JIS R 3212:2015 自動車用安全ガラス試験方法 | ページ 3

                                                                                              9
R 3212 : 2015
表2−落下高さ
単位 m
種類 使用される部位 呼び厚さ 落下高さ
(mm) 40 ℃ −20 ℃ 23 ℃
合わせガラスA 前面窓 t≦4.5 9 8.5 −
ガラス−プラスチック 4.5 5.5 6.5 合わせガラスB 大型特殊自動車などの前面窓 任意 − − 9
合わせガラスA 前面以外の窓 t≦5.5 − − 5
合わせガラスB 5.5 ガラス−プラスチック 6.5 強化ガラス 前面以外の窓及び大型特殊自 t≦3.5 − − 2
有機ガラス 動車などの前面窓 3.5 4) 合わせガラス及びガラス−プラスチックの場合,供試体に対する貫通の有無を調べ,膜に裂け目を
生じなかった場合は,衝撃面の反対側からの離破片の総質量を測定する。強化ガラスの場合は,
供試体の破壊の有無を調べる。有機ガラスの場合,供試体の破断の有無を調べる。さらに,破断が
生じていない供試体について鋼球の通る大きさの穴,割れ目の有無を調べる。

5.5 耐貫通性試験

  耐貫通性試験は,次によって行う。
a) 目的 前面窓に使用する合わせガラスA及びガラス−プラスチックが最低限必要な耐貫通性をもって
いるかを調べるために行う。
b) 供試体 製品と同じ方法で製造した約300 mm×300 mmの平面の合わせガラス及びガラス−プラスチ
ック,又は製品から切り取った約300 mm×300 mmの平面の合わせガラス及びガラス−プラスチック
を6枚供試体とする。
なお,製品が曲面合わせガラス及びガラス−プラスチックの場合は,最も平面に近い約300 mm×
300 mmの部分を供試体にしてよい。
c) 装置及び使用器具 装置及び使用器具は,次による。
1) 鋼球 質量2 260±20 g,直径約82 mmの表面が滑らかな鋼球を用いる。
2) 落球装置 少なくとも4 mの高さから自然に鋼球を落下させることができる装置を用いる。
3) 支持枠 図3に規定する鋼製の枠を用いる。
d) 手順 手順は,次による。
1) 供試体を試験の直前まで少なくとも4時間,23±2 ℃の室内に保持する。
2) 水平に支持された支持枠に,車の内側になる面が上になるように供試体を置く。
3) 鋼球を4 mの高さから,静止の状態で力を加えずに供試体面の中心部分に落下させる。落下点は,
供試体面の中心点から25 mm以内とする。また,1枚の供試体に対する衝撃は,1回限りとする。
4) 衝撃後,5秒間以内に鋼球が貫通するか否かを調べる。

5.6 ヘッドフォーム(人頭模型)衝撃試験

  ヘッドフォーム衝撃試験は,次によって行う。
a) 目的 ヘッドフォームによる衝撃に対し,合わせガラスA及びガラス−プラスチックがどの程度の貫
通抵抗性3)をもっているか,また中間膜又はプラスチックの接着性能が十分であるかを確認するため

――――― [JIS R 3212 pdf 11] ―――――

10
R 3212 : 2015
に行う。
なお,部分強化ガラスは,頭部への衝撃が大き過ぎないかどうかを確かめるために行う。
注3) 車の衝突事故時に頭部が前面窓を貫通せず,また,裂傷の軽減をねらいとしている。
b) 供試体 前面窓に使用する安全ガラスの場合,製品と同じ方法で製造された約1 100 mm×500 mmの
平面若しくは曲面の試験片を6枚又は製品を4枚供試体とする。前面以外の窓に使用する合わせガラ
スAの場合,製品と同じ方法で製造された約1 100 mm×500 mmの平面の試験片を6枚供試体とする。
c) 装置及び使用器具 装置及び使用器具は,次による。
1) ヘッドフォーム 質量は10±0.2 kgとし,構造は図4のとおりとする。
単位 mm
図4−ヘッドフォームの装置及び使用器具
2) 落下装置 ヘッドフォームを表2の高さから自然に落下させることができる装置とする。
3) 供試体の支持台
3.1) 試験片を供試体とする場合は,図5に示す鋼製の上下に組み合わされる枠2個からなり,上枠を
少なくとも8個のボルトなどで下枠に締め付けられるものとする。この場合,供試体と床面との
距離は,300 mm以上とする。

――――― [JIS R 3212 pdf 12] ―――――

                                                                                             11
R 3212 : 2015
単位 mm
図5−ボルト締めの例図
3.2) 製品を供試体とする場合は,硬さ70 IRHD4),厚さ3 mmのゴム板を貼り付けた木製又は樹脂製な
どの支持台で,供試体との接触幅が約15 mmのものとする。固い床の上に硬さ70 IRHD,厚さ3 mm
のゴム板を介しておく。
注4) JIS K 6253-3のデュロメータ硬さA70に相当する。
注記 IRHDとは,ISO 48に規定するInternational Rubber Hardness Degreesの略号である。
d) 手順 手順は,次による。
1) 供試体が合わせガラスA及びガラス−プラスチックの場合は,試験の直前まで少なくとも4時間,
23±2 ℃の室内に保持する。
2) 供試体の支持方法
2.1) 試験片を供試体とする場合は,水平に設置された下枠の上に,供試体周辺がゴム板を介してほぼ
均等に支持されるように置き,その上にゴム板の付いた上枠を載せる。
なお,供試体は,実車取付時に車の内側となる面が上側になるように置く。ヘッドフォーム衝
撃時に供試体が枠から外れないように,上枠と下枠との間をボルト又は油圧式などで締める。
2.2) 製品を供試体とする場合は,供試体を支持台の上に全周が約15 mmの接触幅をもつように置く。
なお,供試体は,実車取付時に車の内側となる面を上側に置く。
3) ヘッドフォームを表3の高さから,静止の状態で力を加えずに供試体面の中心部分に落下させる。
落下点は,供試体面の中心点から40 mm以内とする。また,1枚の供試体に対する衝撃は,1回限
りとする。

――――― [JIS R 3212 pdf 13] ―――――

12
R 3212 : 2015
表3−ヘッドフォームの落下高さ
単位 m
適用部位 ガラスの種類 供試体の種類 ヘッドフォームの落下高さa)
前面窓 合わせガラスA 試験片 4
ガラス−プラスチック 製品 1.5
部分強化ガラス 試験片 1.5
製品 1.5[ただし,ガラス面積b)1.2
m2以上の場合,2 mとする。]
前面以外の窓 合わせガラスA 試験片 1.5
注a) 供試体の上面からヘッドフォームの最下端までの高さとする。
b) ガラス面積は,次のとおりとする。
1枚当たり面積は,展開図における外接する最小長方形の面積。
計算式
S=L×H
4) ヘッドフォームが供試体面に落下した直後の供試体の状態を調べる。
4.1) 製品の場合
4.1.1) 合わせガラスA及びガラス−プラスチックの場合
4.1.1.1) 最も衝撃点に近い円形状の亀裂の中心からの距離
4.1.1.2) ガラスと中間膜又はプラスチックとの接着の有無及び衝撃点の中心から60 mm以内の離の

4.1.1.3) 中間膜の露出の面積(衝撃面)
4.1.1.4) 中間膜の裂け目の長さ
4.1.2) 部分強化ガラスの場合
4.1.2.1) 破壊の有無
4.2) 試験片の場合
4.2.1) 合わせガラスA及びガラス−プラスチックの場合
4.2.1.1) 貫通の有無
4.2.1.2) 離の大きさ
4.2.2) 部分強化ガラスの場合
4.2.2.1) 破壊の有無

5.7 耐摩耗性試験

  耐摩耗性試験は,次によって行う。
a) 目的 この試験は,合わせガラス,有機ガラス及びガラス−プラスチックが最低限度の耐摩耗性5)を
もっているか確認するために行う。
注5) 前面窓に取り付けられたワイパーのブレード又はガラスに砂ぼこりが付着し,ガラス面が摩
耗されるのを想定したテストである。

――――― [JIS R 3212 pdf 14] ―――――

                                                                                             13
R 3212 : 2015
b) 供試体 製品と同じ方法で製造された約100 mm×100 mmの平らな試験片を3枚供試体とする。
c) 使用器具 使用器具は,次による。
1) 摩耗試験機 摩耗試験機は,テーパ形の摩耗試験機又はこれと性能が同等以上のものとする。図6
の摩耗試験機は,5575回/分の速度で回転する水平な回転テーブルと,65±3 mmの間隔で固定
された円滑に回転する一対の摩耗ホイールとから構成されている。
単位 mm
図6−摩耗試験機
1.1) 回転テーブル 回転テーブルは,一つの平面として回転し,各摩耗ホイールの供試体にかかる荷
重は,4.90 Nとする。
1.2) 摩耗ホイール 摩耗ホイールは,研磨材を練り込んだ直径4550 mm,厚さ12.5 mm,72±5 IRHD
の硬さをもつゴム製であって,軸方向の遊び及び回転振れがないように取り付けられたものとす
る。
注記1 一般に使用されている摩耗ホイールは,テーパ形のNo. CS-10Fである。
注記2 72 IRHDは,JIS K 6253-3のデュロメータ硬さA72に相当する。
2) ヘーズメータ ヘーズメータは,図7に示すとおりの光源部と積分球とをもつ受光部から構成され,
摩耗痕跡による光の散乱度を測定するもので,次の条件を備えたものとする。
2.1) 光源 色温度2 856±50 Kに点灯した白熱電球又はこれと同等の光源。
2.2) 光源部 十分に平行な光束が得られるような色収差を補正したレンズを用い,その光束の直径は7
±1 mm。
2.3) 受光部 光電池,無反射壁及び標準反射板をもつ積分球。

――――― [JIS R 3212 pdf 15] ―――――

次のページ PDF 16

JIS R 3212:2015の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 15082:1999(MOD)
  • ISO 3537:1999(MOD)
  • ISO 3538:1997(MOD)
  • ISO 3917:1999(MOD)

JIS R 3212:2015の国際規格 ICS 分類一覧

JIS R 3212:2015の関連規格と引用規格一覧