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M 8702 : 2019
附属書D
(規定)
機械式インクリメント縮分以外の機械式縮分方式による
粒度用試料の縮分後最小質量の計算手順
D.1 一般
この附属書は,鉱石の種類及び規定粒度区分が表5と異なる場合に,機械式インクリメント縮分以外の
縮分方法(例えば,メカニカルチャージリッフル)による粒度用試料の,縮分後の大口試料の最小質量を
決定する手順を規定する。
D.2 手順
粒度用大口試料を縮分する場合,縮分後の試料の最小質量[m3(kg)]は,式(D.1)によって求める。
=βκ (D.1)
m3 2
5 PM
ここに, 戀 表5に示す縮分測定精度[質量分率(%)]
ρ : 粒子の中の密閉空孔を含んだ粒子の見掛密度(t/m3)
鉱石の種類,規定粒度区分及びその平均含有率等の特性とし
ての定数で,式(D.2)によって求める。
l2
=5.2 10 5 P(100−P) d3 (D.2)
d
ここに, P : 規定粒度区分の平均含有率[質量分率(%)]
d : 縮分する大口試料の最大粒度(mm)
l2 : 規定粒度区分(mm)
各インクリメント又は小口試料を縮分する場合,粒度用インクリメント又は小口試料の縮分後最小質量
(m5)は,式(D.3)によって求める。
m3
m=
5 (D.3)
n1
ここに, m3 : 式(D.1)で求めた縮分後大口試料の最小質量(kg)
n1 : 縮分するインクリメント又は小口試料の数
インクリメント又は小口試料の縮分後の実際の質量は,10.1.6.2.3に従って決め,偏りが起こるのを防ぐ
のがよい。
D.3 粒度用大口試料の縮分後の最小質量の計算例
D.3.1 例1
鉱石の種類 : 最大粒度70 mmの鉱石
規定粒度区分 : −10 mm
規定粒度区分の含有率 : 20 %(質量分率)
見掛密度 : 4.5 t/m3
要求される戀 : 4.0 %(質量分率)
――――― [JIS M 8702 pdf 71] ―――――
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M 8702 : 2019
例題 : 粒度用縮分後大口試料の最小質量(m3)を求める。
式(D.2)によって
5 10
=5.2 10 20(100−20) (70) 3 =5 1857.
70
次に,式(D.1)によってm3を求める。
5 1857. 5.4
m3 = 2 = 292 kg
)0.4( 5
D.3.2 例2
鉱石の種類 : 最大粒度12.5 mmの焼結用粉鉱
規定粒度区分 : +10 mm
規定粒度区分の含有率 : 10 %(質量分率)以下
見掛密度 : 4.5 t/m3
要求される戀 : 1.6 %(質量分率)
例題 : 粒度用縮分後大口試料の最小質量(m3)を求める。
式(D.2)によって
5 100.
=5.2 10 10(100−10) (12)5. 3 =393.
125.
次に,式(D.1)によってm3を求める。
393. 5.4
m3 = 2 =138. kg
)6.1( 5
D.3.3 例3
鉱石の種類 : −31.5 mm+6.3 mm鉱石
規定粒度区分 : −6.3 mm
規定粒度区分の含有率 : 10 %(質量分率)以下
見掛密度 : 4.5 t/m3
要求される戀 : 1.6 %(質量分率)
例題 : 粒度用縮分後大口試料の最小質量(m3)を求める。
式(D.2)によって
5 3.6
=5.2 10 10(100−10) (31)5. 3 =3145.
315.
次に,式(D.1)によってm3を求める。
3145. 5.4
m3 = 2 =1106. kg
)6.1( 5
――――― [JIS M 8702 pdf 72] ―――――
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M 8702 : 2019
附属書E
(規定)
二分器
表E.1−二分器の寸法
単位 mm
寸法測定位置 二分器の種類
90号 60号 50号 30号 20号 10号 6号
溝数a)(本)
12 12 12 12 16 16 16
b)
二 A 90±1 60±1 50±1 30±1 20±1 10±0.5 6±0.5
分 B 1 120 760 630 380 346 171 112
器
本 C 450 300 250 170 105 55 40
体 D 900 600 500 340 210 110 80
E 500 360 300 200 135 75 60
F 90 60 50 30 30 20 20
G 340 340 340 340 210 110 80
H 300 230 200 140 85 45 30
J 1 130 770 640 390 360 184 120
K 300 240 220 220 140 65 55
c)
試 M 300 240 220 220 140 65 55
料 N 340 340 340 340 210 110 80
受
器 P 450 300 250 170 105 55 40
Q 110 80 75 55 35 20 15
R 340 340 340 340 210 110 80
試 S 1 120 760 630 380 346 171 112
料 T 500 400 400 300 200 120 80
給
鉱 U 335 265 265 200 135 70 45
器 V 300 200 200 150 105 50 35
この表の記号(AV)は,図E.1による。Aは規定寸法,他の寸法は参考値とする。
注a) 溝数は偶数で,かつ,この表の規定の数以上でなければならない。
b) 二分器の内面は滑らかで,さびないものでなければならない。
c) 試料受器は粉鉱がこぼれないように,二分器の出口に適した大きさでなければならない。
――――― [JIS M 8702 pdf 73] ―――――
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注記 θは60°以下が望ましい。
図E.1−二分器の例
――――― [JIS M 8702 pdf 74] ―――――
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M 8702 : 2019
附属書JA
(規定)
鉄鉱石の品位変動調査方法及び品位変動区分決定方法
JA.1 一般
この附属書は,鉄鉱石の品位変動を調査する方法及び品位変動区分を決定する方法について規定する。
JA.2 品位変動調査方法
JA.2.1 一港で荷揚げする場合の層内変動( の調査
輸入鉄鉱石の層内変動( を調査する方法は,JIS M 8707による。
調査のため採取した試料を,検収用試料に兼用又は重用してもよい。
JA.2.2 複数港で荷揚げする場合の層内変動( の調査
ロットを複数港で荷揚げする場合は,次による。
a) 1船1ロットとして処理し,試料採取間隔は第1港で決めたものを適用する。
b) 港ごとの荷揚げ量に応じて層の数を割り当てて調査する。
c) 港ごとの全データをまとめて,1船1港揚げの場合の解析方法を用いて品位変動を求める。
JA.2.3 報告
報告様式は,JA.2.1及びJA.2.2のいずれの場合も表JA.2による。
JA.3 品位変動区分決定方法
JA.3.1 新規銘柄の場合
新規銘柄については,早期に品位変動調査を行い,品位変動区分を決定しなければならない。この場合,
2年以内に4個(JIS M 8707の方法2の場合は4船)以上の層内変動 地 表JA.1の基準によって
品位変動区分を決定するが,入荷の船数が4船に満たない場合はこの限りではない。決定した品位変動区
分は,5年間有効とすることができる。
表JA.1−品位変動区分決定基準
品位変動区分 品位変動区分決定基準
大 層内変動の算術平均 W
最 位変動“大”と“中”との境界値
中 層内変動の算術平均 W
品位変動“大”と“中”との境界値
≧ 品位変動“中”と“小”との境界値
小 層内変動の算術平均 W
品位変動“中”と“小”との境界値
ここに,品位変動“大”,“中”及び“小”の各境界値は,表2に規定した値を用いる。
JA.3.2 品位変動区分の確認
JA.3.1で決定した品位変動区分は,5年の有効期間内に1個(JIS M 8707の方法2の場合は1船)以上
の層内変動( を求め,表2に示す基準によって品位変動区分を確認しなければならない。
確認の結果によって,次のa) c) の処置をする。
a) 品位変動区分が大きい方に変化した場合(小→中,小→大,又は 中→大),暫定的に新たに確認され
――――― [JIS M 8702 pdf 75] ―――――
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JIS M 8702:2019の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 3082:2017(MOD)
JIS M 8702:2019の国際規格 ICS 分類一覧
- 73 : 鉱採及び鉱物 > 73.060 : 金属鉱物及びそれらの濃縮物 > 73.060.10 : 鉄鉱石
JIS M 8702:2019の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISM8700:2013
- 鉄鉱石及び還元鉄―用語
- JISM8704:2015
- 鉄鉱石―ロットの質量及び品質特性値の決定方法
- JISM8705:2015
- 鉄鉱石―ロットの水分決定方法
- JISM8706:2015
- 鉄鉱石及び還元鉄―ふるい分けによる粒度分布の測定方法
- JISM8707:2004
- 鉄鉱石―品位変動評価実験方法
- JISM8708:2005
- 鉄鉱石―サンプリング,試料調製及び測定の精度を確認する実験方法
- JISM8708:2021
- 鉄鉱石―サンプリング,試料調製及び測定の精度を確認する実験方法
- JISM8709:2006
- 鉄鉱石―サンプリングの偏りを調査する実験方法
- JISM8712:2009
- 鉄鉱石―回転強度試験方法
- JISM8713:2009
- 鉄鉱石―被還元性試験方法
- JISM8715:2009
- 鉄鉱石ペレット―膨れ試験方法
- JISM8718:2009
- 鉄鉱石ペレット―圧かい強度試験方法
- JISM8720:2009
- 鉄鉱石―低温還元粉化試験方法
- JISZ8801-1:2019
- 試験用ふるい―第1部:金属製網ふるい
- JISZ8801-2:2000
- 試験用ふるい―第2部:金属製板ふるい