JIS K 8214:2020 2,3,5-トリフェニルテトラゾリウム塩酸塩(試薬)

JIS K 8214:2020 規格概要

この規格 K8214は、試薬として用いる2,3,5-トリフェニルテトラゾリウム塩酸塩について規定。

JISK8214 規格全文情報

規格番号
JIS K8214 
規格名称
2,3,5-トリフェニルテトラゾリウム塩酸塩(試薬)
規格名称英語訳
2,3,5-Triphenyltetrazolium hydrochloride (Reagent)
制定年月日
1964年3月1日
最新改正日
2020年3月23日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

71.040.30
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1964-03-01 制定日, 1967-03-01 確認日, 1970-03-01 確認日, 1973-04-01 確認日, 1976-03-01 確認日, 1979-05-01 確認日, 1985-02-01 確認日, 1991-06-01 確認日, 1994-01-01 改正日, 2002-09-20 確認日, 2006-11-20 確認日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認日, 2020-03-23 改正
ページ
JIS K 8214:2020 PDF [9]
                                                                                   K 8214 : 2020

pdf 目 次

ページ

  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 種類・・・・[2]
  •  4 性質・・・・[2]
  •  4.1 性状・・・・[2]
  •  4.2 定性方法・・・・[2]
  •  5 品質・・・・[2]
  •  6 試験方法・・・・[3]
  •  6.1 一般事項・・・・[3]
  •  6.2 純度(C19H15ClN4)(乾燥物換算)・・・・[3]
  •  6.3 水溶状・・・・[3]
  •  6.4 エタノール溶状・・・・[4]
  •  6.5 吸光度(10 mg/L,245 nm)(乾燥物換算)・・・・[5]
  •  6.6 乾燥減量(105 ℃)・・・・[5]
  •  6.7 強熱残分(硫酸塩)・・・・[6]
  •  6.8 鋭敏度・・・・[6]
  •  7 容器・・・・[7]
  •  8 表示・・・・[7]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS K 8214 pdf 1] ―――――

K 8214 : 2020

まえがき

  この規格は,産業標準化法第16条において準用する同法第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人
日本試薬協会(JRA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,産業標準原案を添えて日本産業規格を
改正すべきとの申出があり,日本産業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本産業規格で
ある。これによって,JIS K 8214:1994は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS K 8214 pdf 2] ―――――

                                       日本産業規格                             JIS
K 8214 : 2020

2,3,5-トリフェニルテトラゾリウム塩酸塩(試薬)

2,3,5-Triphenyltetrazolium hydrochloride (Reagent)

                                               C19H15ClN4        FW : 334.80

1 適用範囲

  この規格は,試薬として用いる2,3,5-トリフェニルテトラゾリウム塩酸塩について規定する。
注記 別名 : TPTZ,TTZ,TTC,テトラゾリウムレッド,塩化2,3,5-トリフェニル-2H-テトラゾリウ

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS H 6201 化学分析用白金るつぼ
JIS K 0050 化学分析方法通則
JIS K 0113 電位差・電流・電量・カールフィッシャー滴定方法通則
JIS K 0115 吸光光度分析通則
JIS K 0117 赤外分光分析通則
JIS K 8001 試薬試験方法通則
JIS K 8102 エタノール(95)(試薬)
JIS K 8223 過塩素酸(試薬)
JIS K 8541 硝酸(試薬)
JIS K 8550 硝酸銀(試薬)
JIS K 8576 水酸化ナトリウム(試薬)
JIS K 8824 D(+)-グルコース(試薬)
JIS K 8886 無水酢酸(試薬)
JIS K 8951 硫酸(試薬)
JIS R 1301 化学分析用磁器るつぼ
JIS R 3503 化学分析用ガラス器具
JIS Z 0701 包装用シリカゲル乾燥剤

――――― [JIS K 8214 pdf 3] ―――――

2
K 8214 : 2020

3 種類

  種類は,特級とする。

4 性質

4.1 性状

  2,3,5-トリフェニルテトラゾリウム塩酸塩は,白からうすい黄の粉末で,水及びエタノール(99.5)に溶
けやすく,ジエチルエーテルにほとんど溶けない。熱及び光によって分解する。105 ℃で乾燥した試料の
融点(分解)は,約240 ℃である。

4.2 定性方法

  試料の赤外吸収スペクトルをJIS K 0117によって測定すると,波数 3 053 cm−1,1 525 cm−1,1 488 cm−1,
1 458 cm−1,1 171 cm−1,1 001 cm−1,771 cm−1,723 cm−1及び687 cm−1付近に主な吸収ピークを認める。こ
の場合,試料調製は,JIS K 0117の5.2 b)(錠剤法)による。錠剤の調製に臭化カリウムを用いたときの
赤外吸収スペクトルの例を図1に示す。
図1−赤外吸収スペクトルの例

5 品質

  品質は,箇条6によって試験したとき,表1に適合しなければならない。

――――― [JIS K 8214 pdf 4] ―――――

                                                                                              3
K 8214 : 2020
表1−品質
項目 規格値 試験方法
純度(C19H15ClN4)(乾燥物換算) 質量分率 % 98.0102.0 6.2
水溶状 − 試験適合 6.3
エタノール溶状 − 試験適合 6.4
吸光度(10 mg/L,245 nm)(乾燥物換算) − 0.70 以上 6.5
乾燥減量(105 ℃) 質量分率 % 5.0 以下 6.6
強熱残分(硫酸塩) 質量分率 % 0.2 以下 6.7
鋭敏度 − 試験適合 6.8

6 試験方法

6.1 一般事項

  試験方法の一般的な事項は,JIS K 0050及びJIS K 8001による。

6.2 純度(C19H15ClN4)(乾燥物換算)

  純度(C19H15ClN4)(乾燥物換算)の試験方法は,次による。
a) 試薬及び試験用溶液類 試薬及び試験用溶液類は,次による。
1) 無水酢酸 JIS K 8886に規定するもの。
2) 0.1 mol/L 過塩素酸(酢酸溶液)(HClO4 : 10.05 g/L) JIS K 8223に規定する過塩素酸(質量分率
70.0 %72.0 %)及びJIS K 8886に規定する無水酢酸を用い,JIS K 8001のJA.6.4 f)[0.1 mol/L過
塩素酸(酢酸溶媒)]に従って,調製,標定及び計算したもの。
b) 装置 主な装置は,次による。
・ 電位差滴定装置 電位差滴定の機能をもち,最小吐出量が0.01 mL以下のもの。
c) 操作 操作は,次による。
1) 試料0.6 gをビーカー200 mLなどに0.1 mgの桁まではかりとり,無水酢酸50 mLを加えて溶かす(溶
けにくい場合,加温する。)。0.1 mol/L過塩素酸(酢酸溶液)でJIS K 0113の5.(電位差滴定方法)
によって,指示電極にガラス電極及び参照電極に銀−塩化銀電極,又はそれらを組み合わせた複合
電極若しくは複合金属電極を用い,電位差滴定を行う(V1 mL)。
2) 滴定の終点は,変曲点とする。
3) 別に同一条件で空試験を行って滴定量(V2 mL)を補正する。
d) 計算 純度(C19H15ClN4)(乾燥物換算)は,次の式によって算出する。
.0033 480 (V1 V2 ) f
A 100
100 B
m
100
ここに, A : 純度(C19H15ClN4)(乾燥物換算)(質量分率 %)
B : 6.6で求めた乾燥減量(105 ℃)(質量分率 %)
f : 0.1 mol/L過塩素酸(酢酸溶液)のファクター
m : はかりとった試料の質量(g)
0.033 480 : 0.1 mol/L過塩素酸(酢酸溶液)1 mLに相当するC19H15ClN4
の質量を示す換算係数(g/mL)

6.3 水溶状

  水溶状の試験方法は,次による。
a) 試験用溶液類 試験用溶液類は,次による。

――――― [JIS K 8214 pdf 5] ―――――

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JIS K 8214:2020の関連規格と引用規格一覧