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a)及びb)は,主に合わせガラス,網入り板ガラス及び線入り板ガラスに適用する。
c) 取付枠から脱落した破片のうち,加撃後3分以内に採取した,最も大きい10個の貫通亀裂のない破片
が,元の試験体の6 500 mm2に等しい質量以下である。
d) 取付枠から脱落した破片のうち,加撃後3分以内に採取した,最も大きい10個の貫通亀裂のない破片
が,元の試験体の6 500 mm2に等しい質量を超える。
c)及びd)は,主に強化ガラス及び耐熱強化ガラスに適用する。6 500 mm2の面積に相当する質量を求める
場合に用いるガラスの密度は,2.5 g/cm3とする。
なお,貫通亀裂のない破片とは,ガラスの破片のうち,端から端まで貫通している亀裂を含まない破片
をいう。ガラスの破片の例を,表2に示す。貫通亀裂のない破片を1個と数え,貫通亀裂のない破片が分
離せず,つながっている状態の塊を1個と数えてはならない。ただし,分離していない塊の中から最も大
きい貫通亀裂のない破片を選んでもよい。
表2−ガラスの破片の例
項目 ガラスの破片の状態
破片の例 貫通亀裂のない破片の状態 3個の貫通亀裂のな
い破片が分離せず,
つながった状態
破片の
模式図
破片の個数 1 1 1 1 3
7 結果の表し方
7.1 一般
試験の結果は,次の情報を含める。
a) 破壊の形態
b) 非破壊の場合の落下高さ
c) 6.3 a)又は6.3 c)の場合の落下高さ
d) 6.3 b)又は6.3 d)の場合の落下高さ
7.2 落下高さによる区分
落下高さによる区分をクラスといい,その区分は,次による。
a) クラス3 ショットバッグ加撃体の場合は落下高さ300 mm,ツインタイヤ加撃体の場合は落下高さ
190 mmにおいて,6.2によって試験をしたとき,4枚全ての試験体が非破壊又は6.3 a)若しくは6.3 c)
による破壊性状を示す。
b) クラス2 ショットバッグ加撃体の場合は落下高さ300 mm,ツインタイヤ加撃体の場合は落下高さ
190 mm,かつ,いずれかの加撃体で落下高さ450 mmにおいて,6.2によって試験をしたとき,4枚全
ての試験体が非破壊又は6.3 a)若しくは6.3 c)による破壊性状を示す。
――――― [JIS R 3110 pdf 16] ―――――
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c) クラス2J ショットバッグ加撃体の場合は落下高さ300 mm,ツインタイヤ加撃体の場合は落下高さ
190 mm,かつ,いずれかの加撃体で落下高さ450 mm及び750 mmにおいて,6.2によって試験をした
とき,4枚全ての試験体が非破壊又は6.3 a)若しくは6.3 c)による破壊性状を示す。
d) クラス1 ショットバッグ加撃体の場合は落下高さ300 mm,ツインタイヤ加撃体の場合は落下高さ
190 mm,かつ,いずれかの加撃体で落下高さ450 mm,750 mm及び1 200 mmにおいて,6.2によって
試験をしたとき,4枚全ての試験体が非破壊又は6.3 a)若しくは6.3 c)による破壊性状を示す。
e) クラス0 次のいずれかによる。
1) ショットバッグ加撃体の場合は落下高さ300 mm,ツインタイヤ加撃体の場合は落下高さ190 mmに
おいて,6.2によって試験をしたとき,4枚の試験体のいずれかが6.3 b)又は6.3 d)による破壊性状
を示す。
2) 破壊の形態による区分(7.3参照)がタイプCの場合で,φ(7.4参照)に限り,ショットバッグ加
撃体の場合は落下高さ300 mm,ツインタイヤ加撃体の場合は落下高さ190 mmにおいて,6.2によ
って試験をしたとき,4枚の試験体のうち1枚でも破壊し,6.3 c)又は6.3 d)による破壊性状を示す。
7.3 破壊の形態による区分
破壊の形態による区分をタイプといい,その区分は,次による。
a) タイプA 多数の亀裂が生じ,鋭利なエッジをもつ分離された破片を形成し,大きな破片も含む。
b) タイプB 多数の亀裂が生じるが,破片はつながっており分離していない。
c) タイプC 人体への傷害が生じる可能性の少ない多数の破片となって脱落する。
全ての試験体が破壊しない場合は,次による。
− 徐冷ガラス,倍強度ガラス及び化学強化ガラスの場合
タイプAとみなす。
− 合わせガラス,網入り板ガラス及び線入り板ガラスの場合
タイプBとみなす。
− 強化ガラス及び耐熱強化ガラスの場合
タイプCとみなす。
7.4 試験結果の表し方
箇条6によって試験した結果の表し方は,次による(例1例5参照)。
α (β) φ
ここで, α : 非破壊又は6.3 a)若しくは6.3 c)に判定される破壊性状で破
壊したときの最も高い落下高さのクラス(6.3参照)
β : 破壊の形態のタイプ(7.3参照)
φ : 非破壊又は6.3 a)に判定される破壊性状で破壊したときの最
も高い落下高さのクラス(6.3参照)
各タイプ(7.3参照)でのα及びφは,次による。
a) 破壊の形態がタイプAの場合は,α及びφは,非破壊で最も高い落下高さのクラスで示す。
b) 破壊の形態がタイプBの場合は,非破壊又は6.3 a)若しくは6.3 b)によって判定を行い,α及びφは,
同じ落下高さのクラスで示す。
c) 破壊の形態がタイプCの場合は,非破壊又は6.3 c)若しくは6.3 d)によって判定を行い,αは6.3 c)で
――――― [JIS R 3110 pdf 17] ―――――
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区分される最も高い落下高さのクラス,φは非破壊で最も高い落下高さのクラスで示す。
複層ガラス及び真空ガラスの場合は,2枚以上のガラスが離れているため,試験結果の判定を,構成す
るガラス製品ごとに行うか,又は全てのガラスを一体として判定を行うかは,受渡当事者間の協定による。
例1 合わせガラスで一連の衝撃試験が実施され,次の結果を得た場合
− 落下高さ300 mm又は190 mmにおいて,4枚の試験体のうち3枚の試験体は破壊せず,1枚
の試験体が破壊したが,球体が貫通する開口部が試験体に生じず,6.3 a)と判定された。
− 落下高さ450 mmにおいて,4枚全ての試験体が破壊したが,球体が貫通する開口部が試験体
に生じず,6.3 a)と判定された。
− 落下高さ750 mmにおいて,4枚全ての試験体が破壊したが,2枚は球体が貫通する開口部が
試験体に生じず,6.3 a)と判定された。ほかの2枚は,球体が貫通する開口部が試験体に生じ
て,6.3 b)と判定された。
− 落下高さ1 200 mmにおいて,4枚全ての試験体が破壊し,かつ,球体が貫通する開口部が試
験体に生じて,6.3 b)と判定された。
− 4枚全ての試験体が非破壊又は破壊性状が6.3 a)と判定された最も高い落下高さは450 mmと
なったため,α及びφは,落下高さによる区分がクラス2となった。試験体は合わせガラス
であるため,βは,破壊の形態による区分がタイプBである。
結果の表示 : 2 (B) 2
例2 強化ガラスで一連の衝撃試験が実施され,次の結果を得た場合
− 落下高さ300 mm又は190 mmにおいて,4枚全ての試験体が非破壊であった。
− 落下高さ450 mmにおいて,4枚全ての試験体が破壊したが,最も大きい10個の貫通亀裂の
ない破片が,元の試験体の6 500 mm2に等しい質量以下となり,6.3 c)と判定された。
− 落下高さ750 mmにおいて,4枚全ての試験体が破壊したが,最も大きい10個の貫通亀裂の
ない破片が,元の試験体の6 500 mm2に等しい質量以下となり,6.3 c)と判定された。
− 落下高さ1 200 mmにおいて,4枚全ての試験体が破壊したが,最も大きい10個の貫通亀裂
のない破片が,元の試験体の6 500 mm2に等しい質量以下となり,6.3 c)に従って破壊した。
− 4枚全ての試験体が非破壊又は破壊性状が6.3 c)と判定された最も高い落下高さは1 200 mm
となったので,αは,落下高さによる区分がクラス1となった。試験体は強化ガラスである
ため,βは,破壊の形態による区分がタイプCである。4枚全ての試験体が非破壊と判定さ
れた最も高い落下高さが300 mm又は190 mmとなったので,φは,落下高さによる区分がク
ラス3となった。
結果の表示 : 1 (C) 3
例3 強化ガラスの一連の衝撃試験が実施され,次の結果を得た場合
− 落下高さ300 mm又は190 mmにおいて,4枚の試験体のうち2枚の試験体が破壊しなかっ
た。ほかの2枚の試験体が破壊して,最も大きい10個の貫通亀裂のない破片が,元の試験体
の6 500 mm2に等しい質量以下となり,6.3 c)に従って破壊した。
− 落下高さ450 mmにおいて,4枚全ての試験体が破壊して,最も大きい10個の貫通亀裂のな
い破片が,元の試験体の6 500 mm2に等しい質量以下となり,6.3 c)に従って破壊した。
− 落下高さ750 mmにおいて,4枚全ての試験体が破壊して,最も大きい10個の貫通亀裂のな
い破片が,元の試験体の6 500 mm2に等しい質量以下となり,6.3 c)に従って破壊した。
− 落下高さ1 200 mmにおいて,4枚全ての試験体が破壊して,最も大きい10個の貫通亀裂の
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ない破片が,元の試験体の6 500 mm2に等しい質量以下となり,6.3 c)に従って破壊した。
− 4枚全ての試験体が非破壊又は破壊性状が6.3 c)と判定された最も高い落下高さは1 200 mm
となったので,αは,落下高さによる区分がクラス1となった。試験体は強化ガラスである
ため,βは,破壊の形態による区分がタイプCである。4枚全ての試験体が非破壊と判定さ
れた落下高さはなかったので,φは,落下高さによる区分がクラス0となった。
結果の表示 : 1 (C) 0
例4 合わせガラスの非対称ガラスで両面の衝撃試験が実施され,次の結果を得た場合
− 一方の表面からの衝撃試験の結果が2 (B) 2となり,反対側の表面からの衝撃試験の結果が3
(B) 3となった。
− 二つの衝撃試験の結果のうち,落下高さが低いクラスの結果を採用する。
結果の表示 : 3 (B) 3
例5 強化ガラスの非対称ガラスで両面の衝撃試験が実施され,次の結果を得た場合
− 一方の表面からの衝撃試験の結果が1 (C) 1となり,反対側の表面からの衝撃試験の結果が1
(C) 2となった。
− 二つの衝撃試験の結果のうち,落下高さが低いクラスの結果を採用する。
結果の表示 : 1 (C) 2
8 試験報告書
試験報告書には,次の事項を記載する。
a) 試験体の名称及び構成(ガラス品種,ガラス厚さ,合わせガラスの場合は中間膜の種類·厚さなど)
b) 試験体の代表寸法
c) 使用した加撃体及びこの規格の番号(JIS R 3110)
d) 各落下高さにおけるそれぞれの試験体の結果の詳細
e) 試験結果[α(β)φ]
f) 試験機関の名称及び住所
g) 試験報告書の作成日及び試験実施日
h) 試験依頼者の名称
i) 非対称ガラスの場合の加撃面
j) 試験装置を校正した最新の日付
k) 試験データの追跡調査が可能な試験の識別番号
l) 試験体の製造業者·加工業者及び供給業者の名称
なお,j) l)は,受渡当事者間の協定によって追加してもよい。
――――― [JIS R 3110 pdf 19] ―――――
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附属書A
(規定)
ショットバッグ加撃体の作製方法及び保守
A.1 作製方法
ショットバッグ加撃体の作製方法は,次による。ショットバッグ加撃体の断面及び作製に必要な材料の
一覧表を,図4に示す。
a) 革袋は,2枚の小片A及び4枚の小片Bを縫い合わせて作製する(図5参照)。既製品の革袋を使用
する場合は,編みひも(紐)をほどき,ゴムの内袋があるときは,取り除く。
b) 既製品の革袋につりひも部がある場合には,取り外すか,又はナイフなどを用いて全ねじボルトが入
るように直径が約10 mmの孔をあける。
c) 全ねじボルトの上端から約90 mmの箇所に六角ナット(図4の記号3)を入れ,緩み止めのためにダ
ブルナットで固定する。次に,ばね座金(図4の記号4),スリーブナット(図4の記号5)を入れて,
六角ナットでスリーブナットを固定する。スリーブナットを上下から六角ナットで挟み込んでしっか
り固定した場合は,ダブルナット,ばね座金及びスリーブナットの使用を省略してもよい。
d) 全ねじボルトの下端から40 mmの箇所に六角ナットをダブルナットとし,ばね座金及び金属座金(図
4の記号11)を入れて,バッグ内側から下部中央に突き刺す。
なお,次のe)で,革袋と金属座金とをしっかり固定した場合は,ダブルナット又はばね座金の使用
を省略してもよい。
e) 革袋下部から出た全ねじボルトに,金属座金及びばね座金を入れ,六角ナットで締め付け,JIS B 1169
に規定するアイナット(図4の記号1)でダブルナットにして固定する。金属座金,ばね座金などの
厚さのばらつきのため,アイナットのリング部分から全ねじボルト先端部が出ない場合は,試験中の
安全面を考慮して,40 mmを45 mmに変更し,d)及びe)の操作をもう一度繰り返す。
f) 全ねじボルトの上端に平座金(図4の記号2)を入れて,革袋のつりひもに突き刺し,平座金を入れ
て,アイナットで締め付ける。e)と同じ要領で,アイナットから全ねじボルト先端部が出ない場合は,
90 mmを約95 mmに変更し,c)の手順をもう一度繰り返す。
なお,スリーブナット上部の六角ナット3個及び平座金は,革製バッグを所定寸法につり下げるた
めのもので,アイナットと革製バッグとを固定した場合は,六角ナット及び平座金の使用を省略して
もよい。
g) 革袋に編みひもがある場合は,長さの半分程度まで下からひもを編み上げる。
h) )までの操作によって組立てた革袋並びにテープ3巻及びホースクランプ(図4の記号6)をはかり
の上に載せて,45.0 kg±0.1 kgになるまで鉛散弾を革袋に充する。
注記1 1巻き当たり55 m長さのテープの場合は,ショットバッグ加撃体を作製するために,テー
プを3巻き使用する。55 m長さではないテープも使用可能である。
i) 編みひもを締めて結び,次にホースクランプを用いて,革袋とスリーブナットの部分とを固定する。
j) 質量が45.0 kg±0.1 kgとなった革袋をロープで高い位置につり下げる。革袋の高さは,テープを巻き
やすい高さとする。
k) 革袋表面を,テープ3巻を用いて,斜めに重なりをもつように表面を完全に覆う。
なお,首部分には,別にテープを巻く。首部分とは,革袋の上部から下へ約120 mmの部位とする
――――― [JIS R 3110 pdf 20] ―――――
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JIS R 3110:2021の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 29584:2015(MOD)
JIS R 3110:2021の国際規格 ICS 分類一覧
- 81 : ガラス及びセラミック工業 > 81.040 : ガラス > 81.040.20 : 建築物に使用するガラス
JIS R 3110:2021の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB1180:2014
- 六角ボルト
- JISG3192:2014
- 熱間圧延形鋼の形状,寸法,質量及びその許容差
- JISG3192:2021
- 熱間圧延形鋼の形状,寸法,質量及びその許容差
- JISG3466:2015
- 一般構造用角形鋼管
- JISG3466:2021
- 一般構造用角形鋼管
- JISG3525:2013
- ワイヤロープ
- JISK6253-2:2012
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―硬さの求め方―第2部:国際ゴム硬さ(10 IRHD~100 IRHD)
- JISR3206:2003
- 強化ガラス