回目のオクタン価の差が,0.3以内である。
2) 1回目及び2回目の試料のノックメータ示度の平均値が4555の間にある。

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JIS K 2280-1:2018の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 5164:2014(MOD)

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