JIS R 3221:2022 光学薄膜付きガラス | ページ 2

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3.2.2
膜劣化(corrosion)
外的な要因によって光学薄膜が劣化した結果,ガラスの一部又は全体の色調,透過性及び/又は反射性
の程度が変化した光学薄膜の欠点
3.2.3
放電痕(crazing)
スパッタリング法における異常放電に起因し,単一又は複数の筋状又は帯状に変色した光学薄膜の欠点
3.2.4
斑点(spot)
スパッタリング法において真空チャンバー内に発生した微小粒子がガラス上に落下して形成される,又
はスパッタリング法において局所的な異常放電によって形成される,周囲に比べて暗く見える光学薄膜の
欠点
3.2.5
ピンホール(pinhole)
光学薄膜が部分的に又は全く存在せずに,ガラス表面が露出している光学薄膜の欠点
3.2.6
白色欠点(white dot)
低放射ガラスを正面から目視した場合に,光が局所的に乱反射して白く見える光学薄膜の欠点
注釈1 白色欠点は,低放射ガラスに特有の欠点である。
3.2.7
膜きず(scratch)
光学薄膜が直線又は曲線状に,かつ,部分的又は全体的に除去された光学薄膜の欠点
3.2.8
汚れ(stain)
光学薄膜の表面に付着した異物
注釈1 斑点及びピンホールに比べ大きく,かつ,通常は不規則な形状の欠点である。
3.2.9
色差(color difference)
1枚のガラス面内又は2枚のガラス間において,二つの色の間に知覚される隔たりを数値化したもの
(出典 : JIS Z 8105:2000の2057を変更)
3.2.10
色むら(color uneveness)
1枚のガラス面内において,異なる箇所の間に色の隔たりが知覚される状態

4 種類

4.1 光学薄膜付きガラスの種類

  光学薄膜付きガラスの種類は光学薄膜の機能によって区分し,熱線反射ガラス,低放射ガラス及び低反

――――― [JIS R 3221 pdf 6] ―――――

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射ガラスがある。

4.2 厚さによる種類

  光学薄膜付きガラスの厚さによる種類は,表1に記載する〇印のものとする。
表1−厚さによる種類
厚さの呼びa)による種類熱線反射ガラス 低放射ガラス 低反射ガラス
3ミリ − 〇 〇
4ミリ ○ 〇 〇
5ミリ − 〇 〇
6ミリ 〇 〇 〇
8ミリ 〇 〇 〇
10ミリ 〇 〇 〇
12ミリ 〇 〇 −
注a) 厚さの呼びとは,ガラスの厚さを表す記号であり,ミリメートル単位で表し
た厚さの数値のうち,整数又は小数点以下1桁までの数字をいう。

4.3 日射熱遮蔽性による種類

  熱線反射ガラスの日射熱遮蔽性による種類は,7.5.1に規定する試験方法によって求める日射熱取得率に
よって区分し,表2による。
注記 日射熱遮蔽性による種類分けは,低放射ガラス及び低反射ガラスのいずれにもない。
表2−日射熱取得率による区分
種類 日射熱取得率
1種 0.70以下
2種 0.55以下
3種 0.40以下

5 品質

5.1 外観

  光学薄膜付きガラスの外観は,7.2によって試験を行い,表3及び表4による。欠点は,透過光又は反射
光によって供試体を観察したときに,目視可能なものを対象とする。

――――― [JIS R 3221 pdf 7] ―――――

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表3−外観(熱線反射ガラス及び低反射ガラスの場合)
欠点 外観
中央部 周辺部
斑点, 2.0 mmを超えるものは,あってはならない。
ピンホール 1.0 mmを超え,2.0 mm以下のものは,30 cm角以内に6個以上あってはならない。
膜きず 長さが75 mmを超える,又は幅が0.5 mm 反射映像及び/又は透過映像の視認を損
を超えるものは,あってはならない。 なうものは,あってはならない。
こすれ あってはならない。 20 mmを超えるものは,あってはならない。
放電痕 あってはならない。
膜劣化 あってはならない。
汚れ あってはならない。
密集度 1.0 mmを超え,2.0 mm以下の斑点及びピンホール,長さが75 mm以下,又は幅が0.5
mm以下の膜きずの総数は,30 cm角以内に6個以上あってはならない。
中央部及び周辺部の領域は,7.2.3参照。
表4−外観(低放射ガラス)
欠点 外観
中央部 周辺部
斑点, 3.0 mmを超えるものは,あってはならない。
ピンホール,2.0 mmを超え,3.0 mm以下のものは,30 cm角以内に6個以上あってはならない。
白色欠点
膜きず 長さが75 mmを超える,又は幅が0.5 mm 反射映像及び/又は透過映像の視認を損
を超えるものは,あってはならない。 なうものは,あってはならない。
こすれ あってはならない。 20 mmを超えるものは,あってはならない。
放電痕 あってはならない。
膜劣化 あってはならない。
汚れ あってはならない。
密集度 2. 0 mmを超え,3.0 mm以下の斑点,ピンホール及び白色欠点,長さが75 mm以下,又
は幅が0.5 mm以下の膜きずの総数は,30 cm角以内に6個以上あってはならない。
中央部及び周辺部の領域は,7.2.3参照。

5.2 色差

  光学薄膜付きガラスの色差は,7.3によって試験を行い,表5による。
表5−色差
色差に関する指標 許容差
ΔL* ≦5.0
Δa* ≦5.0
Δb* ≦5.0
ΔEab* ≦6.0

5.3 形状及び寸法

5.3.1 形状
光学薄膜付きガラスの形状は,平板とし,通常,正方形又は長方形とする。長方形又は正方形以外の場
合の形状は,受渡当事者間の協定による。

――――― [JIS R 3221 pdf 8] ―――――

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5.3.2 厚さ及びその許容差
光学薄膜付きガラスの厚さは,7.4によって試験を行い,ミリメートル単位で表す。厚さ及びその許容差
は,JIS R 3202の6.1.2(厚さ及びその許容差),JIS R 3205の5.5(厚さの許容差),JIS R 3206の6.2(厚
さ及びその許容差),JIS R 3208の5.2(厚さの許容差)又はJIS R 3222の6.2 a)(厚さ及びその許容差)
による。
5.3.3 長さ及び幅並びにその許容差
光学薄膜付きガラスの長さ及び幅は,7.4によって試験を行い,受渡当事者間の協定によることとし,ミ
リメートル単位で表す。長さ及び幅の許容差は,その材料板ガラスについての日本産業規格(表6参照)
に規定する許容差による。

5.4 性能

5.4.1 日射熱遮蔽性
熱線反射ガラスの日射熱遮蔽性は,7.5.1によって算出し,表2による。
注記 日射熱遮蔽性についての規定は,低放射ガラス及び低反射ガラスのいずれにも適用しない。
5.4.2 放射率
低放射ガラスの放射率は,7.5.2によって試験を行い,7.5.2のb) 2)によって求めた値が0.20以下とする。
注記 放射率についての規定は,熱線反射ガラス及び低反射ガラスのいずれにも適用しない。
5.4.3 可視光反射率
低反射ガラスの可視光反射率は,7.5.3によって試験を行い,7.5.3のb)によって求めた値が,成膜が片
面だけに形成されている場合は6 %,両面に形成されている場合は3 %以下とする。
注記 可視光反射率についての規定は,熱線反射ガラス及び低放射ガラスのいずれにも適用しない。

5.5 耐久性

5.5.1 一般
5.5.25.5.5に規定する耐久性の要求事項は,熱線反射ガラス及び低反射ガラスに適用し,低放射ガラス
には適用しない。
5.5.2 耐光性
熱線反射ガラス及び低反射ガラスの耐光性は,7.5.4によって試験を行い,7.5.4のb) 5) によって求めた
値は,熱線反射ガラスは4 %以下,低反射ガラスは2 %以下とする。
5.5.3 耐摩耗性
熱線反射ガラス及び低反射ガラスの耐摩耗性は,7.5.5によって試験を行い,7.5.5のb) 6) によって求め
た値は,共に4 %以下とする。
5.5.4 耐酸性
熱線反射ガラス及び低反射ガラスの耐酸性は,7.5.6によって試験を行い,7.5.6のd)によって求めた値

――――― [JIS R 3221 pdf 9] ―――――

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は,熱線反射ガラスは4 %以下,低反射ガラスは2 %以下とする。
5.5.5 耐アルカリ性
熱線反射ガラス及び低反射ガラスの耐アルカリ性は,7.5.7によって試験を行い,7.5.7のd)によって求
めた値は,熱線反射ガラスは4 %以下,低反射ガラスは2 %以下とする。

6 材料板ガラス

  熱線反射ガラス,低放射ガラス及び低反射ガラスに用いる材料板ガラスは,表6に規定するもの又はこ
れらと同等以上の品質をもつ板ガラスとする。
表6−材料板ガラス
材料板ガラス 適用される日本産業規格
フロート板ガラス,磨き板ガラス JIS R 3202
合わせガラス JIS R 3205
強化ガラスa) JIS R 3206
熱線吸収フロート板ガラス,熱線吸収磨き板ガラス JIS R 3208
倍強度ガラス JIS R 3222
注a) 形状が平面のフロート強化ガラスに限る。

7 試験方法

7.1 供試体

  光学薄膜付きガラスの試験に用いる供試体は,7.27.4に規定する試験では製品,また7.5に規定する試
験では試料とし,次による。
a) 製品 製品を,そのまま供試体として用いる。
b) 試料 試料は,製品と同様の方法で作製した光学薄膜付きガラスとし,表7に規定する寸法に切断し
たガラスとする。ただし,材料板ガラスが強化ガラス又は倍強度ガラスの場合の供試体は,受渡当事
者間の協定によって,強化ガラス又は倍強度ガラスに加工する前のそれぞれの材料板ガラスと同一の
種類及び品質をもつフロート板ガラス又は熱線吸収フロート板ガラスに,光学薄膜を製品と同じ方法
で形成し,切断した試料を用いてもよい。
表7−試料の寸法
単位 mm
試験の種類 寸法
日射熱遮蔽性試験(7.5.1参照) 約50×50
放射率試験(7.5.2参照) 約50×50
可視光反射率試験(7.5.3参照) 約50×50
耐光性試験(7.5.4参照) 約50×100
耐摩耗性試験(7.5.5参照) 約100×100
耐酸性試験(7.5.6参照) 約25×50
耐アルカリ性試験(7.5.7参照) 約25×50

――――― [JIS R 3221 pdf 10] ―――――

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JIS R 3221:2022の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 11479-1:2011(MOD)
  • ISO 11479-2:2011(MOD)

JIS R 3221:2022の国際規格 ICS 分類一覧

JIS R 3221:2022の関連規格と引用規格一覧