JIS K 3151:1996 規格概要
この規格 K3151は、鉄鋼表面の塗装下地用りん酸塩化成処理剤について規定。
JISK3151 規格全文情報
- 規格番号
- JIS K3151
- 規格名称
- 塗装下地用りん酸塩化成処理剤
- 規格名称英語訳
- Recommendations for phosphate conversion coatings to ensure good adhesion of paints, varnishes and related coatings
- 制定年月日
- 1968年8月1日
- 最新改正日
- 2016年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 87.060.30
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 塗料 2020
- 改訂:履歴
- 1968-08-01 制定日, 1971-07-01 確認日, 1974-11-01 確認日, 1978-05-01 改正日, 1983-06-01 確認日, 1988-03-01 確認日, 1996-08-01 改正日, 2002-05-20 確認日, 2006-10-20 確認日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
- ページ
- JIS K 3151:1996 PDF [11]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
K 3151-1996
塗装下地用りん酸塩化成処理剤
Recommendations for phosphate conversion coatings to ensure good adhesion of paints, varnishes and related coatings
1. 適用範囲 この規格は,鉄鋼表面の塗装下地用りん酸塩化成処理剤について規定する。
備考1. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS G 3141 冷間圧延鋼板及び鋼帯
JIS G 4305 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JIS K 0050 化学分析方法通則
JIS K 0119 蛍光X線分析方法通則
JIS K 1402 三酸化クロム
JIS K 2201 工業ガソリン
JIS K 5500 塗料用語
JIS Z 0103 防せい防食用語
JIS Z 0701 包装用シリカゲル乾燥剤
JIS Z 8401 数値の丸め方
2. この規格で [{}] を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,参考
値である。
2. 用語の定義 この規格に用いる主な用語の定義は,JIS K 5500及びJIS Z 0103によるほかは次のとお
りとする。
(1) 表面調整剤 化成処理剤を用いて化成処理を行うとき,より均一で微細な結晶性皮膜を形成させるた
めに用いられる薬剤。主にチタンのりん酸塩が用いられる。
(2) 促進剤 りん酸塩化成処理液に用いられ,皮膜形成反応を促進して短時間で反応を完結させるために
用いられる薬剤。主に亜硝酸塩,硝酸塩,塩素酸塩とこれらの組合せが用いられる。
(3) 除膜液 鉄鋼表面に形成されたりん酸塩皮膜の質量を測定するために,素地金属の溶解を抑制し,皮
膜が完全に溶解するように調整された液。三酸化クロムの水溶液が用いられる。
3. 種類 種類は,その主成分,処理方法,膜厚によって分類し,表1のとおりとする。
――――― [JIS K 3151 pdf 1] ―――――
2
K 3151-1996
表1 種類
種類 記号 主成分 処理方法 膜厚 主な用途
1種 1号 1Z-1 りん酸二水素亜鉛 スプレー 薄膜 一般塗装下地用で,薄膜タ
2号 1Z-2 (促進剤併用) 中膜 イプは意匠性と塗膜の付
3号 1Z-3 浸せき 中膜 着性が求められる用途に,
4号 1Z-4 厚膜 厚膜タイプは防食性能を
求められる用途に用いら
れる。
2種 1号 2Z-1 スプレー 薄膜 一般塗装下地用又は電着
りん酸二水素亜鉛,りん酸二水
2号 2Z-2 素ニッケル,りん酸二水素コバ 中膜 塗装下地
3号 2Z-3 ルト又はりん酸二水素マンガ浸せき 中膜 1種より比較的防食性能が
4号 2Z-4 ンのいずれか一つの金属塩 厚膜 重視される用途
(促進剤併用)
3種 1号 3Z-1 スプレー 薄膜 カチオン電着塗装下地
りん酸二水素亜鉛,りん酸二水
2号 3Z-2 素ニッケル及びりん酸二水素浸せき 中膜
マンガンの3成分(促進剤併
用)
4種 1号 4Z-1 スプレー 中膜 高温焼付塗装下地
りん酸二水素亜鉛,りん酸二水
2号 4Z-2 素カルシウム(促進剤併用)浸せき 中膜
3号 4Z-3 厚膜
5種 1号 5F-1 りん酸二水素ナトリウム又はスプレー − 屋内用の一般塗装下地
りん酸二水素アンモニウム (脱脂兼用も含む。)
2号 5F-2 (必要に応じて促進剤併用)浸せき − 屋内用の一般塗装下地
参考 2種及び3種は,亜鉛及び亜鉛合金めっき材にも使用できる。
4. 品質 品質は,5.によって試験したとき,表2のとおりとする。
――――― [JIS K 3151 pdf 2] ―――――
表2 品質
項目 1種 2種 3種 4種 5種
1号 2号 3号 4号 1号 2号 3号 4号 1号 2号 1号 2号 3号 1号 2号
外観 皮膜は連続的で,均一かつ平滑で,さびその他の有害な欠陥を生じないこと。
色 灰色又は黒色 金色又は青紫色
皮膜質量 1.5 1.5 1.5 3.5を 1.5 1.5 1.5 3.5を 1.5 1.5 1.5 1.5 3.5を 0.2 0.2
(g/m2) 未満 3.5 3.5 超える 未満 3.5 3.5 超える 未満 3.5 3.5 3.5 超える 以上 以上
皮膜組成 フォスフォフィライトとホパイトの混合の結晶質。 フォスフォフィショル ショルツァイト
ライトが多くてツァイ が多くてホパイ
ホパイトとの混トとホ トとフォスフォ
合の結晶質。 パイト フィライトの混 −
の混合 合の結晶質。
の結晶
質。
含有元素 Ni,Co,Mnのいずれも検出され Ni,Co,Mnのいずれか1種が検 NiとMnが検出 Ni,Co,Mnのいずれも Ni,Co,Mnの
ないこと。 出されること。 されること。 検出されないこと。 いずれも検出さ
れないこと。
備考1. フォスフォフィライト : Zn2Fe (PO4) 2・4H2O, ホパイト : Zn3 (PO4) 2・4H2O, ショルツァイト : Zn2Ca (PO4) 2・2H2O
柿 Fe2O3) の混合で非晶質である。
2. 5種の処理剤で化成処理した皮膜の成分は,りん酸鉄 (FePO4・2H2O) と酸化鉄 (
K3 151-
199
3
6
――――― [JIS K 3151 pdf 3] ―――――
4
K 3151-1996
5. 試験方法
5.1 一般事項 試験において共通する一般事項は,JIS K 0050による。
なお,数値の丸め方は,JIS Z 8401による。
5.2 試験片の材質・寸法・試験片の調整及び処理試験片の作製
5.2.1 試験片
(1) 材質 JIS G 3141に規定するSPCC-SD
(2) 寸法 表1の処理方法がスプレーである場合は図1a,処理方法が浸せきである場合は図1bのとおり
とする。
図1a スプレー処理用試験片 図1b 浸せき処理用試験片
5.2.2 試験片の調整
(1) 溶剤 試験片の調整に用いる溶剤はJIS K 2201に規定する3号(大豆揮発油)又は4号(ミネラルス
ピリット)とする。
(2) 試験片の取扱い 試験片の取扱いは,清浄なピンセット又は手袋を用い,試験片に指紋,その他の腐
食性の汚れを付けないようにする。
(3) 調整手順 試験片を溶剤中でガーゼで軽くこすりながら,試験片に付着しているさび止め油や,ごみ,
ほこりなどを洗い落とし,自然乾燥する。
(4) 保存方法 直ちに試験に供しない場合は,JIS Z 0701を入れたデシケーター内に保存する。
5.2.3 処理試験片の作製 処理試験片の作製は,次のとおりとする。
(1) スプレー処理用化成処理剤の処理試験片の作製
(1.1) 装置 装置は,次のとおりとする。
(a) スプレー式化成処理装置 JIS G 4305に規定するオーステナイトステンレス鋼製で,図2に一例を
示す。
(b) 乾燥器 80100℃に調整できるもの。
――――― [JIS K 3151 pdf 4] ―――――
5
K 3151-1996
図2 スプレー式化成処理装置の一例
(1.2) 処理液 処理液は,次のとおりとする。
(a) 脱脂液 アルカリ性脱脂剤を用いて調整する。アルカリ性脱脂剤の種類及び処理条件(濃度,温度
及び時間)は,当事者間の協定による。
(b) 表面調整液 チタン塩を主成分とする表面調整剤で調整する。表面調整剤の種類,処理条件(濃度,
温度及び時間)及び処理調整液に用いる水質は,当事者間の協定による。
1種,2種及び3種に適用する。
(c) 化成処理液 化成処理液の調整及び処理条件(濃度,温度,時間及び促進剤濃度)は,当事者間の
協定による。
(1.3) 操作 操作は,次のとおり行う。
(a) 5.2.2で調整した試験片を(1.2)(a)で調整した脱脂液を用いて脱脂し,水道水で水洗する。
(b) 必要に応じて(1.2)(b)で調整した表面調整液を用いて表面調整を行う。この処理を行うか否かは当事
者間の協定による。
(c) (1.1)(a)のスプレー式化成処理装置によって,(1.2)(c)の処理液をフルコーン型の最大スプレー量
3l/minのノズルを用い,スプレー圧力0.0490.098MPa [{0.51.0 kgf/cm2}],試験片へのスプレー量
100200l/min/m2,スプレー距離約100300mmで所定時間均一にスプレーする。この操作は継続
して1枚ずつ行う。
(d) 化成処理を終えた試験片は水道水で手早く水洗し,続いて電気伝導度5 下の脱イオン水で洗浄
する。
――――― [JIS K 3151 pdf 5] ―――――
次のページ PDF 6
JIS K 3151:1996の国際規格 ICS 分類一覧
JIS K 3151:1996の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISG3141:2017
- 冷間圧延鋼板及び鋼帯
- JISG3141:2021
- 冷間圧延鋼板及び鋼帯
- JISG4305:2012
- 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISG4305:2021
- 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISK0050:2019
- 化学分析方法通則
- JISK0119:2008
- 蛍光X線分析通則
- JISK1402:1992
- 三酸化クロム
- JISK2201:1991
- 工業ガソリン
- JISK5500:2000
- 塗料用語
- JISZ0103:1996
- 防せい防食用語
- JISZ0701:1977
- 包装用シリカゲル乾燥剤
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方