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5.2.3 密閉式混練機を用いる方法
5.2.3.1 一般
実混練容積が約65 cm32 000 cm3の密閉式混練機を用いる場合,1回の混練質量は,混練物の密度と実
混練容積(cm3)とから計算された量と同量とする。一連の混練り試験の開始時に,混練り試験と同一配
合を混練機調整用バッチとして混練りする。このバッチは,同時に混練機の掃除用バッチとなる。一連の
混練物を作製する間は,密閉式混練機の条件は,同じにする。また,密閉式混練機の開始温度は,一連の
評価中に変更してはならない。
注記1 具体的な密閉式混練機の条件は,JIS K 6299の附属書B[試験室間試験プログラム(ITP)で
の密閉式混練機の仕様及び条件]を参考にするとよい。
注記2 実混練容積とは,ロータを装着したチャンバ容積に充率を乗じた容積である。
5.2.3.2 A1法 密閉式混練機を用いる1段練り法
密閉式混練機を用いる1段練り法(A1法)の混練り操作は,次による。また,各操作の所要時間は,表
2による。
なお,混練りの開始温度は,60 ℃以下の一定温度にしなければならない。また,累積時間後に排出され
た混練物の最終温度が120 ℃を超えてはならない。必要な場合は,排出温度が120 ℃未満になるよう密閉
式混練機の充率,開始温度又はロータ回転数を調整する。
a) BRを投入してラムを下げ,タイマーのスイッチを入れる。
b) BRを素練りする。
c) ラムを上げ,事前に混合した酸化亜鉛,硫黄,ステアリン酸及び加硫促進剤をこぼさないように注意
して投入し,次いで,カーボンブラックを投入し,投入口に付着した配合剤などを完全に内部に投入
するように掃除してラムを下げる。
注記 事前の混合の方法には,スパチュラで混合する方法,ドライブレンド,乳鉢と乳棒とを用い
る方法,バイコニカルブレンダを用いる方法又はワーリングブレンダを用いる方法がある。
ただし,ワーリングブレンダは,ステアリン酸が溶解し,分散性が悪化することがあるため,
1回3秒以内で混合することが望ましい。
d) 混練りを行う。必要に応じて,短い時間ラムを上げて内部を掃除してラムを下げる。
e) 累積時間が9分になったら,ロータを停止して,混練物を排出する。
f) 排出後,直ちに混練物をロール表面温度50 ℃±5 ℃,ロール間隙0.8 mmのロールに一度通す。
g) 丸め通しを6回行う。
h) 厚さ約6 mmのシートを作製して,混練物を計量する。質量の変化が総質量の理論値から−1.5 %+
0.5 %の範囲を外れた場合は,その混練物を廃棄し,練り直さなければならない。
i) 計量した混練物から加硫特性試験用の試料を採取する。
j) 厚さ約2.2 mmとなるように引張試験用のシートをロールを用いて作製する。引張試験片がリング状
試験片の場合,これに適する厚さにシートを作製する。
k) 混練後,加硫するまで,混練物を2時間24時間静置する。望ましくは,JIS K 6250に規定する温度
23 ℃±2 ℃,相対湿度(50±10)%で状態調節する。
――――― [JIS K 6384 pdf 6] ―――――
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表2−各操作における所要時間
単位 分
操作 所要時間 累積時間
a) 0.0 0.0
b) 1.0 1.0
c) 1.0 2.0
d) 7.0 9.0
5.2.3.3 A2法 密閉式混練機を1段目練り,練りロール機を2段目練りに用いる方法
5.2.3.3.1 1段目練り(密閉式混練機)
A2法の1段目練り(密閉式混練機)の混練操作は,次による。また,各操作の所要時間は,表3による。
なお,密閉式混練機のロータの温度を50 ℃±5 ℃を保つように循環水の温度及び流量を調節する。ま
た,必要に応じて,ロータの回転速度を調整して混練する。
a) ラムを上げ,NBRを入れた後,ラムを下げて,素練りを行う。
b) ラムを上げ,あらかじめ混合してあったカーボンブラック,酸化亜鉛及びステアリン酸をこぼさない
ように注意して加え,ラムを下げる。
c) ラムを上げ,投入口とラムの先端とを掃除し,ラムを下げる。
d) 混練する。累積時間が5分になったら,排出する。
e) 排出後,直ちに混練物を,ロール表面温度50 ℃±5 ℃,ロール間隙を1.9 mmに調整した練りロール
機に1回通す。
f) ロール間隙を3.0 mmに調整し,混練物を練りロール機に1回通す。
g) 混練物の質量を確認する。質量の変化が総質量の理論値から−1.5 %+0.5 %の範囲を外れた場合は,
その混練物を廃棄し,練り直さなければならない。
h) 混練後,混練物を2段目練りに移る前に,2時間24時間静置する。望ましくは,JIS K 6250に規定
する温度23 ℃±2 ℃,相対湿度(50±10)%で状態調節する。
表3−各操作における所要時間
単位 分
操作 所要時間 累積時間
a) 1.0 1.0
b) 2.0 3.0
c) 0.5 3.5
d) 1.5 5.0
5.2.3.3.2 2段目練り(練りロール機)
A2法の2段目練り(練りロール機)の混練操作は,次による。また,各操作の所要時間は,表4による。
なお,混練中,ロール上のバンクを良好な状態に保つため,ロール間隙は,随時調整しなければならな
い。
a) 練りロール機のロール表面温度を50 ℃±5 ℃,ロール間隙を1.9 mmに調整する。
b) マスターバッチをロールに巻き付け,ロール幅の3/4だけ切り込み,バンクが見えなくなるまでナイ
フを入れ,ロールからがれたゴムをナイフを持たない手で円筒状に巻き取り,バンクがなくなった
とき,円筒状のゴムを左右逆転させ,ロールに巻き付ける操作(以下,この操作を,3/4切返しとい
う。)を左右交互に各2回行う。
――――― [JIS K 6384 pdf 7] ―――――
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c) 硫黄及び加硫促進剤をロール軸方向に均一に加える。
d) 3/4切返しを左右交互に各3回行う。
e) ロールから混練物を切り取り,ロール間隙を約0.8 mmに調整して丸め通しを6回行う。
f) ロール間隙を3.0 mmに調整して,混練物を一度通し,ロールから切り出す。
g) 切り出した混練物を計量する。質量の変化が総質量の理論値から−1.5 %+0.5 %の範囲を外れた場
合は,その混練物を廃棄し,練り直さなければならない。
h) 計量した混練物から加硫特性試験用の試料を採取する。
i) 厚さ約2.2 mmとなるように引張試験用のシートを作製する。引張試験片がリング状試験片の場合,
これに適する厚さにシートを作製する。
j) 混練後,加硫するまで,混練物を2時間24時間静置する。望ましくは,JIS K 6250に規定する温度
23 ℃±2 ℃,相対湿度(50±10)%において状態調節する。
表4−各操作における所要時間
単位 分
操作 所要時間 累積時間
a) − −
b) 2.0 2.0
c) 0.5 2.5
d) 3.0 5.5
e) 2.0 7.5
5.2.4 B法 練りロール機を用いる方法
練りロール機を用いる方法(B法)の混練操作は,次による。また,各操作の所要時間は,表5による。
なお,混練質量は,標準配合の総質量(g)の4倍で行う。ロール表面温度は,混練中50 ℃±5 ℃を維
持する。混練中ロール上のバンクを良好な状態に保つよう,ロール間隙を調整する。
a) 練りロール機のロール間隙を1.4 mmに調整して,NBRをロールに巻き付ける。
b) 酸化亜鉛,ステアリン酸及び硫黄を加える。
c) 3/4切返しを左右交互に各3回行う。
d) カーボンブラックの半量をロールの幅方向に均一に加える。
e) 3/4切返しを左右交互に各3回行う。
f) 残りのカーボンブラックをロールの軸方向に均一に加える。ロール受皿に落下した配合剤は,捕集し
て全てバンクに戻す。
g) 加硫促進剤を加える。
h) 加硫促進剤が混入したら,3/4切返しを左右交互に各3回行う。
i) ロールから混練物を切り取り,ロール間隙を0.8 mmに調整して丸め通しを6回行う。
j) 厚さ約6 mmのシートを作製し,混練物を計量する。質量の変化が総質量の理論値から−1.5 %+
0.5 %の範囲を外れた場合は,その混練物を廃棄し,練り直さなければならない。
k) 計量した混練物から加硫特性試験用の試料を採取する。
l) 厚さ約2.2 mmとなるように引張試験用のシートを作製する。引張試験片がリング状試験片の場合,
これに適する厚さにシートを作製する。
m) 混練後,加硫するまで,混練物を2時間24時間静置する。望ましくは,JIS K 6250に規定する温度
23 ℃±2 ℃,相対湿度(50±10)%において状態調節する。
――――― [JIS K 6384 pdf 8] ―――――
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表5−各操作における所要時間
単位 分
操作 所要時間 累積時間
a) 2.0 2.0
b) 2.0 4.0
c) 2.0 6.0
d) 5.0 11.0
e) 2.0 13.0
f) 5.0 18.0
g) 1.0 19.0
h) 2.0 21.0
i) 2.0 23.0
6 加硫試験機による加硫特性の評価方法
6.1 ディスク加硫試験機による加硫試験
ディスク加硫試験機による加硫試験は,JIS K 6300-2の8.(ディスク加硫試験)による。
得られた加硫曲線の解析を行い,次の評価項目を求める。
評価項目 : ML,MH,ts1,tc(50),及びtc(90)
また,次の条件で測定を行う。
・ 振動数 : 1.7 Hz(100回/分)
・ 振幅角度 : 1゜
・ 選択感度 : MHの値が,フルスケールの少なくとも75 %を与えるように選択する。
注記 ゴムの種類によっては,75 %に達しない場合がある。
・ ダイ温度 : 160.0 ℃±0.3 ℃
・ 予備加熱 : なし
6.2 ダイ加硫試験機による加硫試験
ダイ加硫試験機による加硫試験は,JIS K 6300-2に規定する方法によって行う。得られた加硫曲線の解
析を行い,次の評価項目を求める。
評価項目 : ML,MH,ts1,tc(50),及びtc(90)
また,次の条件で測定を行う。
・ 振動数 : 1.7 Hz(100回/分)
・ 振幅角度 : 0.5゜
・ 選択感度 : MHの値が,フルスケールの少なくとも75 %を与えるように選択する。
注記 ゴムの種類によっては,75 %に達しない場合がある。
・ ダイ温度 : 160.0 ℃±0.3 ℃
・ 予備加熱 : なし
7 引張試験
引張試験は,JIS K 6251に規定する方法によって行う。加硫は,150 ℃の加硫温度で,20分間,30分間,
40分間,50分間及び60分間の条件の中から,最適加硫及びその前後の加硫状態となる3点の加硫時間を
選択する。また,この代わりに145 ℃の加硫温度で,25分間,35分間,50分間及び75分間の条件の中か
ら,最適加硫及びその前後の加硫状態となる3点の加硫時間を選択してもよい。しかし,これらの条件は,
――――― [JIS K 6384 pdf 9] ―――――
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150 ℃の加硫条件で得られた結果とは異なる結果になる。試験報告書には,選んだ加硫条件を記録する。
試験片は,望ましくは,JIS K 6250に規定する温度23 ℃±2 ℃,相対湿度(50±10)%において,16
時間96時間状態調節した後,引張試験に用いる。
8 試験精度
試験精度は,附属書JA及び附属書JBに示す。
9 試験報告書
試験報告書には,次の事項が含まれていなければならない。
a) この規格の番号
b) 試験に用いたゴムの詳細
c) ムーニー粘度試験片の作製方法(切出し法又はロール通し法)
d) 揮発分測定に用いた試験方法(熱ロール法,オーブン法又は自動赤外線乾燥熱重量法)
e) 結合アクリロニトリル量の測定に用いた試験方法(デュマ法又はケルダール法)
f) 混練方法
g) 標準配合に用いた原材料名
h) 加硫特性評価に用いた試験方法,MHに達した時間
i) 加硫温度及び時間
j) 特記事項
k) 規格にない付帯事項
l) 結果及びそれに使用した単位
m) 試験年月日
――――― [JIS K 6384 pdf 10] ―――――
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JIS K 6384:2016の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 4658:1999(MOD)
- ISO 4658:1999/AMENDMENT 1:2004(MOD)
JIS K 6384:2016の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.060 : ゴム
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