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K 8587 : 2018
2) イットリウム標準液(Y : 1 mg/mL) JIS K 8001のJA.4(標準液)による。
なお,イットリウム標準液(Y : 1 mg/mL)を調製する場合は,次のいずれかによる。
2.1) 硝酸イットリウム(III)六水和物(質量分率99.9 %以上)4.31 gを全量フラスコ1 000 mLにはか
りとり,硝酸(1+2)25 mL及び水を加えて溶かし,水を標線まで加えて混合する。
2.2) 酸化イットリウム(III)(質量分率99.99 %以上)1.27 gをビーカー200 mLなどにはかりとり,JIS
K 8541に規定する硝酸(質量分率60 %61 %,特級)75 mLを加えて,熱板(ホットプレート)
上で加熱し溶解させ,全量フラスコ1 000 mLに移し,ビーカー200 mLなどを洗い,洗液を全量フ
ラスコ1 000 mLに加えた後,水を標線まで加えて混合する。
注記 イットリウム標準液は,ICP発光分光分析法で発光強度を補正するための内標準である。市
販のイットリウム標準液(Y : 1 mg/mL)は,使用目的に合致した場合には,市販のものを用
いてもよい。
3) 銅標準液(Cu : 0.01 mg/mL) 6.6.1 a) 2)による。
4) 鉛標準液(Pb : 0.01 mg/mL) 6.6.1 a) 3)による。
5) 鉄標準液(Fe : 0.01 mg/mL) 6.6.1 a) 4)による。
b) 器具及び装置 主な器具及び装置は,次による。
1) ピストン式ピペット JIS K 0970に規定するもの。
2) CP発光分光分析装置 装置の構成は,JIS K 0116に規定するもの。
c) 分析種及び内標準イットリウムの測定波長 分析種及び内標準イットリウムの測定波長の例を表5に
示す。
なお,別の条件でも同等の試験結果が得られる場合には,その条件を用いてもよい。
表5−分析種及び内標準イットリウムの測定波長の例
測定元素 測定波長 nm
銅(Cu) 324.754
鉛(Pb) 220.353
鉄(Fe) 238.204
イットリウム(Y) 360.074
d) 操作 操作は,次のとおり行う。
1) 試料溶液の調製は,全量フラスコ100 mLに試料1.0 gをとり,水10 mLを加えて溶かし,硝酸(1
+2)2 mL,イットリウム標準液(Y : 1 mg/mL)100 μL及び水を標線まで加え混合する(X液)。
2) 全量フラスコ100 mLを3個準備する。それぞれに硝酸(1+2)2 mL,イットリウム標準液(Y : 1
mg/mL)100 μL及び水10 mLを加えて溶かし,ピストン式ピペットなどを用いて,表6に示す各標
準液の体積を3段階加え,水を標線まで加え混合する(それぞれ,Y1液,Y2液及びY3液とする。)。
表6−採取する標準液の体積
標準液 mg/mL 採取量 μL
Y1 Y2 Y3
銅標準液(Cu) 0.01 250 500 750
鉛標準液(Pb) 0.01 250 500 750
鉄標準液(Fe) 0.01 250 500 750
――――― [JIS K 8587 pdf 11] ―――――
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3) 空試験溶液の調製は,全量フラスコ100 mLに硝酸(1+2)2 mL及びイットリウム標準液(Y : 1
mg/mL)100 μLをとり,水を標線まで加え混合する(Z液)。
4) CP発光分光分析装置は,高周波プラズマを点灯するなどによって,発光強度を測定できる状態に
する。
5) 同一分析種ごとに複数波長を選択し,Y1液,Y2液及びY3液を用いて,関係線を作成し,関係線の
y切片が低く,感度及び直線性が良好な波長を選択する。この条件を満たせない場合,分析結果に
対する影響(定量限界,再現精度)を考慮して選択する。
6) 液,X液,Y1液,Y2液及びY3液をアルゴンプラズマ中に噴霧し,分析種及び内標準イットリウ
ムの発光強度を測定する。
e) 計算 JIS K 0116の4.7.3 a) 2)[強度比法(内標準法)]によって検量線を作成し,分析種の含有率を
計算する。
f) 判定 d)によって操作し,e)によって計算して得られた含有率が,規格値を満足しているとき,“銅
(Cu) : 質量分率5 ppm以下(規格値),鉛(Pb) : 質量分率5 ppm以下(規格値),鉄(Fe) : 質量分
率5 ppm以下(規格値)”とする。
7 容器
容器は,気密容器とする。
8 表示
容器には,次の事項を表示する。
a) 日本工業規格(日本産業規格)番号
b) 名称“アミド硫酸”及び“試薬”の文字
c) 種類
d) 化学式及び式量
e) 純度
f) 内容量
g) 製造番号
h) 製造業者名又はその略号
JIS K 8587:2018の国際規格 ICS 分類一覧
JIS K 8587:2018の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK0050:2019
- 化学分析方法通則
- JISK0067:1992
- 化学製品の減量及び残分試験方法
- JISK0113:2005
- 電位差・電流・電量・カールフィッシャー滴定方法通則
- JISK0116:2014
- 発光分光分析通則
- JISK0117:2017
- 赤外分光分析通則
- JISK0121:2006
- 原子吸光分析通則
- JISK0127:2013
- イオンクロマトグラフィー通則
- JISK0557:1998
- 用水・排水の試験に用いる水
- JISK0970:2013
- ピストン式ピペット
- JISK8001:2017
- 試薬試験方法通則
- JISK8102:2012
- エタノール(95)(試薬)
- JISK8150:2006
- 塩化ナトリウム(試薬)
- JISK8180:2015
- 塩酸(試薬)
- JISK8180:2021
- 塩酸(試薬)
- JISK8541:2015
- 硝酸(試薬)
- JISK8541:2021
- 硝酸(試薬)
- JISK8550:2006
- 硝酸銀(試薬)
- JISK8550:2021
- 硝酸銀(試薬)
- JISK8563:2018
- 硝酸鉛(II)(試薬)
- JISK8576:2019
- 水酸化ナトリウム(試薬)
- JISK8603:2011
- ソーダ石灰(試薬)
- JISK8622:2007
- 炭酸水素ナトリウム(試薬)
- JISK8625:2017
- 炭酸ナトリウム(試薬)
- JISK8842:2012
- ブロモチモールブルー(試薬)
- JISK8951:2006
- 硫酸(試薬)
- JISK8982:2008
- 硫酸アンモニウム鉄(III)・12水(試薬)
- JISK8983:2016
- 硫酸銅(II)五水和物(試薬)