JIS S 6054:2006 水性ボールペン及びレフィル | ページ 2

4
S 6054 : 2006
フィルの先端部分をプッシュプルスケール又はばねばかりで鉛直につるし,プッシュプルスケールの
表示が1 Nを指すまで又はばねばかりの表示が102 gを指すまでペン軸ホルダにおもりを載せて調節
する。
05- で試験筆記し,どの筆記角度が筆記線にとって最もよいかを
b) 筆記角度 : サンプルを60°
決め,よい方の角度を採用する。
c) 筆記速度 : 4.5 m/分±0.5 m/分
d) 筆記パターン : 線ピッチ25 mmで連続ら(螺)旋(円周100 mm)
e) 下敷き : 磨かれたステンレス鋼板
7.3 試験用紙 試験用紙は,表5の仕様に適合するものとする。
表 5 試験用紙
仕様 試験方法
坪量 : 70 g/m2±10 g/m2 JIS P 8124
平滑度(4) : 50 s±30 s JIS P 8119
2 ℃燃焼時
%残留物(灰分),900
焼却後の残留物 : 73 JIS P 8252
コッブ値Cobb60 : 2 5 g/m2±10 g/m2 JIS P 8140
−1.5
pH値 : 6.5 +1.0 JIS P 8133
厚さ : 80 10 JIS P 8118
色 : 白色
成分 : 100 %木材繊維,漂白
注(4) 柔らかい裏側を試験に使用,締付け圧力は1 MPa。
7.4 消しゴム タイプAデュロメータ硬さ(5) 45±5の研磨剤を含まない消しゴム。
注(5) IS K 6253参照
7.5 複写性試験設備 静電式複写機,マイクロフィルム作成装置又はテレファックス。
7.6 耐光性試験装置 キセノンアークランプ式耐光性試験機又は技術的に同等である試験装置。
7.7 試験溶液
7.7.1 エタノール溶液(6),50 %水溶液(体積分率)
注(6) IS K 8101参照
7.7.2 塩酸溶液(7),10 %水溶液(質量分率)
注(7) IS K 8180参照
7.7.3 アンモニア溶液(8),10 %水溶液(質量分率)
注(8) IS K 8085参照
7.7.4 漂白剤溶液 新しく調合されたクロラミンT(9)の3 %水溶液(質量分率)
注(9) 標準名 : p-トルエンスルホンクロロアミドナトリウム三水和物
: Sodium-p-toluenesulfonchloramide trihydrate

8. 試験

8.1 サンプリング

 保存性試験(8.3.9参照)以外の試験に用いる水性ボールペン及びレフィルの試料は,
製造後6か月以内のものを用いる。

8.2 試験の環境条件

 特に規定がない限り,JIS Z 8703に規定する常温20 ℃±15 ℃,常湿(65±20) %
とする。また,化学分析に共通する一般的事項は,JIS K 0050による。

8.3 試験方法

――――― [JIS S 6054 pdf 6] ―――――

                                                                                              5
S 6054 : 2006
8.3.1 水性ボールペンインキの粘度試験 7.1に規定する粘度計によって,23 ℃±2 ℃の条件下で, 任
意のずり速度においてJIS Z 8803に規定する方法によって測定し,測定値が5.1に適合するかどうか調べ
る。
8.3.2 筆記性能試験 少なくとも10本の水性ボールペン及び/又はレフィルを任意に抜き取る。8.2に規
定する環境条件下で,7.2に規定する筆記試験機によって,7.3に規定する試験用紙に連続した400 mの線
を書かせる。書き始めから終わりまでの筆記線が表4の筆記性能に適合するかどうか調べる。
8.3.3 裏抜け試験 8.3.2で新たに実施した筆記性能試験の試験用紙から筆記線の書き始め及び終わり部
分以外から長さ約5 cmの試験片を用意し,8.2に規定する環境条件下に24時間放置した後,試験片の裏側
を観察し,表4の裏抜けに適合するかどうか調べる。
8.3.4 乾燥性試験 7.2a),b),c)及びe)に基づいて,7.3に規定する試験用紙上に直線を1本引く。20秒
後に,7.4に規定する消しゴムで筆記線を垂直に横ぎるように1回こすった後,筆記線が表4の乾燥性に適
合するかどうか調べる。
8.3.5 複写性試験 7.5に規定する装置を用い,8.3.2で新たに実施した筆記性能試験の試験用紙から切り
取った長さ約5 cmの試験片の筆記線を複写した後,複写した線が表4の複写性能に適合するかどうか調べ
る。
8.3.6 耐水性試験 8.3.2で新たに実施した筆記性能試験の試験用紙から切り取った長さ約5 cmの試験片
を8.2に規定する環境条件下に2時間放置した後,蒸留水又はイオン交換水中に,“一般筆記用で耐水性の
表示のあるもの[9. d)参照]”は1時間,“公文書用”は24時間浸せきし,水中から取り出して自然乾燥し
てから,試験片の筆記線が表4の耐水性に適合するかどうか調べる。
8.3.7 耐光性試験 8.3.2で新たに実施した筆記性能試験の試験用紙から切り取った長さ約5 cmの試験片
とJIS L 0841に規定するブルースケールとを,7.6に規定する装置を用いて一緒に露光し,“一般筆記用”
はブルースケール3級の,“公文書用”はブルースケール5級の非露光部と露光部との差が,JIS L 0804に
規定するグレースケール4号と同等になるまで露光した後,表4の耐光性に適合するかどうか調べる。た
だし,耐光性試験機を用いる場合には,“JIS L 0843 A法(通常温度法,連続法)”によって試験を行う。
8.3.8 ペン先乾燥性試験 未使用の水性ボールペンのキャップを外し,ペン先を露出する。インキが出る
ことを確かめてから,8.2に規定する環境条件下に24時間水平に放置した後,1本の直線を手書きし,表4
のペン先乾燥性に適合するかどうか調べる。
8.3.9 保存性試験 製造直後の未使用の,キャップつき水性ボールペン及び/又はレフィルを少なくとも
10本抜き取る。温度40 ℃±2 ℃,相対湿度(55±5) %の条件下で90日間水平に保存した後,8.3.2に従っ
て試験し,表4の保存性に適合するかどうか調べる。
8.3.10 耐消しゴム性試験 8.3.2で新たに実施した筆記性能試験の試験用紙から切り取った長さ約5 cmの
試験片を,8.2に規定する環境条件下に10分間放置して乾かし,7.4に規定する消しゴムを用いて筆記線の
一部を消した後,その部分の紙の表面が表4の耐消しゴム性に適合するかどうか調べる。
8.3.11 耐アルコール性試験 8.3.2で新たに実施した筆記性能試験の試験用紙から切り取った長さ約5cm
の試験片を,8.2に規定する環境条件下に1時間放置して乾かし,7.7.1に規定するエタノール溶液に10分
間浸せきした後取り出して自然乾燥し,試験片の筆記線が表4の耐アルコール性に適合するかどうか調べ
る。

――――― [JIS S 6054 pdf 7] ―――――

6
S 6054 : 2006
8.3.12 耐塩酸性試験 8.3.2で新たに実施した筆記性能試験の試験用紙から切り取った長さ約5 cmの試験
片を,8.2に規定する環境条件下に1時間放置して乾かし,7.7.2に規定する塩酸溶液に24時間浸せきした
後取り出し,蒸留水又はイオン交換水に10分間浸せきしてから取り出して自然乾燥し,試験片の筆記線が
表4の耐塩酸性に適合するかどうか調べる。
8.3.13 耐アンモニア性試験 8.3.2で新たに実施した筆記性能試験の試験用紙から切り取った長さ約5 cm
の試験片を,8.2に規定する環境条件下に1時間放置して乾かし,7.7.3に規定するアンモニア水溶液に24
時間浸せきした後取り出し,蒸留水又はイオン交換水に10分間浸せきしてから取り出し自然乾燥し,試験
片の筆記線が表4の耐アンモニア性に適合するかどうか調べる。
8.3.14 耐漂白性試験 8.3.2で新たに実施した筆記性能試験の試験用紙から切り取った長さ約5 cmの試験
片を,8.2に規定する環境条件下に10分間放置して乾かし,7.7.4に規定する漂白剤溶液に5分間浸せきし
た後取り出し,蒸留水又はイオン交換水に10分間浸せきしてから取り出して自然乾燥し,試験片の筆記線
が表4の耐漂白性に適合するかどうか調べる。
8.3.15 有害物質 インキの有害物質の試験は,次のとおり行う。
a) 試料1 g以上を0.1 mgまで正しくはかる。
b) 適切な大きさの容器(10)にa)で採取した試料にその質量の50倍量の0.07 mol/L塩酸溶液(11)(37 ℃±
2 ℃)を加え,1分間振り混ぜる。
注(10) 適切な大きさの容器とは,総容量が塩酸抽出液の1.65.0倍の容器。
(11) IS K 8180に規定する塩酸を用いて調製する。
c) 混合液の酸性度をpH計(12)で調べ,pHが1.5以上あるときは2 mol/L塩酸溶液(11)をpHが1.01.5に
なるまで振り混ぜながら滴下する。
注(12) H計は,±0.2 pH単位の精度をもつ計器を使用する。
d) 混合液に光が当たらないようにして,混合液を37 ℃±2 ℃で1時間連続で振り混ぜた後,37 ℃±2 ℃
で1時間放置する。
e) 混合液をろ過し,得られた溶液を原子吸光法又は誘導結合プラズマ発光分析法(ICP発光分析法)の
試験装置を用いて,原子吸光法はJIS K 0121,ICP発光分析法はJIS K 0116によって分析する。
なお,ろ過する場合は,0.45 イズの膜フィルターを用いてろ過する。
f) 分析結果は,表6の補正値を用い,次の式によって補正する。
B1 B2
B B1
100
ここに, 分析結果の補正後の値 (mg/kg)
分析結果 (mg/kg)
分析元素の補正値 (%)
表 6 補正値
単位 %
元素 アンチモン ひ素 バリウム カドミウム クロム 鉛 水銀 セレン
補正値 60 60 30 30 30 30 50 60

9. 表示

 水性ボールペン又はレフィルには,次の事項を表示する。
a) 製造業者名若しくは供給業者名又は商標
b) 規格番号 JIS S 6054(消費者包装単位ごとに行ってもよい。)

――――― [JIS S 6054 pdf 8] ―――――

                                                                                              7
S 6054 : 2006
c) 製品名称
d) 種類 レフィルの形式記号,筆記線幅の区分記号又はボールの直径の呼び(13)。ただし,公文書用の場
合は“公文書用”又は“DOC”。また,一般筆記用の耐水性を表示するものは,“耐水性”又は“WR”
と表示する。
注(13) ここでいう呼びとは,公差をもった寸法のねらい寸法をいう。
e) 製造年月又はその略号
例. 規格番号・製品番号・種類の表示
レフィル交換方式の例( で囲った場合の例)
レフィルの 筆記線幅による 一般筆記用 公文書用
形式 区分
A EF ・ JIS S 6054 水性ボールペンレフ・ JIS S 6054 水性ボールペンレフ
B F ィルB EF ィル公文書用 B EF
C M ・ JIS S 6054 B EF ・ JIS S 6054 公文書用 B EF
D B ・ B EF ・ JIS S 6054 DOC B EF
・ DOC B EF
筆記線幅による区分がEFで,例えば,
ボールの直径の呼びが0.5 mmの場 筆記線幅による区分がEFで,例え
合,上記のEFを0.5,又は05で置き ば,ボールの直径の呼びが0.5 mmの
換えてもよい。 場合,上記のEFを0.5,又は05で
置き換えてもよい。
同上で耐水性表示の場合 ・ JIS S 6054 水性ボールペンレフ
ィルB EF WR
・ JIS S 6054 B EF WR
・ B EF WR ―
筆記線幅による区分がEFで,例えば,
ボールの直径の呼びが0.5 mmの場
合,上記のEFを0.5,又は 05で置き
換えてもよい。
使い切り方式の例( で囲った場合の例)
筆記線幅による区分 一般筆記用 公文書用
EF ・ JIS S 6054 水性ボールペン F ・ JIS S 6054 水性ボールペン公文書
F ・ JIS S 6054 F 用F
M ・ F ・ JIS S 6054 公文書用 F
B 筆記線幅による区分がFで,例えばボー・ JIS S 6054 DOC F
・ DOC F
ルの直径の呼びが0.7 mmの場合,上記の
Fを0.7,又は 07で置き換えてもよい。筆記線幅による区分がFで,例えばボ
ールの直径の呼びが0.7 mmの場合,上
記のFを0.7,又は07で置き換えても
よい。
同上で耐水性表示の場合 ・ JIS S 6054 水性ボールペンF WR
・ JIS S 6054 F WR
・ F WR
筆記線幅による区分がFで,例えばボー ―
ルの直径の呼びが0.7 mmの場合,上記の
Fを0.7,又は07で置き換えてもよい。

10. 試験報告

 試験報告書を求められた場合は,次の情報を記載する。

――――― [JIS S 6054 pdf 9] ―――――

8
S 6054 : 2006
a) IS S 6054の一般筆記用又はJIS S 6054の公文書用に基づいて試験を行ったことの記載。
b) 試験日及び試験場所
c) サンプルの正確な識別(9.参照)
d) 次についての記載
− 筆記角度及び筆記ピッチ(7.2参照)
− 複写試験設備(7.5参照)
− 耐光性試験装置(7.6参照)
e) 試験結果。JIS S 6054の公文書用による場合には,その結果から公文書用として用いることができる
旨の確認。
f) 規定の試験方法からの逸脱(7.及び8.参照)
g) 試験者の特定及び署名

――――― [JIS S 6054 pdf 10] ―――――

次のページ PDF 11

JIS S 6054:2006の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 14145-1:1998(MOD)
  • ISO 14145-2:1998(MOD)

JIS S 6054:2006の国際規格 ICS 分類一覧

JIS S 6054:2006の関連規格と引用規格一覧