JIS M 8702:2019 鉄鉱石―サンプリング及び試料調製方法 | ページ 13

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調整されていること。
j) 破砕装置は良好で,破砕後の粒度及び質量は設計どおりであること。経時的に破砕粒度の変動がある
場合は,修理が必要である可能性があり,破砕装置本体及びシュートからの落鉱がないこと。
k) 最終試料採取装置は良好か。試料に異物混入,量的損失,水分飛散などがないこと。
l) 最終試料質量は,箇条10に整合していること。
機械式サンプリングシステムのチェックリストの例を,表A.1に示す。
A.3 管理図
A.3.1 一般
管理図は,サンプリング装置の性能を監視するのに非常に有用である。特に,A.3.2及びA.3.3に示すサ
ンプリング比及び抽出比の管理図が重要である。
A.3.2 サンプリング比
サンプリング比(SR)は,実際のサンプル質量[mA(kg)]をそのサンプルに対応するサブロットの質
量[mSL(t)]で除したもので,式(A.1)で示す。
A
SR 1 000 (A.1)
SL
サンプリング比は,採取インクリメントの量の関数となる。
サンプリング比の比較は,同レベルの操業設定(設備全体を通し,同じカッタ設備,タイマ設定,サブ
ロット規模及び鉱石流量)の場合に意味をもち,したがって,操業設定ごとに別の管理図で管理を行う必
要がある。サンプリング比が管理されていない状態でのサンプルは,その代表性に疑問が残り,有効性を
検証するのがよい。サンプリング比に著しい変動がみられる場合,この原因を調査するのがよい。サンプ
リング比の管理図の例を,図A.1に示す。
A.3.3 抽出比
抽出比(ER)は,実際のサンプル質量[mA(kg)]を,鉱石流量,カット頻度,カッタ性能,カッタ速
度などから計算されるサンプル質量[mC(kg)]で除したもので,式(A.2)で示す。
mA
ER (A.2)
mC
管理図は,多くのロットに対して作成し,特定の設備の長期の傾向を監視するのがよい(図A.1参照)。
サンプリング設備が正常であれば,抽出比は1.0で一定である。抽出比が1.0から著しく外れる場合は,そ
のサンプリング設備を点検するのがよい。
抽出比の管理は,長期の操業において,特定のサンプリング設備に問題がないかを把握するのに有用で
ある。例えば,設備の不調で,あるカッタの速度が数週間にわたって遅くなった場合,サンプリング設備
の各部の試料質量が増え,長期の傾向から設備に異常があることが分かる。設備の操業設定に変更があっ
た場合,サンプリング比に比べて抽出比の変化は小さい。したがって,異なったサンプリング設備間での
性能を比較するときに,より有用である。抽出比の管理図の例を,図A.1に示す。

――――― [JIS M 8702 pdf 61] ―――――

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表A.1−機械式サンプリングシステムのチェックリストの例
会社名 : 日付 :
サンプラ設置場所及び識別記号 : 検査員 :
1 一般情報 検査結果 仕様 許容値
a) 天候
b) 鉱石銘柄
c) 最大粒度
d) 水分
e) ロットの大きさ
f) 流量(最大及び通常)
g) 試料の目的
h) 鉱石の山元
i) サンプリング場所と積込み・荷揚げ 最小である
場所との間の乗換え箇所の数
j) サンプリング場所と積込み・荷揚げ 最小である
場所との間の合計落下高さ
2 サンプリングシステムの形式 1段階 □
2段階 □
3段階 □
3 一次カッタ 検査結果 仕様 許容値
a) カッタの形式
b) カッタの駆動
c) 鉱石の最大粒度
d) 落下高さ 最小である
e) 鉱石流の周期的変動 最小である
f) カッタの開き(7.5.4参照) 3d以上
g) カッタの縁の状態 摩耗が顕著でない
h) カッタ開口部と鉱石流との角度 正常である
i) カッタ開口部及びのど部の堆積(の有無) 顕著でない
j) カッタ通過時の鉱石流の障害 詰まり,あふれがな

k) 全流幅カット及びベルトスクレーピング 全流幅採取
l) カッタ速度(7.5.5参照) 0.6 m/s以下 5%
m) カッタ速度の一定性(7.5.5参照) 一定である 5%
n) インクリメント質量(6.1.1,6.2.1参照) CV≦20 %
o) 異物混入及び試料の損失(シュート及びカ 顕著でない
ッタの鉱石の詰まり状況を含む。)
p) 水分損失 顕著でない
q) 鉱石流から出てのカッタ停止 鉱石流外で停止
r) 質量又は時間基準サンプリング
s) カットの間隔
t) 1ロット当たりのカットの数
u) 抽出比(インクリメント質量の計算と実績 1.0
との比)

――――― [JIS M 8702 pdf 62] ―――――

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表A.1−機械式サンプリングシステムのチェックリストの例(続き)
4 一次試料フィーダ及びシュート 検査結果 仕様 許容値
a) フィーダの形式
b) 給鉱率
c) 供給コンベヤの連動性
d) シュート 穴あきがない
e) 異物混入又は試料の損失 顕著でない
f) 水分損失 顕著でない
g) 詰まり 顕著でない
h) クラッシャ
i) クラッシャ後の粒度
5 二次カッタ 検査結果 仕様 許容値
a) カッタの形式
b) カッタの駆動
c) 鉱石の最大粒度
d) 落下高さ 最小である
e) 鉱石流の周期性 最小である
f) カッタの開き(7.6参照) 3d以上
g) カッタの縁の状態 摩耗が顕著でない
h) カッタ開口部と鉱石流との角度 正常である
i) カッタ開口部及びのど部の堆積(の有無) 顕著でない
j) カッタ通過時の自由流 詰まり,あふれがな

k) 全流幅カット及びベルトスクレーピング 全流幅採取
l) カッタ速度(7.6参照) 0.6 m/s以下 5%
m) カッタ速度の一定性(7.6参照) 一定である 5%
n) 二次カッタのランダム起動状況
o) インクリメント質量
p) 異物混入又は試料の損失(シュート及びカ 顕著でない
ッタの鉱石の詰まり状況を含む。)
q) 水分損失 顕著でない
r) 鉱石流から出てのカッタ停止 鉱石流外で停止
s) カットの間隔
t) 一次インクリメント当たりのカットの数
u) 一次インクリメントに対する二次カッタの
カットの均等性
6 二次試料フィーダ及びシュート 検査結果 仕様 許容値
a) フィーダの形式
b) 給鉱率
c) 供給コンベヤの連動性
d) シュート 穴あきがない
e) 異物混入又は試料の損失 顕著でない
f) 水分損失 顕著でない
g) 詰まり 顕著でない
h) クラッシャ
i) クラッシャ後の粒度

――――― [JIS M 8702 pdf 63] ―――――

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表A.1−機械式サンプリングシステムのチェックリストの例(続き)
7 三次カッタ 検査結果 仕様 許容値
a) カッタの形式
b) カッタの駆動
c) 鉱石の最大粒度
d) 落下高さ 最小である
e) 鉱石流の周期性 最小である
f) カッタの開き(7.6参照) 3d以上
g) カッタの縁の状態 摩耗が顕著でない
h) カッタ開口部と鉱石流との角度 正常である
i) カッタ開口部及びのど部の堆積(の有無) 顕著でない
j) カッタ通過時の自由流 詰まり,あふれがな

k) 全流幅カット及びベルトスクレーピング 全流幅採取
l) カッタ速度 0.6 m/s以下 5%
m) カッタ速度の一定性 一定である 5%
n) 三次カッタのランダム起動状況
o) インクリメント質量
p) 異物混入又は試料の損失(シュート及びカ 顕著でない
ッタの鉱石の詰まり状況を含む。)
q) 水分損失 顕著でない
r) 鉱石流から出てのカッタ停止 鉱石流外で停止
s) カットの間隔
t) 二次インクリメント当たりのカットの数
u) 二次インクリメントに対する三次カッタの
カットの均等性
8 試験室試料 検査結果 仕様 許容値
a) 容器までの落下高さ 最小である
b) シュート 穴あきがない
c) 詰まり 顕著でない
d) 密閉容器 密閉
e) 最大粒度
f) 試料の質量
g) 水分損失 顕著な損失がない
9 総括コメント

――――― [JIS M 8702 pdf 64] ―――――

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a) サンプリング比管理図
b) 抽出比管理図
UCL(Upper control limit, AIM+3σ) : プロットが1点でもUCLを上側に超えた場合は,サンプリング設備に異常があ
ることを示し,速やかに設備を点検する必要がある。
UWL(Upper warning limit, AIM+2σ) : プロットがUWLを数点にわたり上側に超えた場合は,サンプリング設備に異
常がある可能性を示し,設備を点検する必要がある。
AIM(Aim) : プロットがAIMの付近で上下に偏りなく存在する場合は,サンプリング設備が良好な状態にある。
LWL(Lower warning limit, AIM−2σ) : プロットがLWLを数点にわたり下側に超えた場合は,サンプリング設備に異
常がある可能性を示し,設備を点検する必要がある。
LCL(Lower control limit, AIM−3σ) : プロットが1点でもLCLを下側に超えた場合は,サンプリング設備に異常があ
ることを示し,速やかに設備を点検する必要がある。
図A.1−サンプリング比管理図及び抽出比管理図の例

――――― [JIS M 8702 pdf 65] ―――――

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  • ISO 3082:2017(MOD)

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