JIS K 5535:2003 ラッカー系下地塗料 | ページ 2

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2) へら付けの方法 試験板を水平に置き,へらを試験板に対して約45度傾けて,板の短辺に平行に動
かしながら,試料を均等な厚さに塗り付ける。次に,へらをやや立てて,板の長辺に平行に動かし
ながら,試料の面を平らにしごいてならす。このとき,へらは同じ早さで動かし,一方の短辺から
他の短辺まで通して運び,次の行をならすときには前の行との重ね合わせが約10mmになるように
する。塗付け量は,乾燥して得られる塗膜の厚さが100200 囲になるようにへら付けして
塗る。
7.3.2.4 塗膜の厚さ 塗膜の厚さの測定は,JIS K 5600-1-7による。

7.4 容器の中での状態

 容器の中での状態の試験は,ラッカープライマー及びラッカーサーフェーサー
についてはJIS K 5600-1-1の4.1.2a)(液状塗料の場合),ラッカーパテについてはJIS K 5600-1-1の4.1.2b)
(ペースト状塗料の場合)による。

7.5 塗装作業性

 塗装作業性の試験は,ラッカープライマー及びラッカーサーフェーサーについてはJIS
K 5600-1-1の4.2.3b)(2回塗りの場合),ラッカーパテについてはJIS K 5600-1-1の4.2.3a)(1回塗りの場
合)による。ただし,試験板は溶剤洗浄によって調整した鋼板 (200×100×0.8mm) を用いる。この塗装作
業性の試験に使用した試験片は,ラッカープライマーは2時間,ラッカーサーフェーサー及びラッカーパ
テは1時間乾燥した後,塗膜の外観の試験に用いる。

7.6 乾燥時間

 乾燥時間の試験は,JIS K 5600-3-3による。ただし,試験板は溶剤洗浄によって調整した
鋼板 (150×70×0.8mm) を用い,試料を7.3.2.3によってそれぞれ塗装し,乾燥時間は,ラッカープライマ
ー及びラッカーパテでは2時間,ラッカーサーフェーサーでは1時間とする。判定は硬化乾燥状態の評価
による。

7.7 塗膜の外観

 塗膜の外観の試験は,JIS K 5600-1-1の4.4(塗膜の外観)による。ただし,判定は,
ラッカープライマー及びラッカーサーフェーサーについては,試験片に色むら・つやむらがなく,見本品
の塗面と比べて,塗膜の色・つやの差異が少なく・ゆず肌の程度が大きくないとき,また,ラッカーパテ
については,試験片に割れ・膨れ・はがれを認めず,見本品の塗面と比べて塗膜の色の差異が大きくない
とき,“塗膜の外観が正常である。”とする。

7.8 研磨容易性

 研磨容易性の試験は,次による。
7.8.1 材料
a) 研磨紙は,JIS R 6253に規定する耐水研磨紙で,種類はP320を用いる。
b) 研磨具は,研磨紙が研磨する面に対して均等な力が加わる構造のものとし,一例を図1に示す。
7.8.2 試験片の作製 試験板は,溶剤洗浄によって調整した鋼板 (200×100×0.8mm) とし,試料を7.3.2.3
によって塗り,2時間おいたものを試験片とする。
図1 研磨具の一例
7.8.3 操作 操作は,次による。
a) 試験片の長辺を台(1)の縦方向に置いて指で保持し,研磨具を使って研ぐ。この操作は,一般状態で試

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験してもよい。
注(1) 長辺を水平面に対して約30度の傾斜のある台が,研磨作業がしやすい。
b) 塗面に水を少し流しかけながら,研磨具を用いて耐水研磨紙を塗面に押し付けて前後に動かして,塗
面の約3/4以上を研ぐ。
c) この研磨動作を約10回繰り返す。
7.8.4 判定 研ぐ操作が容易で,研磨紙に目詰まり・からみが著しくなく,研いだ面が平らであるときは,
“水研ぎのときに研磨が容易である。”とする。

7.9 上塗り適合性

 上塗り適合性の試験は,JIS K 5600-3-4によるほか,次による。
7.9.1 試験片の作製 試験片及び原状試験片の作製は,次による。ただし,試験板は,溶剤洗浄によって
調整した鋼板 (200×100×0.8mm) を用いる。
a) ラッカープライマーは,試料を試験板の片面に7.3.2.3によって2回塗った後,一般状態で1時間乾燥
したものを試験片とする。
b) ラッカーパテは,試料を試験板の片面に7.3.2.3によって1回塗った後,一般状態で1時間乾燥する。
次に,JIS R 6253に規定する耐水研磨紙P320で水研ぎをし,更に一般状態で2時間おいたものを試験
片とする。
c) ラッカーサーフェーサーは,試料を試験板の片面に7.3.2.3によって2回塗った後,一般状態で1時間
乾燥する。次に,JIS R 6253に規定する耐水研磨紙P320で水研ぎをし,更に一般状態で2時間おいた
ものを試験片とする。
7.9.2 操作 7.9.1で作製したそれぞれの試験片の片面に,JIS K 5531に規定するラッカーエナメル白を
JIS K 5531の7.3.2(試験片の作製)によって約30分間隔で2回吹き付けて塗り,立て掛けて1時間後に
塗面を調べる。上塗りするときに,同時に未塗装の試験板1枚の片面に同じ上塗り塗料を同じ方法で塗装
した後,乾燥したものを原状試験片とする。
7.9.3 判定 ラッカーエナメル白の塗面を目視によって観察し,次のとき,“上塗りに支障がない。”とす
る。
a) ラッカープライマーの場合 はじき・割れ・穴を認めず,原状試験片と比べてつやの差異・ゆず肌の
程度が大きくないとき。
b) ラッカーパテの場合 割れ・膨れ・穴を認めず,原状試験片と比べてつやの差異が大きくないとき。
c) ラッカーサーフェーサーの場合 はじき・しわ・割れ・膨れ・穴を認めず,研ぎ目の程度が著しくな
く,原状試験片と比べてつやの差異が大きくないとき。

7.10 にじみ

 にじみの試験は,次のとおりとする。
7.10.1 操作 7.9の試験を終了した試料の試験片を拡散昼光の下で,原状試験片の塗面と比較して調べる。
7.10.2 判定試験片のラッカーエナメル白の塗面に,にじみによる変色が認められないときは,“にじみが
ない。”とする。

7.11 耐衝撃性

 耐衝撃性の試験は,JIS K 5600-5-3によるほか,次のとおりとする。
7.11.1 ラッカープライマー及びラッカーサーフェーサー JIS K 5600-5-3の6.(デュポン式)によるほか,
次による。
a) 試験板は,研磨によって調整した鋼板 (150×70×0.8mm) とする。
b) 試料を試験板2枚の片面に7.3.2.3によって塗ってから,塗面を上向き水平に置いて1時間乾燥し,50
±2℃に保った恒温器で2時間加熱し,一般状態に1時間おいたものを試験片とする。
c) おもりの質量は300±1gとし,おもりを落とす高さは300mmとする。

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d) 判定は,試験片2枚について,試験板の衝撃的変形による塗膜の割れ・はがれを認めないときは,“衝
撃による変形で,割れ・はがれができない。”とする。
7.11.2 ラッカーパテ JIS K 5600-5-3の5.(落球式)によるほか,次による。
a) 試験板は,研磨によって調整した鋼板 (200×100×4.5mm) とする。
b) 試料を試験板3枚の片面に,7.3.2.3によってへらを用いて,乾燥した塗膜の厚さが約200
うに塗り付けた後,7.11.1のb)と同じ方法で処理したものを試験片とする。
c) おもりの質量は300±1gとし,おもりを落とす高さは500mmとする。
d) 判定は,3枚の試験片のうち2枚以上について,おもりの先端の衝撃による塗膜の割れ・はがれを認
めないときは,“おもりの衝撃で,割れ・はがれができない。”とする。

7.12 耐屈曲性

 耐屈曲性の試験は,JIS K 5600-5-1によるほか,次による。
7.12.1 試験片の作製 試験板は,研磨によって調整した鋼板 (150×50×0.3mm) とし,試験板3枚の片面
に7.3.2.3によって試料を塗って,塗面を上向き水平に置いて1時間乾燥し,50±2℃に保った恒温器で2
時間加熱し,一般状態に1時間おいたものを試験片とする。
7.12.2 操作 JIS K 5600-5-1の3.1.2(タイプIの試験装置)を用い,試験片を直径10mmのマンドレルの
周りに沿って折り曲げ,塗膜の割れ及び素地からのはがれを目視によって調べる。
7.12.3 判定 判定は,試験片3枚について,塗膜に割れ・はがれを認めないとき,“直径10mmの折曲げ
に耐える。”とする。

7.13 耐水性

 耐水性の試験は,JIS K 5600-6-2によるほか,次による。
7.13.1 試験片の作製 試験板は,研磨によって調整した鋼板 (150×100×0.8mm) を用い,7.3.2.3によっ
て試料を試験板の片面に塗って,48時間乾燥したものを試験片とする。試験片は4枚作製し,そのうちの
3枚は,周辺約5mm及び裏面をJIS K 5531に規定するラッカーエナメル白を用いて2回塗り包み,2時間
以上放置する。残りの1枚は,原状試験片として試験が終わるまで保管する。
7.13.2 操作 操作は,JIS K 5600-6-2の8.(手順)のほか,次による。
a) 容器に約150mmの深さまで脱イオン水を入れて,温度を40±1℃に保つ。
b) 試験片3枚を相互に30mm以上,容器の側面から30mm以上離した位置に,それぞれ電気的に絶縁で
きるクリップとひもを用いてつるし,約120mmの深さまで浸す。
c) 1時間おいてから取り出して,残存する水を吸収紙又は布で軽くたたいて除き,直ちに目視によって
塗膜を調べ,試験片を更に標準状態に2時間おいた後,再び塗膜を調べる。ただし,試験片の周辺及
び液面から約10mm以内の塗膜は,観察の対象外とする。
7.13.3 判定 試験片を取り出した直後及び2時間放置した後との観察で,試験片3枚の塗膜に,しわ・膨
れ・割れ・はがれを認めず,更に2時間放置した後,原状試験片と比べて,つやの変化・くもり・白化・
変色の程度が大きくないときは,“40℃の水に1時間浸しても異常がない。”とする。

7.14 加熱残分

 加熱残分の試験は,JIS K 5601-1-2による。ただし,試験条件は,加熱温度105℃,加熱
時間1時間とする。

8. 検査

 検査は,7.によって試験し,表1に適合しなければならない。

9. 表示

 ラッカー系下地塗料の容器には,容易に消えない方法で,次の事項を表示しなければならない。
a) 名称
b) 種類

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c) 正味質量又は正味容量
d) 製造業者名又はその略号
e) 製造年月又はその略号
f) 製造番号又はロット番号
g) ホルムアルデヒド放散等級分類記号(F☆☆☆☆)
参考 F☆☆☆☆は,塗装から7日後におけるJIS K 5601-4-1の3.(デシケータ法)による放散量が
0.12mg/L以下であることを示す。

――――― [JIS K 5535 pdf 9] ―――――

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参考表1 ラッカー系下地塗料
K5
2
K5 5
53
35 : 2003
サンプリング,
5 : 2003
2

JIS K 5535:2003の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 5535:2003の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISG3141:2017
冷間圧延鋼板及び鋼帯
JISG3141:2021
冷間圧延鋼板及び鋼帯
JISK5500:2000
塗料用語
JISK5531:2003
ニトロセルロースラッカー
JISK5600-1-1:1999
塗料一般試験方法―第1部:通則―第1節:試験一般(条件及び方法)
JISK5600-1-2:2002
塗料一般試験方法―第1部:通則―第2節:サンプリング
JISK5600-1-3:2015
塗料一般試験方法―第1部:通則―第3節:試験用試料の検分及び調製
JISK5600-1-4:2004
塗料一般試験方法―第1部:通則―第4節:試験用標準試験板
JISK5600-1-6:1999
塗料一般試験方法―第1部:通則―第6節:養生並びに試験の温度及び湿度
JISK5600-1-7:2014
塗料一般試験方法―第1部:通則―第7節:膜厚
JISK5600-1-8:1999
塗料一般試験方法―第1部:通則―第8節:見本品
JISK5600-2-2:1999
塗料一般試験方法―第2部:塗料の性状・安定性―第2節:粘度
JISK5600-3-3:1999
塗料一般試験方法―第3部:塗膜の形成機能―第3節:硬化乾燥性
JISK5600-3-4:1999
塗料一般試験方法―第3部:塗膜の形成機能―第4節:製品と被塗装面との適合性
JISK5600-4-3:1999
塗料一般試験方法―第4部:塗膜の視覚特性―第3節:色の目視比較
JISK5600-5-1:1999
塗料一般試験方法―第5部:塗膜の機械的性質―第1節:耐屈曲性(円筒形マンドレル法)
JISK5600-5-3:1999
塗料一般試験方法―第5部:塗膜の機械的性質―第3節:耐おもり落下性
JISK5600-6-2:2016
塗料一般試験方法―第6部:塗膜の化学的性質―第2節:耐液体性(水浸せき法)
JISK5601-1-1:1999
塗料成分試験方法―第1部:通則―第1節:試験一般(条件及び方法)
JISK5601-1-2:2008
塗料成分試験方法―第1部:通則―第2節:加熱残分
JISR6253:2006
耐水研磨紙